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2-27 コエダちゃん親衛隊
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◆コエダちゃん親衛隊
アムランゼに到着して二日目の昼過ぎ。
カレーをお腹いっぱい食べたぼくらは、満を持して、魔獣の調査開始です。
ぼくたちがいる拠点から見て、湖の右側、西の方に嫌な気配があります。魔素が強そうな感じ。
左側、東の方は。イヤな感じがばらけてあるので。魔獣はいそう。
なので、大本がありそうな西側を勇者一行が。東側は騎士さまのチームで。
魔獣を退治しながら調査を進めることになりました。
「ほら、コエダ。これを着ろ」
シャツだと薄着すぎるからって、ジョシュアにマントを羽織らされました。
せっかくの勇者ファッションが見せられなくて。しょぼりんぬです。
「コエダ様、私、おかしいところないですか?」
ミカエラは浄化の旅にはじめて参加するので。今までドレス以外のものを着たことがなかったようだけど。
ルリアに女性の騎士服を貸してもらって。着ていた。
森を探索するのにドレスは歩きにくいもんな。
「うわぁ、カッコイイよ、可愛いよ。いいなぁ、女の子はドレスも騎士服も着れるんだから。キラキラした洋服を着るのは楽しいよね?」
ぼくはメイだった頃にフリフリドレスをいっぱい着たから、可愛いものも大好きだし。
可愛い女の子がきりっとした騎士服を着るギャップなんかも憧れるというか、好きなのですぅ。
「はい。ルリア様が剣闘士大会でとても格好良かったから。私もあんなふうになりたいなって思ったのですわ。この衣装が着られて、胸がドキドキですの」
ニッコリ笑うミカエラは、緑の髪を大きな三つ編みにしていて。眼鏡もかけていて。
それが可愛い。
御令嬢としてお澄ましの微笑みよりも。ワクワクでニッコリしている顔が可愛いと、ぼくは思います。
ミカエラの役割は、主に後方から魔法攻撃で援護したり。怪我人が出たら、後方待機のブランカとともに治癒魔法で治療にあたる感じだ。
ミカエラは浄化以外の魔法が全部使えるからね、火も水も風もお手の物なんだっ。
「なんだ? コエダ。私の話をしているのか? 私が格好良くて、綺麗で、強いからお嫁さんにしたいぃって思い始めたか? ん?」
そこにルリアがやって来て。ぼくをからかいます。
「もう、ミカエラの前でそういうこと言わないで。そういうところだぞ、ルリア」
ぼくが指摘すると、ルリアは笑顔で自分の額をテンと叩くのだ。
「こりゃ、失敬。いつもデリカシーないと部下にも怒られているのだ」
ははは、と笑いながら。ルリアは隊の後ろにつく。
ルリアは女版オズワルドだ。
いつもほがらかで、明るいが。大雑把でデリカシーはないんだよねぇ。
ルリアとオズワルドは一番後方で。前衛のぼくらが手に負えないときなどに助太刀に入る要員だ。
まぁ、大体は。年長者として勇者御一行のお目付け役だね。
ぼくらが羽目を外さないかの監視員でもある。若いといろいろやっちまいますからね。
なんて。ぼくも若いけどぉ。
ほらぁ、ぼくはメイの記憶もあるから、足したら三十五歳分でしょ?
いつまでもおバカなことしてるけど、実はオズワルドたちより年嵩なんだからねっ。よぼっ。
オズワルドはこちらについてきたがる騎士たちを追い払っています。
神の手時代に発足したコエダちゃん親衛隊なる騎士さまが、いまだに一定数いるのですよ。
ありがたいことですが、ぼくも十六歳の青年なのでね。立派な勇者なのでね。
ノーサンキューですぅ。
それからアゼルとラウルは、勇者一行の脇を調査しながら、影ながらぼくを守っている感じ。
見えないけど、いるから大丈夫。
そして一番前にはジョシュアとノアが行き、その後ろをぼくがついて行く。
魔獣が出たら、ぼくが浄化をして弱らせ、ジョシュアとノアが斬る。王道パターンです。
では、出発。
森にも一応人が入っているので、馬車は入れませんが道はあるのです。
だけどアムランゼの森は結構鬱蒼としていて、薄暗くジメジメしています。
以前、カブトムシを取ったときは。もう少し明るい感じだったのになぁ?
「コエダ、ほら、そこの木にウネウネがいるぞ。金の箸で取らないのか?」
ジョシュアがぼくに言います。
そのような、ぼくをウネウネ排除人みたいに言わないでください。
「ぼくの花についていなければ、ウネウネは取りません。勇者で聖女なのですから。余計な殺生をしてはいけないのです。知らんけど」
そうです。ぼくは勇者。
ウネウネにかまけていられません。
「虫がイヤなだけだろ」
「この頃ツッコミがするどいじゃぁないですかっ? ジョシュア」
そうしてジョシュアとぼくは睨み合いますけど。
前方から黒モヤがせまってきます。
「魔獣発見っ、聖なる光ぃぃ」
ぼくがクリーンを放つと。猛然と走っていた犬型魔獣がガクリと速度を落とし。
そこをジョシュアとノアが斬りつけます。二体は瞬殺されました。
「おう、俺らの出番はなしだな?」
オズワルドのつぶやきに、ぼくも聖なる剣アタックの出番はなしだとうなずきます。
そしてルリアもうなずきます。
「腕がなまる。ジョシュア、私と交代しろ」
「後半に交代しますよ」
ルリアの言葉にジョシュアがため息交じりに言って。
彼女はよっしゃと拳を握る。
一応、王妹なんですけど。
ミカエラの補助で女性騎士をつけたのだから、振舞いに気をつけてぇ。
というわけで、先に進みます。黒モヤの気配が濃いぃくなってきました。
「魔獣退治に来ていてなんですけど、あっけなく犬型魔獣が死んでしまうと。ちょっと可哀想に思えますわ」
ミカエラがそう言うのに、ぼくは答えます。
「魔石は心臓部分にあるようなのです。つまり魔獣はゾンビみたいなものなのですよ」
「ぞんび、ですか?」
「うーん、ゾンビは、死んでいるのに体が動いちゃうみたいなやつのことだよ。そこには生前の記憶や己の意思のようなものはない。だから、可哀想と思わなくてもいいのかも。魔獣として、意思もなく動くことの方が可哀想なことなのかもしれないよ?」
「そうなのですね? 確かに、元は野犬だったのかもしれませんが。死んだあとにも動かなければならないのは可哀想なことなのでしょうね」
ミカエラは納得したようにうなずいた。
「じゃあ、コエダ様のブローチも、なにかの心臓なのですね?」
ブランカの言葉に、ぼくは。
おや? となる。
「これ、魔石だって言ったっけ?」
スカーフタイを止めているブローチを指差して、ブランカにそう聞くと。
彼はちょっとあせったような顔つきになって、手を横に振った。
「いえ、学園を卒業するときに、魔石の研究をしたので。見ればわかるのです。微弱な波動が出ますので」
「ふーん。波動でわかるなんて、すごいね?」
とは思いつつ。
なんとなく、引っかかるものをぼくは感じたのだった。
なにかは、わからないけど。
アムランゼに到着して二日目の昼過ぎ。
カレーをお腹いっぱい食べたぼくらは、満を持して、魔獣の調査開始です。
ぼくたちがいる拠点から見て、湖の右側、西の方に嫌な気配があります。魔素が強そうな感じ。
左側、東の方は。イヤな感じがばらけてあるので。魔獣はいそう。
なので、大本がありそうな西側を勇者一行が。東側は騎士さまのチームで。
魔獣を退治しながら調査を進めることになりました。
「ほら、コエダ。これを着ろ」
シャツだと薄着すぎるからって、ジョシュアにマントを羽織らされました。
せっかくの勇者ファッションが見せられなくて。しょぼりんぬです。
「コエダ様、私、おかしいところないですか?」
ミカエラは浄化の旅にはじめて参加するので。今までドレス以外のものを着たことがなかったようだけど。
ルリアに女性の騎士服を貸してもらって。着ていた。
森を探索するのにドレスは歩きにくいもんな。
「うわぁ、カッコイイよ、可愛いよ。いいなぁ、女の子はドレスも騎士服も着れるんだから。キラキラした洋服を着るのは楽しいよね?」
ぼくはメイだった頃にフリフリドレスをいっぱい着たから、可愛いものも大好きだし。
可愛い女の子がきりっとした騎士服を着るギャップなんかも憧れるというか、好きなのですぅ。
「はい。ルリア様が剣闘士大会でとても格好良かったから。私もあんなふうになりたいなって思ったのですわ。この衣装が着られて、胸がドキドキですの」
ニッコリ笑うミカエラは、緑の髪を大きな三つ編みにしていて。眼鏡もかけていて。
それが可愛い。
御令嬢としてお澄ましの微笑みよりも。ワクワクでニッコリしている顔が可愛いと、ぼくは思います。
ミカエラの役割は、主に後方から魔法攻撃で援護したり。怪我人が出たら、後方待機のブランカとともに治癒魔法で治療にあたる感じだ。
ミカエラは浄化以外の魔法が全部使えるからね、火も水も風もお手の物なんだっ。
「なんだ? コエダ。私の話をしているのか? 私が格好良くて、綺麗で、強いからお嫁さんにしたいぃって思い始めたか? ん?」
そこにルリアがやって来て。ぼくをからかいます。
「もう、ミカエラの前でそういうこと言わないで。そういうところだぞ、ルリア」
ぼくが指摘すると、ルリアは笑顔で自分の額をテンと叩くのだ。
「こりゃ、失敬。いつもデリカシーないと部下にも怒られているのだ」
ははは、と笑いながら。ルリアは隊の後ろにつく。
ルリアは女版オズワルドだ。
いつもほがらかで、明るいが。大雑把でデリカシーはないんだよねぇ。
ルリアとオズワルドは一番後方で。前衛のぼくらが手に負えないときなどに助太刀に入る要員だ。
まぁ、大体は。年長者として勇者御一行のお目付け役だね。
ぼくらが羽目を外さないかの監視員でもある。若いといろいろやっちまいますからね。
なんて。ぼくも若いけどぉ。
ほらぁ、ぼくはメイの記憶もあるから、足したら三十五歳分でしょ?
いつまでもおバカなことしてるけど、実はオズワルドたちより年嵩なんだからねっ。よぼっ。
オズワルドはこちらについてきたがる騎士たちを追い払っています。
神の手時代に発足したコエダちゃん親衛隊なる騎士さまが、いまだに一定数いるのですよ。
ありがたいことですが、ぼくも十六歳の青年なのでね。立派な勇者なのでね。
ノーサンキューですぅ。
それからアゼルとラウルは、勇者一行の脇を調査しながら、影ながらぼくを守っている感じ。
見えないけど、いるから大丈夫。
そして一番前にはジョシュアとノアが行き、その後ろをぼくがついて行く。
魔獣が出たら、ぼくが浄化をして弱らせ、ジョシュアとノアが斬る。王道パターンです。
では、出発。
森にも一応人が入っているので、馬車は入れませんが道はあるのです。
だけどアムランゼの森は結構鬱蒼としていて、薄暗くジメジメしています。
以前、カブトムシを取ったときは。もう少し明るい感じだったのになぁ?
「コエダ、ほら、そこの木にウネウネがいるぞ。金の箸で取らないのか?」
ジョシュアがぼくに言います。
そのような、ぼくをウネウネ排除人みたいに言わないでください。
「ぼくの花についていなければ、ウネウネは取りません。勇者で聖女なのですから。余計な殺生をしてはいけないのです。知らんけど」
そうです。ぼくは勇者。
ウネウネにかまけていられません。
「虫がイヤなだけだろ」
「この頃ツッコミがするどいじゃぁないですかっ? ジョシュア」
そうしてジョシュアとぼくは睨み合いますけど。
前方から黒モヤがせまってきます。
「魔獣発見っ、聖なる光ぃぃ」
ぼくがクリーンを放つと。猛然と走っていた犬型魔獣がガクリと速度を落とし。
そこをジョシュアとノアが斬りつけます。二体は瞬殺されました。
「おう、俺らの出番はなしだな?」
オズワルドのつぶやきに、ぼくも聖なる剣アタックの出番はなしだとうなずきます。
そしてルリアもうなずきます。
「腕がなまる。ジョシュア、私と交代しろ」
「後半に交代しますよ」
ルリアの言葉にジョシュアがため息交じりに言って。
彼女はよっしゃと拳を握る。
一応、王妹なんですけど。
ミカエラの補助で女性騎士をつけたのだから、振舞いに気をつけてぇ。
というわけで、先に進みます。黒モヤの気配が濃いぃくなってきました。
「魔獣退治に来ていてなんですけど、あっけなく犬型魔獣が死んでしまうと。ちょっと可哀想に思えますわ」
ミカエラがそう言うのに、ぼくは答えます。
「魔石は心臓部分にあるようなのです。つまり魔獣はゾンビみたいなものなのですよ」
「ぞんび、ですか?」
「うーん、ゾンビは、死んでいるのに体が動いちゃうみたいなやつのことだよ。そこには生前の記憶や己の意思のようなものはない。だから、可哀想と思わなくてもいいのかも。魔獣として、意思もなく動くことの方が可哀想なことなのかもしれないよ?」
「そうなのですね? 確かに、元は野犬だったのかもしれませんが。死んだあとにも動かなければならないのは可哀想なことなのでしょうね」
ミカエラは納得したようにうなずいた。
「じゃあ、コエダ様のブローチも、なにかの心臓なのですね?」
ブランカの言葉に、ぼくは。
おや? となる。
「これ、魔石だって言ったっけ?」
スカーフタイを止めているブローチを指差して、ブランカにそう聞くと。
彼はちょっとあせったような顔つきになって、手を横に振った。
「いえ、学園を卒業するときに、魔石の研究をしたので。見ればわかるのです。微弱な波動が出ますので」
「ふーん。波動でわかるなんて、すごいね?」
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なんとなく、引っかかるものをぼくは感じたのだった。
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