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68 悪役令嬢バトル勃発
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◆悪役令嬢バトル勃発
蛍光レッドの髪を揺らし、ババーンとサロンに現れたのは。
取り巻きを引き連れたディエンヌだ。
ディエンヌのご学友は、男女合わせて十人ほどいる結構な大所帯。
でも。なんかみんな、ぼんやりとした顔をしているんだよね? 怖いぃ。
その中でもひときわ元気なのが、ディエンヌだ。
「サリエルったら、ツノのない醜い者同志でつるんじゃって。魔王様が知ったらお怒りになられるわよぉ?」
「ディエンヌ? なんで、ここに…」
「ここは王族専用のサロンでしょ? 私がここで食事をするのは、当たり前のことじゃなくてぇ?」
まぁ、そうだけど。その可能性を全く考えていなかったな。
そうなのだ。ディエンヌが一年生に入ってきたのだから、そういうこともあるよね?
ううぅぅ。今度から雨が降っても、ここで食事するのはやめようかなぁ…なんて、考えてしまった。
だって。こうして顔を合わせるたびに突っかかってくるの、相手にしたくないではないか?
「ひえぇぇ、ゲームのメインキャラ、そろい踏みだわね?」
アリスがこっそり、ぼくのそばで言った。
本当だ。主人公に、攻略対象者、そして悪役令嬢が、一室に全員そろっています。すごーい。
「アリスティア・フランチェスカです。お見知りおきを」
アリスがサッと立って、ササッと挨拶した。
先ほどラーディン兄上にしたときの、キラキラ挨拶ではないね?
関わりたくないのがバレバレです。
いえ、インナーの気持ちはわかります。ぼくも関わりたくないんで。
「ちょっと! 魔王の娘である私の許しもなく挨拶するとか。礼儀がなっていないわね? 田舎者の貴族はこれだから嫌よ」
「でも先ほど私に、ラーディン様への挨拶は百万年早いと、おっしゃっていたので。それが挨拶のお許しだと思ったのですけど? 田舎者ゆえ、礼儀がなっていなくて申し訳ございません」
慇懃無礼な感じで頭を下げ。アリスは席に座った。
でもディエンヌは、それでは怒ってしまいます。
ほらぁ、ワナワナしているよぉ。
ぼくはおとなしく座って、ブルブルです。
「ディエンヌお姉様? 食事の席であまり騒がしくするのは、品がありませんわぁ? アリスさんは謝っているのだしぃ、それくらいになさったらどうかしらぁ?」
すると、マリーベルが助け船を出してくれた。
あああ、ありがとうっ、マリーベル。
本来はぼくがアリスをかばうべきなのだろうけど。
ディエンヌに関しては、ぼくがなにか言うと火に油を注ぐことになりかねないのです。
「マリーベルさん? 公爵令嬢がこのような貧相な見てくれの方の肩を持つなんて。驚きましたわぁ? でも、あなたは。サリエルなんて、ツノなし魔力なしの落ちこぼれ丸鶏とお友達の、変わった公爵令嬢だって評判ですものね? 変わった者同士で徒党を組んじゃうものなのかしらねぇ? 悲しいことですわぁ?」
でも、なんとなく。悪役令嬢バトル勃発、って感じで。ぼくは胸がソワソワしてしまいます。
つか、なんか矛先がこっちに向いたのだけどぉ?
ぼくはいません。ぼくは貝です。
「サリエル様の懐深さと有能さがわからない、ディエンヌお姉様には。そのように見えているのねぇ? それこそお可哀想なことですわぁ? まぁあなたには、永久にわからなくてもよいことです」
ブツリと、マリーベルが会話の糸口を切ってしまったので。
ディエンヌは、またグヌヌとなる。
怖いっ。怖いんですけどぉ?
「マルチェロ? あなたは私の婚約者なのだから。このような席についていないで、私のそばにいつも一緒にいてくださらないとぉ?」
甘ったるい声を出し、ディエンヌは矛先をマルチェロに変えたっ!
マルチェロを自分の味方につける作戦。
ぼくらの結束を断ち切る作戦に切り替えたのですね?
でも彼は、いつものごとき、さわやかで、はんなりした笑みを浮かべ。ディエンヌに告げる。
「サリエル様のそばから離れることはできないよ? ディエンヌ。彼の警護は、レオンハルト兄上からいただいた、任務だ。それをおろそかにはできない。公爵家が、レオンハルト兄上からの信頼を失ってしまうからね? 君も私の婚約者を名乗りたいのであれば、公爵家の品位を下げる言動は慎みたまえ」
こちらも、ぴしゃりです。
うーん、ルーフェン公爵家とディエンヌの仲は、あまりよろしくない雰囲気を感じますね?
やはり、あのメラメラ事件が尾を引いているようです。
「マルチェロ様ぁ…どうして婚約者の私の味方をしてくださらないのぉ?」
「二度は言わないよ? さぁ、向こうで君のご学友が待っているから。食事をしてきなさい」
にこやかな表情は、いつものマルチェロですが。
そこには有無を言わせない迫力があります。
ディエンヌも、これ以上マルチェロに食い下がれません。
というか、もう一回ごねたら、マルチェロの機嫌を損なうのは必至。
空気が読めないディエンヌも、さすがにその雰囲気は感じ取れているのではないでしょうか?
ディエンヌはイライラとした様子を見せながらも。
一回、アリスをギラリと睨んで。
ぼくには、フンとそっぽを向いて。
ご学友のいる席に向かって行った。
ほぉぉぉぉ…、と。円卓のみなさまの、声なきため息が漏れました。
メジロパンクマに遭遇したが、ジッとしていたら去っていった。
そのくらいの緊張感がありましたねっ?
ディエンヌたちは、四角いテーブルを長くつなげて、ご学友が五対五に並んで、上座にディエンヌがつくという。女王様の昼餐会といった感じです。
これ見よがしに、楽しげなオホホホという笑い声が聞こえてきます。
「マリーベル様? 先ほどは助けていただき、ありがとうございます」
アリスが、助け船を出してくれたマリーにお礼を言った。
本当にね? アリスは編入してきたばかりなのに。いきなりディエンヌとバトルは勘弁ですよ。
マリーは紅茶をひと口いただいたあとで。優雅に告げた。
「アリスさんはとても綺麗なお顔立ちだから、ディエンヌに目を付けられたら学園生活が厳しくなりそうですわぁ? と思って。でも、もう遅かったかしらね?」
マリーベルが肩をすくめて言うのに。
ぼくとアリスは、ディエンヌの方をこっそり見やる。
すると、すっごい目力でギラリィと睨んできていて。
こここ、怖っ。
もう、なんなんでしょう、あの妹。怖すぎですっ。
恋愛攻略イベントがなくても、ディエンヌの悪役令嬢的嫌がらせイベントは生きているみたい。
そんなぁ。
ゲームは成立しないので。嫌がらせイベントも終了してくださぁい!
蛍光レッドの髪を揺らし、ババーンとサロンに現れたのは。
取り巻きを引き連れたディエンヌだ。
ディエンヌのご学友は、男女合わせて十人ほどいる結構な大所帯。
でも。なんかみんな、ぼんやりとした顔をしているんだよね? 怖いぃ。
その中でもひときわ元気なのが、ディエンヌだ。
「サリエルったら、ツノのない醜い者同志でつるんじゃって。魔王様が知ったらお怒りになられるわよぉ?」
「ディエンヌ? なんで、ここに…」
「ここは王族専用のサロンでしょ? 私がここで食事をするのは、当たり前のことじゃなくてぇ?」
まぁ、そうだけど。その可能性を全く考えていなかったな。
そうなのだ。ディエンヌが一年生に入ってきたのだから、そういうこともあるよね?
ううぅぅ。今度から雨が降っても、ここで食事するのはやめようかなぁ…なんて、考えてしまった。
だって。こうして顔を合わせるたびに突っかかってくるの、相手にしたくないではないか?
「ひえぇぇ、ゲームのメインキャラ、そろい踏みだわね?」
アリスがこっそり、ぼくのそばで言った。
本当だ。主人公に、攻略対象者、そして悪役令嬢が、一室に全員そろっています。すごーい。
「アリスティア・フランチェスカです。お見知りおきを」
アリスがサッと立って、ササッと挨拶した。
先ほどラーディン兄上にしたときの、キラキラ挨拶ではないね?
関わりたくないのがバレバレです。
いえ、インナーの気持ちはわかります。ぼくも関わりたくないんで。
「ちょっと! 魔王の娘である私の許しもなく挨拶するとか。礼儀がなっていないわね? 田舎者の貴族はこれだから嫌よ」
「でも先ほど私に、ラーディン様への挨拶は百万年早いと、おっしゃっていたので。それが挨拶のお許しだと思ったのですけど? 田舎者ゆえ、礼儀がなっていなくて申し訳ございません」
慇懃無礼な感じで頭を下げ。アリスは席に座った。
でもディエンヌは、それでは怒ってしまいます。
ほらぁ、ワナワナしているよぉ。
ぼくはおとなしく座って、ブルブルです。
「ディエンヌお姉様? 食事の席であまり騒がしくするのは、品がありませんわぁ? アリスさんは謝っているのだしぃ、それくらいになさったらどうかしらぁ?」
すると、マリーベルが助け船を出してくれた。
あああ、ありがとうっ、マリーベル。
本来はぼくがアリスをかばうべきなのだろうけど。
ディエンヌに関しては、ぼくがなにか言うと火に油を注ぐことになりかねないのです。
「マリーベルさん? 公爵令嬢がこのような貧相な見てくれの方の肩を持つなんて。驚きましたわぁ? でも、あなたは。サリエルなんて、ツノなし魔力なしの落ちこぼれ丸鶏とお友達の、変わった公爵令嬢だって評判ですものね? 変わった者同士で徒党を組んじゃうものなのかしらねぇ? 悲しいことですわぁ?」
でも、なんとなく。悪役令嬢バトル勃発、って感じで。ぼくは胸がソワソワしてしまいます。
つか、なんか矛先がこっちに向いたのだけどぉ?
ぼくはいません。ぼくは貝です。
「サリエル様の懐深さと有能さがわからない、ディエンヌお姉様には。そのように見えているのねぇ? それこそお可哀想なことですわぁ? まぁあなたには、永久にわからなくてもよいことです」
ブツリと、マリーベルが会話の糸口を切ってしまったので。
ディエンヌは、またグヌヌとなる。
怖いっ。怖いんですけどぉ?
「マルチェロ? あなたは私の婚約者なのだから。このような席についていないで、私のそばにいつも一緒にいてくださらないとぉ?」
甘ったるい声を出し、ディエンヌは矛先をマルチェロに変えたっ!
マルチェロを自分の味方につける作戦。
ぼくらの結束を断ち切る作戦に切り替えたのですね?
でも彼は、いつものごとき、さわやかで、はんなりした笑みを浮かべ。ディエンヌに告げる。
「サリエル様のそばから離れることはできないよ? ディエンヌ。彼の警護は、レオンハルト兄上からいただいた、任務だ。それをおろそかにはできない。公爵家が、レオンハルト兄上からの信頼を失ってしまうからね? 君も私の婚約者を名乗りたいのであれば、公爵家の品位を下げる言動は慎みたまえ」
こちらも、ぴしゃりです。
うーん、ルーフェン公爵家とディエンヌの仲は、あまりよろしくない雰囲気を感じますね?
やはり、あのメラメラ事件が尾を引いているようです。
「マルチェロ様ぁ…どうして婚約者の私の味方をしてくださらないのぉ?」
「二度は言わないよ? さぁ、向こうで君のご学友が待っているから。食事をしてきなさい」
にこやかな表情は、いつものマルチェロですが。
そこには有無を言わせない迫力があります。
ディエンヌも、これ以上マルチェロに食い下がれません。
というか、もう一回ごねたら、マルチェロの機嫌を損なうのは必至。
空気が読めないディエンヌも、さすがにその雰囲気は感じ取れているのではないでしょうか?
ディエンヌはイライラとした様子を見せながらも。
一回、アリスをギラリと睨んで。
ぼくには、フンとそっぽを向いて。
ご学友のいる席に向かって行った。
ほぉぉぉぉ…、と。円卓のみなさまの、声なきため息が漏れました。
メジロパンクマに遭遇したが、ジッとしていたら去っていった。
そのくらいの緊張感がありましたねっ?
ディエンヌたちは、四角いテーブルを長くつなげて、ご学友が五対五に並んで、上座にディエンヌがつくという。女王様の昼餐会といった感じです。
これ見よがしに、楽しげなオホホホという笑い声が聞こえてきます。
「マリーベル様? 先ほどは助けていただき、ありがとうございます」
アリスが、助け船を出してくれたマリーにお礼を言った。
本当にね? アリスは編入してきたばかりなのに。いきなりディエンヌとバトルは勘弁ですよ。
マリーは紅茶をひと口いただいたあとで。優雅に告げた。
「アリスさんはとても綺麗なお顔立ちだから、ディエンヌに目を付けられたら学園生活が厳しくなりそうですわぁ? と思って。でも、もう遅かったかしらね?」
マリーベルが肩をすくめて言うのに。
ぼくとアリスは、ディエンヌの方をこっそり見やる。
すると、すっごい目力でギラリィと睨んできていて。
こここ、怖っ。
もう、なんなんでしょう、あの妹。怖すぎですっ。
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