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92 あっという間に結婚式
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◆あっという間に結婚式
新年の、王宮でのパーティーはつつがなく終わった。
つつがなく、かなぁ。王妃のお披露目は認めない、みたいな書面を持ったハウリム国の使者が来たりしたけど。
こちらこそ、そんなの認められないよ。
ディオンやエルアンリ様の私見ではあるが。
ハウリム国は鉱石の取引を主にしている商業大国で、ゆえにお金持ちな国なのだが。
国土は小さく。農作物を自給自足できない。
しかしそれゆえ、交易は盛んで活気はあるって感じ。
だが国土を広げたい野心が強く。
自国の姫がスタインベルンに嫁いだら、王妃の座を奪取させ。その息子であるニジェールが王位を継いだら。併合の態で乗っ取りたいと思うくらいには、真剣にスタインベルンの国家転覆を目論んでいた。ようだ。
それで、ニジェールの一番の障壁であるディオンに暗殺攻勢をかけていたようです。
誤算なのは、殿下がめちゃくちゃ強い戦士に育ってしまったことだね。
ディオンは味方がいない中、少ない戦力で。暗殺者を撃退しまくっていた。
全部返り討ちにしたんだ。
ほぼほぼあからさまではあるが、そうは言っても王妃もニジェールも自分は関係ないというスタンスでいなければならないから。
口を割らない輩を集めるのは大変だったろうが。
手をこまねいているうちに。
ディオンは誰にも負けない力を身につけてしまったということだ。
毒の攻撃は、エルアンリ様は苦労したみたいだけど。
ディオンは騎士団の食堂で食べることで自衛して。
そのおかげで、食に興味が持てなくなっちゃったのは可哀想だけど。
なんとか命はつなげたわけだ。
でもその反動で、俺の料理なんかで美味しい美味しい言ってるけど。
王族なのに庶民料理を美味しいっていうのは、大丈夫なのかなぁ。
でも、元凶がいなくなっても。まだ王宮の料理人は信じていないみたいで。
夜会の料理にあまり口をつけないのは、トラウマなのかもね。
ともかく。そんな国のヤバい思惑にも負けず、ディオンもエルアンリ様も。新年のパーティーではじめてお会いしたオズワルドも。よくぞご無事だったものだ。えらいえらい。
それでオズワルドが…なんとなく高校生っぽくて弟感が強いから、最初からオズワルドは様をつけないイメージなんだけど。
その彼が北の館で十日ほど過ごし。
小枝とも仲良くなってくれた。…んだけどね。
館の庭で、小枝が木の枝を投げる。
すかさずオズワルドがダッシュして、枝を取って戻る。
小枝がよーしよしよしと言ってオズワルドの頭を撫でる…これは?
「…って、俺は犬かっ」
オズワルドが自分でツッコミました。ナイスツッコミ。
そして小枝に襲い掛かって芝生に倒し、体をコチョコチョするのだった。
「あははっ、ぼくねぇ、大きなワンちゃん欲しかったのぉ。ゴー…デリバァ、みたいなやつ」
小枝、それはゴールデンレトリバーでは? と胸のうちでひっそりツッコんだ。
「ゴーデリバァはわからないが。コエダは可愛いから、俺がお兄ちゃんになってやろうな?」
コチョコチョしながらオズワルドは明るい笑みでそう言った。
でもすかさず小枝の訂正が入ります。
「ううん、ぼくがお兄ちゃんです。オズワルド王子は殿下の弟だから、そして殿下はぼくの弟だから…んん、王子はみんなぼくの弟なのですぅ」
俺は。ハラハラしながら、小枝とオズワルドの会話に耳を傾けている。
このやり取りでは、いつでも、不敬だって怒られてしまいそうです。
でもオズワルドは、少し目を細めて。言う。
「俺の兄貴はジョルジュだけだけど。なんか小枝と遊んでると、兄貴のことを思い出すなぁ。じゃあこれから、コエダのことは兄貴と呼ぶことにするな?」
おぉ、話がまとまった。
オズワルドが心の広い、おおらかで明るい性格で良かったです。
「コエダの弟になったから、タイジュ様のことはパパと呼ぶ」
「あああ、それはダメですぅ。パパはぼくだけのパパなのぉ」
そう言いながら芝生の上でジャレて、ゴロゴロするのは。
子犬が二匹遊んでいるかのようですよ。
そうして、オズワルドが館に滞在している間に、小枝も六歳の誕生日を迎えまして。
結婚衣装の採寸や、披露宴でディオンとダンスを踊る、その練習とか。
いろいろ、もろもろ、過ぎ去りまして。
あっという間に結婚式です。
三月の晴れた日に、俺と殿下の結婚式と、殿下の立太子の儀が行われることになりました。
結婚式が先で。殿下の妻になった俺も。立太子の儀のときに王太子妃の称号を受けるんだって。
しきたりはよくわからないので。
お任せで。言われたとおりにやるのみです。
会場となるブルーメルロン大聖堂は、古い建物だが石造りの古式ゆかしいたたずまいで。神聖さと荘厳さが満ち満ちていた。
千年前、女神となる前のフォスティーヌが祈りを捧げた場所に、この大聖堂が作られた。という逸話が残されている。歴史のある教会のようだ。
中に入ると、太い円柱が高い天井を支えており。
中央正面に、女神フォスティーヌを模した絵画や彫刻が飾られている。
真っ白な石膏彫刻は、ストレートの長い髪の少女が祈りのポーズをしていて。絵画の方では金髪の美麗な女性で描かれていた。
結婚衣装に着替える前に、大聖堂をじっくり見たくて。
殿下と小枝と一緒に中を見て回っていたのだ。
式が始まったら、この会場から王宮での披露宴までノンストップになるから。
緊張したら、ゆっくり辺りを見回す余裕もなさそうだしね。
でも女神の姿を見て、ん? と首をかしげたのだ。
「オズワルドが、黒髪だから女神みたいなことを言っていましたが。金髪じゃないですか?」
俺がつぶやくと。
「スタインベルン王家に代々伝わる信仰では、女神は黒髪だと伝わっている。だが一般人には、黒髪だと珍し過ぎてピンとこないから。大聖堂の女神像は金髪で描かれているのだ。言っていなかったか?」
「言われたような、言われていないような??」
なにかの話のついでで、そんなことを言われたようにも思うけど。
まぁいいか。
「ディオン」
唐突に声をかけられ、みんなで振り返る。
ディオンを呼び捨てで呼ぶ者は限られています。陛下とマリアンヌ様くらいかな?
しかし。
声をかけてきたのは、青い髪の見知らぬ女性だったのだ。
新年の、王宮でのパーティーはつつがなく終わった。
つつがなく、かなぁ。王妃のお披露目は認めない、みたいな書面を持ったハウリム国の使者が来たりしたけど。
こちらこそ、そんなの認められないよ。
ディオンやエルアンリ様の私見ではあるが。
ハウリム国は鉱石の取引を主にしている商業大国で、ゆえにお金持ちな国なのだが。
国土は小さく。農作物を自給自足できない。
しかしそれゆえ、交易は盛んで活気はあるって感じ。
だが国土を広げたい野心が強く。
自国の姫がスタインベルンに嫁いだら、王妃の座を奪取させ。その息子であるニジェールが王位を継いだら。併合の態で乗っ取りたいと思うくらいには、真剣にスタインベルンの国家転覆を目論んでいた。ようだ。
それで、ニジェールの一番の障壁であるディオンに暗殺攻勢をかけていたようです。
誤算なのは、殿下がめちゃくちゃ強い戦士に育ってしまったことだね。
ディオンは味方がいない中、少ない戦力で。暗殺者を撃退しまくっていた。
全部返り討ちにしたんだ。
ほぼほぼあからさまではあるが、そうは言っても王妃もニジェールも自分は関係ないというスタンスでいなければならないから。
口を割らない輩を集めるのは大変だったろうが。
手をこまねいているうちに。
ディオンは誰にも負けない力を身につけてしまったということだ。
毒の攻撃は、エルアンリ様は苦労したみたいだけど。
ディオンは騎士団の食堂で食べることで自衛して。
そのおかげで、食に興味が持てなくなっちゃったのは可哀想だけど。
なんとか命はつなげたわけだ。
でもその反動で、俺の料理なんかで美味しい美味しい言ってるけど。
王族なのに庶民料理を美味しいっていうのは、大丈夫なのかなぁ。
でも、元凶がいなくなっても。まだ王宮の料理人は信じていないみたいで。
夜会の料理にあまり口をつけないのは、トラウマなのかもね。
ともかく。そんな国のヤバい思惑にも負けず、ディオンもエルアンリ様も。新年のパーティーではじめてお会いしたオズワルドも。よくぞご無事だったものだ。えらいえらい。
それでオズワルドが…なんとなく高校生っぽくて弟感が強いから、最初からオズワルドは様をつけないイメージなんだけど。
その彼が北の館で十日ほど過ごし。
小枝とも仲良くなってくれた。…んだけどね。
館の庭で、小枝が木の枝を投げる。
すかさずオズワルドがダッシュして、枝を取って戻る。
小枝がよーしよしよしと言ってオズワルドの頭を撫でる…これは?
「…って、俺は犬かっ」
オズワルドが自分でツッコミました。ナイスツッコミ。
そして小枝に襲い掛かって芝生に倒し、体をコチョコチョするのだった。
「あははっ、ぼくねぇ、大きなワンちゃん欲しかったのぉ。ゴー…デリバァ、みたいなやつ」
小枝、それはゴールデンレトリバーでは? と胸のうちでひっそりツッコんだ。
「ゴーデリバァはわからないが。コエダは可愛いから、俺がお兄ちゃんになってやろうな?」
コチョコチョしながらオズワルドは明るい笑みでそう言った。
でもすかさず小枝の訂正が入ります。
「ううん、ぼくがお兄ちゃんです。オズワルド王子は殿下の弟だから、そして殿下はぼくの弟だから…んん、王子はみんなぼくの弟なのですぅ」
俺は。ハラハラしながら、小枝とオズワルドの会話に耳を傾けている。
このやり取りでは、いつでも、不敬だって怒られてしまいそうです。
でもオズワルドは、少し目を細めて。言う。
「俺の兄貴はジョルジュだけだけど。なんか小枝と遊んでると、兄貴のことを思い出すなぁ。じゃあこれから、コエダのことは兄貴と呼ぶことにするな?」
おぉ、話がまとまった。
オズワルドが心の広い、おおらかで明るい性格で良かったです。
「コエダの弟になったから、タイジュ様のことはパパと呼ぶ」
「あああ、それはダメですぅ。パパはぼくだけのパパなのぉ」
そう言いながら芝生の上でジャレて、ゴロゴロするのは。
子犬が二匹遊んでいるかのようですよ。
そうして、オズワルドが館に滞在している間に、小枝も六歳の誕生日を迎えまして。
結婚衣装の採寸や、披露宴でディオンとダンスを踊る、その練習とか。
いろいろ、もろもろ、過ぎ去りまして。
あっという間に結婚式です。
三月の晴れた日に、俺と殿下の結婚式と、殿下の立太子の儀が行われることになりました。
結婚式が先で。殿下の妻になった俺も。立太子の儀のときに王太子妃の称号を受けるんだって。
しきたりはよくわからないので。
お任せで。言われたとおりにやるのみです。
会場となるブルーメルロン大聖堂は、古い建物だが石造りの古式ゆかしいたたずまいで。神聖さと荘厳さが満ち満ちていた。
千年前、女神となる前のフォスティーヌが祈りを捧げた場所に、この大聖堂が作られた。という逸話が残されている。歴史のある教会のようだ。
中に入ると、太い円柱が高い天井を支えており。
中央正面に、女神フォスティーヌを模した絵画や彫刻が飾られている。
真っ白な石膏彫刻は、ストレートの長い髪の少女が祈りのポーズをしていて。絵画の方では金髪の美麗な女性で描かれていた。
結婚衣装に着替える前に、大聖堂をじっくり見たくて。
殿下と小枝と一緒に中を見て回っていたのだ。
式が始まったら、この会場から王宮での披露宴までノンストップになるから。
緊張したら、ゆっくり辺りを見回す余裕もなさそうだしね。
でも女神の姿を見て、ん? と首をかしげたのだ。
「オズワルドが、黒髪だから女神みたいなことを言っていましたが。金髪じゃないですか?」
俺がつぶやくと。
「スタインベルン王家に代々伝わる信仰では、女神は黒髪だと伝わっている。だが一般人には、黒髪だと珍し過ぎてピンとこないから。大聖堂の女神像は金髪で描かれているのだ。言っていなかったか?」
「言われたような、言われていないような??」
なにかの話のついでで、そんなことを言われたようにも思うけど。
まぁいいか。
「ディオン」
唐突に声をかけられ、みんなで振り返る。
ディオンを呼び捨てで呼ぶ者は限られています。陛下とマリアンヌ様くらいかな?
しかし。
声をかけてきたのは、青い髪の見知らぬ女性だったのだ。
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