魔王の三男だけど、備考欄に『悪役令嬢の兄(尻拭い)』って書いてある?

北川晶

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11 お披露目パーティーはやっぱり騒乱 ②

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 無用な争いを避けるため。ぼくと兄上は、ディエンヌから少し距離を置いたテーブルで待機していたが。
 ラーディン兄上と、その母上。弟のシュナイツと、その母上が。間もなく、そろって部屋に入ってきた。
 ぼくは、シュナイツとその母上には初めてお会いするので。緊張してしまいます。
 背筋を伸ばすつもりで、腹が出ちゃった。むぅ。

「サリエル、おいで。挨拶をしよう」
 兄上がうながしてくれたので、ぼくは席を立ち。
 ついでにディエンヌも、シャッと紹介しちゃおうと思って。彼女のことも呼んだ。
 ディエンヌはすっごく嫌そうな、面倒くさそうな感じで、ぼくについてくる。
 そんな顔しないのぉ。

「シルビア義母はは上、紹介させてください。魔王の三男であるサリエルと、長女のディエンヌです」
 レオンハルト兄上は、簡単にぼくらを紹介した。
 まぁ、ぼくらは異色な形で魔王城に入ったので。噂はいろいろと聞いているのだろう。と思う。

「えぇ、サキュバスの子ね? 噂は聞いていたわ。サリエルはレオンハルトが面倒を見ているのですってね? ちょっと…甘やかしすぎじゃないかしらぁ?」
 シルビア義母上は、ぼくを見下ろし…というか、ぼくの我が儘ボディを見下ろして。そう言った。

 柔らかいピンク色の髪に、ふわふわなフリルがいっぱいついたドレスを着ている。
 見た目はまだ十代に見えるくらいに、若々しい。というか、可愛らしい系の母上だった。
 ツノは、赤くて大きくて太いものが前にガッと出ている。
 顔つきは可愛い系の印象ながら、ツノの形状はとても強そうです。

 そして備考欄には『シュナイツの母、シルビア。可愛いものが好き。嫁には優しさと愛らしさを求める』と書いてある。

 嫁って、シュナイツのお嫁さん? 早いなぁ。まだ六歳なんですけど。

 それはともかく。
 まぁ、シルビア母上のこの言い方だと、ぼくは嫌われちゃったかなぁ?
 もっちりで御目汚しでしょうからね?
 そう、思っていたのだけど。
 一度消えた備考欄がまた出てきて『可愛いものが好きッ』と、なにやら念を押してきた。

 なんで、二回言った?

「シルビア義母上。サリエルは、これでいいのです。成長期になったらグンと背が伸びて、男前になる予定なのですよ?」
 レオンハルト兄上が、爽やか笑顔でフォローしてくれた。

 そ、そんなふうに思われているとはっ。
 ぼくは、がんばって。手も足もヒョーッと長く伸ばして、兄上の期待に応える素敵なボーイにならなければなりませんねっ?

「あらぁ、それは楽しみね? サリエル、がんばって大きくなるのよぉ?」
 そう言いつつ。シルビア母上は笑顔で、ぼくの丸い撫で肩をポンポンするのだった。

「シルビア義母上、サリエル、七歳です。がんばって大きくなります」
「ディエンヌです。シルビア義母上、はじめまして」
 元気に挨拶したぼくの横で。スカートを指先で持って、ディエンヌは綺麗に淑女の礼をした。
 そう。黙って微笑んでいれば、ディエンヌは可愛らしい女の子なのだっ。
 シルビア義母上も、妹の礼に満足そうにうなずいている。

 そして母にうながされ。最後にシュナイツが挨拶した。
「シュナイツ、六歳。ほ、ほんじ………ねがいします」

 声が小さくて、途中、少し聞き取れなかったが。
 シュナイツはぼくと同じくらいの身長で。それで、細身で。華奢で。女の子みたいに見えた。
 白地の髪にピンク色の影が入る、おかっぱっぽい髪型で。
 シルビア義母上と同じく、ツノは耳の後ろから幅広の太いものが頭の線に沿って、前にガッと出ている。
 柔和な雰囲気だけど、アーモンド形の目元はくっきりして。
 可愛らしい印象の中に、男の子の、凛とした感じも見えた。

 紺色の礼服は、なんとなく新入生のように見えてしまう。
 しんにゅうせい? あぁ、インナーの感覚? 学生みたいってこと?
 まぁ、わかる。緊張してて、真面目そうで、オドオドもしてて?
 初めてのことは、なんでも怖いものだものね?

 それで備考欄は…結構長いぞ? 攻略対象の文字があるもん。
『攻略対象その②シュナイツ。魔王の四男。気弱なので、強気で押せば落ちる。自然が好き。庭園散歩や乗馬で、好感度アップ』

 備考欄を読み込んでいたら、なんか隣で不穏な動きを察知したので。
 ぼくは、とっさにシュナイツの前に出た。
 ディエンヌが、なんでかシュナイツをぶとうと、手を振り上げたのだ。

 なんで、そう脈絡のないことをしようとするかなぁ?

 ぼくは、ぶたれるの覚悟していたのだけど。
 手がぼくに当たる前に。レオンハルト兄上が、ディエンヌの手を掴んで止めてくれた。

「なんのつもりだ? ディエンヌ」
 低い声で怒る兄上は、とっても怖いのです。
 ぼくは兄上に怒られるようなことはあまりないのですが。
 ディエンヌはよく、このような冷たい眼差しで睨みおろされていて。
 ぼくなんか。こんな目で兄上に見られたら、きっと心臓が凍りついて死んでしまいます。
 ディエンヌは、よく平気ですね?
 つか、兄上を怒らせないでっ。

「だってシュナイツは、わたくしの弟なのでしょう? 弟は姉の言うことはなんでも聞くものよ? ぶたれても、文句を言っちゃいけないの」
 な、な、な。なんて理不尽な言い分だ?
 姉とは、そのように恐ろしい生き物なのかっ? 怖いよぉ。

「その原理で言えば、妹は兄の言うことを聞くということだな?」
「お兄様は、妹を可愛がるものよ。妹がなにをしても、笑って許すべきだわぁ?」
 兄上は、ディエンヌのバカげた言い分を右から左に受け流した。
 説教する気も失せる、というやつだろうか。

「…弟も、サリエルも、ぶつな」
 眉間に深い、深い、ふかーいしわを刻んだ兄上は。とにかく、要求のみを告げた。
 ディエンヌは兄上に注意され、きょうが削がれたと言わんばかりに、肩をすくめる。先ほど座っていた椅子に戻っていった。

 ふぃー…。どうやら、家族間の危機は去ったようだ。
「サリエルも。シュナイツを庇うためとはいえ、体を張って前に出たら、危ないだろう?」
 ぼくも、兄上に怒られてしまった。まぁ、心配からの注意なのだけど。

「申し訳ありません、兄上。自然に体が動いてしまって…あ、シュナイツ、ごめんね? うちの妹が乱暴で。びっくりしたろ?」
 背後を振り向いて、ぼくはシュナイツに言ったのだが。

「…丸い」
「へ?」
 シュナイツが、なんか言った。
 ま、丸い? ぼくが? ですよね?

「あらやだ、シュナイツったら。本当のことは、言っちゃダメなのよ?」
 ついポロっと言って、口を手でおさえるシュナイツを、シルビア母上は怒るが。
 なにげに、シルビア義母上の方がぼくをディスっていますからね?

「サリエル? シュナイツを庇ってくれて、ありがとう。サキュバスの子はしつけがなっていないけど。レオンハルトに育てられたあなたは、違うみたいね? これからもシュナイツと仲良くしてあげてね? あらぁ、本当に丸いわねぇ…」

 シルビア母上は、腰をかがめると。ぼくの頬を、手のひらでポヨポヨと撫でて。柔らかいわぁ…とつぶやく。
 母上、心の声が漏れているようですが?

「くかかかっ、シュナイツ、言うなぁ。でもサリエルは、丸いくらいじゃ怒らねぇから。大丈夫だぞ?」
 横から、ラーディン兄上がフォローにもなっていないフォローをする。
 うぬぅ、先にそう言われたら、もう怒れないじゃないですかぁ。怒らないですけどぉ。

「ラーディン兄上は、シュナイツにご挨拶しないのですか?」
 ムッと口をへの字にして、彼を見ると。
 俺は、シュナイツとは初対面じゃねぇから良いんだって、言う。

 シルビア義母上とシュナイツは、病弱という理由で、屋敷の外には今まであまり出てこなかった。
 まぁ、権力争いを避けるための言い訳だろうけど。
 でも、ラーディン兄上の母である魔王の正妃様のところには、挨拶に行ったんだろうね?
 かどが立たないように。

 ちなみに、レオンハルト兄上とラーディン兄上の母御であるマーシャ母上とは、御目にかかったことがあるのですが。
 備考欄を見るのは、はじめてです。
『ラーディンの母、マーシャ。気品にこだわる。嫁には礼儀正しさを求める』とある。

 備考欄の人は、嫁になりたいのでしょうか?

 それはともかく。とりあえず。ぼくもフォローいたしましょう。
「丸いのは事実なので、怒ったりしませんよ? シュナイツ、仲良くしてくださいね?」
 右手を出して、握手を求めると。彼は両手で握ってきた。

「フワフワぁ」
 君も心の声、出てるからね? ちょいちょい、親子で失礼だからね?
 まぁ、いいか。

「シルビア義母上、シュナイツはとても上手に魔力コントロールができているようですね? 弟妹達はみんな優秀で、後見役として私もとても鼻が高いです。私などは、六歳のお披露目会に魔力コントロールが間に合わず。パーティーには大人しか参加できなかったのですよ?」

 レオンハルト兄上が、ぼくをかたわらに置いてシルビア義母上とお話した。
 兄上はとても優秀な方なのに、ぼくと同じ年頃のときには、まだ魔力の制御が未熟だったと聞き。驚いてしまう。

「そうだったわね。でもあなたの場合は、魔力量が膨大だったからおさえ込めなかっただけでしょう?」
 義母上は、そう言い。
 そこにラーディン兄上も話に入ってきた。

「そうですよ、兄上。俺らは、六歳の力でおさえ込める程度の魔力なのであって。兄上は大人でもおさえ込むのが大変なほどの魔力量をお持ちだっただけの話だ。魔力もさながら、十二歳という若さで政務にもたずさわる、聡明で辣腕らつわんな兄上は、ドラベチカ家の誇りです」

 レオンハルト兄上の話なのに、なぜかラーディン兄上がドヤ顔をする。
 なんでぇ?
 でもその言葉で、そういえば、と思い出す。
 ぼくと出会った頃の兄上は、体の周りに魔力のオーラをまとっていた。
 兄上の得意な、炎の魔法のように。体に紅蓮ぐれんの炎が渦巻いているように見えたのだ。

 敏感な子供は、それを怖いと思うかもしれないが。
 ぼくは赤やオレンジの色合いが、とても綺麗に目に映ったのだった。

「こら、ラーディン。今日の主役はと、シュナイツとディエンヌだ。彼らを褒めていたのに、私をたたえてはダメではないか?」
 なんて、兄上は謙遜するが。
 ぼくもラーディン兄上と同じ意見です。
 レオンハルト兄上は、誰が見てもご立派な、尊敬しかない、素敵な兄上なのですからね。

「サリエルは制御どころか、魔力ほぼゼロなのだから。今日は俺か兄上のそばでおとなしくしていろよ?」
 ニシシと笑って、ラーディン兄上はいつものようにぼくをからかう。
 むぅ、と思ってしまうが。
 ツンのあとに、俺のそばに、なんて。ちゃんとデレるから。怒れないんですよねぇ。

 ラーディン兄上はやっかいな、ましょうの男ですよ。まったくぅ。

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