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69 イベントその一、お池にぽちゃん
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◆イベントその一、お池にぽちゃん
午前中の実技の授業は、剣術でした。
外で剣術の指導を受けたあとは、すぐに昼休み。お昼ご飯です。お腹がすきました。
今日は青空が広がるすっきり晴れた日なので。お友達のみなさまと待ち合わせて、丘の上でランチです。
ぼくとマルチェロは、みんなと待ち合わせている場所に向かっているところです。
「アリスは、待ち合わせ場所がわかるでしょうか?」
一応、インナーがぼくの中にいたときの、一年生時。
ファウストと待ち合わせしていた場所と、同じなので。知っていると思うが。
男性陣が剣術の授業のとき、女性陣は淑女教育をするから、先ほどはアリスと同じ授業ではなかったのです。
「そうだね? でも、わかりやすい待ち合わせ場所だと思うから。大丈夫じゃないかな? それよりサリーは珍しく、剣術の授業に出たね? 運動系は苦手で、避けていたんじゃないのかい?」
マルチェロに痛いところを突かれました。
まぁ、このぽっちゃり具合を見れば、わかることだと思いますが。
体が動かしにくいので、運動全般苦手です。
ダンスは…できるのですけどねぇ?
どちらかと言えば、剣術よりも淑女教育の方が良い成績を取れるので。
一年生時は、そちらに重点を置いていたのです。しかし…。
「だってぇ、二年生になったら森で、魔獣狩りの授業があるでしょう? 今から鍛えておかないと…」
森には魔獣が住んでいる。
学園の裏手には、広大な森が広がっていて。
騎士志望や剣術を磨く生徒は、授業の一環で、その森で魔獣狩り体験ができるのだ。
「え? サリー、魔獣狩りやるの?」
マルチェロがいつもの笑みを引っ込めて、意外そうに聞いてきた。
「もちろんです。そこで魔獣狩りのノウハウを身につけ、いつかスズメを串刺しにするのですっ」
実際その場面を想像したら、背筋がゾワワとするけれど。
ハッタリですけど。
言うのは、タダです。
「スズメ…まだ来るの?」
「いえ、もう来ていませんけど。いつか…いつかの話ですよぉ?」
すかさず、間髪入れず、食い気味に、否定したら。
疑わしそうな目でマルチェロが見てくるけど。
優しいマルチェロは、話をそらしてくれました。
「まぁ魔獣狩りは、男の子のあこがれだしね。でも森に行くのなら、もう少し剣に重みを持たせないとな? サリーは手数は多いけど、なんと言っても、軽いから。あれでは虫も追い払えないよ?」
失礼な。虫なら払えます。
でもデカトンボロンは、無理かも。
「んんんっ、精進いたします」
「はは、まぁ大丈夫だよ。森に行っても、私がそばで守ってあげるからね?」
おぉ、マルチェロがそばにいてくれたら心強いです。今から魔獣狩りの授業が楽しみですね?
そう思っていたら、食堂へ向かう渡り廊下のところから見える、池…というか。周りが白い石組みで囲われている、ただ水が張ってある大きな人工池みたいなものがあるのだけど。
その前にアリスがたたずんでいたのだ。
ちなみに、そこは待ち合わせ場所ではない。
でも彼女は誰かを待っているみたいに、キョロキョロしている。
えぇ? 待ち合わせ場所、間違えているよぉ? アリス。
まぁ、確かに。そこは人との待ち合わせにうってつけの、学園でも『あそこの池の前で待ってて』で通じる、便利なわかりやすい場所なのだけど。
ぼくらは玄関口で待ち合わせなんですけどぉ?
というわけで、ぼくはアリスに軽く声をかけた。
「アリスぅ、そこじゃないよぉ?」
そして池の方に向かって一歩足を踏み出した。
そのとき。
ぼくはハッとした。
「これはっ、イベントその一、お池にぽちゃん、では?」
インナーがまだ、ぼくの心の中にいたとき。
彼女がズラズラ言い並べたディエンヌの嫌がらせ一覧の中に、池に突き飛ばされたり…というものがあったではないか?
そうしたらぼくの足元に、バシャリとなにかが落ちてきて。
上を向いたら、いっぱいの水風船が投下されているところでした。
「「ああああああああ!」」
ぼくとアリスが悲鳴を上げると…。
「サリエル様、あぶなーーい」
と言って、ファウストがやってきて。
剣で水風船をひとつ残らずバスバスバスッと切り刻んでいくではありませんかぁ? 素敵ですっ。
マルチェロは、ぼくとアリスを避難させ。無事に危機を回避できました。
水風船はぼくへの悪意がなかったからか、赤い宝石の警報音は鳴らず。
そして防御魔法が作動する前にマルチェロの結界で守られたので、濡れることはなかったのです。
「ちょっとっ、マルチェロ様に当てたら殺すわよっ」
その声により、水風船の投下は終了した。
二階には人影はないものの、あの声は…ディエンヌですね。
つか、こんなことしてくるのは、あの、なにかとやらかす妹しかいません。
「サリエル様、ご無事ですか? お怪我はありませんか?」
そうして剣をおさめ、こちらにやってきたファウストは。ずぶ濡れでした。
えぇ、水風船の中には水が入っているのです。切ったら、水が出るのです。
だけど、晴れ渡る日光を浴びて、水しぶきがキラキラする水も滴るイイ男が目の前にいるのですから。
中身がインナーのアリスと、ぼくは。
ファウストの男前に、ふわぁぁぁああとトキメキのおののきをあげるのだった。
「ヤバいわ、きらめきの若侍よ? ひじかたとしぞーよぉっ、神よ、神が降臨よっ」
アリスが興奮してぼくをぬいぐるみのようにムギュムギュする、やーめーてー。
「あわわ、すみません、ファウストぉ。そちらこそ怪我は?」
「濡れただけです。マルチェロ、先にランチ会場へ」
「あぁ。さぁ、みんな待っているから、待ち合わせ場所に行こう」
マルチェロにうながされ。なんとか大事なかったぼくたちは、玄関口へ向かう。
「アリス、なんであんなところにいたんだい?」
マルチェロの問いに、アリスは紙片を見せた。
「待ち合わせ場所が池の前に変わったって、知らない女子に紙を手渡されたの。あぁ、でも池ポチャイベントだったのね? うかつだったわぁ…」
なんとか、池ポチャは防いだものの。
インナーの記憶とは違う、水風船攻撃だったわけだから。
彼女の記憶通りのことが起こるわけではないようだ。
ラーディンの右腕になるはずのマルチェロが、ぼくのそばにいるように。
ゲームの中身は変わってきている。
これはもう少し、インナーと対策を練る必要がありそうですよぉ?
午前中の実技の授業は、剣術でした。
外で剣術の指導を受けたあとは、すぐに昼休み。お昼ご飯です。お腹がすきました。
今日は青空が広がるすっきり晴れた日なので。お友達のみなさまと待ち合わせて、丘の上でランチです。
ぼくとマルチェロは、みんなと待ち合わせている場所に向かっているところです。
「アリスは、待ち合わせ場所がわかるでしょうか?」
一応、インナーがぼくの中にいたときの、一年生時。
ファウストと待ち合わせしていた場所と、同じなので。知っていると思うが。
男性陣が剣術の授業のとき、女性陣は淑女教育をするから、先ほどはアリスと同じ授業ではなかったのです。
「そうだね? でも、わかりやすい待ち合わせ場所だと思うから。大丈夫じゃないかな? それよりサリーは珍しく、剣術の授業に出たね? 運動系は苦手で、避けていたんじゃないのかい?」
マルチェロに痛いところを突かれました。
まぁ、このぽっちゃり具合を見れば、わかることだと思いますが。
体が動かしにくいので、運動全般苦手です。
ダンスは…できるのですけどねぇ?
どちらかと言えば、剣術よりも淑女教育の方が良い成績を取れるので。
一年生時は、そちらに重点を置いていたのです。しかし…。
「だってぇ、二年生になったら森で、魔獣狩りの授業があるでしょう? 今から鍛えておかないと…」
森には魔獣が住んでいる。
学園の裏手には、広大な森が広がっていて。
騎士志望や剣術を磨く生徒は、授業の一環で、その森で魔獣狩り体験ができるのだ。
「え? サリー、魔獣狩りやるの?」
マルチェロがいつもの笑みを引っ込めて、意外そうに聞いてきた。
「もちろんです。そこで魔獣狩りのノウハウを身につけ、いつかスズメを串刺しにするのですっ」
実際その場面を想像したら、背筋がゾワワとするけれど。
ハッタリですけど。
言うのは、タダです。
「スズメ…まだ来るの?」
「いえ、もう来ていませんけど。いつか…いつかの話ですよぉ?」
すかさず、間髪入れず、食い気味に、否定したら。
疑わしそうな目でマルチェロが見てくるけど。
優しいマルチェロは、話をそらしてくれました。
「まぁ魔獣狩りは、男の子のあこがれだしね。でも森に行くのなら、もう少し剣に重みを持たせないとな? サリーは手数は多いけど、なんと言っても、軽いから。あれでは虫も追い払えないよ?」
失礼な。虫なら払えます。
でもデカトンボロンは、無理かも。
「んんんっ、精進いたします」
「はは、まぁ大丈夫だよ。森に行っても、私がそばで守ってあげるからね?」
おぉ、マルチェロがそばにいてくれたら心強いです。今から魔獣狩りの授業が楽しみですね?
そう思っていたら、食堂へ向かう渡り廊下のところから見える、池…というか。周りが白い石組みで囲われている、ただ水が張ってある大きな人工池みたいなものがあるのだけど。
その前にアリスがたたずんでいたのだ。
ちなみに、そこは待ち合わせ場所ではない。
でも彼女は誰かを待っているみたいに、キョロキョロしている。
えぇ? 待ち合わせ場所、間違えているよぉ? アリス。
まぁ、確かに。そこは人との待ち合わせにうってつけの、学園でも『あそこの池の前で待ってて』で通じる、便利なわかりやすい場所なのだけど。
ぼくらは玄関口で待ち合わせなんですけどぉ?
というわけで、ぼくはアリスに軽く声をかけた。
「アリスぅ、そこじゃないよぉ?」
そして池の方に向かって一歩足を踏み出した。
そのとき。
ぼくはハッとした。
「これはっ、イベントその一、お池にぽちゃん、では?」
インナーがまだ、ぼくの心の中にいたとき。
彼女がズラズラ言い並べたディエンヌの嫌がらせ一覧の中に、池に突き飛ばされたり…というものがあったではないか?
そうしたらぼくの足元に、バシャリとなにかが落ちてきて。
上を向いたら、いっぱいの水風船が投下されているところでした。
「「ああああああああ!」」
ぼくとアリスが悲鳴を上げると…。
「サリエル様、あぶなーーい」
と言って、ファウストがやってきて。
剣で水風船をひとつ残らずバスバスバスッと切り刻んでいくではありませんかぁ? 素敵ですっ。
マルチェロは、ぼくとアリスを避難させ。無事に危機を回避できました。
水風船はぼくへの悪意がなかったからか、赤い宝石の警報音は鳴らず。
そして防御魔法が作動する前にマルチェロの結界で守られたので、濡れることはなかったのです。
「ちょっとっ、マルチェロ様に当てたら殺すわよっ」
その声により、水風船の投下は終了した。
二階には人影はないものの、あの声は…ディエンヌですね。
つか、こんなことしてくるのは、あの、なにかとやらかす妹しかいません。
「サリエル様、ご無事ですか? お怪我はありませんか?」
そうして剣をおさめ、こちらにやってきたファウストは。ずぶ濡れでした。
えぇ、水風船の中には水が入っているのです。切ったら、水が出るのです。
だけど、晴れ渡る日光を浴びて、水しぶきがキラキラする水も滴るイイ男が目の前にいるのですから。
中身がインナーのアリスと、ぼくは。
ファウストの男前に、ふわぁぁぁああとトキメキのおののきをあげるのだった。
「ヤバいわ、きらめきの若侍よ? ひじかたとしぞーよぉっ、神よ、神が降臨よっ」
アリスが興奮してぼくをぬいぐるみのようにムギュムギュする、やーめーてー。
「あわわ、すみません、ファウストぉ。そちらこそ怪我は?」
「濡れただけです。マルチェロ、先にランチ会場へ」
「あぁ。さぁ、みんな待っているから、待ち合わせ場所に行こう」
マルチェロにうながされ。なんとか大事なかったぼくたちは、玄関口へ向かう。
「アリス、なんであんなところにいたんだい?」
マルチェロの問いに、アリスは紙片を見せた。
「待ち合わせ場所が池の前に変わったって、知らない女子に紙を手渡されたの。あぁ、でも池ポチャイベントだったのね? うかつだったわぁ…」
なんとか、池ポチャは防いだものの。
インナーの記憶とは違う、水風船攻撃だったわけだから。
彼女の記憶通りのことが起こるわけではないようだ。
ラーディンの右腕になるはずのマルチェロが、ぼくのそばにいるように。
ゲームの中身は変わってきている。
これはもう少し、インナーと対策を練る必要がありそうですよぉ?
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