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44 早めにあきらめてもらいたい
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◆早めにあきらめてもらいたい
兄上の手を借りて、ぼくは馬車を降りました。
すると遠くの方からかすかに、丸い、まるい、と聞こえてきます。
なにやら、失礼ですねぇ?
ははは。いいですよぉ? 今日は入学式という晴れの日ですからね? 怒ったりしませんよぉ?
「レオンハルト様、この度はサリエル様のご入学、おめでとうございます」
ぼくと兄上の前に、大人の人が出てきて言った。
ロンディウヌス学園の学園長らしい。
こめかみのあたりから上に伸びる、青みがかったツノ。やんわり笑顔で、兄上に告げる。
「レオンハルト様がお育てになったサリエル様は、わが校の試験でとても優秀な成績をおさめられました。教師一同、感嘆いたしております。レオンハルト様もわが校においでになっていただけていたら、神童と崇められたことでしょう」
学園長が立て板に水のごとく、兄上に祝辞を述べていく。
入学の前に、一応入試がありまして。
貴族子女は大抵受かるのですが。力量を見定めるための試験でした。
つか、ぼくを介して兄上を褒める技が秀逸です。すごーい。
「学園長、祝いの言葉に感謝する。私の弟であり婚約者のサリエルが、楽しい生活を送れるよう見守ってもらいたい。大事な子なので、くれぐれもよろしく頼む」
兄上がぼくの肩に腕を回して、学園長に言うと。
やはりなにやら、生徒たちがざわざわしている。
まぁ、ぼくが。レオンハルト兄上の婚約者というのは。知る人ぞ知る、だから。
はじめて聞く人も多いだろうからね。仕方がないけど。
あの丸いのが、丸いのが、丸い、まるい…と。失礼ですよ? はははは。
そうしたら丸いの声に、プフッと吹き出す声。
ラーディン兄上、いえ、失礼兄上ですっ。
「おまっ…白い制服は、ヤバいと思っていたが…やっぱりぃ、白くてまぁるい、ニワト…」
「ラーディン。兄として、先輩として、サリエルを任せても良いのか?」
レオンハルト兄上は、笑顔ながら、こめかみに怒りのマークが浮いています。
でも、時すでに遅しです。
生徒たちは、ニワトリ、ニワトリ、丸いニワトリ…と言い始めています。
もうっ、ラーディン兄上のせいで。ぼくは学校でニワトリと呼ばれることになりそうです。ムキィぃ。
「はい、兄上。お任せください。サリエルのことはしっかり守ります」
嘘つけぇい、と心の中でツッコんだ。
うーむ。ラーディン兄上には、どうにも言葉づかいが荒くなってしまいますね。
いけないイケナイ。いつもの、のほほんを取り戻さなければっ。
「おまえの言葉や態度でサリエルの居心地が悪くなるようなことがあったら、許さないからな」
ラーディン兄上は、兄上に睨み下ろされて。身を縮めます。
でも、もうすでに居心地はヤバそうですよ、兄上。
「サリエル様、お久しぶりです」
ラーディン兄上の横にいたファウストが、前に出てきて。ぼくの目の前で膝をついた。
ファウストは大きいから、膝をついた状態でぼくとしっかり目が合う感じ。
彼は十三歳だけど、もうレオンハルト兄上と同じくらいの高身長なのだ。体が出来上がっている感じだよね?
ぼくなんか、まだまだ成長途中だしぃ。
いえ、確実に、成長途中ですから。
成長、止まってませんからっ。たぶん。
「ファウスト、一年ぶりだね? またお友達としてよろしくね?」
「あぁ、サリエル様。ずいぶんと大きくなりましたねぇ? もうすぐ私の身長は抜かされてしまいそうです」
「わかるぅ? でも、ファウストを抜かすのは無理ですよぉ」
あはは、と笑い合うと。
ラーディン兄上が、ぼくらを驚愕して見やるのだった。
「ファウストが、笑った。この一年、無愛想な顔で、俺の後ろにぬぼぉと突っ立っていたファウストがっ。唇を引き結んで、必要最低限の言葉しか発しなかったファウストがっ。サリエルと談笑するなんて…」
「ファウストは、兄上のようにがさつじゃないのです。繊細で寡黙で思慮深いのですぅ」
ぼくの言葉に、ケッと吐き捨てるラーディン兄上を。
ファウストはさらりと無視して。ぼくに言った。
「私はラーディン様のご学友ではありますが。このたびレオンハルト様の命を受け、サリエル様の護衛として付き従わせていただきます。学年が違うので、始終おそばにはいられませんが。できうる限り守護させていただきますので、よろしくお願いします」
「話は聞いています。あの、本当に無理のないようにね? あと、ぼくたちはお友達なのだから。固くならずに気安く接してくださいね?」
「もったいないお言葉です。サリエル様」
ファウストはぼくの手を取り、キスするフリだけして、離した。
そして立ち上がると。ラーディン兄上の後ろではなく、もうぼくの後ろに立った。
「あぁあ、マリーたちがいないから、サリーを一年はひとり占めできると思ったのに。バッキャスがいたか…」
マルチェロは笑顔ながら、のんびりした言葉づかいでそう言う。いつも通りです。
「っていうか、サリー。今年の総代は私らしいのだけど。なんでサリーじゃないのかなぁ?」
笑顔なのに、ちょっとオコなマルチェロだった。
えぇ、それはさぁ、わかるでしょう?
「新入生のみなさんが、こんなぽっちゃりを見たいと思いますぅ? みんな、麗しき、白馬に乗った王子様を見たいのですよ? 世間というのは、そういうものです」
「私は白馬は持っていないし、王子でもないけど。むしろ、王子はサリーでしょ?」
「似たようなものです。いえ、ビジュアルでは圧倒的にマルチェロが王子っ、ですからっ」
ビシッと指さすと。
マルチェロは、えぇぇ、めんどくさ。とつぶやくのだった。
「とにかくぼくは、入試問題を一問解かなかっただけなのです。マルチェロが総代なのは、全問正解したゆえの実力ですから。素晴らしいことです」
鷹揚にニンマリ笑って、うむうむとうなずくと。
マルチェロは、仕方がないなぁと笑うのだった。
「パンちゃん、入学、おめでとう」
マリーベルが、なんだか泣きながらお祝いしてくれる。
でも、なんで泣く?
「パンちゃんが、一年、子供会に来ないなんてぇ…」
「マリー、泣くなよぉ。私も泣きたくなるじゃないかぁ」
隣でシュナイツも、目をウルウルさせている。
「えぇ? シュナイツはその気になれば、会いに来れるでしょう? お隣なのだから」
距離は遠いけど。実質、兄上のお屋敷のお隣はシュナイツのお屋敷なのだ。
「私が勝手に兄上にお会いして、それがマリーにバレたら。面倒くさいくらいに怒るので」
「当たり前でしょう? 抜け駆けは禁止ですからっ」
マリーがそこまで言ったとき。兄上が声を出した。
「おぉ、いい感じに婚約破棄虎視眈々勢が集まっているようだから? 今、ここで宣言しておく。サリエルのお友達諸君。私は。私からサリエルに婚約破棄を言い渡すことはない! と告げておく。よって早めにあきらめてもらいたいものだ」
「兄上、それは承知できません」
レオンハルト兄上の言葉に、一番に声をあげたのはラーディン兄上だった。
「サリエルが兄上との婚約を望まなくなることも、あるかもしれないでしょ?」
「ほぅ? ラーディン。この私に、言うようになったではないかぁ?」
レオンハルト兄上は、魔王と対峙したときよりは、おさえめだが。
ラーディン兄上とバチバチににらみ合っている。
「ストーーップ、兄弟喧嘩はいけませぇーーん」
ぼくは、短い腕を伸ばしてふたりを制した。
兄上と魔王のときは、これでおさめられたのですが。
「そうだね。次期魔王様の御言葉でも、サリーをあきらめるのは時期尚早かな?」
とマルチェロが言い。
マリーたちも、口々にあきらめなーいと言い始めて。
レオンハルト兄上が、ぶすくれた。
「兄上ぇ、婚約破棄虎視眈々勢、恐ろしいでしょう?」
ぼくが兄上の腰にプヨッと抱きついて、こっそり言うと。
兄上も、重々しくうなずいた。
「あぁ、私の言葉を公然と無視するとはっ。こいつらは一筋縄ではいかないなっ?」
ぼくと兄上が眉間をムニョムニョさせる中。この場はとりあえず、散会になったのだった。
まだ、入学式は始まっていないというのに。ドッと疲れました。
兄上の手を借りて、ぼくは馬車を降りました。
すると遠くの方からかすかに、丸い、まるい、と聞こえてきます。
なにやら、失礼ですねぇ?
ははは。いいですよぉ? 今日は入学式という晴れの日ですからね? 怒ったりしませんよぉ?
「レオンハルト様、この度はサリエル様のご入学、おめでとうございます」
ぼくと兄上の前に、大人の人が出てきて言った。
ロンディウヌス学園の学園長らしい。
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「レオンハルト様がお育てになったサリエル様は、わが校の試験でとても優秀な成績をおさめられました。教師一同、感嘆いたしております。レオンハルト様もわが校においでになっていただけていたら、神童と崇められたことでしょう」
学園長が立て板に水のごとく、兄上に祝辞を述べていく。
入学の前に、一応入試がありまして。
貴族子女は大抵受かるのですが。力量を見定めるための試験でした。
つか、ぼくを介して兄上を褒める技が秀逸です。すごーい。
「学園長、祝いの言葉に感謝する。私の弟であり婚約者のサリエルが、楽しい生活を送れるよう見守ってもらいたい。大事な子なので、くれぐれもよろしく頼む」
兄上がぼくの肩に腕を回して、学園長に言うと。
やはりなにやら、生徒たちがざわざわしている。
まぁ、ぼくが。レオンハルト兄上の婚約者というのは。知る人ぞ知る、だから。
はじめて聞く人も多いだろうからね。仕方がないけど。
あの丸いのが、丸いのが、丸い、まるい…と。失礼ですよ? はははは。
そうしたら丸いの声に、プフッと吹き出す声。
ラーディン兄上、いえ、失礼兄上ですっ。
「おまっ…白い制服は、ヤバいと思っていたが…やっぱりぃ、白くてまぁるい、ニワト…」
「ラーディン。兄として、先輩として、サリエルを任せても良いのか?」
レオンハルト兄上は、笑顔ながら、こめかみに怒りのマークが浮いています。
でも、時すでに遅しです。
生徒たちは、ニワトリ、ニワトリ、丸いニワトリ…と言い始めています。
もうっ、ラーディン兄上のせいで。ぼくは学校でニワトリと呼ばれることになりそうです。ムキィぃ。
「はい、兄上。お任せください。サリエルのことはしっかり守ります」
嘘つけぇい、と心の中でツッコんだ。
うーむ。ラーディン兄上には、どうにも言葉づかいが荒くなってしまいますね。
いけないイケナイ。いつもの、のほほんを取り戻さなければっ。
「おまえの言葉や態度でサリエルの居心地が悪くなるようなことがあったら、許さないからな」
ラーディン兄上は、兄上に睨み下ろされて。身を縮めます。
でも、もうすでに居心地はヤバそうですよ、兄上。
「サリエル様、お久しぶりです」
ラーディン兄上の横にいたファウストが、前に出てきて。ぼくの目の前で膝をついた。
ファウストは大きいから、膝をついた状態でぼくとしっかり目が合う感じ。
彼は十三歳だけど、もうレオンハルト兄上と同じくらいの高身長なのだ。体が出来上がっている感じだよね?
ぼくなんか、まだまだ成長途中だしぃ。
いえ、確実に、成長途中ですから。
成長、止まってませんからっ。たぶん。
「ファウスト、一年ぶりだね? またお友達としてよろしくね?」
「あぁ、サリエル様。ずいぶんと大きくなりましたねぇ? もうすぐ私の身長は抜かされてしまいそうです」
「わかるぅ? でも、ファウストを抜かすのは無理ですよぉ」
あはは、と笑い合うと。
ラーディン兄上が、ぼくらを驚愕して見やるのだった。
「ファウストが、笑った。この一年、無愛想な顔で、俺の後ろにぬぼぉと突っ立っていたファウストがっ。唇を引き結んで、必要最低限の言葉しか発しなかったファウストがっ。サリエルと談笑するなんて…」
「ファウストは、兄上のようにがさつじゃないのです。繊細で寡黙で思慮深いのですぅ」
ぼくの言葉に、ケッと吐き捨てるラーディン兄上を。
ファウストはさらりと無視して。ぼくに言った。
「私はラーディン様のご学友ではありますが。このたびレオンハルト様の命を受け、サリエル様の護衛として付き従わせていただきます。学年が違うので、始終おそばにはいられませんが。できうる限り守護させていただきますので、よろしくお願いします」
「話は聞いています。あの、本当に無理のないようにね? あと、ぼくたちはお友達なのだから。固くならずに気安く接してくださいね?」
「もったいないお言葉です。サリエル様」
ファウストはぼくの手を取り、キスするフリだけして、離した。
そして立ち上がると。ラーディン兄上の後ろではなく、もうぼくの後ろに立った。
「あぁあ、マリーたちがいないから、サリーを一年はひとり占めできると思ったのに。バッキャスがいたか…」
マルチェロは笑顔ながら、のんびりした言葉づかいでそう言う。いつも通りです。
「っていうか、サリー。今年の総代は私らしいのだけど。なんでサリーじゃないのかなぁ?」
笑顔なのに、ちょっとオコなマルチェロだった。
えぇ、それはさぁ、わかるでしょう?
「新入生のみなさんが、こんなぽっちゃりを見たいと思いますぅ? みんな、麗しき、白馬に乗った王子様を見たいのですよ? 世間というのは、そういうものです」
「私は白馬は持っていないし、王子でもないけど。むしろ、王子はサリーでしょ?」
「似たようなものです。いえ、ビジュアルでは圧倒的にマルチェロが王子っ、ですからっ」
ビシッと指さすと。
マルチェロは、えぇぇ、めんどくさ。とつぶやくのだった。
「とにかくぼくは、入試問題を一問解かなかっただけなのです。マルチェロが総代なのは、全問正解したゆえの実力ですから。素晴らしいことです」
鷹揚にニンマリ笑って、うむうむとうなずくと。
マルチェロは、仕方がないなぁと笑うのだった。
「パンちゃん、入学、おめでとう」
マリーベルが、なんだか泣きながらお祝いしてくれる。
でも、なんで泣く?
「パンちゃんが、一年、子供会に来ないなんてぇ…」
「マリー、泣くなよぉ。私も泣きたくなるじゃないかぁ」
隣でシュナイツも、目をウルウルさせている。
「えぇ? シュナイツはその気になれば、会いに来れるでしょう? お隣なのだから」
距離は遠いけど。実質、兄上のお屋敷のお隣はシュナイツのお屋敷なのだ。
「私が勝手に兄上にお会いして、それがマリーにバレたら。面倒くさいくらいに怒るので」
「当たり前でしょう? 抜け駆けは禁止ですからっ」
マリーがそこまで言ったとき。兄上が声を出した。
「おぉ、いい感じに婚約破棄虎視眈々勢が集まっているようだから? 今、ここで宣言しておく。サリエルのお友達諸君。私は。私からサリエルに婚約破棄を言い渡すことはない! と告げておく。よって早めにあきらめてもらいたいものだ」
「兄上、それは承知できません」
レオンハルト兄上の言葉に、一番に声をあげたのはラーディン兄上だった。
「サリエルが兄上との婚約を望まなくなることも、あるかもしれないでしょ?」
「ほぅ? ラーディン。この私に、言うようになったではないかぁ?」
レオンハルト兄上は、魔王と対峙したときよりは、おさえめだが。
ラーディン兄上とバチバチににらみ合っている。
「ストーーップ、兄弟喧嘩はいけませぇーーん」
ぼくは、短い腕を伸ばしてふたりを制した。
兄上と魔王のときは、これでおさめられたのですが。
「そうだね。次期魔王様の御言葉でも、サリーをあきらめるのは時期尚早かな?」
とマルチェロが言い。
マリーたちも、口々にあきらめなーいと言い始めて。
レオンハルト兄上が、ぶすくれた。
「兄上ぇ、婚約破棄虎視眈々勢、恐ろしいでしょう?」
ぼくが兄上の腰にプヨッと抱きついて、こっそり言うと。
兄上も、重々しくうなずいた。
「あぁ、私の言葉を公然と無視するとはっ。こいつらは一筋縄ではいかないなっ?」
ぼくと兄上が眉間をムニョムニョさせる中。この場はとりあえず、散会になったのだった。
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