魔王の三男だけど、備考欄に『悪役令嬢の兄(尻拭い)』って書いてある?

北川晶

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番外 マルチェロのたくらみ ⑥

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 マリエラのことは、医師とサリエルに任せて。
 私は、レオンハルトに面会を求めた。
 朝食の前だったが、レオンハルトは応じてくれて。彼の書斎で話すことになったのだ。

 応接用のソファセットに腰かけて、開口一番、言われた。
「彼女は、おまえの姉なのか?」

 出鼻を、レオンハルトにくじかれ。私は目を丸くする。
「なんで、それを?」

 もしかしたら。父がレオンハルトに言っていたのかもしれない、と思ったが。疑問形だったか?
 だが、とにかく。
 一介の家庭教師と、私をつなげる洞察力に、私は息をのんだ。

「マリエラと、呼んだだろう? 公爵家の子供たちは、名前にマがついているし。彼女は、ルーフェン公爵に似た緑の瞳だったし。恩師だとしても、おまえがとても親密そうにしていたからな?」

 マリエラの件で心がざわめいていたところを、突かれて。
 公爵家の秘密を暴露してしまうとはな。
 いつもなら、もっと冷静に対処できていたのに。

「御内密に」
「公爵家の醜聞しゅうぶんなど、興味はない。が、彼女のことをサリエルはとても心配していたからな? 容態はどうだ?」
 これ以上の詮索はしない、と。レオンハルトが話を変えてくれたので。
 私もそれに乗った。
「おかげさまで、意識を取り戻しました。サリエルのおかげで…」

 そうだ、私は。この話をレオンハルトに、しに来たのだった。

「サリエルは、祈っていただけだと言っていましたが。彼女の手を握るサリエルから、彼の髪の色と同じ赤い光が放たれて。マリエラとサリエルを包み込んで。そうしたら、彼女の目が開いたのです」

 サリエルには、魔力はほぼないはずだった。
 一生懸命頑張って、指の上に小さな炎がともるくらいの。
 魔族の庶民の子供よりも、小さな魔力だ。
 でも、サリーは。あのとき、なにかの力を出していた。
 だから私はその光景を見て、驚いてしまって。

 目が、釘付けになった。

 サリーは、白い寝間着を着ていたが。
 赤い光が、その白いころもを染め上げ。
 緋色に輝く彼の慈愛の表情は、穏やかな微笑み。

 魔国には、教会や、信じる神のようなものはないが。
 人族がよくあがめて、おがんでいる、神や天使というものの概念は、まぁわかるし。
 そのイメージの絵柄なども、目にしたことがある。

 白い衣を着た幼い天使が、神々しい光をまとってラッパを吹く。
 そのような絵画と、サリエルが重なって見え。
 私は彼を、尊き天界の御使みつかいのようだと思ってしまった。

 彼から放たれた光は、魔力とは異質なパワーで。
 なんだか温かいような、懐かしいような、神々しいような、包み込むような、こそばゆいような。
 そんな、不思議な感覚がして。
 だけど、魔族の治癒魔法と違うのは明らかだった。

 とにかく、見たことのないものだったのだ。

「あれは、なんですか? サリーは…何者なのですか?」
 サリーが光をまとっている間、呆気に取られていたが。
 マリエラが目を覚ましたから。
 つい。なにをしたんだと、声をあげてしまった。

 そうしたら、赤い光はシュッとなくなってしまったのだけど。
 サリエルも、自分がなにをしたのかは自覚がないようで、きょとんとしていたな。

 なので、いろいろ知っていそうなレオンハルトにたずねたのだが。
 彼は、しばし考え込んだ。
 開示するものを、吟味しているのかな?

「サリエルは、特別な子。それしか言えないかな?」
「それでは、全くわかりませんが?」

 全然、開示されていないではないかっ、と。私は、笑顔を引きつらせて怒った。
 すると、レオンハルトは。
 もう一度頭を巡らせて、答えた。

「彼女は、生きる気力を失って昏睡していた。それは医師も魔法も、治すことのできないところだ。生命エネルギーの枯渇こかつ、という感じだからな。それで…サリュは。大地の精霊と仲が良い。大地は、命の源であるから、大地はサリュの願いを聞き入れて。彼女に生きる気力を分けた…のではないかなぁ?」
 最後は曖昧ににごして。レオンハルトは口を引き結んだ。

 これ以上は聞くな、という合図だろう。

 深追いは、命に関わるので。
 この辺にしておこう。
 鬼の腹をさぐる気はない。

「わかりました。サリエル本人の力ではなかった、ということにしておきましょう。どのみち、サリエルが何者であろうと。私は彼の友達だし、彼を守るし、尊敬するし、愛していますよ」
「最後の一言は、余計かな?」
 レオンハルトは嘆息して、長い足を組み直した。

「…ディエンヌの処遇はどうなりそうですか?」
「細かい精査はこれからだが。後宮内で火事など出されて、監督者のマーシャ母上はご立腹だ。それなりに、厳しい罰が出るだろう。しかし、魔王は娘に甘いから…」
「甘い罰で、いいですよ。公爵家のメンツが潰されて、簡単には済ます気はない。時間をかけて、それ相応のお仕置きを、こちらも用意するつもりです」

 にこりと爽やかに笑って見せると。レオンハルトは。
「だから頭の悪い小娘だと言うんだ。一番厄介な一族を敵に回すとは…」
 と、つぶやいた。

     ★★★★★

 次に、私は。ラーディンの屋敷に向かった。
 正確には、マーシャ叔母さまの屋敷である。

 マーシャ叔母さまは、父の妹であり。
 ちゃらんぽらんな父には似ずに、厳格で、礼儀作法を重んじている。
 なので、屋敷を訪ねるのはいささか緊張する。

 でも、火事で焼け出されたディエンヌもそこにいるのだ。
 レオンハルトは、独房に突っ込めと指示したようだが。
 マーシャ叔母さまが、令嬢を牢屋には入れられないと言って。一時的に引き取ったそうだ。

 執事を通じてサロンに通され。待っていると。
 まず、ラーディンが現れた。

「マルチェロ? 昨日の火事の件で、朝からここに来たのか? 大変だったな?」
「いいや? ディエンヌはどうしていますか?」
 とたずねたところで、ディエンヌがサロンに入ってきた。

「マルチェロ様? お見舞いに来てくださったのねぇ?」
 甘ったるい声を出して、なんだか抱きついてきそうな勢いだったから。
 私は腕を伸ばして肩をつかみ、彼女をとどめた。

「やぁ、元気そうで安心したよ?」
 いつものスマイルを彼女に向ける。
 怒っているから、顔が引きつりそうだが。

「きつく抱きしめて、安心させてくださいませ? とっても怖かったのです。火が私を目がけてきたのですもの」
「抱きしめることは、できないな。婚約者とはいえ、淑女にして良い行いではないよ?」
「マルチェロ様まで、礼儀とか淑女とかマナーとか、あの家庭教師のように口うるさく言うのですか? みんな、もう頭が固くて、嫌になるわぁ?」

 ちょっと拗ねたような顔で、上目遣いで見やってくる。
 庶民の女の子がしたら、可愛い仕草なのかもしれないが。
 貴族令嬢的に言えば、びが鼻に突く。
 つか、マリエラのことを口うるさいとか言うな。

「魔王の娘として、淑女たらんとすることは当然のことですよ? ディエンヌ。マルチェロは紳士として、見事な立ち振る舞いね? さすがだわ?」
 ディエンヌの後ろから、マーシャ叔母さまが登場した。
 褒められたので、礼を返して挨拶する。

「抱きしめて、なんて殿方にお願いするのは、娼婦のすること。ドラベチカ家の品位を落とす行いは許しませんよ?」
「マーシャ義母上ははうえは私を娼婦呼ばわりして、お母様をおとしめているのかしらぁ?」
 ディエンヌは怖いもの知らずか、マーシャ叔母さまに突っかかるが。
「私はエレオノラの名前など出していなくてよ? ディエンヌ自身がエレオノラを娼婦だと思っているのではなくて?」

 マーシャ叔母さまの方が、一枚上手。
 ディエンヌは自ら墓穴を掘って、唇を悔しそうにかむのだった。

 でもすぐに立ち直って、私に向き直る。
「サリエルが私のことを悪く言ったかもしれないけれど、誤解なのよ? 私、火事になって、怖くて、無我夢中で外に逃げただけなの。家庭教師が屋敷の中にいたことなんて、知らなかったのよ?」
「そう、知らなかったなら仕方がないね?」

 もちろん、マリエラをわざと火の中へ向かわせたことは、承知しているが。
 とりあえず話を合わせた。

「でも、もう家庭教師はいらないわ? あの方、亡くなって可哀想なことをしたけれど。私とは合わなかったみたい。っていうか、勉強なんかひとりでできるから、心配無用よ? あの人も、私の礼儀作法は完璧だって褒めていたし、もう大丈夫だわぁ?」

 ディエンヌは、家庭教師が亡くなったと思っているみたいだな。
 死人に口なしで、自分の礼儀作法が完璧だと、嘘の情報を私に植え付けようとしている…がっ。

 マリエラは、死んでないっ。

 憤りが湧き上がるが。我慢して。二コリ。
「そうなんだ? さすがディエンヌだね? まぁ、もうすぐ学園に入学するだろうし。その件は父に報告しておくよ」
「ありがとう。優しいのね? マルチェロ」

 ディエンヌの笑顔を見ていると、吐き気がするが。
 サリエルを守るための防波堤となる。そして、生きている方がつらいと思うくらいに、恐ろしいお仕置きを用意するまでは。我慢だな。

 この、高慢ちきなディエンヌが、泣いて許しを乞う。その場面を想像して、溜飲を下げることにしよう。
 それに、これ以上私の知り合いが、彼女に殺されかけるのはご免だから。
 もう、家庭教師のような戦闘力の弱い者は、彼女のそばにつけない方がいいな。
 手練てだれの者に、遠巻きに監視させよう。

     ★★★★★

 ディエンヌを油断させるため、優しい婚約者の顔で見舞いをしたのは。
 私が、彼女の味方だと印象付けるためだ。
 味方に手ひどく裏切られることが、一番心に傷を残すのだよ?
 私は。私に歯向かう者に、容赦はしない。

 ディエンヌは、私の婚約者だが…。
 ディエンヌは、私の怨敵おんてきである。

 情けの入り込む余地など、私のお友達であるサリエルの命を狙った瞬間から、髪の毛一筋分もない。
 そして、姉を傷つけた罪も上乗せされて。
 ダメ押しだな。

 もしも心を入れ替えて。サリエルの命を狙った自分の罪を、嘆き悲しむくらいになったら…などと考えたこともあったが。
 無駄な時間だった。

 あの母の腹から生まれ、あの母に育てられた、この娘は。
 骨の髄から、悪意に染まった獣である。
 それが、今回の一件で真実明らかになっただけのことだ。

 感想は、やはりな、である。

 まぁ、そんなところで。
 私はディエンヌを触った手を、ラーディンの屋敷の庭で血がにじむほどに洗い、こすったあとで。
 もう一度サリエルの屋敷に戻った。
 姉と、公爵家に帰るのだ。

 あぁ、母とマリーベルは、彼女の正体を知らないけれど。
 優秀な女教師であるマリエラを、公爵家一同で目をかけていたし。
 ディエンヌの家庭教師を依頼した側でもあるから。今回の件は同情的で。
 マリエラが公爵家で養生するのを、快く承知してくれた。だから、大丈夫だよ。

 レオンハルトの屋敷の前につけた、公爵家の馬車にマリエラを乗せて。
 私は、見送りに玄関に出てくれたサリエルの手を握った。

「サリー。昨夜のことは、本当にありがとう。私は一生、君に忠誠を誓う」
「大袈裟ですねぇ、マルチェロ。ぼくたちはお友達なのです。お友達は、いっぱい甘えて、頼ってもいいものなのでしょう? それに、ぼくは。いつもマルチェロたち、お友達に助けていただいていますから。たまには。いいところを見せないとね?」

「なに言ってるんだい? サリーはいつだって。私たちの太陽だよ」
 そうして、サリーの手の甲に小さくキスを落とした。
 そして、私はとっとと馬車に乗り込む。
 サリエルの後ろにいたレオンハルトの形相が。すさまじい、ヤバい顔になっていたから。
 早く逃げよう。

 サリーは、いつも。馬車が見えなくなるまで、腕を振って見送ってくれる。
 遠く、小さくなる、その姿を。
 微笑ましく、馬車の窓から見やっていた。

「マルチェロ、中途半端になってしまって、ごめんなさいね? 私、教師としてまだまだ未熟だったみたい」
 公爵家への帰路で、まだ若干、顔色の青いマリエラがそう言う。
 外傷は、レオンハルトや医師が治してくれたけれど。
 まだやはり、精神的なところで立ち直っていないのかな?

「マリエラのせいではありませんよ。ディエンヌが、人でなしなだけです」
「あんな子もいるのねぇ? でもどんな子でも、教えに導けなければ駄目なの」

「ダメじゃない。マリエラは、いい教師だよ。孤児院の子は、みんなマリエラのことを待っているんだ。それって良い教師だからだろう?」
「ふふ、マルチェロったら大人になったわね? 私を励ましてくれるなんて。でも、そうねぇ…貴族の世界は…魔王の娘は、私には荷が重すぎたみたい」

 ディエンヌは。
 この、教師でありたいというだけの善良な人間を、殺そうとして。
 マリエラにとって、一番の尊厳をも、殺したのだな。と、そう思った。
 許す気などないけれど。許せない、と改めて思った。

 疲れた顔をして。マリエラは、馬車の揺れに身をゆだねていたが。
 再び、つぶやいた。

「私、夢を見たの。周りは真っ暗でね。でも私はなんだか、なにもする気が起きなくて。ただうずくまっていたわ。そしたら暗闇に、ドアが開いたような隙間ができて。そこから明るい、赤い光が漏れていた。その隙間から、小さな、まぁるい手が見えてね。すみませぇん、ちょっといいですかぁ? って言うの。私、小さな子が困っているのかなって思って。ドアを開けたの。そうしたら、目が覚めちゃった」

 どこか不思議な、その夢の話を聞いて。
 私は。彼女が見た、その小さなまぁるい手は、きっとサリーの手なのだろうと思った。
 先ほど甲にキスをした、あのふくよかな、あたたかい手。

 彼女の夢の中に、サリーが入り込んだのか。
 それはわからないし。サリーも、そんなつもりはなかったのかもしれないけれど。
 すみませぇん、って言い方は、サリーだよね? と思って。小さく笑った。

「心が壊れて、どこに進んだらいいか、わからなくなって。なにも、したくなかったけど。あの夢の中のように、小さな子が困っていたら、私はやっぱり助けたいと思って。それがやっぱり、私の生きる道なんだなって思って。だから、あるべき場所に戻って、もう一度教師として精進するわ」

 驚いた。マリエラが、瞳に光を取り戻している。
 私は、サリーは本当にすごい、と思ったのだ。
 ディエンヌに殺されかけた、彼女の教師としてのやる気を。

 サリーが手招きひとつでよみがえらせてくれたのだと思うと。ゾワリとする。
 気持ちが悪い、ゾワリではなく。
 神の息吹に触れたかのような、恐れ多い、ゾワリだ。

 彼は無意識かもしれない。
 でも、サリーがなにもかもを丸くおさめてくれたような気がして。

 やはり、サリーにはかなわないって。思うのだ。

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