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76 兄上と観劇デートでございますぅ
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◆兄上と観劇デートでございますぅ
アリスの命を無事に死守して、夏休みに突入したぼく。今日はその第一週目の、日曜日でございますが。
なんと、レオンハルト兄上と観劇デートでございますぅ。
兄上は、日曜日も魔王城に出仕するようなワーカーホリック気味なところがありますが。先日、公務で。一週間ほど地方に出張したときがありまして。その振替休日的なものをいただきました。
そうは言っても、一日だけなのですけど。
王都にある大きな劇場で、魔国では名の知れた劇団がちょうど演目をしているということで。兄上がチケットを取ってくれました。
まぁ、チケットはあってないもの、というかぁ。
魔王家の者が見たいと言えば、劇場側はすぐに席を用意するのですけどね?
ぼくも兄上も、あまりそういう権力を使ったごり押しはしない方針です。
今回も、一応事前にお話は通したようですよ? 劇場側の用意や、警護の配備もありますからね?
というわけで、劇場へ向かうのに、おめかしをします。
まずはお風呂に入って、身綺麗にしますよ。
お風呂や洗面やトイレは、ぼくの寝室に設備されておりまして。
学園に行く前とかに、そこで一連の支度を済ませて自分で準備しています。
インナーが、自分のことは自分でしなければ恥ずかしい。という心の持ち主だったので。
ぼくも自分の身支度は、早いうちから自分でするようになったのです。
まぁ、当たり前と言っては、当たり前だけどぉ。
ラーディン兄上なんか、いまだに侍女に制服を着せ掛けさせているらしいですからね? それよりは、ぼくは大人です。ふっふっふ。
寝室についているお風呂は、バスタブに金の猫足がついているもので、ひとりしか入れない大きさのものです。十五センチくらいお湯を張って、そこを泡泡にする方式。
インナーはいつも、小さい、もっとお湯を入れろ、肩まで浸かりたい、なんて言っていて。うるさかった。
アリスはきっと、自分の思い通りになったら一番に大きな風呂を作るのでしょうね?
侯爵家には、もしかしたらもう改築業者が入っているかもしれません。
とにもかくにも、全身綺麗にして、お風呂をあがると。エリンが整髪をしてくれます。
整髪も、いつもは自分でできますが。
おめかしなので、今日は特別にエリンに仕上げてもらうのです。
ちょっとくせ毛なぼくの赤い髪をクルンと巻いて、固めて、立ち上げて。トサカ頭おめかしコーティングバージョンの出来上がりです。
この髪型は、六歳の頃から変わりません。えぇ、こういう感じにしかならないのです。
伸ばす? 髪を伸ばしたら、まぁるいディエンヌが出来上がるのでは? 却下です。
それからエリンが用意してくれたブラックフォーマルに袖を通し。ポンチョを羽織って赤い宝石を身につけたら。エレガントなおめかしサリエル完成でございますぅ。
エントランスに行くと、すでに用意を整えた兄上がお待ちでした。
長い、藍色の髪。切れ長な目元にアメジスト色の瞳。大きな襟が立った黒マントを羽織り、アメジストの宝石で胸元を留めております。
今日も、ぼくとおそろいの装いですね?
「あぁ、サリュ。今日も可愛いなぁ。制服姿も可愛いが、たまに見るドレッシーな衣装も似合っているぞ?」
「ありがとうございます、兄上。兄上も、とても素敵です。見惚れてしまいます」
挨拶をしたぼくたちは、手をつないで、馬車に乗り込むのだった。
もう少し、ぼくに身長があったら。兄上と腕を組んで歩けるのですが…。
でも、もっちりが兄上に引っ付いているのは、世間様にはお目汚しでしょうか? まぁ、いいか。
馬車の中には、護衛兼従者のミケージャがいて。
馬車の前と後ろに、騎乗した騎士が六名ずつ。物々しい警備です。
でも兄上は次期魔王と目されているのですから。そういう方の警備は厳重過ぎでちょうどいいのです。
王都の劇場につくまでの間、ぼくは兄上に大事なお話をしたいと思っておりました。
今日は久しぶりの外出だから、兄上は機嫌が良いはず。
なので、お願いをするなら今日! と決めていたのです。
「兄上、夏休みのことなのですが。ファウストのご実家、エーデルリンク領に招待されているのです。お友達のみなさんとファウストの領地に遊びに行ってもいいですか?」
「う、うーーん」
柔らかい微笑みを浮かべていた兄上は。眉間にしわを寄せてしまいました。ダメですかぁ?
「サリュは、大丈夫かい? 領地に招待ということは。ただ遊びに行くだけではない。正式な公務ではないにしろ、それに準ずる責任が発生するよ? 屋敷で振舞うように、友達と学園で過ごすように、気を抜くことはできないかもしれないし。魔王の三男として、バッキャス辺境伯やその道中の領主の方々に、魔王家の一員として挨拶などもしなければならないのだ」
そ、そうなのですか? あわわ、それは考えていませんでした。
「ぼくは魔王様の血脈ではないのに、魔王の三男として、ご挨拶なんかしてもいいのですか? 公務も、ぼくには回ってこないことだと思っておりましたが?」
「サリュには、魔王の三男として肩書以外に、私の婚約者というものもある。次期魔王妃と目されているとも言える。そのすべてを背負って、私の助けなくドラベチカの気品を傷つけることなく振舞えるというのなら。許しても良い」
ビシッと、兄上に言われ。ぼくは、ひえぇぇとなるが。
ミケージャが苦笑して、訂正してくれた。
「レオンハルト様、サリエル様を脅すようなことをして、大人げない。ようはあなたが、サリエル様をそばから離したくないだけでしょう?」
「あわよくば、離したくない」
わぁ、兄上。言い切りましたよ。
でも、もしもぼくがファウストの家に遊びに行くのだとしたら。馬車で二日の道中、全行程一週間である。
一週間も、兄上と離れるというのは。
兄上が公務で外に出るとき、くらいで。ぼくが外に行くというのは、また状況が違うというか?
ぼくは、王都から出るのもはじめてのことになるので。
ツノなし、魔力なしの落ちこぼれ三男が、外をフラフラするというのは、兄上的にもご心配なのでしょうね?
それに、大人の人に如才なくご挨拶できる自信があるのかと言われれば。胸を張ってお任せください、とは言えないかもしれませんけどぉ。
「ですが、これはサリエル様にとって、またとない機会でございます。レオンハルト様はもちろん、それもわかっておいでですね? サリエル様は、いずれ公務を割り当てられ、ひとりでそれをこなさなければならない。その日が近づいています。その前の予行演習としては、バッキャス公爵の辺境へのご訪問は最適です。魔国防衛の要であるエーデルリンクの守備を、直に目にできるのは貴重なこと。しかも、バッキャスの御子息や、ルーフェン家の方々も御一緒なのですから、サリエル様は心強いでしょうし。彼らは外遊にも長けているので、サリエル様もいろいろ御勉強になるでしょう。そして魔国の領主や民と身近に接するのは…」
「わかった。ミケージャ。私が悪かった、サリエル。怖い言い方をしてしまったな?」
ベラベラと、立て板に水のごとく、際限なくしゃべり続けるミケージャを、兄上は途中で止めて。謝罪した。
「いつまでも子供のように、サリュを私のそばに置いておきたいが。でも、サリュが。私の隣に立つために、ワンステップのぼるのだから。成長することも喜ばなくてはならないのだな? 挨拶などは、それほど気負わなくても良いし。賢いサリュは、どのようなシチュエーションでもこなせるだけのものが、この体の中にしっかりと染みついているはずだから。そのことについては、私はなにも心配していないよ? ただ。次期魔王妃としての自覚を持つこと。ここはしっかりと意識して、お友達とも適正な距離を保つようにしなさい」
兄上に、注意事項を言い渡され。ぼくは身の引き締まる思いで胸を張った。
つもりで、腹が出たが…。
「はい。では、招待に応じても良いのですか?」
「…許す。くれぐれも、バッキャスに押し倒されたり、ルーフェンに丸め込まれたり、シュナイツに氷漬けにされたりしないようにな?」
兄上、全部ないと思いますけど。
とりあえず、お許しが出たので。無言でうなずいておきました。
というわけで。馬車は劇場に到着いたしました。
アリスの命を無事に死守して、夏休みに突入したぼく。今日はその第一週目の、日曜日でございますが。
なんと、レオンハルト兄上と観劇デートでございますぅ。
兄上は、日曜日も魔王城に出仕するようなワーカーホリック気味なところがありますが。先日、公務で。一週間ほど地方に出張したときがありまして。その振替休日的なものをいただきました。
そうは言っても、一日だけなのですけど。
王都にある大きな劇場で、魔国では名の知れた劇団がちょうど演目をしているということで。兄上がチケットを取ってくれました。
まぁ、チケットはあってないもの、というかぁ。
魔王家の者が見たいと言えば、劇場側はすぐに席を用意するのですけどね?
ぼくも兄上も、あまりそういう権力を使ったごり押しはしない方針です。
今回も、一応事前にお話は通したようですよ? 劇場側の用意や、警護の配備もありますからね?
というわけで、劇場へ向かうのに、おめかしをします。
まずはお風呂に入って、身綺麗にしますよ。
お風呂や洗面やトイレは、ぼくの寝室に設備されておりまして。
学園に行く前とかに、そこで一連の支度を済ませて自分で準備しています。
インナーが、自分のことは自分でしなければ恥ずかしい。という心の持ち主だったので。
ぼくも自分の身支度は、早いうちから自分でするようになったのです。
まぁ、当たり前と言っては、当たり前だけどぉ。
ラーディン兄上なんか、いまだに侍女に制服を着せ掛けさせているらしいですからね? それよりは、ぼくは大人です。ふっふっふ。
寝室についているお風呂は、バスタブに金の猫足がついているもので、ひとりしか入れない大きさのものです。十五センチくらいお湯を張って、そこを泡泡にする方式。
インナーはいつも、小さい、もっとお湯を入れろ、肩まで浸かりたい、なんて言っていて。うるさかった。
アリスはきっと、自分の思い通りになったら一番に大きな風呂を作るのでしょうね?
侯爵家には、もしかしたらもう改築業者が入っているかもしれません。
とにもかくにも、全身綺麗にして、お風呂をあがると。エリンが整髪をしてくれます。
整髪も、いつもは自分でできますが。
おめかしなので、今日は特別にエリンに仕上げてもらうのです。
ちょっとくせ毛なぼくの赤い髪をクルンと巻いて、固めて、立ち上げて。トサカ頭おめかしコーティングバージョンの出来上がりです。
この髪型は、六歳の頃から変わりません。えぇ、こういう感じにしかならないのです。
伸ばす? 髪を伸ばしたら、まぁるいディエンヌが出来上がるのでは? 却下です。
それからエリンが用意してくれたブラックフォーマルに袖を通し。ポンチョを羽織って赤い宝石を身につけたら。エレガントなおめかしサリエル完成でございますぅ。
エントランスに行くと、すでに用意を整えた兄上がお待ちでした。
長い、藍色の髪。切れ長な目元にアメジスト色の瞳。大きな襟が立った黒マントを羽織り、アメジストの宝石で胸元を留めております。
今日も、ぼくとおそろいの装いですね?
「あぁ、サリュ。今日も可愛いなぁ。制服姿も可愛いが、たまに見るドレッシーな衣装も似合っているぞ?」
「ありがとうございます、兄上。兄上も、とても素敵です。見惚れてしまいます」
挨拶をしたぼくたちは、手をつないで、馬車に乗り込むのだった。
もう少し、ぼくに身長があったら。兄上と腕を組んで歩けるのですが…。
でも、もっちりが兄上に引っ付いているのは、世間様にはお目汚しでしょうか? まぁ、いいか。
馬車の中には、護衛兼従者のミケージャがいて。
馬車の前と後ろに、騎乗した騎士が六名ずつ。物々しい警備です。
でも兄上は次期魔王と目されているのですから。そういう方の警備は厳重過ぎでちょうどいいのです。
王都の劇場につくまでの間、ぼくは兄上に大事なお話をしたいと思っておりました。
今日は久しぶりの外出だから、兄上は機嫌が良いはず。
なので、お願いをするなら今日! と決めていたのです。
「兄上、夏休みのことなのですが。ファウストのご実家、エーデルリンク領に招待されているのです。お友達のみなさんとファウストの領地に遊びに行ってもいいですか?」
「う、うーーん」
柔らかい微笑みを浮かべていた兄上は。眉間にしわを寄せてしまいました。ダメですかぁ?
「サリュは、大丈夫かい? 領地に招待ということは。ただ遊びに行くだけではない。正式な公務ではないにしろ、それに準ずる責任が発生するよ? 屋敷で振舞うように、友達と学園で過ごすように、気を抜くことはできないかもしれないし。魔王の三男として、バッキャス辺境伯やその道中の領主の方々に、魔王家の一員として挨拶などもしなければならないのだ」
そ、そうなのですか? あわわ、それは考えていませんでした。
「ぼくは魔王様の血脈ではないのに、魔王の三男として、ご挨拶なんかしてもいいのですか? 公務も、ぼくには回ってこないことだと思っておりましたが?」
「サリュには、魔王の三男として肩書以外に、私の婚約者というものもある。次期魔王妃と目されているとも言える。そのすべてを背負って、私の助けなくドラベチカの気品を傷つけることなく振舞えるというのなら。許しても良い」
ビシッと、兄上に言われ。ぼくは、ひえぇぇとなるが。
ミケージャが苦笑して、訂正してくれた。
「レオンハルト様、サリエル様を脅すようなことをして、大人げない。ようはあなたが、サリエル様をそばから離したくないだけでしょう?」
「あわよくば、離したくない」
わぁ、兄上。言い切りましたよ。
でも、もしもぼくがファウストの家に遊びに行くのだとしたら。馬車で二日の道中、全行程一週間である。
一週間も、兄上と離れるというのは。
兄上が公務で外に出るとき、くらいで。ぼくが外に行くというのは、また状況が違うというか?
ぼくは、王都から出るのもはじめてのことになるので。
ツノなし、魔力なしの落ちこぼれ三男が、外をフラフラするというのは、兄上的にもご心配なのでしょうね?
それに、大人の人に如才なくご挨拶できる自信があるのかと言われれば。胸を張ってお任せください、とは言えないかもしれませんけどぉ。
「ですが、これはサリエル様にとって、またとない機会でございます。レオンハルト様はもちろん、それもわかっておいでですね? サリエル様は、いずれ公務を割り当てられ、ひとりでそれをこなさなければならない。その日が近づいています。その前の予行演習としては、バッキャス公爵の辺境へのご訪問は最適です。魔国防衛の要であるエーデルリンクの守備を、直に目にできるのは貴重なこと。しかも、バッキャスの御子息や、ルーフェン家の方々も御一緒なのですから、サリエル様は心強いでしょうし。彼らは外遊にも長けているので、サリエル様もいろいろ御勉強になるでしょう。そして魔国の領主や民と身近に接するのは…」
「わかった。ミケージャ。私が悪かった、サリエル。怖い言い方をしてしまったな?」
ベラベラと、立て板に水のごとく、際限なくしゃべり続けるミケージャを、兄上は途中で止めて。謝罪した。
「いつまでも子供のように、サリュを私のそばに置いておきたいが。でも、サリュが。私の隣に立つために、ワンステップのぼるのだから。成長することも喜ばなくてはならないのだな? 挨拶などは、それほど気負わなくても良いし。賢いサリュは、どのようなシチュエーションでもこなせるだけのものが、この体の中にしっかりと染みついているはずだから。そのことについては、私はなにも心配していないよ? ただ。次期魔王妃としての自覚を持つこと。ここはしっかりと意識して、お友達とも適正な距離を保つようにしなさい」
兄上に、注意事項を言い渡され。ぼくは身の引き締まる思いで胸を張った。
つもりで、腹が出たが…。
「はい。では、招待に応じても良いのですか?」
「…許す。くれぐれも、バッキャスに押し倒されたり、ルーフェンに丸め込まれたり、シュナイツに氷漬けにされたりしないようにな?」
兄上、全部ないと思いますけど。
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