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52 さよなら、インナー
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◆さよなら、インナー
三月下旬のある日。
学園は、春休みになって。ぼくはお屋敷でのんびりしております。
とはいえ、兄上は魔王城に出仕しているし。
休みの間にしておく課題も初日に終了してしまって、暇でした。
なので、ぼくは。兄上に誕生日プレゼントとしていただいたカラフルな糸のセットを使って、刺繍をすることにしたのです。
もちろん、兄上へのプレゼントですよ?
刺繍は、裁縫の先生にも及第点をいただいているので。
兄上が普段使いしても恥ずかしくないものを提供できる、はず。たぶん。
でも、一番最初の作品ですから。
無難に、ハンカチのワンポイントにしましょう。どのような絵柄にしようかなぁ?
あぁ、春だから。サクラーにしようかなぁ?
そろそろ、またサクラーが咲きますね。
ピンクの花弁がいっぱいになって、とても可愛くて綺麗なのですよねぇ?
昨年はとても感動いたしました。
インナーは、桜と言ったら花見。桜の木の下で酒を飲むのだ、ガハハ。などと言っておりますが。
大人になったら兄上やお友達と一緒に、桜の木の下で花見をするのもいいですね?
そして夏に実がなったサクランボも、とっても美味しゅうございました。
甘くてすっぱくて、みずみずしくて。っんももとは、また別の味わいでした。
料理人さんがサクランボの種をひとつずつ丁寧に取って、チェリーパイを作ったら。とっても美味しくて。
マルチェロが家に遊びに来たとき、パイとサクランボをお土産に持たせたのだけど。
それを食べたマリーベルが。これも栽培するわと、息巻いて…。
現在、苗づくり中とのことです。どうなることやら。
でも、いつものことですね?
「サリエル。大事なお話があります」
突然。インナーがぼくの口を使って、言った。
良かった。居間だったらエリンがいたよ。
裁縫セットを取りに、寝室に入ったところだったんだ。
ぼくの私物、お勉強道具や裁縫セットは寝室に置いてある。とはいえ、そんなに私物はないけどね。
それはまぁ、いいとして。
ぼくは持っていた裁縫セットを、そっと机の上に置いて。ベッドに正座で座りました。
インナーと話をするときは寝台の上、というのが多いから。なんとなくですけど。
というか、インナーが改まって話をするときは碌なことがないんだよなぁ。
と、眉間をムニョムニョしながら思う。
それに…インナーがぼくを。サリエル、と呼んだのも。はじめてだ。
インナーはぼくのことを、ぼくだと思っていた。
別人格だけど、同一人物みたいな。
だから、ぼくはぼくだったのだ。
なのに、その改まった感じが、なんか嫌な感じです。
「実は…先日、衝撃的な事実に気が付いちゃったんだけど。私、魂の器を間違えちゃったみたい?」
てへっ、とインナーは笑うが。
ぼくは、同時に。はあぁぁぁっ? となった。
「そ、それは? 魂の器って、ぼくのことですか? ま、ま、間違えて、ぼくに入っちゃった? ってこと?」
「そうそう。サリエルは頭いいから、話が早くて助かるぅ」
語尾を不自然に上げて、インナーは軽く言っているみたいだけど。
それって、すっごく駄目なやつじゃね?
「間違えたら、どうなるのですか?」
「うーん、別にどうにもならないけど。私がここから去るだけよ?」
「つか、さっきから私とか言っているけど。女の子、なのですか?」
「そう。野口こずえ。享年二十三歳。アニメショップに行く途中で交通事故死しちゃった? みたいな?」
またもや、インナーはてへっとする。
でもぼくは、ドッと繰り出される情報量にタジタジです。
だけどぼくの中にいるのに、野口こずえの個人情報は全く入ってこなかった。
「やぁだぁ。乙女の個人情報をさらけ出すわけないでしょ? 恥ずかしいじゃーん」
「去るって。いなくなっちゃうの? いつ?」
たずねると、インナーは一瞬、黙って。
今。と言った。
「い、いま? いつ? 気づいたのはいつ? どうして? なんでぇ?」
インナーの雰囲気が。
これが冗談ではないのだと、言っているようで。
ぼくは途端に慌て出した。
「気づいたのは、サリエルがロンディウヌス学園にはじめて行ったとき。ここが『どんな悪魔に恋しちゃう?』の舞台だって気づいたときね。そこで、私が野口こずえだって思い出して。前世で死んで、ここに転生してきたってわかった…というか。わからされた、って感じかなぁ?」
インナーが説明したのは。
自分は、転生するべき器が自分を迎える準備が整うまで、漂う魂だった。
自分の本当の器が、生まれ出でるときほどの大きな衝撃を受けたときに。
自分はそこに迎えられるはず、だったのだけど。
その前に、漂う魂の私のそばで、サリエルが大きな衝撃を受けた。
六歳の、落馬事件のときのことだ。
それに引っ張られるように、スポンとその中に入ってしまった。
と、いうことらしい。
「いやいや、待って? 君は、ずっとぼくの中にいたよね? 落馬のときより前にぼく、インナーの世界のパソコンとかシジミの味噌汁とか、知ってたし。リスも、可愛いリスを知ってたし。スズメも小さいスズメだし、カタツムリもかまないの…」
「それは、私の記憶じゃないの。たぶん。サリエルの魂に刻まれた記憶なんじゃない?」
そんな…嘘でしょ?
あれは、ぼく本来の記憶?
ぼくも、もしかしたらこずえと同じ転生者?
でもこずえは、ぼくのインナーじゃないの?
「そう。君のインナーじゃないの」
インナーは、ぼくの心を読んで。しっかりと言った。
ぼくのインナーじゃないって。
「でも。ここにいても、いいじゃない? 今までいたのだから。それとも、ぼくが嫌になって出て行くの?」
「バカねぇ。サリエルのこと嫌いなわけないでしょ? そうじゃなくて。自分の本当の器があるって、さっき言ったでしょ? サリエルが嫌になったんじゃなくて。もうすぐ、私を迎える準備が整うのよ?」
ぼくは、なんとかインナーを引き留めようとするけれど。
女の子の言葉を話す、インナーは。
今までのインナーよりも、しっかりと自分の意見を持っていて。
目的に向かって真っすぐに進んでいるかのように。ぼくの言葉には揺らがないのだった。
「サリエルは、私の器じゃないから。なんだか頭がシャッキリしなくて、自分が何者なのかもよくわからなかったし。サリエルの自我も乗っ取れなくて。私は、貴方の心の片隅で、居候みたいな感じだったわ。でも、それもおしまい。私は、本当の私に生まれ変わることができるの。だから、お祝いしてね?」
「ま、待って」
ぼくは、どうすればいいのかわからなかったけれど。
インナーの魂が抜けないように、丸い手で胸をおさえつけた。でも。
「ダイエット、しなくてもいいみたいだけど。節制は大事よ? 私に言われなくても、食べすぎちゃダメだからね?」
そう言ったあと。ぼくの中で、なにかが消えた。
消えた。
「ああああああぁぁぁっ」
ぼくは、叫んだ。
なんでか、わからないけど。叫ばずにいられなくて。
そして窓を開け放って、庭に飛び出し。とにかく、走った。
「サリエル様っ」
エリンがぼくの叫びに気づいて、追ってきたけど。
今は、なにも言えない。
六歳から、かもしれないけど。ずっと、一緒にいたじゃん?
ぼくは彼女で、彼女はぼく、だったじゃん?
兄上にときめいていたのに。ぼくから離れちゃってもいいの?
っんもも、食べたいって言ったじゃん? だから作ったのに。
サクラーも見たいって言ったじゃん? 桜の木の下で、お酒を飲むんじゃなかったの?
どこに行っちゃったの? どこに?
どこを、どう走ってきたのかも、わからなかったけど。
いつの間にか、っんももの木の下にいた。
ぼくは、うねうねと絡み合うような、っんももの幹に抱きついて。泣いた。
「サリエル様…」
エリンは、ぼくを心配してここまで追いかけてくれたけど。
今は、ひとりになりたかった。
「こないでぇ、エリン。しばらく、ひとりにしてくださいぃぃ」
ぼくは、インナーと一緒に作った、っんももの木の下で。
いっぱい泣いた。
三月下旬のある日。
学園は、春休みになって。ぼくはお屋敷でのんびりしております。
とはいえ、兄上は魔王城に出仕しているし。
休みの間にしておく課題も初日に終了してしまって、暇でした。
なので、ぼくは。兄上に誕生日プレゼントとしていただいたカラフルな糸のセットを使って、刺繍をすることにしたのです。
もちろん、兄上へのプレゼントですよ?
刺繍は、裁縫の先生にも及第点をいただいているので。
兄上が普段使いしても恥ずかしくないものを提供できる、はず。たぶん。
でも、一番最初の作品ですから。
無難に、ハンカチのワンポイントにしましょう。どのような絵柄にしようかなぁ?
あぁ、春だから。サクラーにしようかなぁ?
そろそろ、またサクラーが咲きますね。
ピンクの花弁がいっぱいになって、とても可愛くて綺麗なのですよねぇ?
昨年はとても感動いたしました。
インナーは、桜と言ったら花見。桜の木の下で酒を飲むのだ、ガハハ。などと言っておりますが。
大人になったら兄上やお友達と一緒に、桜の木の下で花見をするのもいいですね?
そして夏に実がなったサクランボも、とっても美味しゅうございました。
甘くてすっぱくて、みずみずしくて。っんももとは、また別の味わいでした。
料理人さんがサクランボの種をひとつずつ丁寧に取って、チェリーパイを作ったら。とっても美味しくて。
マルチェロが家に遊びに来たとき、パイとサクランボをお土産に持たせたのだけど。
それを食べたマリーベルが。これも栽培するわと、息巻いて…。
現在、苗づくり中とのことです。どうなることやら。
でも、いつものことですね?
「サリエル。大事なお話があります」
突然。インナーがぼくの口を使って、言った。
良かった。居間だったらエリンがいたよ。
裁縫セットを取りに、寝室に入ったところだったんだ。
ぼくの私物、お勉強道具や裁縫セットは寝室に置いてある。とはいえ、そんなに私物はないけどね。
それはまぁ、いいとして。
ぼくは持っていた裁縫セットを、そっと机の上に置いて。ベッドに正座で座りました。
インナーと話をするときは寝台の上、というのが多いから。なんとなくですけど。
というか、インナーが改まって話をするときは碌なことがないんだよなぁ。
と、眉間をムニョムニョしながら思う。
それに…インナーがぼくを。サリエル、と呼んだのも。はじめてだ。
インナーはぼくのことを、ぼくだと思っていた。
別人格だけど、同一人物みたいな。
だから、ぼくはぼくだったのだ。
なのに、その改まった感じが、なんか嫌な感じです。
「実は…先日、衝撃的な事実に気が付いちゃったんだけど。私、魂の器を間違えちゃったみたい?」
てへっ、とインナーは笑うが。
ぼくは、同時に。はあぁぁぁっ? となった。
「そ、それは? 魂の器って、ぼくのことですか? ま、ま、間違えて、ぼくに入っちゃった? ってこと?」
「そうそう。サリエルは頭いいから、話が早くて助かるぅ」
語尾を不自然に上げて、インナーは軽く言っているみたいだけど。
それって、すっごく駄目なやつじゃね?
「間違えたら、どうなるのですか?」
「うーん、別にどうにもならないけど。私がここから去るだけよ?」
「つか、さっきから私とか言っているけど。女の子、なのですか?」
「そう。野口こずえ。享年二十三歳。アニメショップに行く途中で交通事故死しちゃった? みたいな?」
またもや、インナーはてへっとする。
でもぼくは、ドッと繰り出される情報量にタジタジです。
だけどぼくの中にいるのに、野口こずえの個人情報は全く入ってこなかった。
「やぁだぁ。乙女の個人情報をさらけ出すわけないでしょ? 恥ずかしいじゃーん」
「去るって。いなくなっちゃうの? いつ?」
たずねると、インナーは一瞬、黙って。
今。と言った。
「い、いま? いつ? 気づいたのはいつ? どうして? なんでぇ?」
インナーの雰囲気が。
これが冗談ではないのだと、言っているようで。
ぼくは途端に慌て出した。
「気づいたのは、サリエルがロンディウヌス学園にはじめて行ったとき。ここが『どんな悪魔に恋しちゃう?』の舞台だって気づいたときね。そこで、私が野口こずえだって思い出して。前世で死んで、ここに転生してきたってわかった…というか。わからされた、って感じかなぁ?」
インナーが説明したのは。
自分は、転生するべき器が自分を迎える準備が整うまで、漂う魂だった。
自分の本当の器が、生まれ出でるときほどの大きな衝撃を受けたときに。
自分はそこに迎えられるはず、だったのだけど。
その前に、漂う魂の私のそばで、サリエルが大きな衝撃を受けた。
六歳の、落馬事件のときのことだ。
それに引っ張られるように、スポンとその中に入ってしまった。
と、いうことらしい。
「いやいや、待って? 君は、ずっとぼくの中にいたよね? 落馬のときより前にぼく、インナーの世界のパソコンとかシジミの味噌汁とか、知ってたし。リスも、可愛いリスを知ってたし。スズメも小さいスズメだし、カタツムリもかまないの…」
「それは、私の記憶じゃないの。たぶん。サリエルの魂に刻まれた記憶なんじゃない?」
そんな…嘘でしょ?
あれは、ぼく本来の記憶?
ぼくも、もしかしたらこずえと同じ転生者?
でもこずえは、ぼくのインナーじゃないの?
「そう。君のインナーじゃないの」
インナーは、ぼくの心を読んで。しっかりと言った。
ぼくのインナーじゃないって。
「でも。ここにいても、いいじゃない? 今までいたのだから。それとも、ぼくが嫌になって出て行くの?」
「バカねぇ。サリエルのこと嫌いなわけないでしょ? そうじゃなくて。自分の本当の器があるって、さっき言ったでしょ? サリエルが嫌になったんじゃなくて。もうすぐ、私を迎える準備が整うのよ?」
ぼくは、なんとかインナーを引き留めようとするけれど。
女の子の言葉を話す、インナーは。
今までのインナーよりも、しっかりと自分の意見を持っていて。
目的に向かって真っすぐに進んでいるかのように。ぼくの言葉には揺らがないのだった。
「サリエルは、私の器じゃないから。なんだか頭がシャッキリしなくて、自分が何者なのかもよくわからなかったし。サリエルの自我も乗っ取れなくて。私は、貴方の心の片隅で、居候みたいな感じだったわ。でも、それもおしまい。私は、本当の私に生まれ変わることができるの。だから、お祝いしてね?」
「ま、待って」
ぼくは、どうすればいいのかわからなかったけれど。
インナーの魂が抜けないように、丸い手で胸をおさえつけた。でも。
「ダイエット、しなくてもいいみたいだけど。節制は大事よ? 私に言われなくても、食べすぎちゃダメだからね?」
そう言ったあと。ぼくの中で、なにかが消えた。
消えた。
「ああああああぁぁぁっ」
ぼくは、叫んだ。
なんでか、わからないけど。叫ばずにいられなくて。
そして窓を開け放って、庭に飛び出し。とにかく、走った。
「サリエル様っ」
エリンがぼくの叫びに気づいて、追ってきたけど。
今は、なにも言えない。
六歳から、かもしれないけど。ずっと、一緒にいたじゃん?
ぼくは彼女で、彼女はぼく、だったじゃん?
兄上にときめいていたのに。ぼくから離れちゃってもいいの?
っんもも、食べたいって言ったじゃん? だから作ったのに。
サクラーも見たいって言ったじゃん? 桜の木の下で、お酒を飲むんじゃなかったの?
どこに行っちゃったの? どこに?
どこを、どう走ってきたのかも、わからなかったけど。
いつの間にか、っんももの木の下にいた。
ぼくは、うねうねと絡み合うような、っんももの幹に抱きついて。泣いた。
「サリエル様…」
エリンは、ぼくを心配してここまで追いかけてくれたけど。
今は、ひとりになりたかった。
「こないでぇ、エリン。しばらく、ひとりにしてくださいぃぃ」
ぼくは、インナーと一緒に作った、っんももの木の下で。
いっぱい泣いた。
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