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56 もう、ゲームスタート!?
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◆もう、ゲームスタート!?
マリーベルたちと別れて。
ぼくとマルチェロとファウストは、二年生の教室に向かった。
ファウストが、いつものようにぼくが教室に入ったところを見届けてくれて。
それから、彼は三年生の教室へと向かって行く。
あぁ、ファウストはもう三年生なのですねぇ?
昔から背が高くて、大人びた印象だったけれど。
髪を結い上げて、顔が見える今の感じは。その表情がとても精悍で、かっこいいから。
頼もしい上級生の貫禄が、出てきたように思います。
そうでなくても、いつもぼくは彼に頼っちゃっていますけどね?
二年生になったことで、教室が別の棟に移動になったけれど。
生徒たち、クラスの中身は変わらないから。
ちょっと心機一転でそわそわだけど、いつもと変わらぬ学園生活…の、はずだった。
教室に、先生が入ってきて。一年生のときと同じ担任の先生で。
ここまでは、今まで通り。
だけど。先生の言葉に、ぼくは驚愕した。
「転入生を紹介する」
先生にうながされて入ってきたのは。とても綺麗な顔立ちの女の子だった。
て、転入生ええぇっ?
まさか、これはっ。
インナーが言っていた、あの『どんな悪魔に恋しちゃう?』通称ロンちゃう、の主人公なのではっ?
うそぉ? もう、ゲームスタート!?
転入生は、主人公はっ、ぼくが十五のときに来るって言ってたのにぃ。
インナーの嘘つきぃぃぃ???
そうやって。ぼくは、人知れず戦々恐々としているというのに。
無情にも。先生は彼女の紹介をしていくのだった。
「アリスティア・フランチェスカ侯爵令嬢だ。病気で一年休んでいたが、試験の成績が良かったため、二年生に編入が認められた。みんな仲良くしてやってくれ?」
「アリスティア・フランチェスカです。よろしくお願いします」
先生の後に続いて、麗しの転入生は自己紹介し。
でも、ちょっと緊張しているのか。淑女の礼がプルプルしていた。
マルチェロ以外の男子生徒は、彼女の美しさに魅了され、感嘆のため息をついている。
それくらい美しい御令嬢です。
淑女の礼が手慣れていなくても、そんなところも可愛いという男性陣の声が聞こえそうな気がした。
ぼくはそんな風に。好意的な目で、見られなかったけれど。
だって、彼女が主人公かもしれないんだから。
心がわさわさしちゃうでしょ?
待て待て。落ち着け、サリエル。
インナーは、ぼくが十五歳のときに転入してくるのが主人公だって言ったんだから。
もしかしたら、ワンチャン、別人ということもあるかもしれないじゃん?
うん。別人で、お願いします。
あぁ、インナーがそばにいれば、この子が主人公か。すぐにわかったのになぁ?
とりあえず。主人公じゃないとして。
客観的に、彼女を見てみましょう。
スラリとして、女性としては身長は高めでしょうか?
でも、病気をしていたということもあるのか。華奢で細身で。
インナー的に言うと、モデル体型ってやつ?
学園の白い制服が、彼女の青白い顔をさらに強調していて。とても儚げだ。
スカイブルーの髪は、色鮮やかでボリューミーだけど。寒色系だから。病弱さを際立たせているかも。
それに、あぁ…やはり、インナーが以前言っていたように、主人公には御ツノがありませんね?
魔国では、御ツノがないと生きにくいのです。
みなさんが仲良くしてくださるといいのですけど。
ぼくもツノなしなので、一気に親近感が沸くというか。心配になりますっ。
でも、アーモンド形の目元はパッキリとしていて。
なんとなく、精密に作られたお人形のようにも見える。
生気が薄いというかぁ?
目鼻立ちが計算されているかのように、整っている顔貌は。御ツノをカバーして余りある、綺麗さです。
ディエンヌも美貌が自慢だけど。
あちらは、情熱的で炎のような苛烈な美貌。
彼女はおとなしやかで、氷の彫像のような冴え冴えとした美貌。
炎と氷、全くタイプの違う美貌だね?
あぁ、でも学園の人気を二分してしまいそうですね?
やっぱり主人公かもしれない。と思った途端。
彼女の隣に備考欄が…出たーっ。
ええぇぇっ? 備考欄?
インナーがいなくなったら、見えなくなるとばっかり思っていたのに。
見、見えちゃったよ?
とりあえず。読んでみましょう。
『主人公、アリスティア。天真爛漫で、情に厚い。どんなことでも楽しそうにするのは、病弱な過去があったから。心の傷を持つ攻略対象たちを、寄り添うことで癒していく。理不尽な攻撃には立ち向かう、強い心根も持っているのだけど。結構、すぐ死ぬから。気を付けて?』
いやいや、気を付けて? じゃないよ。
大体、この備考欄、本人に見えていないのでしょう?
ぼくが、すぐ死ぬから気を付けてと、彼女に言わねばならないのですか?
なんなんですか? この備考欄。本当にっ。
つか…主人公、確定しましたね。そうですよね。
御ツノが見えないのは、主人公の特徴ですもんね? やっぱり、ですよね。
はぁ。平和なぼくの学園生活は、終了した模様です。
まぁね。ディエンヌが入学しているからね。
主人公がいなくても、きっと平和になんか暮らせなかったでしょうけどね?
とりあえず、理不尽な攻撃を仕掛けてきそうなディエンヌと、彼女を会わせないように努力いたしましょう。
それが、彼女の命を…ひいては兄上を守る道です。たぶん。
先生が、空いている席に座ってと彼女に言った。
教室の座席は、誰がどこに座るか決まっているわけではなくて。その日の気分で変えてもいい。
インナー的に言えば、大学の大教室仕様です。
でも、ぼくとマルチェロは。一年生の初日から、前から三段目の窓際の席に固定していて。
一応、腐っても王族のぼくに気遣っているのか。
ぼくらの周囲には、誰も腰かけないのだった。
だけど、彼女は。前から二段目の窓際の席に向かって行き。
ぼくの目の前に立って。言ったのだ。
「よろしくね? 給食のおばちゃん」
へぇあぁぁぁああ?
今、給食のおばちゃんって言ったぁ?
マルチェロも『きゅうしょくのおばちゃん?』と、首をかしげます。
「君っ、イ、イ、イ…」
言おうとしたら。彼女は口元に人差し指を当てて、お茶目に笑った。
「あとで、お話ししましょうね? サリエル様」
彼女は、教師の方を向いてしまって。
ぼくの、大、大、大驚愕は、置いてけぼりです。
ぼくは、ずっと。彼女のスカイブルーの髪をみつめて。
先生の話とか、全然、全く、頭に入ってこないのだった。
まぁ始業一日目は大した話しないから、いいのですけど。
いやっ、良くなーー一いっ!!
マリーベルたちと別れて。
ぼくとマルチェロとファウストは、二年生の教室に向かった。
ファウストが、いつものようにぼくが教室に入ったところを見届けてくれて。
それから、彼は三年生の教室へと向かって行く。
あぁ、ファウストはもう三年生なのですねぇ?
昔から背が高くて、大人びた印象だったけれど。
髪を結い上げて、顔が見える今の感じは。その表情がとても精悍で、かっこいいから。
頼もしい上級生の貫禄が、出てきたように思います。
そうでなくても、いつもぼくは彼に頼っちゃっていますけどね?
二年生になったことで、教室が別の棟に移動になったけれど。
生徒たち、クラスの中身は変わらないから。
ちょっと心機一転でそわそわだけど、いつもと変わらぬ学園生活…の、はずだった。
教室に、先生が入ってきて。一年生のときと同じ担任の先生で。
ここまでは、今まで通り。
だけど。先生の言葉に、ぼくは驚愕した。
「転入生を紹介する」
先生にうながされて入ってきたのは。とても綺麗な顔立ちの女の子だった。
て、転入生ええぇっ?
まさか、これはっ。
インナーが言っていた、あの『どんな悪魔に恋しちゃう?』通称ロンちゃう、の主人公なのではっ?
うそぉ? もう、ゲームスタート!?
転入生は、主人公はっ、ぼくが十五のときに来るって言ってたのにぃ。
インナーの嘘つきぃぃぃ???
そうやって。ぼくは、人知れず戦々恐々としているというのに。
無情にも。先生は彼女の紹介をしていくのだった。
「アリスティア・フランチェスカ侯爵令嬢だ。病気で一年休んでいたが、試験の成績が良かったため、二年生に編入が認められた。みんな仲良くしてやってくれ?」
「アリスティア・フランチェスカです。よろしくお願いします」
先生の後に続いて、麗しの転入生は自己紹介し。
でも、ちょっと緊張しているのか。淑女の礼がプルプルしていた。
マルチェロ以外の男子生徒は、彼女の美しさに魅了され、感嘆のため息をついている。
それくらい美しい御令嬢です。
淑女の礼が手慣れていなくても、そんなところも可愛いという男性陣の声が聞こえそうな気がした。
ぼくはそんな風に。好意的な目で、見られなかったけれど。
だって、彼女が主人公かもしれないんだから。
心がわさわさしちゃうでしょ?
待て待て。落ち着け、サリエル。
インナーは、ぼくが十五歳のときに転入してくるのが主人公だって言ったんだから。
もしかしたら、ワンチャン、別人ということもあるかもしれないじゃん?
うん。別人で、お願いします。
あぁ、インナーがそばにいれば、この子が主人公か。すぐにわかったのになぁ?
とりあえず。主人公じゃないとして。
客観的に、彼女を見てみましょう。
スラリとして、女性としては身長は高めでしょうか?
でも、病気をしていたということもあるのか。華奢で細身で。
インナー的に言うと、モデル体型ってやつ?
学園の白い制服が、彼女の青白い顔をさらに強調していて。とても儚げだ。
スカイブルーの髪は、色鮮やかでボリューミーだけど。寒色系だから。病弱さを際立たせているかも。
それに、あぁ…やはり、インナーが以前言っていたように、主人公には御ツノがありませんね?
魔国では、御ツノがないと生きにくいのです。
みなさんが仲良くしてくださるといいのですけど。
ぼくもツノなしなので、一気に親近感が沸くというか。心配になりますっ。
でも、アーモンド形の目元はパッキリとしていて。
なんとなく、精密に作られたお人形のようにも見える。
生気が薄いというかぁ?
目鼻立ちが計算されているかのように、整っている顔貌は。御ツノをカバーして余りある、綺麗さです。
ディエンヌも美貌が自慢だけど。
あちらは、情熱的で炎のような苛烈な美貌。
彼女はおとなしやかで、氷の彫像のような冴え冴えとした美貌。
炎と氷、全くタイプの違う美貌だね?
あぁ、でも学園の人気を二分してしまいそうですね?
やっぱり主人公かもしれない。と思った途端。
彼女の隣に備考欄が…出たーっ。
ええぇぇっ? 備考欄?
インナーがいなくなったら、見えなくなるとばっかり思っていたのに。
見、見えちゃったよ?
とりあえず。読んでみましょう。
『主人公、アリスティア。天真爛漫で、情に厚い。どんなことでも楽しそうにするのは、病弱な過去があったから。心の傷を持つ攻略対象たちを、寄り添うことで癒していく。理不尽な攻撃には立ち向かう、強い心根も持っているのだけど。結構、すぐ死ぬから。気を付けて?』
いやいや、気を付けて? じゃないよ。
大体、この備考欄、本人に見えていないのでしょう?
ぼくが、すぐ死ぬから気を付けてと、彼女に言わねばならないのですか?
なんなんですか? この備考欄。本当にっ。
つか…主人公、確定しましたね。そうですよね。
御ツノが見えないのは、主人公の特徴ですもんね? やっぱり、ですよね。
はぁ。平和なぼくの学園生活は、終了した模様です。
まぁね。ディエンヌが入学しているからね。
主人公がいなくても、きっと平和になんか暮らせなかったでしょうけどね?
とりあえず、理不尽な攻撃を仕掛けてきそうなディエンヌと、彼女を会わせないように努力いたしましょう。
それが、彼女の命を…ひいては兄上を守る道です。たぶん。
先生が、空いている席に座ってと彼女に言った。
教室の座席は、誰がどこに座るか決まっているわけではなくて。その日の気分で変えてもいい。
インナー的に言えば、大学の大教室仕様です。
でも、ぼくとマルチェロは。一年生の初日から、前から三段目の窓際の席に固定していて。
一応、腐っても王族のぼくに気遣っているのか。
ぼくらの周囲には、誰も腰かけないのだった。
だけど、彼女は。前から二段目の窓際の席に向かって行き。
ぼくの目の前に立って。言ったのだ。
「よろしくね? 給食のおばちゃん」
へぇあぁぁぁああ?
今、給食のおばちゃんって言ったぁ?
マルチェロも『きゅうしょくのおばちゃん?』と、首をかしげます。
「君っ、イ、イ、イ…」
言おうとしたら。彼女は口元に人差し指を当てて、お茶目に笑った。
「あとで、お話ししましょうね? サリエル様」
彼女は、教師の方を向いてしまって。
ぼくの、大、大、大驚愕は、置いてけぼりです。
ぼくは、ずっと。彼女のスカイブルーの髪をみつめて。
先生の話とか、全然、全く、頭に入ってこないのだった。
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