【完結】異世界転移パパは不眠症王子の抱き枕と化す~愛する息子のために底辺脱出を望みます!~

北川晶

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77 だから内緒だって言ったでしょ

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     ◆だから内緒だって言ったでしょ

 公爵を北の館に迎えて、夕食はおでんです。
 まぁ、王族の方たち用に、鶏ももの照り焼きや白菜とベーコンの牛乳スープなども用意しましたが。
 みなさん、俺が作るキテレツ料理に興味津々なので。
 一応ひと口は食べてくれるのですよ。
 食べたら、美味しいとなってくれるので。
 今のところ、これはムリというようなお言葉は聞きません。ありがたいですね?

 そして俺の料理の心強い味方は、これだ。
「パパぁ、大根とぉ、卵とぉ、ちくわぶとぉ、ソーセージください」
 今日は食堂に鍋を持ち込んで、そこから好きなものを給仕する感じです。
 お皿を持った小枝が、久しぶりのおでんにワクワクです。

「ほぉ、小枝のチョイスは渋いなぁ」
 公爵であるじぃじに言われ、小枝はアレを炸裂させるのだった。

「あのねぇ、大根はおつゆがしみしみでねぇ、口の中でうじゅっとしてハフハフで美味しいのぉ。そして卵はねぇ、半分に切って、黄身のところにおつゆをかけると、ほんのり甘いのとしょっぱいのが一緒になって美味しいしぃ。ちくわぶは、よくわからないけど柔らかくてお汁の味がついてむにゅむにゅで美味しくてぇ。ここのソーセージは皮がパリッとしてて、中から肉汁がじゅわっとするから美味しいのぉぉ」

 小枝の食リポに、みなさんの喉がゴクリとなります。
「大樹、私も同じのをくれ」
 すかさず、殿下がそう言えば。
 王子もはいはいと手をあげるのだ。
「私も、タイジュ、私も食べたい」
 みなさんによそってあげて。
 フォークとナイフでお上品にしているけど、ハフハフで美味しそうに食べている。

 ちなみに。ちくわぶはこの世界にもちろんないのだが。
 俺はちくわぶが最高に好きで。
 ちくわぶがないおでんはおでんではない勢いなのだ。
 しかし、日本でも。関西圏から南の地域では、ちくわぶの存在自体を知らない者がいる。解せぬ。
 まぁ、ちくわぶは。スイトンとほぼほぼ同じなので。今回はスイトンの要領で、小麦粉団子を入れました。湯通しした団子の真ん中に鉄串を通して穴をあけて、味が染みやすくしてみましたが。どうかなぁ? 

 で。俺の息子だから、小枝もちくわぶ大好きなわけだ。

 おでんの中身は、大根、ジャガイモ、湯で卵、ユカレフに持ってきてもらった練り物。昆布、ちくわぶ。ソーセージ。
 こんにゃく、白滝、厚揚げがないのはさみしいところだが。
 おでんは出汁に醤油の味付けをして、そこにボッチョンボッチョン入れていくだけだから簡単だ。素材が旨味を出してくれるってやつ。大根だけ、下茹でをしてあるけどね。
 寸胴に二杯分作って、ひとつの鍋は騎士団に差し入れる予定だ。
 騎士様、おでん食べるかな?

「大樹、この黒くて結んであるやつはなんだ?」
「昆布ですよ。おつゆの出汁になるのですけど、食べても美味しいですよ」
「ふむ。にゅるにゅるしているが。確かに味が凝縮しているようで美味いな」
 なんか、殿下に小枝の食リポが移っているような気がします。苦笑…。

 ジョシュア王子とノアは、お別れ会のような感じになっているので。
 ちょっとしんみりムードですが。
 小枝の食リポに触発されて、おでんをいろいろ試しつつ、子供たちでワチャワチャしていた。

 そして夜が更けて。
 大人の時間。というか、公爵に用意した部屋に招かれて。
 晩酌の時間です。
 公爵の前に純米酒の瓶を置くと。
 ぱぁぁぁぁ、と。表情が華やいだ。
 わかりやすいです、父さん。

「大樹、日本酒があるのか? この世界に、日本酒がぁぁ」
「純米酒ですよ。言うなれば、パンジャリア酒です」
 そして、キューリとセロリとニンジンのスティックと。
 それにつけて食べるのは。少しの味噌にマヨを足して混ぜたもの。
 あと、味噌とニンニクスライスと長ネギを刻んだものを、混ぜて。少し水で伸ばしたやつ。
「父さんはコレが好きだったでしょう? 次の日休診日のときによく食べていましたよね?」
 殿下に聞こえないよう、こっそり言う。
 ニンニク臭が取れないから、俺は絶対パスだが。
 父さんはニンニクネギ味噌をチョビチョビ食べながら酒を飲むのが好きだった。
 
「そうそう、これこれ。大樹、早く飲ませろ」
「はいはい。公爵も明日の婚約報告の席に顔を出されるのでしょう? ニンニクネギ味噌は少しにしてくださいね」
「遠くから挨拶すればわからぬ。いいから、食べさせろっ」
 俺はソファセットの机にグラスとおつまみを並べる。
 野菜スティックの他に、今日は先ほどのおでんの大根と、ポテトフライを用意しました。
 殿下は。明日陛下とお話するので、ニンニクネギ味噌はダメですよ。
 これは翌日体臭までニンニクになる恐ろしい食べ物ですから。

 そして、公爵と俺と殿下の晩酌が開始です。
「っかぁぁぁ、骨身に染みるねぇ。まさかこの世界で日本酒が飲めるとはなぁぁ?」
 しかし父さんはマイペースに己の気持ちをべろべろ吐露するのだった。
「この世界?」
 ディオンが公爵の言葉に引っかかって、たずねる。
 俺は、しぃしぃ、と。公爵に合図を送るが。

「もういいではないか、大樹。いずれバレるし、夫婦で隠し事は禁物だぞ?」
 夫婦じゃねぇしっ、って思っていたら。
 殿下の眉根にしわがビシッと入り。
 あぁ、そんなん言ったら、隠し事じゃなくなるでしょうがぁ。
「大樹が隠し事? それはいったい…」
 殿下が動揺するのにも構わずに、父さんは俺に言ってくる。

「それにこれごときのことで動揺するような男は王にはなれぬ。いや、おまえはやれぬ」
「それは暴論です、父さん」
 殿下には、公爵が前世の父さんと同一人物であることを内緒にするつもりだった。
 だって、どう説明すればいいんだよ?
 自分自身よくわかっていない現象をうまく説明できないでしょう?
 つか、一杯目の酒でバラしちゃうなんて。口が軽すぎですよ、もう。
 隠すつもりはない…と言ったらウソになります。えぇ、隠したかったですよ。
 こんな荒唐無稽こうとうむけいな話はないでしょ?
 いや、それを言ったら。俺らの存在がもうデタラメ過ぎなんだけど。はぁ。

「なんのお話ですか? 公爵」
 ディオンは。おまえをやれぬと言った公爵に、こめかみをヒクつかせる。
 あぁ、そのような大層な話ではないのだがぁ。俺はひとりオロオロとして手をさ迷わせる。
 すると父さんは、顔をキリリとさせて言うのだ。

「ディオン王子。私は大樹の父。小枝は私の孫。向こうの世界の、実の父親なのだよ?」

「…はぁ」
 案の定、殿下は。わかっているようないないような返事をする。
「父さん、それでは説明になっていませんよ」
 俺は気だるげに首を傾げて、やはり、もぉぉうって思うのだ。
 だから内緒だって言ったでしょ。
 見切り発車が過ぎます。

「殿下、これは。女神の采配だと思って聞いてほしいんですけど。俺は異世界から来たと言ったでしょう? で、向こうで両親がいたわけなのですけど。他界しましてね?」
「あぁ、それは気の毒に」
 殿下は同情の相槌を打つが、それは置いておいて。
「で、他界した父さんが、こちらで生まれ変わって。公爵になった模様です」
 俺が公爵を手で示すと。えらそうに父さんはうなずいた。
「そうだ。私は大樹の父である御厨瑞樹で、ここで公爵家のロバートとして生まれ変わったのだ。生まれたときから前世の記憶があってな? だから前世の息子と孫と同じ名前の、大樹と小枝という人物がいるのをステアから聞いたときはとても驚いたのだ。まさか、本当に私の息子がこちらの世界に来たなんてな?」
 びっくりだ、と言うが。

 俺こそびっくりだ。

「大樹、この話は本当なのか? 公爵は本当に実の父親なのか?」
 いぶかしげにディオンが聞いてくるが。
 気持ちはわかります。だけど。

「ほぼほぼ間違いないかと。元の世界には、こちらにはないものがたくさんありまして。その名称などもクリアに言っておりますし。なにより、子供時代の俺の話とかも…」
「なに? 子供時代の大樹?」
 ディオンは目をみはるが。そこに食いつかないでください。

「興味ありますかな? ディオン王子。大樹は学校の夏休みの宿題を一日で終わらせて、あとは図書館に通うような本の虫で。全く面白味のない子だったのですよ。私はもっと、プールやサッカーで健康的に遊んでもらいたかったのですがね?」
「大樹、プールやサッカーとはなんだ?」
 父さんは前世を思い出してつらつら言うけど。
 この世界にないものはちゃんと説明してくださいよ。

「プールは人工的に作られた泳げる施設で、サッカーは足を使ってボールを蹴る運動です。つか、俺は泳ぐのも足を使うのも苦手だったのです。スポーツするより読書したいインドア派なんだ。それに図書館は終日涼しかったし。てか、父さんだって前世は運動苦手だったじゃないですか。キャッチボールもまともにできなくてっ」
「馬鹿者、あんな小さいボール、取れるかっ」

 俺らのやり取りを聞いて、殿下はフと笑った。
「生まれ変わったというのは本当のようですね? 大樹との会話がよどみない」
 ディオンは。まぁ、納得してくれたようです。

「しかし、公爵が運動苦手というのは意外ですね。ミレージュ公爵と言えば名だたる剣豪として有名で、私も密かに憧れていたのですが」
「あぁ、こちらの体がとてもよく動いたのだ。今、前世の自分を思い返すと。まるで着ぐるみを着ているかのように体が重かったなぁと思うぞ。肉体の組成が違うのだろうか? なぁ、大樹。どう思う?」
 ディオンの言葉に父さんは答える。
 そして、俺に振る。なんなん?

「えぇ、俺の体感としては。こちらの世界の方は肉体が強靭で、傷の治りも早いような気がします。内臓の位置は同じでしたけどね?」
 細かい血液の流れや成分、細胞の強度などは、調べてみないとわからないけれど。
 見た目は異世界人の俺らとそれほど変わりはない。
 殿下の開腹をしたが、内臓の位置や形状もほぼ同じだった。
 ゆえに、組成は俺らと大きくは違わないと思いますけどね。

「あぁ、そういえば。殿下のオペをしたのだったな?」
「大樹、私の体内のことは秘密にしてくれ」
 興味津々で瞳をきらりとさせる公爵をけん制して。殿下が言う。
 言いませんけど。
 特に変わったことはありませんでしたよ?
 でも体の中を触ったと俺が言ったときに、殿下はなんか恥ずかしがっていたから。
 よくわからないけど彼にとっては照れポイントみたいなのだ。

「…殿下がこうおっしゃるので、詳しくは申しませんが。大きな手術をしたのはまだ二ヶ月ほど前だというのに。もう傷跡もすっかり綺麗だし。なんのさわりもなくきびきび動いておられますよ」
「ほう、近頃傷跡を見たのか?」
 ぎゃ。見たのは。
 あのときではあるが…。

「変な勘ぐりしないでください」
「別にぃ? 私はなにも勘ぐっていないぞ? 傷を見たのかと言っただけだ」
 むぅ。それはそうだけど。顔が熱く火照る。
 この親父は昔から、奥手な俺を恋愛方面でよくからかってくるのだ。
 彼女はまだかぁ、とか。勉強ばかりしてないで恋をしろ、とか。キスぐらいはしているだろうな? とか。
 親子間でもセクハラってあてはまりますか?
 そういう嫌なところは、異世界に来ても生まれ直しても変わっていないですねっ。

「しかし、まさか。息子と晩酌する日が来るとはな? 感慨深い。ディオン王子、こいつは生真面目な性格でな? 大きな病院で働いていたとき、緊急で呼び出されたとき素面しらふでいたいからって、勤務時間外だというのに酒を全く飲まなかったのだ。私は一回ぐらいは息子と酒を酌み交わしたかったが、叶わなくて。しかし、ところ変わって。時も長く経た今、大樹とこうして晩酌できるなんて。生前の夢が叶ったな。これも女神の粋な計らいですかな?」
 がはは、と豪快に笑う公爵。
 でも、俺はちょっとしんみりしてしまう。
 あぁ、一度くらい。一緒に酒を飲むくらいしたって良かったんだなって。

 日本にいるときは、早く一人前の医者になりたくて。
 症例を増やすためなら緊急呼び出しでもホイホイ病院に駆けつけたものだ。
 自分のことで精いっぱいだったけど。
 父さんがそんなことを思っていたなんて知らなかったな。

「ところで、ディオン王子。大樹はそんな、私の大事な息子である。今の話でそれをわかってもらえたと思うが。大樹を奴隷として身請けしたという話は本当か?」
 ニンニクネギ味噌をちらりと舐めて、日本酒をあおった父さんが、そう言う。
「ディオン王子も優秀な情報網をお持ちのようだが。公爵家の情報収集能力もあなどらないでもらいたいな」
 視線は少しとがっていて。
 前世にはない迫力があった。

 殿下はしんなり眉根を寄せ、深刻な表情をする。
 でも事実ではあるけど、結果オーライというか?
 俺は助かったと思っているので。追い風を送ってみる。
「父さん、元々奴隷堕ちしてしまった俺を、殿下は救ってくださったんだよ」
「おまえは甘いな。善意だけで大金を支払うバカがいるか?」
 ま、それはそうだけど。
 殿下も最初は、俺のスリーパー目当てのところもあっただろうし。
 ひと目惚れとも言っているけど。
 どちらにしても、俺は納得できるけど。
 それは下心だと言われたら、反論はできません。

「公爵、大樹を身請けしたのは事実です。奴隷紋も施しました」
 しかし殿下は馬鹿正直に公爵に話してしまうのだ。
「でも。ディオンはすぐに解除したって…」
 フォローしようとするけど。ディオンは首を横に振る。
「つい最近まで奴隷だと思わせて、大樹をそばから離さなかった。しかしその行いは不誠実だったと思います」
 そう言われれば。まぁ、怒っていい出来事なのかもしれないけど。
 もう好きになっちゃったのだから。な。

「父さん。殿下が解放してくれたから、俺はもう奴隷ではない。まぁ、今日までいろいろあったけど、それはもう終わったことだし。俺が納得してるんだから、いいじゃん。それに殿下は小枝の奴隷解放をしてくれて、隷属れいぞく拒否の魔法までしてくれたんだよ?」
 奴隷というのは、心をおとしめているような気がするから。気分は悪かったよ?
 だから、全面的に殿下を擁護はしないけど。
 良いところもちゃんとアピールしてあげないとな?
 殿下は自分からは言い出さないだろうから。俺が父さんに告げた。
 それにこのことは、本当に感謝していて。
 小枝を早々に自由にできたことは。
 俺の親としての尊厳まで守ってくれたような。
 そして俺自身、心底ほっとしたような…心の重荷がなくなった的な?
 そんな気もするのだ。

「それについてはありがたいことだ。おまえは知らぬだろうが。魔導士に隷属拒絶の魔法を依頼すると二千万オーベルほどはする。それぐらい稀有けうな魔法だ」
 金額を聞いて、ギョッとした。
「え、そうなの? 俺も今はかかっているみたいだけど」

「…過保護ですな?」

 ニヤリとして公爵がつぶやくと、殿下は頬をほんのり染める。
 え? なんで照れたの?

「まぁ、今現在奴隷ではないようだから、それは良い。だがな、大樹。奴隷堕ちというレッテルは、この国では根強く残り。見下みくだされることも少なくない。ディオン王子がおまえとまっとうに愛をはぐくんだようなのは。ディオン王子を信頼するおまえの態度を見ていればわかるが。周りの目はそう見ないのだ。手にした奴隷を王子は懐柔したのだと。そう言われるかもしれない」
 父さんのその話を聞いて。
 俺はアンドリューさんを思い出した。
 彼も最初は話がかみ合わなくて。
 殿下が俺を無理やり従わせていると思い込んでいた。
 奴隷というだけで、そういう目で見られてしまうってこと?

「ふぅん、じゃあ、やっぱり奴隷制度は廃止にしないとね?」
 俺がそう言うと。
 殿下は目を丸くして。
 父さんは目元をやわらげて、笑みの形を取る口で酒を飲んだ。

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