魔王の三男だけど、備考欄に『悪役令嬢の兄(尻拭い)』って書いてある?

北川晶

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24 第五の攻略対象者

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     ◆第五の攻略対象者

 月一で開催される子供会も、三年目になります。
 本日も、兄上と同じ馬車に乗って会場に向かっておりますよ。
 兄上はお忙しい方だから、なかなか遠出などできないので。子供会への道中が、なんとなく月に一度のでぇと、みたいな?
 婚約してからのこの時間は、小さじ一杯分くらいにささやかなイチャイチャタイムなのであります。
 今日のぼくの装いは、兄上とおそろいの黒っ、でございます。
 シック、イズ、ベスト。
 黒い衣装に黒いポンチョ…いえ、今日はマントと申しましょう。
 そして胸の真ん中には、血の色のように赤々としたブローチ。

 それって、ドラキュラっぽくね? とインナーがはしゃいでおります。

 この世界にも吸血種族はいますから、インナーの言うドラキュラというものは想像できます。
 ドラキュラは、人の名前ですけどね。
 それにここの吸血種族は昼も活動できるので、厳密には違うのでしょうけど。

 そんな、ドラキュラのぼくは。
 兄上の膝の上で、兄上と向かい合って座っております。
 なんで?
 お子ちゃまみたいで恥ずかしいです、兄上ぇ。

「あ、兄上? 重くないのですか? 足が痛くなってしまいませんか?」
「いいや? サリュは軽いのだ。全然重くなんかないぞぉ」
 そう言って、兄上はぼくの脇に手を入れると、ぽよんぽよんとぼくを浮かせて弾ませるのだった。
 あぁ、頬肉がブルブルして、腹肉もだよんだよんです。

「あ、あ、あ、あにうぇぇぇ、馬車に、よいますぅぅぅ…」
 声がビブラートになる、ぼく。
 そうしたら、兄上はぼくの恥ずかしいやら気持ち悪いやらの様子に気づいてくれて。
 ぼくを兄上の隣の座面に座らせてくれました。

「おぉ、それはいけない。ちゃんと進行方向を向きなさい」
「兄上がやったのでございますぅ」
「そうだった。悪かったな? サリエル」
 ぼくが兄上にもちぃと寄っかかると、兄上もぼくをキューと抱き寄せてくださいます。
 うーん、ぼくたちラブラブ。
 少しは婚約者っぽいですかね?

 こんな体でも。汗をあまりかかないところは、良かったと思えます。
 インナーが想像する、肥満の人たちは。汗っかきの人が多い模様ですが。
 ぼくは、こうして兄上に寄りかかっても、汗ダリで暑苦しいとならないし。
 兄上と手をつないで、手のひら汗びちょでキモォとならないし。
 兄上に弾ませられても、汗デロで、せっかくのお衣装が汗くさぁ、ともならないのです。

 魔族特性かもしれませんが。ぼくは本当に、それだけは良かった。
 色白の、サラふわしっとりもっちり肌が自慢です。

 そんな、イチャイチャもっちゃもっちゃしているぼくたちを。
 ミケージャは対面の席で、笑って見守っているのですが。
 ぼく、知っています。
 あれは砂を吐きそうなときの顔です。
 よくマルチェロが、ぼくらを見て同じ顔をしていますから。知っていますからっ。

 そんなこんなで会場につき。
 遠去かっても兄上が見えるように、短い腕を一生懸命伸ばして。兄上の乗った馬車を、手を振って見送ります。
 あぁ、楽しい時間はあっという間で。
 別れるときは、いつも悲しい気持ちになってしまいますね。
 こればかりは、何度経験してもそう思ってしまいます。

 でも、すぐに気を取り直して。ぼくはミケージャと一緒に、会場に入っていった。

 子供会も、三年目にもなると。見知った使用人、見知った子供たちで。もう、だいぶこなれた感じです。
 仲良しグループも、固定というか。
 大雑把に四つほどに分かれているのです。

「サリエル様ぁ? うちの、っんももちゃんが、ようやく花をつけましたのぉ。きっと今年は、おいしい、っんももが食べられますわぁ?」
 子供会のサロンに顔を出すと、すぐにルーフェン兄妹がぼくに寄ってくる。
 薄紫色の上品なドレスを身にまとったマリーベルは。満面の笑みで、ぼくにそう言った。

 三年程前に、マルチェロがうちに遊びに来たとき。
 お土産みやげに、っんももを持たせたのだ。
 マルチェロは、マリーベルがっんももを育てて、売りに出して一儲ひともうけしてしまうよ、と心配したけど。
 別に、大丈夫ですよ?
 っんももは美味しいのだから。世の中に広ーく出回って。みんなが、っんももを食べて、幸せになったらいいよねぇ?

 だってあの美味しさは、幸せの味だもの。

 ま、マルチェロの心配の通り。
 マリーベルはっんももの味に魅入られて。すぐにも種を植えたみたい。
 芽が出て、良かったね。

「っんもも三年と言いまして。芽生えから実がなるまで、そのくらい時間がかかるものらしいですよ?」
 これは、インナー情報ですけど。
 特に誰もツッコまなかった。

「うちのっんももちゃん、全然実をつけないから。お兄様がサリエル様のおうちに遊びに行くときくらいしか、あのっんももを食べられないのですもの。あぁ、私。サリエル様のお屋敷に住んじゃおうかしらぁ? そうしたら、っんもも食べ放題ですわぁ」
「御令嬢が男性のお宅に住んだり、遊びに行ったりするものじゃない。はしたないと、母上にいつも怒られているだろう? マリーベル」

 きらりと輝く金髪に、エメラルドの瞳の王子様と名高いマルチェロが。妹をたしなめた。
 子供会に参加する御令嬢は、もれなくマルチェロの麗しい美貌に夢中だ。
 細かいことを言うようだが、マルチェロは王子様ではないけどね。
 でも遺伝子レベルは、極めてレオンハルト王子に近いから、王子様みたいなものだけど。
 だって魔王様の妹とマーシャ母上のお兄様が、マルチェロの両親だからね。
 体組成はほぼ兄上と同じに違いない。

 つか、レオンハルト王子、だって。
 兄上を王子と呼ぶことなんか、そうそうないから。なんだかこそばゆいですぅ。

「だってぇ。お兄様ばかり、サリエル様のお屋敷に行くなんて。ズルいのですわぁ。私もサリエル様と遊びたいのにぃ。そういえばサリエル様は、どうしてお誕生日会をなさらなかったの? ご招待されたら。っんももも、サリエル様も、私が独り占めでしたのにぃ?」

「ごめんね、マリーベル。ぼくのお誕生日はふたりで過ごしたいって。ゆっくりお祝いしたいんだって、兄上が言うものですから」
「まぁ相変わらず、ラブラブですのね?」

 マリーベルの言葉に、ぼくはドヤ顔になる。
 まぁ、ラブラブはラブラブですよねぇ?
 今朝も馬車の中で、ラブラブしてきました。

「レオンハルトお兄様ったら。早くサリエル様に飽きてくださらないかしらぁ?」
 でも、マリーベルは。小鳥がさえずるような可愛い声で、春の小花のような可憐さで、恐ろしいことを言った。
 ぼくは、ついジト目になってしまう。

 糸目で見えないでしょうけど。このくだり、三年たっても変わりませんね。

「マリーベル。それは、ぼくの前で言ってはいけません。それに君にはちゃんと婚約者がいるでしょう? マリーこそ、早くぼくに飽きてくださいませ」
「いやぁよぉ。サリエル様は私の本命なのだから」

「なんの話をしているんだ?」
 マリーベルがいやいやと愚図っているところに、シュナイツが現れた。
 わぁぁっ、修羅場の予感ですぅ。

 九歳になったシュナイツは、三年前はおかっぱだった白地にピンクの影がある髪を。今は長く伸ばしていて。だけど、もう全然女の子には見えないんだ。
 キリリとした目元に、意志の強そうな引き結んだ唇。とても凛々しい顔貌で、背も伸びて。
 マルチェロと同じくらいの背丈。
 つまり、ぼくより頭ひとつ分高い、しっかりした体躯の立派な男の子に育ちましたよ。

 ん? なんでぼくは、立派に育たないのぉ?

 シュナイツとマリーベルが並ぶと。本当に、美男美女カップルなのです。
 そう、このふたりが婚約したのだ。
 あぁ、やっぱり備考欄の通りになりましたね。

「シュナイツ様は、怒らないわよ? だってレオンハルトお兄様がサリエル様との婚約を破棄したら、すぐさま私たちふたりでサリエル様を愛人に迎えましょうって、協定を結んでいるのですもの?」
 マリーベルが、ねぇとシュナイツに同意を求めると。彼はうんとうなずいた。

 うん、じゃないでしょう?

「婚約破棄などいたしませんし。当の本人の許しもなく、妙な協定を結ばないでください」
 ぼくは呆れたため息をつく。

 三年前、ぼくと兄上の婚約を知った当時六歳のマリーベルとシュナイツは。
 それはそれは、ギャン泣きした。
 でもしばらくしてから、ふたりはあっけらかんと婚約を発表したのだった。

 その婚約の裏に、今の話が…あったみたいだね。親御さんは、大丈夫なのでしょうかね?
 ちらりとマルチェロを見ると。うっそり笑った。

「私は、この件に関してはノータッチだよ? レオンハルトに殺されたくないのでね」
 ぼくは、またもやため息をつくが。
 右腕にマリーベルがつかまって。左側はシュナイツが手を握る。
 そうして、マルチェロがぼくの背後に立って。
 これが、いつもの組み合わせ。ぼくらのグループだった。

 のだけど。一年前に、新たな人物がグループに加わって。四人になっていた。

 ぼくたちの前に、紫色の髪で眼鏡をかけた少年が立っている。
 ツノはすごく目立っていて。サイのツノのように太くて立派なものが、額の真ん中から前に、グワッと突き出ているんだ。

「久しぶりだね? エドガー・メイベル伯爵子息」
 貴族は、地位が高い者から声をかけるのが基本。
 まぁマリーベルなんかは、もうそこら辺の常識はどこかに行っているのですけど。
 エドガーは真面目さんだから。
 律儀にぼくが声をかけるのを、目の前に立ちはだかって待っていた。

「おはようございます、サリエル様、シュナイツ様、マルチェロ様、マリーベル様」
 ぺこりと頭を下げて、挨拶をすると。
 眼鏡の向こうの瞳をきらりとさせて、ぼくを睨んだ。

「つか、早く声をかけてくださいよ、サリエル様に挨拶しないと、なにも話せないのですから。第一ぼくは、シュナイツ様のご学友候補なので。サリエル様はぶっちゃけ、関係ないんですけどね?」
 まぁ、礼儀正しい子ではあるのだけど。
 真っ正直でもあるんだよね?
 ぼくは引きつった笑いを返すしかない。

「それは、そうなんだけどぉ」
「なによ、エドガー。新参者のくせに生意気よ? そんなことを言うと、お勉強教えてあげないから…サリエル様が」
 ぼくの愛想笑いの隣で、マリーベルがエドガーにかみつく。
 まぁまぁ、落ち着いて。
 つか、勉強教えるのはぼくなんだね? はい。わかりました。

 子供会は、ぼくが七歳のときから月一で開催されて、今年は三年目になりますが。
 魔王城がある王都に住まう貴族のお子様たちが、中心に集う会である。

 でも当然、地方領主にも王子たちと年の近いお子様がいます。
 彼らも、学園に入れば王子のご学友候補になるので。
 親が王都に出向くときは、そのお子様も子供会に顔を出す。不定期参加もある、ということです。

 それでエドガーは、一年前に初めて子供会に参加したお子様です。
 出会いのときから、同じ年のシュナイツのご学友になる気満々だったのですが。
 そのときには、シュナイツはぼくにべったりで。
 ぼくの周りも、ルーフェン兄妹がべったりで。
 グループに入る隙が無くて。彼はイライラしていたみたいなんだ。

「魔力もツノもないサリエル様よりも。ぼくと一緒にいた方が、お勉強も遊びも楽しくできますよ」
 そんな風に、挑発的に。長い前髪の隙間から覗く目をギラギラさせて言うから。
 ぼくよりも、ルーフェン兄妹が怒っちゃって。

「サリエル兄上を侮辱する人と、友達になんかならない」
 シュナイツにも言われて、エドガーはガーンとなったのだった。

「まぁまぁ。お勉強も遊びも、みんなでした方が楽しいですよ。今日はパズルをして遊びましょう」
「ふん、パズルなんか。お子様の遊びで無駄な時間を…」
 と言いかけて、エドガーは止まった。
 パズルは、ぼくのお手製で。
 ピースが魔国の領地の形になっているものだ。
 シュナイツが。領地の名前は覚えられたのだが、その領地が国のどの位置にあるのかなかなか覚えられない、というので。作りました。

「な、なんですか、これは?」
 エドガーは目を丸くした。
「魔国のジグソーパズルです。領地の場所を間違えないで並べると、魔国になりますよ?」
「面白そう。この国は、ここでしょ?」
「マリー。ベルブーブ領は、もっと西だよ」
 マリーベルとシュナイツが、アジャコジャ言いながらパズルを並べていくのを。
 エドガーは、びっくり顔で見やる。

「お勉強は、教科書でするものでしょう?」
「教科書のお勉強も大事ですが。地理など、規模が大きくなると想像しにくいものもあります。それに、なんでも楽しい方が身になるでしょう?」
 ぼくが笑顔で言うと。
 マルチェロは、ぼくの肩を抱いて得意げな顔で言った。

「まぁ、私たちは、このくらいのことはすでに履修済みだけどね? サリーは確かに、ツノなし魔力なしだけど。このパズルの地図をソラで書いたんだ。頭脳は誰より、ずば抜けているのだからな。私の有能なお友達をあなどらないでくれよ?」

 瞬間記憶能力があるので、地図を見たらそれは簡単にできるのです。
 インナー的に言うと、地図の写真を脳内に保存、必要なときに取り出せるパソコンが搭載されているみたいなもの。便利機能うらやましぃ。という感じで。

 だから魔国パズルは、写真を見ながら書いているようなもので。
 ちょっとズルっぽい気持ちになります。
 こういう能力がないのに、ちゃんと地図を把握しているマルチェロの方がすごいと。ぼくなんかは思います。

 あ、ちなみに。この世界には、写真もパソコンもありませんからね。電気が動力のものはないのです。

 でも、ぼくには魔力がないので。瞬間記憶能力は、魔力がないと生きにくいこの世界で、ぼくが生きていくために必要な能力なのだと思っております。
 だから、ズルっぽいけど。
 これだけはご容赦いただきたい。特別な力は、すべて兄上に還元する予定ですから。

 つかマルチェロは、静かにエドガーのこと怒っていたみたいだね。まぁまぁ。
 普通は。ぼくをからかう子供は、マルチェロが怒ると違う子供の輪の中に行ってしまう。
 グループは、ひとつではないから。居づらいところにいつまでもいないんだよね。

 でもエドガーはムッとしつつも、シュナイツたちと一緒になってパズルをやるのだった。
 負けず嫌い、みたいだね?
 それに彼は。魔国の宰相の息子さんで。
 頭脳的な面で誰にも負けたくない、王子のご学友として認められたい、という意識が強いみたいだった。

 なんでわかるのかというとぉ? そうです。彼、エドガーの備考欄は長文だったからなのですっ。

『攻略対象その⑤エドガー。魔国宰相の息子。ちょっと暗そうに見えるが、眼鏡を取ったら、お約束のイケメン。図書館で一緒に勉強すると、好感度アップ。逆ハーするなら絶対落として』と書かれてあった。

 出たよ。久々に、出たよ。攻略対象⑤。
 つか、五っ? なんでぇ? 三、③はどこにいるのぉ?
 つか、最後の文の意味がわかりませぇん。逆ハーってなんですかぁ?
 でもエドガーは、お勉強が好きそうですね?
 だったら、お勉強を教えたらぼくとも仲良くしてくれるかもしれませんね?

 一年前は、そう思ったものです。
 だけど、エドガーは。
 父親が領地に帰るときには、一緒に帰ってしまうので。毎回会えるわけではなく。
 今日は三ヶ月ぶり、かな?
 それで久しぶりに会うたびに、なんでかツンデレになっていくのです。

 ぼくにかみついて、マリーベルに怒られて、お勉強のときはぼくに引っ付くという…。
 なんでしょう、このルーティーンは?
 マルチェロは、エドガーを無害判定しています。
 まぁ、ブローチも反応しないしね。

 お友達が増えるのは、いいことです。
 そう言ったら、エドガーは『ぼくはシュナイツ様のご学友で、あなたのお友達ではありませんからぁ』とか、言いそうだけど。

「あ、シュナイツ様。ぼく、王都に引っ越してきたのです。父上が。学園に入るまでの三年間、子供会で人脈をしっかり作りなさいって。だから、これからは毎月遊べますよ?」
 エドガーは、塩なのはぼくだけで。
 シュナイツにはデレで、甘々です。

「え、毎月? サリエル兄上に迷惑かけないでよね?」
 しかし。シュナイツは、エドガーに塩だった。
 みなさん、仲良くしてくださいね?

 そんな感じで、子供会はぼくのグループと、ラーディンの年長グループと、ディエンヌのお取り巻きグループと、その他派閥に加わらないグループに、ざっくり分かれているのでした。
 ちなみにマリーベルは、彼女独自のお取り巻きを持っておりまして。
 御令嬢の情報網も、がっちりつかんでいるようですよ?

 御令嬢、怖い。

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