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74 神の手は立派な仕事
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◆神の手は立派な仕事
夜になって、俺は殿下の私室で晩酌をしているところです。
ジョシュア王子が北の館に来てからは、毎晩子供たちが彼の部屋で寝ているのですが。
俺がいないと、寝るときにグズることがあった小枝も。
王子たちの手前、兄的な矜持でグズれず。
あっさり寝てくれるので。パパとしてはありがたいです。
それで、まだ寝るには早い時間なので。
この前手に入れた純米酒を試してみようと思いましてね??
殿下の前に酒の瓶を置いて。
木のマスなんかはないので。江戸切子チックな、小さなグラスに注ぎます。
ソファに隣り合って座り、グラスを合わせて。いただきます。
「見た目はまるで水のようだが。飲むとかなり強い酒だな?」
「そうなんです。独特な酒の香りもありますが、慣れるとすぅすぅ飲めちゃう。でもアルコール度数は高いので、ちびちび飲むようにしてくださいね?」
父さんはそれなりに飲む人だったから。日本酒を見せたらよだれを出すかもな?
今度、持って行ってやろう。
そう、公爵の顔を思い出しながら考える。
今日は思いがけず、公爵の中身が父さんだと発覚して驚いたが。
もう会えない人に会えたという喜びで。
なんとなく気分が高揚してしまう。
上機嫌、というやつだ。
で、日本酒の肴ももちろん用意してある。
鼻歌フンフンで、作ったよ。日本酒にはしょっぱみのあるやつが合うので。
野沢菜の漬物とホッケモドキの干物と、厚焼き玉子マヨ添えです。
野沢菜は、野菜を仕入れる人が、野沢菜だと言うから。
自動翻訳的に似たような味わいのものだろうと思って。漬物にしてみました。
野沢菜をきれいに洗って。渇いた昆布もあるので、それを細かくして。塩と唐辛子で揉んで。重い石で重しをし、数日放置。水分が出るけど放置し。
まぁまぁ美味しい漬物ができました。
「大樹、この干からびたやつはなんだぁ?」
「魚の干物ですよ。純米酒にはこれが合います」
これもユカレフが持ってきたもので。
海の方の、鮮魚はムリだけど。塩をしてしっかり天日に干した魚などはこちらに持ってこれるようだ。
煮干しとか、昆布とか、ありがたいです。
でも、王族や貴族が食べるようなものではないよね? 庶民の食べ物です。干からびていますから。
「海のミネラルは体にいいですし。干すことによって旨味が凝縮されるのです。そして適度な塩味が純米酒の美味しさを引き立てます」
全体は茶色い色味なのですけど、脂がのっていて、ところどころきらりと照りがある。
日本人は干物の匂いがたまらないんですよぉ。焼いているときに、もう美味しそうだった。
俺がするように、殿下も箸を上手に使ってホッケの身を取り。口に入れる。
普段、食堂では王族の作法的にカトラリーを使うけれど。
小枝の指導によって、殿下もだいぶ箸使いがうまくなったよ。
魚を食べたあとで、酒をひと口。
「あぁ、酒を飲んだあとの魚は、香ばしさと塩味で酒の味わいをリセットして。また酒で魚の塩味がリセットされて。口の中がずっとうまいから、エンドレスでイケてしまうな? 漬物と卵焼きも同じ感じで…うーむ、箸が止まらぬ」
殿下も小枝ばりに食レポがうまくなりましたね。
「俺らが元居た場所は、パンジャリア国のように米が主食だったのです。かの国のように採食主義なわけではありませんが。大豆から作った醤油や味噌で料理することが多くて。だから俺の料理も自然にこんな感じになるんですよ。あと、海に囲まれた国だったのでね。いつでも鮮魚が食べられたんですよ」
まぁ、冷凍冷蔵技術が発達しているから流通できたのだけどね。
「なるほど。では大樹の料理は異世界料理なのだな?」
「異世界庶民料理です。俺は料理人じゃないですからね? 本職は医者ですからね?」
お忘れなく、という気持ちでディオンに言った。
本職と言えば…。
「ディオン。俺は奴隷じゃなくなったみたいだけど。その、給料とか貰えるのかな?」
「給料? なにか不足があるのか?」
俺が欲しいと思うものは、ディオンがなんでも用意してくれる。
でも、そういうのではなくて。
「不足ではなくて。今日、小枝がおもちゃを貰って喜んでいたでしょう? でも俺はこの世界に来てから小枝になにも買ってあげられなかった。奴隷のうちは、稼ぎがもらえないのは当たり前だったけど。今はもうそうじゃないだろ? なのにディオンに庇護されている今の状況は、ちょっと情けないというか? この年になって自分で身を立てられないことが歯痒いというか?」
己の気持ちを正直に打ち明ける。
ディオンは杯をあおりながら、俺に言った。
「庇護ではない。神の手は立派な仕事だ。俺はおまえの働きに報いる形で、おまえの望むものを渡していたのだが。稼いでいる意識が希薄だというのなら。目に見える形で金銭を渡してもよい」
「お小遣いみたいなのではなく。働いたことへの対価をいただけますか?」
「あぁ、そうしよう。しかし大樹の働きは、医者のことだけではなく。我らに料理を振舞うことや。俺の身の回りの世話や従者としての務め。屋敷の体裁を整えることなども含まれる。掃除だって、大した労働なのだし。小枝のクリーンの分も含めて、おまえに給料を支払うことにしよう」
「あわわ、小枝を育てるついででしていることにまで支払っていただくと。なにやら恐縮しますが。なんか、要求するみたいな感じになってしまって、すみません」
「当然の対価だ。それに…」
ディオンは俺の手を握って。しっかりと俺の目をみつめて告げた。
「おまえに眠りをもたらされ、私がどんなにつらい思いから抜け出せて、楽になったことか。眠れない、というのは。もちろん肉体的な疲労感が常に取れないなどということもあるが。俺が一番こたえたのは。夜の孤独だった」
不眠症だったときのことを思い出しながら語るディオンは、やはりつらそうな顔をするのだ。
「誰もが眠りにつく時間、ひとり、起きている。眠れない。この長い時間がとてもつらかった。しかし、今は。夜に目覚めてしまっても、ひとりではない。おまえがいつも隣にいる。不眠の呪いが解けても。習慣でまだたまに眠れぬ夜はあるが。そんなときはおまえが眠りをもたらしてくれるから。暗い夜のとばりの中で孤独にさいなまれることはなくなった」
「ディオン」
子供の小さなディオンが、夜眠れずに、暗い中でひとりでいた。
その場面を想像して…うっ、可哀想すぎる。
「庇護だとか、養われているなどという気になることはない。おまえは充分に、私に恩恵をもたらしているのだ」
確かに。食材の支払いなどは殿下がやっていたので。
なんとなく養われている感覚が強かったけど。
家事だって立派な労働だし。
スリーパーは、いつの間にか俺の中にあった能力だったので、ありがたみがなかったが。
殿下にとっては死活問題的に喉から手が出るほど欲しかった能力に違いない。
そう言われれば、スリーパーというのは特殊能力なのだな。
麻酔科医的賃金をいただいてもいいのかも?
それに、いつまでも奴隷気分が抜けないけど。
そろそろ胸を張って、労働しているぜって気持ちになってもいいのかもな?
料理なんかは日常生活って意識が抜けないけど。
もう結構、料理人的働きもしているかもね?
「じゃあ、お言葉に甘えて。対価をいただいちゃいますね?」
手持ちのお金ができたら、小枝になにを買ってあげようか? なんて考えつつ。
夜は更けていくのだった。
夜になって、俺は殿下の私室で晩酌をしているところです。
ジョシュア王子が北の館に来てからは、毎晩子供たちが彼の部屋で寝ているのですが。
俺がいないと、寝るときにグズることがあった小枝も。
王子たちの手前、兄的な矜持でグズれず。
あっさり寝てくれるので。パパとしてはありがたいです。
それで、まだ寝るには早い時間なので。
この前手に入れた純米酒を試してみようと思いましてね??
殿下の前に酒の瓶を置いて。
木のマスなんかはないので。江戸切子チックな、小さなグラスに注ぎます。
ソファに隣り合って座り、グラスを合わせて。いただきます。
「見た目はまるで水のようだが。飲むとかなり強い酒だな?」
「そうなんです。独特な酒の香りもありますが、慣れるとすぅすぅ飲めちゃう。でもアルコール度数は高いので、ちびちび飲むようにしてくださいね?」
父さんはそれなりに飲む人だったから。日本酒を見せたらよだれを出すかもな?
今度、持って行ってやろう。
そう、公爵の顔を思い出しながら考える。
今日は思いがけず、公爵の中身が父さんだと発覚して驚いたが。
もう会えない人に会えたという喜びで。
なんとなく気分が高揚してしまう。
上機嫌、というやつだ。
で、日本酒の肴ももちろん用意してある。
鼻歌フンフンで、作ったよ。日本酒にはしょっぱみのあるやつが合うので。
野沢菜の漬物とホッケモドキの干物と、厚焼き玉子マヨ添えです。
野沢菜は、野菜を仕入れる人が、野沢菜だと言うから。
自動翻訳的に似たような味わいのものだろうと思って。漬物にしてみました。
野沢菜をきれいに洗って。渇いた昆布もあるので、それを細かくして。塩と唐辛子で揉んで。重い石で重しをし、数日放置。水分が出るけど放置し。
まぁまぁ美味しい漬物ができました。
「大樹、この干からびたやつはなんだぁ?」
「魚の干物ですよ。純米酒にはこれが合います」
これもユカレフが持ってきたもので。
海の方の、鮮魚はムリだけど。塩をしてしっかり天日に干した魚などはこちらに持ってこれるようだ。
煮干しとか、昆布とか、ありがたいです。
でも、王族や貴族が食べるようなものではないよね? 庶民の食べ物です。干からびていますから。
「海のミネラルは体にいいですし。干すことによって旨味が凝縮されるのです。そして適度な塩味が純米酒の美味しさを引き立てます」
全体は茶色い色味なのですけど、脂がのっていて、ところどころきらりと照りがある。
日本人は干物の匂いがたまらないんですよぉ。焼いているときに、もう美味しそうだった。
俺がするように、殿下も箸を上手に使ってホッケの身を取り。口に入れる。
普段、食堂では王族の作法的にカトラリーを使うけれど。
小枝の指導によって、殿下もだいぶ箸使いがうまくなったよ。
魚を食べたあとで、酒をひと口。
「あぁ、酒を飲んだあとの魚は、香ばしさと塩味で酒の味わいをリセットして。また酒で魚の塩味がリセットされて。口の中がずっとうまいから、エンドレスでイケてしまうな? 漬物と卵焼きも同じ感じで…うーむ、箸が止まらぬ」
殿下も小枝ばりに食レポがうまくなりましたね。
「俺らが元居た場所は、パンジャリア国のように米が主食だったのです。かの国のように採食主義なわけではありませんが。大豆から作った醤油や味噌で料理することが多くて。だから俺の料理も自然にこんな感じになるんですよ。あと、海に囲まれた国だったのでね。いつでも鮮魚が食べられたんですよ」
まぁ、冷凍冷蔵技術が発達しているから流通できたのだけどね。
「なるほど。では大樹の料理は異世界料理なのだな?」
「異世界庶民料理です。俺は料理人じゃないですからね? 本職は医者ですからね?」
お忘れなく、という気持ちでディオンに言った。
本職と言えば…。
「ディオン。俺は奴隷じゃなくなったみたいだけど。その、給料とか貰えるのかな?」
「給料? なにか不足があるのか?」
俺が欲しいと思うものは、ディオンがなんでも用意してくれる。
でも、そういうのではなくて。
「不足ではなくて。今日、小枝がおもちゃを貰って喜んでいたでしょう? でも俺はこの世界に来てから小枝になにも買ってあげられなかった。奴隷のうちは、稼ぎがもらえないのは当たり前だったけど。今はもうそうじゃないだろ? なのにディオンに庇護されている今の状況は、ちょっと情けないというか? この年になって自分で身を立てられないことが歯痒いというか?」
己の気持ちを正直に打ち明ける。
ディオンは杯をあおりながら、俺に言った。
「庇護ではない。神の手は立派な仕事だ。俺はおまえの働きに報いる形で、おまえの望むものを渡していたのだが。稼いでいる意識が希薄だというのなら。目に見える形で金銭を渡してもよい」
「お小遣いみたいなのではなく。働いたことへの対価をいただけますか?」
「あぁ、そうしよう。しかし大樹の働きは、医者のことだけではなく。我らに料理を振舞うことや。俺の身の回りの世話や従者としての務め。屋敷の体裁を整えることなども含まれる。掃除だって、大した労働なのだし。小枝のクリーンの分も含めて、おまえに給料を支払うことにしよう」
「あわわ、小枝を育てるついででしていることにまで支払っていただくと。なにやら恐縮しますが。なんか、要求するみたいな感じになってしまって、すみません」
「当然の対価だ。それに…」
ディオンは俺の手を握って。しっかりと俺の目をみつめて告げた。
「おまえに眠りをもたらされ、私がどんなにつらい思いから抜け出せて、楽になったことか。眠れない、というのは。もちろん肉体的な疲労感が常に取れないなどということもあるが。俺が一番こたえたのは。夜の孤独だった」
不眠症だったときのことを思い出しながら語るディオンは、やはりつらそうな顔をするのだ。
「誰もが眠りにつく時間、ひとり、起きている。眠れない。この長い時間がとてもつらかった。しかし、今は。夜に目覚めてしまっても、ひとりではない。おまえがいつも隣にいる。不眠の呪いが解けても。習慣でまだたまに眠れぬ夜はあるが。そんなときはおまえが眠りをもたらしてくれるから。暗い夜のとばりの中で孤独にさいなまれることはなくなった」
「ディオン」
子供の小さなディオンが、夜眠れずに、暗い中でひとりでいた。
その場面を想像して…うっ、可哀想すぎる。
「庇護だとか、養われているなどという気になることはない。おまえは充分に、私に恩恵をもたらしているのだ」
確かに。食材の支払いなどは殿下がやっていたので。
なんとなく養われている感覚が強かったけど。
家事だって立派な労働だし。
スリーパーは、いつの間にか俺の中にあった能力だったので、ありがたみがなかったが。
殿下にとっては死活問題的に喉から手が出るほど欲しかった能力に違いない。
そう言われれば、スリーパーというのは特殊能力なのだな。
麻酔科医的賃金をいただいてもいいのかも?
それに、いつまでも奴隷気分が抜けないけど。
そろそろ胸を張って、労働しているぜって気持ちになってもいいのかもな?
料理なんかは日常生活って意識が抜けないけど。
もう結構、料理人的働きもしているかもね?
「じゃあ、お言葉に甘えて。対価をいただいちゃいますね?」
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