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51 ぺしゃんこにしてやった
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◆ぺしゃんこにしてやった
朝、起きて。
パジャマを着替えたら、部屋の窓を開けて新鮮な空気を吸うのが。ぼくは、好きなのですが。
お屋敷から見えないくらい遠い位置に、ディエンヌの焼けた屋敷はあるというのに。
焦げた匂いが、漂ってきます。
さわやかな気分にはならないので、窓を閉めました。
火事のあとって、ただ、なにかが燃えた、という匂いではなく。眉間の辺りがモヤモヤするような、吐き気をもよおすような不快な匂いが、いつまでも残るものなのですね?
空気に漂っているから、風向きによって、遠くのぼくらの屋敷まで濃い焦げ臭が漂ってくるのです。
全焼を免れた、ディエンヌの屋敷ですが。そんなこともあって、早々に取り壊すことになったようです。
今回は、重傷者一名。死亡者はなし、だったのですが。
屋敷が解体されてしまえば、匂いも後味の悪さもいずれ薄らいでいくでしょう。
さて。ではディエンヌは、これからどこで暮らすのか。
ディエンヌメラメラ事件の後日談でございます。
事件が起きたのは、三月三日のぼくのお誕生日でした。
学園にディエンヌが入学するまで、ひと月ないところ。ということで。
ディエンヌは、四月になったら学園の寮に入ることになりました。
大丈夫ですかねぇ?
学園で、大惨事が起きなければよいのですが。
でも学園では、寮にも、厳しく礼儀作法を指導する教師が住み込みでいるらしく。
魔王城の屋敷で野放しにするよりも、目は行き届く。ということらしいです。
学園の先生、よろしくお願いしますよぉ?
それで、その四月まではどうするのか? というところですが。
マーシャ義母上が面倒を見るとのことです。
ディエンヌが焼け出された直後。
レオンハルト兄上は彼女を独房に突っ込んでおけ、なんて言いましたが。
女の子を牢屋にいれるのは良くないと、マーシャ義母上がおっしゃりまして。
後宮の総括をする義母上が、ディエンヌを一時的に保護していたのです。
その流れで、彼女が四月に入寮するまで。自分の元で徹底的に礼儀作法を身につけさせる、と。義母上は息巻いておりました。
「サリエル? あなたは幼い頃から、礼儀に関してはなんの問題もなかったわ。今も、学園の淑女教育でいい成績をおさめていると聞いています。レオンハルトの婚約者として、申し分ない出来ですよ? でも、あなたの妹であるのに、あの子はどうして…あぁなのかしら?」
ほぅ、とため息をつく、マーシャ義母上。
兄上のお屋敷のサロンで、ぼくを相手に愚痴をこぼします。
さすがに、礼儀にうるさいマーシャ義母上も。ディエンヌの躾には、手を焼いている様子です。
お日様燦燦サンルームのサロンは、義母上の髪をキラキラと輝かせるのですが。
対面の椅子に腰かける、ぼくは。申し訳ない思いでいっぱいで。
太ももに置いた手を、所在なくモミモミしてしまいます。
「男性の、屋敷の使用人に体を添わせるの。距離が近いというか…令嬢としてはしたない所作なのよ。ラーディンは、彼女と適切な距離を取っているのだけど。彼女と顔を合わせると体が重くなるって言うのよ? どうやらあの子。男性の生気を吸っているみたい」
それはサキュバス的なやつ、なのでしょうか?
母上がサキュバスなので、ディエンヌにもその素質はあるのでしょうが。
ぼくは、その感覚がわからない。
「本の知識ですが、サキュバスは、人族相手では夢の中に入り込んで、性交渉をして生気を奪う。魔族相手では、実際の性交渉で生気を分けてもらう。というのが一般的です。でもディエンヌは。性交渉をしなくても、男性から生気を奪える、ということでしょうか?」
「サキュバスより魔力は多いから、そういうこともできるみたいね? だから、ラーディンの生気を今度吸ったら、消し炭よ? って。脅しておきましたわ」
にこっと可愛らしく笑うけど。
マーシャ義母上が、テヘッとしても、怖いだけです。
「それから。魔王の娘なら、殿方に自分を安売りしてはいけません。自分から、殿方に触れる行いは禁止します。と命じたの。でも、ラーディンに触れずにあの子の生気を吸えるのだから。抑止効果はないかもしれないわねぇ?」
そうして、困ったわぁと頬に手を当てるのだった。
さすが、マーシャ義母上です。
ディエンヌ相手に渡り合っているのが、もうすごいです。
「この前もね? お茶会のマナーを教えているときに、私のお茶に毒を仕込んでね?」
はあぁぁぁっ?
なにを、やらかしているのですぅ? ディエンヌぅぅぅ。
魔王妃様に、なんてことをっ。
ぼくが口を丸く開け、ワナワナしていると。
マーシャ義母上は、にっこり笑った。
「あら、大丈夫よ? サリエル。私はこうして、ピンピンしていますからね? あなたもたまにされていたことでしょう? 私も、ちゃんと対処できてよ?」
そうして、目の前の紅茶をひと口飲み。
あぁ、サリエルの淹れてくれたお茶は美味しいわねぇ、とつぶやいた。
「その、ディエンヌが出した紅茶はね? そのままぶっかけてやったの。…ぶっかけあそばした? のよ。そうしたらあの子。なにすんだババぁ、なんて叫ぶのよぉ? あぁ、怖い怖い」
まったく怖がっている様子もなく、マーシャ義母上は話を続けていく。
てか、言い直しても、ぶっかけがアウトです、義母上。
「だからね? 魔王の娘がこれぐらいのことで取り乱すなんて、いただけないわね? もっとどっしり構えて、目で威圧して、視線で殺すくらいのことは、なさらないとぉ…って助言して、魔力で床にひれ伏させてやったの。こうやるのよって、お手本よ? だって、ババぁなんて言われたら、さすがの魔王妃もキレちゃいますでしょ? お仕置きは即座にしませんとね?」
口角を綺麗に上げて、にっこりする義母上は。
魔王妃の迫力満点で。
ぼくも、背筋が伸びてしまいます。
「それにね、紅茶の淹れ方もなっていなかったわ? 色も変わっていたし、匂いもあからさまだったし。毒を入れるにしても、もう少し工夫しませんとね? だから。こんなひと目で美味しくないとわかる紅茶には、手を付けられませんわぁ? って言ったら。あの子唇をかんで、こちらを睨んできたのよぉ? 全然反省できていないじゃなぁい? だから泣いて謝るまで、魔力の圧をかけてぺしゃんこにしてやったの。こんなことなら、あの家庭教師の方がマシだったわぁなんて、あの子言っていたけれど。それが、家に火をつける前にわかっていたら良かったのにねぇ?」
そう言って、マーシャ義母上はコロコロと笑うのだった。
あ、愚痴じゃなかったみたいぃ。
これは、マーシャ義母上の戦勝報告会のようですよ?
ディエンヌがマーシャ義母上の屋敷に行くと知ったときは。義母上の身を案じたのだけれど。
彼女は、ルーフェン公爵家の方で。
魔力は相当に備わっているし。肝も据わっているのですね?
さすがレオンハルト兄上の御母上です。
魔力なしツノなしのぼくが、心配することではございませんでしたね?
火事の原因は、ディエンヌの炎魔法だと特定された。
駆けつけて消火活動した魔王城の職員が、なかなか火を消せなかったのは。ディエンヌの魔力の方が高かったからだ。
でも、それ以上に魔力純度の高いレオンハルト兄上が。池の水をぶっかけて消火したことにより、ようやく鎮火したという経緯がある。
ディエンヌは、魔王様に。
わざとではなく、魔法の訓練中の事故だと訴えたが。
後宮の屋敷を燃やしてしまったこと。
公爵家の客人を、害したことを。魔王も重く見て。
ディエンヌに、新しい屋敷を与える気はないと告げた。
長い休みなどで、学園から魔王城に戻ることがあっても。
ディエンヌの帰る家はない。
一時的に、城の客室などに泊まるような形になるらしい。
自業自得なのだが。
屋敷を構えていたディエンヌにとって、屋敷の没収は。
精神的、プライド的にかなりの痛手になったようだ。
さらに罰として。魔力や魔法を封じる魔道具を身につけるよう、命じられた。
金の輪っかのアンクレットで、一見では、それが魔封じとはわからない仕様だが。
ディエンヌよりも魔力がはるかに高い、レオンハルト兄上のお手製魔道具だから。彼女には、外すことも壊すこともできない。
これで、ぼくも。もう彼女の魔法攻撃は、受けないで済みそうですね?
「ひどいわっ、私なにも悪いことしていないのにぃ? お父様ぁ?」
「あぁ、済まぬディエンヌ。しかしな、ルーフェン公爵家の顔を立てなければならぬのだ。お咎めなしというわけにはいかない」
一人娘の、見目麗しいディエンヌに。綺麗なもの好きな魔王様は、いつも弱いけど。
今回ばかりは、ディエンヌの『お父様ぁ』攻撃は通じないようだった。
それでも、まだ甘いような気がするけれど。
公爵家は、それで納得したようなのです。
マルチェロは、結構怒っていたように見えたので。不思議には、思いますが…。
今回のディエンヌメラメラ事件は。そのような感じで、終了です。
学園に入寮するまでに、マーシャ義母上がどれだけディエンヌを調教できるかぁ?
それによっては、ぼくも少しは気楽に学園生活を送れると思うのですが。
まぁきっと、学園で、ディエンヌはやりたい放題するのでしょうね?
だって、ディエンヌだもの。
でも、彼女の魔法が封じられて。命の危機は、だいぶ薄くなったのではないでしょうか?
これから出会うゲームの主人公の命を守るため。
ぼく、サリエルは。学園でもディエンヌの尻拭いを頑張りますっ。
朝、起きて。
パジャマを着替えたら、部屋の窓を開けて新鮮な空気を吸うのが。ぼくは、好きなのですが。
お屋敷から見えないくらい遠い位置に、ディエンヌの焼けた屋敷はあるというのに。
焦げた匂いが、漂ってきます。
さわやかな気分にはならないので、窓を閉めました。
火事のあとって、ただ、なにかが燃えた、という匂いではなく。眉間の辺りがモヤモヤするような、吐き気をもよおすような不快な匂いが、いつまでも残るものなのですね?
空気に漂っているから、風向きによって、遠くのぼくらの屋敷まで濃い焦げ臭が漂ってくるのです。
全焼を免れた、ディエンヌの屋敷ですが。そんなこともあって、早々に取り壊すことになったようです。
今回は、重傷者一名。死亡者はなし、だったのですが。
屋敷が解体されてしまえば、匂いも後味の悪さもいずれ薄らいでいくでしょう。
さて。ではディエンヌは、これからどこで暮らすのか。
ディエンヌメラメラ事件の後日談でございます。
事件が起きたのは、三月三日のぼくのお誕生日でした。
学園にディエンヌが入学するまで、ひと月ないところ。ということで。
ディエンヌは、四月になったら学園の寮に入ることになりました。
大丈夫ですかねぇ?
学園で、大惨事が起きなければよいのですが。
でも学園では、寮にも、厳しく礼儀作法を指導する教師が住み込みでいるらしく。
魔王城の屋敷で野放しにするよりも、目は行き届く。ということらしいです。
学園の先生、よろしくお願いしますよぉ?
それで、その四月まではどうするのか? というところですが。
マーシャ義母上が面倒を見るとのことです。
ディエンヌが焼け出された直後。
レオンハルト兄上は彼女を独房に突っ込んでおけ、なんて言いましたが。
女の子を牢屋にいれるのは良くないと、マーシャ義母上がおっしゃりまして。
後宮の総括をする義母上が、ディエンヌを一時的に保護していたのです。
その流れで、彼女が四月に入寮するまで。自分の元で徹底的に礼儀作法を身につけさせる、と。義母上は息巻いておりました。
「サリエル? あなたは幼い頃から、礼儀に関してはなんの問題もなかったわ。今も、学園の淑女教育でいい成績をおさめていると聞いています。レオンハルトの婚約者として、申し分ない出来ですよ? でも、あなたの妹であるのに、あの子はどうして…あぁなのかしら?」
ほぅ、とため息をつく、マーシャ義母上。
兄上のお屋敷のサロンで、ぼくを相手に愚痴をこぼします。
さすがに、礼儀にうるさいマーシャ義母上も。ディエンヌの躾には、手を焼いている様子です。
お日様燦燦サンルームのサロンは、義母上の髪をキラキラと輝かせるのですが。
対面の椅子に腰かける、ぼくは。申し訳ない思いでいっぱいで。
太ももに置いた手を、所在なくモミモミしてしまいます。
「男性の、屋敷の使用人に体を添わせるの。距離が近いというか…令嬢としてはしたない所作なのよ。ラーディンは、彼女と適切な距離を取っているのだけど。彼女と顔を合わせると体が重くなるって言うのよ? どうやらあの子。男性の生気を吸っているみたい」
それはサキュバス的なやつ、なのでしょうか?
母上がサキュバスなので、ディエンヌにもその素質はあるのでしょうが。
ぼくは、その感覚がわからない。
「本の知識ですが、サキュバスは、人族相手では夢の中に入り込んで、性交渉をして生気を奪う。魔族相手では、実際の性交渉で生気を分けてもらう。というのが一般的です。でもディエンヌは。性交渉をしなくても、男性から生気を奪える、ということでしょうか?」
「サキュバスより魔力は多いから、そういうこともできるみたいね? だから、ラーディンの生気を今度吸ったら、消し炭よ? って。脅しておきましたわ」
にこっと可愛らしく笑うけど。
マーシャ義母上が、テヘッとしても、怖いだけです。
「それから。魔王の娘なら、殿方に自分を安売りしてはいけません。自分から、殿方に触れる行いは禁止します。と命じたの。でも、ラーディンに触れずにあの子の生気を吸えるのだから。抑止効果はないかもしれないわねぇ?」
そうして、困ったわぁと頬に手を当てるのだった。
さすが、マーシャ義母上です。
ディエンヌ相手に渡り合っているのが、もうすごいです。
「この前もね? お茶会のマナーを教えているときに、私のお茶に毒を仕込んでね?」
はあぁぁぁっ?
なにを、やらかしているのですぅ? ディエンヌぅぅぅ。
魔王妃様に、なんてことをっ。
ぼくが口を丸く開け、ワナワナしていると。
マーシャ義母上は、にっこり笑った。
「あら、大丈夫よ? サリエル。私はこうして、ピンピンしていますからね? あなたもたまにされていたことでしょう? 私も、ちゃんと対処できてよ?」
そうして、目の前の紅茶をひと口飲み。
あぁ、サリエルの淹れてくれたお茶は美味しいわねぇ、とつぶやいた。
「その、ディエンヌが出した紅茶はね? そのままぶっかけてやったの。…ぶっかけあそばした? のよ。そうしたらあの子。なにすんだババぁ、なんて叫ぶのよぉ? あぁ、怖い怖い」
まったく怖がっている様子もなく、マーシャ義母上は話を続けていく。
てか、言い直しても、ぶっかけがアウトです、義母上。
「だからね? 魔王の娘がこれぐらいのことで取り乱すなんて、いただけないわね? もっとどっしり構えて、目で威圧して、視線で殺すくらいのことは、なさらないとぉ…って助言して、魔力で床にひれ伏させてやったの。こうやるのよって、お手本よ? だって、ババぁなんて言われたら、さすがの魔王妃もキレちゃいますでしょ? お仕置きは即座にしませんとね?」
口角を綺麗に上げて、にっこりする義母上は。
魔王妃の迫力満点で。
ぼくも、背筋が伸びてしまいます。
「それにね、紅茶の淹れ方もなっていなかったわ? 色も変わっていたし、匂いもあからさまだったし。毒を入れるにしても、もう少し工夫しませんとね? だから。こんなひと目で美味しくないとわかる紅茶には、手を付けられませんわぁ? って言ったら。あの子唇をかんで、こちらを睨んできたのよぉ? 全然反省できていないじゃなぁい? だから泣いて謝るまで、魔力の圧をかけてぺしゃんこにしてやったの。こんなことなら、あの家庭教師の方がマシだったわぁなんて、あの子言っていたけれど。それが、家に火をつける前にわかっていたら良かったのにねぇ?」
そう言って、マーシャ義母上はコロコロと笑うのだった。
あ、愚痴じゃなかったみたいぃ。
これは、マーシャ義母上の戦勝報告会のようですよ?
ディエンヌがマーシャ義母上の屋敷に行くと知ったときは。義母上の身を案じたのだけれど。
彼女は、ルーフェン公爵家の方で。
魔力は相当に備わっているし。肝も据わっているのですね?
さすがレオンハルト兄上の御母上です。
魔力なしツノなしのぼくが、心配することではございませんでしたね?
火事の原因は、ディエンヌの炎魔法だと特定された。
駆けつけて消火活動した魔王城の職員が、なかなか火を消せなかったのは。ディエンヌの魔力の方が高かったからだ。
でも、それ以上に魔力純度の高いレオンハルト兄上が。池の水をぶっかけて消火したことにより、ようやく鎮火したという経緯がある。
ディエンヌは、魔王様に。
わざとではなく、魔法の訓練中の事故だと訴えたが。
後宮の屋敷を燃やしてしまったこと。
公爵家の客人を、害したことを。魔王も重く見て。
ディエンヌに、新しい屋敷を与える気はないと告げた。
長い休みなどで、学園から魔王城に戻ることがあっても。
ディエンヌの帰る家はない。
一時的に、城の客室などに泊まるような形になるらしい。
自業自得なのだが。
屋敷を構えていたディエンヌにとって、屋敷の没収は。
精神的、プライド的にかなりの痛手になったようだ。
さらに罰として。魔力や魔法を封じる魔道具を身につけるよう、命じられた。
金の輪っかのアンクレットで、一見では、それが魔封じとはわからない仕様だが。
ディエンヌよりも魔力がはるかに高い、レオンハルト兄上のお手製魔道具だから。彼女には、外すことも壊すこともできない。
これで、ぼくも。もう彼女の魔法攻撃は、受けないで済みそうですね?
「ひどいわっ、私なにも悪いことしていないのにぃ? お父様ぁ?」
「あぁ、済まぬディエンヌ。しかしな、ルーフェン公爵家の顔を立てなければならぬのだ。お咎めなしというわけにはいかない」
一人娘の、見目麗しいディエンヌに。綺麗なもの好きな魔王様は、いつも弱いけど。
今回ばかりは、ディエンヌの『お父様ぁ』攻撃は通じないようだった。
それでも、まだ甘いような気がするけれど。
公爵家は、それで納得したようなのです。
マルチェロは、結構怒っていたように見えたので。不思議には、思いますが…。
今回のディエンヌメラメラ事件は。そのような感じで、終了です。
学園に入寮するまでに、マーシャ義母上がどれだけディエンヌを調教できるかぁ?
それによっては、ぼくも少しは気楽に学園生活を送れると思うのですが。
まぁきっと、学園で、ディエンヌはやりたい放題するのでしょうね?
だって、ディエンヌだもの。
でも、彼女の魔法が封じられて。命の危機は、だいぶ薄くなったのではないでしょうか?
これから出会うゲームの主人公の命を守るため。
ぼく、サリエルは。学園でもディエンヌの尻拭いを頑張りますっ。
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