【完結】異世界転移パパは不眠症王子の抱き枕と化す~愛する息子のために底辺脱出を望みます!~

北川晶

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2-3 こえだのよげんしょ

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     ◆こえだのよげんしょ

 夜、珍しく夕食の前に帰ってきた殿下を、玄関のエントランスでお出迎えした。
 バラを植えたいっていうお話をしたかったの。

 殿下は毎日、帰ってきてぼくをみつけると、ホッとしたように眉尻を下げる。
 いつも、視線は厳しく、キリッとしているのにね。
 たぶんだけど。パパみたいに。異世界から来たぼくも消えちゃったらどうしようって思っているんじゃないかな?
 ぼくは前世でも日本に戻れなかったので。
 日本に帰るのは望みうすです。
 だから、殿下は心配しなくてもいいのだけど。
 うまく説明できません。

 殿下は、パパがいた頃はしなかったけど。
 おかえり、ただいま、のギュをしてくれるようになりました。
 パパがぼくにしていたことを、してくれるのだと思います。
 ぼくは殿下に抱き上げられて、上下にブンブン振られてから、殿下の腕にお座りさせられます。
 大きくて、高いです。パパのコアラ抱っことは違います。
 あ、また思い出しちゃった。くすん。
 気を取り直して。

「殿下、お願いがあります。お庭に白いバラをいっぱい植えたいの。パパが帰ってきたら、見せたいの」
「そうか。いいぞ、大樹はきっと綺麗なバラを見たら喜ぶな? 私も、大樹が喜ぶことならなんでもしたい」
 殿下はすぐに了解してくれた。
 良かったけど。
 でも、もうちょっとくわしくぼくの気持ちを知ってもらいたいのです。

「あのね、いっぱいのバラを植えたいの。遠くからでもパパが見えるように、いっぱい…」
「いっぱいか。私はしばらく忙しくて手伝えないが、グレイに手伝うよう言っておこう。だが、バラの手入れは大変だと聞く。グレイに栽培方法などよく教えてもらいなさい」
「んん、あのね。ぼく、結婚式の日にね、殿下にわからないって言ったけど。パパはね、たぶん女神のところにいると思うの。ぼく、なにも知らないけどね、あんなふうに消えたっていうのはね、女神関係だと思うんだ。だからね、女神のところからでも見えるくらいにいっぱいバラを植えたいの。パパはぼくのパパだから、早くパパを返してもらいたいの」
 そう言ったら。殿下はぼくをギュッてして。言った。
「あぁ、そうだな。小枝の望むままにバラをいっぱい植えよう。大樹は今、女神の元にいるのかもしれないが。必ず小枝の元に帰ってくる。小枝は大樹の木に生える小さな枝なのだろう? 大樹がいなければ育たないのに、大樹だけがどこかに行ったままなんて、ありえないものな? 大樹は最高のパパなのだから。必ず小枝の元に帰ってくる。そして、私の元にも…」

 ぼくたち、パパがいないと、いつまでも悲しいね。
 殿下はパパがいなくなったら泣くだろうって、前にパパと話したことがあったけど。
 やっぱり。
 涙は流していなくても、心の奥深くで泣いているんだよね?
 可哀想で、ぼくは殿下の頭を抱き締めた。
 大きな頭だなって思いながら。
 パパは小顔だったなって、思いながら。
 たまにパパが殿下の髪を撫でていたみたいに。ぼくもナデナデした。
 きっと殿下も、パパとは違うって思っているんだろうな?
 仕方がないのぉ。ぼくは小さいんだから。

 けれど、ふたりでこうして。パパがいない時間を慰め合ったんだ。

「でね、もうひとつね、お願いがあるの。ノートが欲しいのです」
「ノート?」
「んん、日記帳? でもいいのだけど。ぼくが思ったことを書いておくやつが欲しいの。丈夫で、いっぱい書けるのがいいの」
 殿下はひとつうなずいて。やんわり口角をあげる笑みみたいなものを見せた。
 その唇の角度では笑みとは言えませんよ、殿下。

「わかった。それはレギにお願いしておこうな? しかし、小枝は字が書けるのか?」
「もちろんです。読み書きも朗読もお手の物です。意味はまだ…難しいのがあるけどぉ」
「そうか。大樹に似て、小枝は賢いのだな? 将来はなにになりたいのだ?」
「しょーらい…は。パパのお手伝いがしたいのぉ。でも、パパを守る騎士も捨てがたいなぁ」
「そうか。大樹のことは私も守るから。親子で大樹を守る騎士なのもいいな。しかし小枝は賢いから、大樹と同じお医者さんになるのも捨てがたい」
「でしょーー?? なやましいですぅ」
 ぼくは、言いたいことが殿下に言えて、ほくほくです。
 パパのお話をしたから、途中でちょっと悲しくなったけど。
 殿下は顔は怖いけど、いつもぼくにもパパにも優しいから。大丈夫。
 ふたりきりになっても、殿下のこと怖くなったりしないよ。

 パパがいる方がもっといいけど。

 パパがいなくなって、ぼくは頼る相手がなくなってしまって。とても悲しいし。
 パパを愛しているから、パパがいなくなること自体が、もう、本当に悲しかった。
 けれど、ぼくを支えてくれる人が。
 殿下や王子や、レギやグレイや。いっぱいの人が。
 ぼくのことを励ましてくれるから。
 なんとか、頑張れた。

 だけど、もう本当に無理なので。女神さま、パパを返してぇぇぇ。

     ★★★★★

 三日後。グレイが白いバラの苗を大量に仕入れてくれた。
「コエダ様、この苗は丹精込めて育てることができれば、六月に大輪の花を咲かせます。タイジュ様がバラを見られるかどうかは、コエダ様のお手入れにかかっておりますぞぉ?」
 グレイに言われて、ぼくは、はわわとおののくけど。
 パパが『このバラ、とても綺麗だね?』って言ってくれることを思い浮かべて。せっせと苗を植えたのだ。

 っていうか、ぼくは女神さまにパパを返してってお願いしたのに。ちっとも聞いてくれません。
 どっゆことっっ??

「あぁ、バラを植えているのかい? 私もバラにはちょっとうるさいぞ? 西の館で療養中に栽培したことがあってね。バラは虫がつきやすいが、みつけたらすぐに取って殺さないと、きれいなバラにならないからね? 栄養分をチュウチュウ吸っちゃうからね?」
 そう言いながら、エルアンリ様も苗を植えるお手伝いをしてくれる。
 ジュリアはジョシュア王子と鬼ごっこしていて。
 ま、王子は土いじりはいやだって言って、邪魔しかしないので、ジュリアが構ってくれてありがたいです。
 そうしてお庭の一角を白いバラだけの空間にするような、大規模な庭づくりになってしまった。
 思い付きで、大事になってしまった。
 騎士さまたちも、非番の人がいっぱい手伝ってくださいました。

「あぁぁああ、騎士さま、ありがとうございまぁす」
「神の手であるコエダちゃんとタイジュ様のためです。これからもなんなりとお申し付けください」
 優しい人たちに囲まれて、ぼくは嬉しいです。
 あとは、パパが戻ってさえくれたら…。

     ★★★★★

「コエダ様、こちらをどうぞ」
 ある日のこと。そう言ってレギが差し出したのは。
 十センチくらいの分厚さの、茶色い革表紙の本だった。
 表紙もしっかりした固い紙で、一枚だというのに分厚くて。頑丈そう。
 これで誰かを殴ったらケガをしそうな頑丈さです。
 殴りませんけどね。
 思い浮かぶのは、ぼくが王子の頭にこの御本をサクッとしている場面ですけど。想像で流血ですけど。うっぉぉ、なにをするのだぁコエダァ、と脳裏で王子は言いますけどね。
 …殴りませんよ、フフ。
 しかし、こんな重厚そうな御本、読めるかしらんと思って。ページをめくったら。
 真っ白だった。

「へぇぇあぁ? これは、ノートなのですかぁ?」
 これは以前、ぼくが殿下におねだりしたノートのようです。
 確かに丈夫なのがいいとは言いましたが。
 これほど頑丈なものだとは…。

「はい。こちらなら長年ご愛用いただけると思います。足りないようならば、またレギにお申し付けください。…パジャマにお着替えいたしますか?」
「ううん、このノートをもう少し見ています。なにを書こうか考えます」
 ぼくの答えを聞いて、レギは部屋を下がっていったのですが。
 こんな高そうな御本にメモをするなんて、ちょっと怖いですねぇ。

 でも、ぼくが大きくなるにつれ、メイの記憶がどんどん薄れてくのは、なんだか怖いのです。
 大事なこと。たとえば、メイが経験した流行はややまいのこととか。いつ頃、どんな症状が起きてどう対処したとか、たぶん忘れちゃいけないことだと思うんだ。
 でも、王子やノアと楽しいことばかりしていたら。
 楽しい記憶で上書きされて、忘れちゃうかも。
 ぼくの脳みそは六歳だから。
 これからいろいろなことを経験したら、過去の、ましてや前世の記憶なんか薄れてしまうこともあるだろう。

 パパはね、王妃になるかもしれないんだって。

 全然関係ないことじゃないんだ。
 王妃のパパがね、国民のみなさんに怒られないように。
 国の危機的なことは、記しておいて。未然に防ぐの。そうしたら、王妃のパパを誰も怒らないでしょう?
 ぼく、パパがぼくのために窮地におちいるのが嫌なの。
 だからそうしないようにしたいの。
 そのための、ノートなのですぅ。
 というか、見た目は御本ですねぇ。

 はっ、これは。小枝の預言書ではぁ?

 ここに書いたことが現実にも起きたら、そうなります。
 ふふ、なんか、悪くはないですねぇ。どやぁぁ。
 ということで。ぼくは一枚目にこえだのよげんしょと書いて。

 預言の書を作ることにしたのだったぁ。

     ★★★★★

 ぼくのバラが、白くて固いつぼみをつけました。
 五月の下旬になっても、パパは帰ってきません。

 もうっ、女神、ホント、ばっかじゃないのっ。

 早く返してくれないと、ぼく、もうなんにもやらないからねっ。
 そうだ、殿下と一緒に王家を滅ぼしましょう。
 王家は女神の血脈だって、殿下に聞きました。
 女神がスタインベルン王家を救うために、ぼくとパパをつかわしたのならっ。
 パパを返さないんだったら、ぼくはその王家をぶっつぶしますからねぇ? マジで、マジでっ。

 と、見た目はやんわり微笑んでいますが、中身はどろっどろのくろっくろで、女神を罵倒しているのだった。
 真っ黒小枝です。
 でも、殿下もきっと。
 パパを返してもらうためならどんなあくぎょーもやるはずです。
 だってね。ハウリム国と戦争して、もうほぼほぼなくなっちゃったらしいからね。
 王家だって、きっとぶっつぶしますよ。たぶんたぶん。
 真っ黒殿下です。確実です。

 戦争はね、ぼく、よくわからないし。ぼくには関係ないって思っているの。
 パパが帰ってこないなら。
 どこの国が滅びたって。誰が死んだって。なんの意味もないよ。
 もしもパパが帰ってくるのなら。ぼくもどんなあくぎょーでもできる。
 そんな気がする。
 パパに、今世は良い子になるってお約束したけど。
 パパがいないと意味がない約束だもの。

 でもね、でもね。ハウリムと戦争って言ったけどね。
 一応、無血での解放になったらしいよ。
 一応って言ったのはね、パパにナイフを向けたニジェールが、護送中にスタインベルンの国民に殺されちゃったからで。血を流したのはその一件だけだったんだ。
 スタインベルンの騎士はとっても強いらしいのだけど。

 ニジェールを素人しろうとの民から守れなかったというのは、不思議だね?

 なんて。そんなことを考えながら、ぼくはバラを見ていた。
 パパが帰ってきたときに、すっごい綺麗なバラを見せたいからね。
 ぼくは朝一番に、殿下とグレイと王子と一緒に庭の見回りをしているんだ。
 王子の護衛のノアはね、今はアンドリューさんの従者としてハウリムへ行っているの。
 北の館は騎士さまがいっぱいいるから、護衛は彼らに任せて、しばらくお休みなんだって。
 あ、お休みではないか。従者のお仕事中なんだもんね。
 でもノアは、お仕事に行くのにとても嬉しそうだったよ。なんでか。
 お仕事大好きだなんて、ノアは働き者なのですねぇ。

 それはともかく。
 今日もぼくのバラは順調に育っていますぅ、と思いながら歩いていると。
 ぼくの目をくぎ付けにする大事件が起きたんだ。
「ひゃあああああぁぁっ、バラがっ、ぼくのバラがぁぁぁああ」
 ぼくの叫びに、少し後ろを歩いていた殿下が慌てて駆け寄ってきた。
「どうしたのだ、小枝?」
 グレイと王子も次々に駆け寄ってくる。
 ぼくは指を差して、震えながら伝えました。

「こ、ここにっ。う、ううううう、ウネウネがぁぁぁ」
 そうです。ぼくの美しいバラのクキに、鮮やかな緑色でウネウネしている、言葉にしたくないやつがいたのです。
「取ってぇ、早く取ってぇ、殿下ぁ」
 ぼくは半泣きで殿下に訴えますが。
「わ、私がそれを取るのか?」
 なんでか殿下の腰が引けています。
「殿下は史上最強に御強いのでしょう? 怖いものなどないのでしょう? パパがこのウネウネに襲われていたら助けるのでしょう?」
「そ、それはそうだが。好きで触れたくはないような…は、私の炎の魔法で燃えカスにして…」
 殿下が両手にボワンと大きな炎を出して、すごみます。
 でもぼくは慌ててそれを止めました。
「あぁあ、炎はダメです。ぼくのバラが全部燃えてしまいます」
「なに? では、剣で切り捨てて…」
 炎をしまった殿下は、さらに腰に差した剣を抜こうとするので。ぼくもさらに慌てます。
「あぁぁああ、剣はダメです。クキに当たって傷ついたら、枯れてしまいます」
 口をへの字にした殿下は、渋々剣をしまいます。
 もう、使えないですねぇ。

 今度は王子に目を合わせる。
 すると王子はピョッと肩をすくめた。
「王子、ぼくの大ピンチです。王子は虫が好きなのですから取れますよね?」
「いやぁ、イモムシは、ちょっと…」
「ウネウネも虫でしょ? 選り好みしないでくださぁい」
「虫だけど、格好いい虫が私は好きなのだっ。ウネウネはウネウネしているから触ったらウネってするではないかぁ」
「ウネウネだからウネってするに決まっています」
「いやだぁぁっ」
 ぼくを論破することなく、王子は一定の距離を取った。
 もう、王子も使えないって。どっゆことっっ?

 ぼくはもう一度殿下を見やります。
「殿下っ、パパが帰ってきたとき、こいつがぼくのバラをチュウチュウ吸いつくして、枯れっかれになったらどうするのですか? パパの笑顔が半減ですよ? パパの笑顔を殿下に見せませんよ」
「小枝っ、そ、そのような…」
 殿下はワナワナしています。

「大樹の笑顔を見るためなら、私はそのウネウネを取ってみせるっ」
 そうして、意を決した殿下が、ものすっごい怖い顔でバラに近づきます。
 ジョシュア王子が殿下の顔を見て、半泣きです。
 見知らぬ子どもが見たら、号泣の域です。
 心なしか、ウネウネもビクッてなっています。

「まぁまぁ、みなさん。ここはグレイにお任せを」
 すると、殿下がウネウネに触る前に、グレイが手をあげた。
 そして取り出したのは。お箸です。
「これは植物のお手入れ用にしたお箸です。肥料をやるときなど、根元をちょっとたがやすのに使用するのですが。なかなか使いどころがあるのですよ。タイジュ様考案のお箸は万能ツールです」
 そしてそのお箸でウネウネをつまむと。地べたに落として、ウネウネを踏んだ。
 ひゃああああっ。
「ふ、踏んだぁ?? グレイ、むにゅってしたでしょ? 気持ち悪くない?」
 ぼくは。自分があれを踏んだときのことを想像して、先ほどの殿下と同じくらいにワナワナしたが。
「いいえ、感じません。これは軍靴ぐんかなので。靴底が頑丈にできているのです」
「ええええぇ、グレイ、カッコイイイ。ぐんか、最強ーーーぅ」
 ぼくは顔をぱぁぁぁっと明るくして、グレイにそんけいの眼差しを送った。
 殿下も王子もダメダメだったので。

「殿下、ぼくもぐんかほしいです。ウネウネを見たら、箸で摘まんでギュ、します」
「ディオン兄上、私もほしいです」
 ぼくに続いて、王子もおねだりします。
 もう、王子は王妃様におねだりしてくださいよぉ。

「…もう少し、せめてノアくらいまで大きくなったらな」
 しかし。殿下はすぐに軍靴を買ってくれないのだった。
 というのも。
 軍靴は騎士さまが履く特別な靴で。幼児サイズがないからなのだった。
 騎士を目指して護衛に従事しているノアは、すでに履いているみたい。
 うらやましい。

 あ、今度ノアにギュッてしてもらおう。そうしよう。

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