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おまけ 俺的に、醤油があったら一番に食べたいもの
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◆おまけ 俺的に、醤油があったら一番に食べたいもの
醤油が手に入った!!
満を持して、俺は料理の仕込みをするぅ。
昼過ぎに、厨房に立った俺は。ボールに小麦粉を入れ、塩を少量入れ。水を加減しながら入れ、粉がひとまとまりになるくらいにして、揉む。大体、耳たぶくらいの柔らかさだよ。そして放置。
さらに、白菜をひたすらみじん切りにし。塩をして揉む。放置。
そして、ニラとネギもみじん切り。ザカザカザカ。
塩揉みした白菜をサッとすすいで。手で握って水を切りながら、ニラとネギのボールに入れていく。
ひき肉を入れ。肉に油を少量馴染ませ。
味付けは塩、醤油、擦ったショウガ、酒。
鶏ガラスープがあったら入れると良いのだけど、今日はないから。いつも作っておく野菜の端材で作ったダシスープをちょっと入れる。
ひき肉が水分を吸うと、ジューシーになるんだ。
それを全部揉んで揉んでぇ。放置。
放っておく時間が肉のうまみを引き出し、野菜も味がなじむのだ。
そしてニンニクの皮をむいて。馬鹿みたいにむいて、むいて、むいて。
全部輪切りにして。
あ、いっぱいのニンニクを刻むと手が荒れるから。たまに水で手をすすぎながらした方がいいよ。
ニンニクの汁はずっと手につけたままにすると火傷みたいになることがあるから注意だね。
そして輪切りのニンニクを油で揚げて、大量のニンニクチップを作っておきます。
あぁ、もう美味しそうな匂い。
で、仕込みはそこまで。あとは夕食の直前にします。
午後は小枝と庭で遊んだり。
異世界に来たときは、十月前半くらいの気候だったかな。丁度良い日和が続いていたが。
そろそろ肌寒くなってきたね。
いつも着ている衣装は、生地がしっかりしているから、コートを着るほどではないが。頬を撫でる風の冷たさが、もうすぐ冬なのだと感じさせた。
というか、異世界の冬はどれだけ寒いのだろうか? あとでディオンに聞いてみよう。
遊び疲れた小枝がお昼寝をしている間は、ローク先生と勉強の時間。
この世界の薬のことを教えてもらったり。アレルギーのことを俺が先生に教えたりね。
そうして、平和な時間は過ぎていく。
騎士団の仕事をしに行った殿下とレギが帰ってきて。
なにやら険しい表情していますけど。
仕事の憂さは、おいしい夜ご飯で晴らしましょう。
大きな鍋にお湯を沸かしている間に。
ひとまとまりにした小麦粉のかたまりを、大体サイコロくらいの大きさにちぎって丸めて、ちぎって丸めて。台の上に粉を巻いて。サイコロ状のものを丸く伸ばしていく。
ロールパンを作るときに伸ばす棒があるので、それで押して伸ばしてとする。
俺はパンを作れないけど、以前の料理人が置いていった調理器具がいろいろ残っているんだ。助かりますぅ。
小麦粉は、まとめて少し時間を置くと、みょーんと伸びるから。強く引っ張っても大丈夫だよ。
あれ、うどん作れんじゃね? 醤油もあるしな。今度作ってみよう。
で、十センチくらいの円に伸ばしたら、作っておいたひき肉と野菜を混ぜたものを皮に乗せ。皮の端をつまんで閉じる。
沸騰したお湯にそれをボッチョンボッチョン入れていく。
もうおわかりですね?
そうです。今日はギョーザパーティーですっ。
自分で作った餃子の皮は、市販のものと違って水をつけなくてもくっつきます。ただ、やはりどうしても皮は分厚くなりがちなので、水餃子が合うかな?
そんでもって、皮を伸ばして、肉詰めて、閉じたらボッチョンを、ひたすらひたすら繰り返す。
大人六人分…増えたな。子供ひとり、プラス俺。
彼らの胃袋が満足する量をボッチョンボッチョンするのだ、頑張れ、俺!
そして茹で上がると、餃子は浮き上がってくるので。
ざるですくって、アツアツのうちにテーブルにドン。
人数が多くなったので、お皿は二つです。
ちなみに、お口に合わなかったらヤバいので、生野菜のサラダとパンも出しておきました。
「大樹、これはなんだ?」
大皿に山盛りの白い物体に目を丸くした殿下が、いつも通りに質問を繰り出す。
そして俺は料理の説明をするのだ。
「水餃子です。小麦粉の皮に肉と野菜のみじん切りを詰めた料理です。小麦はエネルギー源になり、ニラ、ショーガ、ネギは新陳代謝の促進に効果があり。さらに肉とニンニクはスタミナ増強、栄養素が非常にバランス良く配合された完全メシなのですっ。しかも美味しいっ。醤油にちょっとつけて食べてください。ニンニクチップとお酢も合わせると美味しいですよ。お好みでどうぞ。毒見はひと粒ひと粒するのは不可能なので、小枝のクリーンを信用してくださいね。あと、まだまだじゃんじゃん作るので、小枝、食べ方も教えてあげてぇ」
「まかせてぇ、パパッ」
そうして、食堂は小枝に任せて。
俺は厨房で餃子をせっせと作り続けるのだった。
「水餃子はねぇ、まず小皿に醤油とお酢とニンニクチップを入れて用意します。そこに餃子をつけて食べるのぉ。中のお汁が美味しいんだよ? カジるとあっついおつゆがピュッて出るから、気をつけてぇ。で、肉汁をちゅるんと吸うと、すっごく美味しいのぉ。ニンニクチップを口の中で餃子と一緒にモグモグすると、別の味わいが口の中に広がってぇ。そして皮もね、ちゅるんでモチモチで美味しいのぉ」
うちの餃子はニンニクチップで食べる方式なんだ。
子供の小枝には生のニンニクは匂いやお腹の粘膜的にも少しきついし。
みじん切りを中に入れ込むと、一応診療所で客商売なので、明日に響いちゃいそう。
揚げたニンニクチップだと、そこらへんが若干薄くなるかなぁってことで。
実は俺が子供の頃からそうだったんだ。
小枝は器用にお箸を使って餃子を食べているけど。
みなさんはスプーンで水餃子を取り、小皿に入れた醤油を少しつけ、フォークで刺して食べている。
「なんだこれはぁぁっ、アツアツで、モチモチで、中のスープが…なんだこれはぁぁっ」
殿下の語彙が死んでいます。
そしてみなさんが無言で食べていきます。
そうでしょう? 美味しいでしょう?
だって俺的に、醤油があったら一番に食べたいものだったんですからね。
「大樹、おかわりぃ」
そうなのだ。水餃子は作っても作ってもあっという間になくなるのがデメリット。
でも、美味しいんだから仕方がないのだっ。
俺もモクモクと餃子を包んじゃ茹でていき。
みなさん、大皿六回くらいおかわりしたんじゃないかな?
体の弱っていたエルアンリ王子もお腹いっぱい食べられたみたい。
「こんなにツルツルしていたら、どんどんお腹に入ってしまいますね? 美味しいね、ジュリア」
「本当ですね、殿下。この料理ははじめて食べました。ひと粒を口に入れたら舌が火傷してしまいましたが、美味しいからいくらでも食べてしまいます」
健康で騎士職のジュリアは、女の子だけどディオンたち並に食べるから。水餃子がどんどん減っていくのです。
苦笑い。いいえ、美味しいことは良いことです。
大人連中が腹いっぱいになり、食べる速度がゆるくなってきた頃。
俺はようやくテーブルについて餃子を食べられるのだった。
「まさか、タイジュが食事を作っているとはな」
ローク先生はゆっくり食事を進めているので。俺と一緒に食べる感じになる。
まだまだ食べ盛りのディオンたちのように、がっつかないんですね?
「なんか、小枝が俺の料理が美味しいって言っちゃったら、こういうことになってしまったんですよ」
俺がローク先生に答えると。ディオンが言う。
「大樹の料理は本当に美味しいからな。一度食べたら病みつきになる」
ローク先生はディオンの話を恐縮して聞いている。
王族と同じテーブルは無理無理って、食事の前に言っていたからな。
でも北の離宮はみんなで食卓を囲むスタイルです。慣れてくださいね?
それはともかく。
やったぁ、俺が食べたくて作った餃子が、やっと食べられる。いただきます。
水餃子をスプーンですくって、醤油をつけて食べる。
あぁ、醤油っ。やはり餃子には酢醤油が合うぅぅ。
ハフハフ、餃子の中のお汁がスプーンに溜まって、少し薄まった醤油の赤みに肉の油が黄金色に浮いてて。美味しい部分を逃さず全部飲めるから、この食べ方はいいね。
ラー油だけ、ないのが残念だ。
「パパ、中のおつゆ、美味しいねぇ。これだけずっと飲んでいられるぅ」
「小枝も、餃子の中の野菜は食べられるんだもんねぇ?」
「はいっ、ずっと餃子でいいです」
「それは、パパがしんどいな」
ハハっと小枝に力なく笑った。
餃子は、作り手が一番最後に食にありつける悲しいメニューなのです。
でもさ。作るのが大変な料理だけど。
ものすっごく美味しいから。大変なのを差し引いても美味しいから。
たまに張り切って作っちゃうんだよね。
俺もおかわり、アツアツのやつ持ってこよう。
醤油が手に入った!!
満を持して、俺は料理の仕込みをするぅ。
昼過ぎに、厨房に立った俺は。ボールに小麦粉を入れ、塩を少量入れ。水を加減しながら入れ、粉がひとまとまりになるくらいにして、揉む。大体、耳たぶくらいの柔らかさだよ。そして放置。
さらに、白菜をひたすらみじん切りにし。塩をして揉む。放置。
そして、ニラとネギもみじん切り。ザカザカザカ。
塩揉みした白菜をサッとすすいで。手で握って水を切りながら、ニラとネギのボールに入れていく。
ひき肉を入れ。肉に油を少量馴染ませ。
味付けは塩、醤油、擦ったショウガ、酒。
鶏ガラスープがあったら入れると良いのだけど、今日はないから。いつも作っておく野菜の端材で作ったダシスープをちょっと入れる。
ひき肉が水分を吸うと、ジューシーになるんだ。
それを全部揉んで揉んでぇ。放置。
放っておく時間が肉のうまみを引き出し、野菜も味がなじむのだ。
そしてニンニクの皮をむいて。馬鹿みたいにむいて、むいて、むいて。
全部輪切りにして。
あ、いっぱいのニンニクを刻むと手が荒れるから。たまに水で手をすすぎながらした方がいいよ。
ニンニクの汁はずっと手につけたままにすると火傷みたいになることがあるから注意だね。
そして輪切りのニンニクを油で揚げて、大量のニンニクチップを作っておきます。
あぁ、もう美味しそうな匂い。
で、仕込みはそこまで。あとは夕食の直前にします。
午後は小枝と庭で遊んだり。
異世界に来たときは、十月前半くらいの気候だったかな。丁度良い日和が続いていたが。
そろそろ肌寒くなってきたね。
いつも着ている衣装は、生地がしっかりしているから、コートを着るほどではないが。頬を撫でる風の冷たさが、もうすぐ冬なのだと感じさせた。
というか、異世界の冬はどれだけ寒いのだろうか? あとでディオンに聞いてみよう。
遊び疲れた小枝がお昼寝をしている間は、ローク先生と勉強の時間。
この世界の薬のことを教えてもらったり。アレルギーのことを俺が先生に教えたりね。
そうして、平和な時間は過ぎていく。
騎士団の仕事をしに行った殿下とレギが帰ってきて。
なにやら険しい表情していますけど。
仕事の憂さは、おいしい夜ご飯で晴らしましょう。
大きな鍋にお湯を沸かしている間に。
ひとまとまりにした小麦粉のかたまりを、大体サイコロくらいの大きさにちぎって丸めて、ちぎって丸めて。台の上に粉を巻いて。サイコロ状のものを丸く伸ばしていく。
ロールパンを作るときに伸ばす棒があるので、それで押して伸ばしてとする。
俺はパンを作れないけど、以前の料理人が置いていった調理器具がいろいろ残っているんだ。助かりますぅ。
小麦粉は、まとめて少し時間を置くと、みょーんと伸びるから。強く引っ張っても大丈夫だよ。
あれ、うどん作れんじゃね? 醤油もあるしな。今度作ってみよう。
で、十センチくらいの円に伸ばしたら、作っておいたひき肉と野菜を混ぜたものを皮に乗せ。皮の端をつまんで閉じる。
沸騰したお湯にそれをボッチョンボッチョン入れていく。
もうおわかりですね?
そうです。今日はギョーザパーティーですっ。
自分で作った餃子の皮は、市販のものと違って水をつけなくてもくっつきます。ただ、やはりどうしても皮は分厚くなりがちなので、水餃子が合うかな?
そんでもって、皮を伸ばして、肉詰めて、閉じたらボッチョンを、ひたすらひたすら繰り返す。
大人六人分…増えたな。子供ひとり、プラス俺。
彼らの胃袋が満足する量をボッチョンボッチョンするのだ、頑張れ、俺!
そして茹で上がると、餃子は浮き上がってくるので。
ざるですくって、アツアツのうちにテーブルにドン。
人数が多くなったので、お皿は二つです。
ちなみに、お口に合わなかったらヤバいので、生野菜のサラダとパンも出しておきました。
「大樹、これはなんだ?」
大皿に山盛りの白い物体に目を丸くした殿下が、いつも通りに質問を繰り出す。
そして俺は料理の説明をするのだ。
「水餃子です。小麦粉の皮に肉と野菜のみじん切りを詰めた料理です。小麦はエネルギー源になり、ニラ、ショーガ、ネギは新陳代謝の促進に効果があり。さらに肉とニンニクはスタミナ増強、栄養素が非常にバランス良く配合された完全メシなのですっ。しかも美味しいっ。醤油にちょっとつけて食べてください。ニンニクチップとお酢も合わせると美味しいですよ。お好みでどうぞ。毒見はひと粒ひと粒するのは不可能なので、小枝のクリーンを信用してくださいね。あと、まだまだじゃんじゃん作るので、小枝、食べ方も教えてあげてぇ」
「まかせてぇ、パパッ」
そうして、食堂は小枝に任せて。
俺は厨房で餃子をせっせと作り続けるのだった。
「水餃子はねぇ、まず小皿に醤油とお酢とニンニクチップを入れて用意します。そこに餃子をつけて食べるのぉ。中のお汁が美味しいんだよ? カジるとあっついおつゆがピュッて出るから、気をつけてぇ。で、肉汁をちゅるんと吸うと、すっごく美味しいのぉ。ニンニクチップを口の中で餃子と一緒にモグモグすると、別の味わいが口の中に広がってぇ。そして皮もね、ちゅるんでモチモチで美味しいのぉ」
うちの餃子はニンニクチップで食べる方式なんだ。
子供の小枝には生のニンニクは匂いやお腹の粘膜的にも少しきついし。
みじん切りを中に入れ込むと、一応診療所で客商売なので、明日に響いちゃいそう。
揚げたニンニクチップだと、そこらへんが若干薄くなるかなぁってことで。
実は俺が子供の頃からそうだったんだ。
小枝は器用にお箸を使って餃子を食べているけど。
みなさんはスプーンで水餃子を取り、小皿に入れた醤油を少しつけ、フォークで刺して食べている。
「なんだこれはぁぁっ、アツアツで、モチモチで、中のスープが…なんだこれはぁぁっ」
殿下の語彙が死んでいます。
そしてみなさんが無言で食べていきます。
そうでしょう? 美味しいでしょう?
だって俺的に、醤油があったら一番に食べたいものだったんですからね。
「大樹、おかわりぃ」
そうなのだ。水餃子は作っても作ってもあっという間になくなるのがデメリット。
でも、美味しいんだから仕方がないのだっ。
俺もモクモクと餃子を包んじゃ茹でていき。
みなさん、大皿六回くらいおかわりしたんじゃないかな?
体の弱っていたエルアンリ王子もお腹いっぱい食べられたみたい。
「こんなにツルツルしていたら、どんどんお腹に入ってしまいますね? 美味しいね、ジュリア」
「本当ですね、殿下。この料理ははじめて食べました。ひと粒を口に入れたら舌が火傷してしまいましたが、美味しいからいくらでも食べてしまいます」
健康で騎士職のジュリアは、女の子だけどディオンたち並に食べるから。水餃子がどんどん減っていくのです。
苦笑い。いいえ、美味しいことは良いことです。
大人連中が腹いっぱいになり、食べる速度がゆるくなってきた頃。
俺はようやくテーブルについて餃子を食べられるのだった。
「まさか、タイジュが食事を作っているとはな」
ローク先生はゆっくり食事を進めているので。俺と一緒に食べる感じになる。
まだまだ食べ盛りのディオンたちのように、がっつかないんですね?
「なんか、小枝が俺の料理が美味しいって言っちゃったら、こういうことになってしまったんですよ」
俺がローク先生に答えると。ディオンが言う。
「大樹の料理は本当に美味しいからな。一度食べたら病みつきになる」
ローク先生はディオンの話を恐縮して聞いている。
王族と同じテーブルは無理無理って、食事の前に言っていたからな。
でも北の離宮はみんなで食卓を囲むスタイルです。慣れてくださいね?
それはともかく。
やったぁ、俺が食べたくて作った餃子が、やっと食べられる。いただきます。
水餃子をスプーンですくって、醤油をつけて食べる。
あぁ、醤油っ。やはり餃子には酢醤油が合うぅぅ。
ハフハフ、餃子の中のお汁がスプーンに溜まって、少し薄まった醤油の赤みに肉の油が黄金色に浮いてて。美味しい部分を逃さず全部飲めるから、この食べ方はいいね。
ラー油だけ、ないのが残念だ。
「パパ、中のおつゆ、美味しいねぇ。これだけずっと飲んでいられるぅ」
「小枝も、餃子の中の野菜は食べられるんだもんねぇ?」
「はいっ、ずっと餃子でいいです」
「それは、パパがしんどいな」
ハハっと小枝に力なく笑った。
餃子は、作り手が一番最後に食にありつける悲しいメニューなのです。
でもさ。作るのが大変な料理だけど。
ものすっごく美味しいから。大変なのを差し引いても美味しいから。
たまに張り切って作っちゃうんだよね。
俺もおかわり、アツアツのやつ持ってこよう。
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