【完結】異世界転移パパは不眠症王子の抱き枕と化す~愛する息子のために底辺脱出を望みます!~

北川晶

文字の大きさ
上 下
64 / 174

番外 ジョシュア 初恋はスミレ色 ③

しおりを挟む
 俺は、こうと決めたらそれをつらぬきたい派だ。
 コエダとお友達になる。
 いや、もう初恋だとわかったのだから。結婚でいいんじゃないかな? うむ。
 というわけで、母上にお願いしました。

「母上、俺はコエダを嫁にすると決めました。ご許可をください」

 夜に行われる戦勝祝賀パーティーの用意で、髪のセットを念入りにしている母が。
 びっくりした顔で俺を見た。
 ちなみに俺は、騎士団にあいさつしたときと同じ衣装でいいから、準備は必要ない。

「いきなり、なんですって? コエダというのは、どこのお嬢さん?」
「お嬢さんではありません。コエダはディオン兄上の従者の息子です」
「男の子と男の子は結婚できないのよ?」
「俺は知っています。男同士の結婚がこの国では認められているということを」
 まぁそうだけどぉ…と。俺を誤魔化したかったような母上はぼそりとつぶやく。

「ディオンの従者の息子と言いましたか? その子とはお友達なの?」
「いえ、まだ話したことはありませんが。ひ、ひ、一目惚れなのですぅ」
 俺は両手の人差し指と親指を合わせてグネグネする。
 自分の恥ずかしさを自分で誤魔化しているのだっ。
 こういう恋愛ちっくなことを母に報告するのは。とっても恥ずかしいことで。
 顔が熱くなる。

「ジョシュア、あなたは六歳にしてはとても聡明で、ハンサムで。しかも王子様なのだから。女の子はみんなあなたのことを好きになるはずよ? 私の息子だもの。この先あなたが手に出来ないものなどないわぁ」
 口紅をぬらなくても赤い唇をしている母上は、にっこり微笑んで。そばに立つ俺に言う。
「かしこーいあなたなら、おわかりね? 人とのえんは、言葉なくして結ばれないもの。コエダと結婚したいあなたの気持ちはわかりましたから。まずはその子とお友達になりなさい。そして人となりをよく知って。それでも結婚したいと思ったときは、もう一度母に報告してちょうだい」

 もう好きなのだから、友達にならなくても婚約しちゃえばいいのにって思う。
 でも、まぁ。
 コエダと話してみたいという思いもあるので。
 そこから始めるのもいいでしょう。で。
「お友達になるにはどうしたらいいのですか? 俺が兄上のおうちにたずねていってもいいですか?」
 今までお友達のいなかった俺は。
 お友達になりなさいと言われても、困るのだった。
 だって、大体は向こうからお友達になりたいと言ってきたんだからな。
 なのに俺から、なんて。
 最初はどうするものなのでしょう? 母上っ。
 
「駄目に決まっているでしょう。急に王子がたずねていったら、相手側も戸惑うでしょうし。命を狙われる王子が、ひとりフラフラと外出したら、たちまち殺されてしまいます。まず約束を取り付けて、ディオンにこちらへ来てもらう方がいいわ」
「では、兄上にお願いして…」
「ジョシュアのお願いでは、ディオンは動かないわよ。あの偏屈は王宮には来たがらない子だもの。だから、ジョシュア。先にお父様にお願いしなさい。お父様の命令ならディオンは断れないものねぇ」
 おほほほ、と母上はなにやら楽しそうに笑った。
 機嫌が良いのはいいけれど。
 俺はちょっと拍子抜けな気分だ。もっと怒られるかと思った。

「母上は、俺が男の子と結婚しても、怒らないの?」
 たずねると、母はナンセンスとばかりに残念そうに首を振る。
「ジョシュア、そりゃあジョシュアには女の子と結婚してもらいたいわ? 孫を考える年ではまだないけれどぉ。私だって、あなたの子をこの手に抱きたいとは思うの。でもね。後宮に入ったときに、私、心に決めたのよ。陰謀渦巻くこの館で、成人まであなたを立派に育てあげてみせるってね」

 母は、そっと悲しそうな顔をした。
「スタインベルン王家で生き抜くことは、大変なことよ。好きだと思った相手が突然いなくなる。そういうこともあるわ。だから一瞬一瞬が大事なの。ささいなことでケンカしている時間はムダだわ。あなたは心のままに生きて。そして出来れば生き抜いて大人になってほしい。強く、たくましく、笑顔で、幸せにね。それが私の願い」
 そうして母上は俺の頭を撫でた。
 優しく、ソワソワするような、いとおしげな手つきで。

「というわけでね、母はあなたの恋を邪魔する気はないの」
「んん、いろいろ言われてよくわからないけど。母上は俺の味方ということですね?」
「そうよ。でも、父上に反対されたら。ジョシュアが説得するのよぉ? それくらいは出来なきゃ本気の恋とは言えないんですからね?」
「はいっ。でもまずは、お友達からですね。えっと、父上に、コエダとお友達になれるように兄上に命令してもらうのですねっ。わかりましたっ」

 そして、母上に助言をもらった俺は、祝賀パーティーの席で父上にお願いして。
 ディオン兄上に命令してもらったんだ。にっこり。
 兄上は最初、渋っていたけど。
 父上に、これは命令だと言われたら。
 すっごい顔をしかめたけど。了解してくれました。

 そんなに嫌? ただ遊びたいだけなのに。
 いや、いずれは嫁にするのだけど。
 確かに母上の言うように、いきなり結婚は、コエダが驚いてしまうよな。
 人見知りで、つつましい子みたいだからなぁ。
 怖がらせないように、そっと近づくのがいいだろう。うむ。

「どうだ? 父はあの気むずかしいディオンにも命令できるのだぞ? えらいだろ?」
 父上は俺にほめてほしそうだったので。笑顔で。
「ありがとうございます、父上。父上は俺の望みをなんでも叶えてくれる、すっごい父上ですぅ」
 と、ほめちぎっておいた。
 これで、また。俺のお願いを聞いてくれるだろう。

     ★★★★★

 兄上は父上の命令を嫌そうにしていたけど。
 ちゃんと約束を守ってくれて。コエダを俺の遊び相手にしてくれた。
 でも、お友達になるにも相性があるだろうということで。
 はじめて会ったあの日から、ちょうど十日目に。俺の館で顔合わせをすることになったのだ。

 相性なんて、良いに決まってるじゃん。
 俺はコエダを嫁にしたいくらい好きなんだから。
 だけど、まずは友達からだな。

 もう心が震えて、ずっとドキドキしている。
 やっとあの子と会えるし。コエダを近くで見れる。
 声は、どんなだろう。
 あの日は怒鳴どなられてしまったショックで、あまり覚えていないんだ。
 コエダに会える日が、本当に待ち遠しかった。

 少し時間があったから、準備に力を入れます。
「母上、紫のお花を用意したいのです。スミレがいいです。コエダは紫がよく似合います」
 そう言うと、母は困ったように顔を傾げて、近くの侍女に聞く。
「こんな時期にお花なんてあったかしらぁ? でもスミレは無理よ。私、お花のことはよくわからないけど、スミレが今の季節じゃないことくらいはわかるわよ?」

 その答えにがっかりしょんぼりしてしまったが。
 侍女が紫の花なら用意してくれるって。じゃあ、テーブルに飾ろうかなぁ?
 あと、一番美味しいケーキと紅茶を用意して。
 あとはなにをしたらいいかなぁ、とウキウキしていたら。
 母上がまだ先の話なのに、今からそれでは疲れてしまいますよ、と言った。
 あぁ、待ち遠しいっ。

 それでようやく、待ちに待ったコエダとの顔合わせの日になった。
 表向きは、お友達になる顔合わせだけど。
 俺は、婚約者を迎えるくらいの気合で、コエダを待っていたのだ。
 朝食を済ませたら、洗面所の鏡を見て、前髪の分け目を綺麗に整える。
 ん? こうか? なんかいつもと違って、変な顔に見えるな。
 どうしよう、どんどん不細工になっていくような気がする。二本、髪をこちらへ…いや、やっぱ変。
 納得いかないけど、もうすぐコエダが来てしまうぅ。
「母上、俺はどこかおかしいところはありませんか?」
 洗面所から出て、母にたずねるが。
 パーティーでもないのに赤いきらびやかなドレスを着て、優雅にソファに腰かける母は。俺をちらりと見て、にっこり微笑んだ。
「えぇ、いつも通り。どこに出してもおかしくないハンサムさんですよ?」
 あぁ、母上に聞いたのは間違いだったかもしれない。母はいつだって、俺のことはハンサムと言うからな。

 コエダと会うのは、玄関口にほど近いサロンだ。お客様を通す部屋なのだが。
 そこが一番明るくて、一番温かい。
 窓ガラスが庭に出張っていて、日差しがさんさんと室内にさし込む。
 きっとコエダのこともピカピカに輝かせるだろう。

 そうしたら、使用人が。ディオン兄上の到着を知らせた。
 執事に案内されてサロンに来たのは。
 兄上と、兄上の古参の従者。レギと言ったかな。
 そしてコエダと、コエダの父、タイジュ。
 父はコエダと手をつないでいる。うらやましいなぁ。

 俺はソワソワがドキドキに変わって、思わず母のドレスを手で握ってしまったが。
 彼らを目にした母は、あらあら言いながら、コエダの方にかけ寄っていった。

 えええぇぇ? 母上、紹介はッ?

 ドレスから手を離すと、母はコエダの前にかがんで、ほっぺをムニュムニュしている。
 なっ、なんたる暴挙。
 母はやはり、俺とコエダの仲を引き裂こうとしているのかぁぁっ??

「あぁあ、懐かしいわぁ? あの子、紫の衣装をいつも着ていたものね? ほっぺがちょっと物足りないけど。愛らしいわぁ?」
 紹介をすっぽかした母上は、目の色を変えてコエダのほっぺをもむ。
 やめてあげてぇ。

「マリアンヌ、挨拶もなしにコエダで遊ぶんじゃない」
 ディオン兄上がビシリと母を注意してくださいました。
 やはり兄上は頼りになります。
 それで気を取り直した母は、シャナリと美しい淑女の礼を取るのだった。
 そのあと、俺をそばに寄せる。
 いつもの母上に戻ったか? ホッ。

 母上と兄上が挨拶し終わって。
 ようやく俺たちの番が回ってきたな。
 わぁー、緊張するぅぅ。
 えっと、まず自己紹介をぉ、と思っていたら。コエダが先にペコリと頭を下げた。

「ミャー・コエダ、五歳です。先日はごあいさつできず、まことに失礼いたしました」
 そんなこと気にせずともよいのに。
 というか、俺が先に謝るつもりだったから、出鼻をくじかれた。
 うぅ、順番が狂った。えっと、なんだっけ?
 っていうか、近くで見ると本当に可愛いなぁ。
 頭を上げたコエダは、まん丸い目で俺を上目遣いに見ている。

 その破壊力! 並じゃない。

 恥ずかしいのか、手をモジモジしている。その仕草が可憐だ。
 ひよこ色の髪がポアポアしてはずみ。 

 息、息しないと、死ぬっ。

 なにも言わない俺を、コエダはきょとんと見ている。
 あ、あ、あ、なんだっけ。じこしょーかい。
「っお、俺は。第七王子のジョシュア・スタインベルンだっ」
 何度も練習したのに、噛んだ。順番が違ったからっ。もうっ。
 で、次。次は、なんだっけ?
「お、おまえ………よく来たな」
 ああぁぁっ、気のいたこと言えねぇっ。
 はっ、今の頭を振った仕草で、髪が乱れた。直そう。
 こんな可愛い子の前で、変な髪型したくない。

 そうしたら、突然。
 オドオドして、上目遣いに俺を観察していたみたいなコエダが、にっこりした。
「おまえじゃなく、コエダとお呼びくださいませ、ジョシュア王子?」

 はぁぁぁああぁぁあっ。

 ピンクの唇が柔らかく弧を描いて、笑みの形でっ。
 丸い目がやんわり細められてて、微笑んで。
 王子っ? ってところで髪がふわわんって揺れたんだけどぉぉ?
 はぁっ? 天使? この世のものなの?
 ヤッベぇ、ちょーー可愛いっ。

 息。息、できない。死ぬ…。マジで。

 俺は胸を手で押さえ、プルプルした。
 つか、いきなり名前呼びとか、難易度高すぎ。
 コエダって呼んで、いいのか? 照れるぅ。無理ぃ。

 え? このあと、この可愛い子となにすればいいんだっけ?

しおりを挟む
感想 308

あなたにおすすめの小説

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています

ぽんちゃん
BL
 病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。  謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。  五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。  剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。  加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。  そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。  次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。  一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。  妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。  我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。  こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。  同性婚が当たり前の世界。  女性も登場しますが、恋愛には発展しません。

異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~

兎森りんこ
BL
主人公のアユムは料理や家事が好きな、地味な平凡男子だ。 そんな彼が突然、半年前に異世界に転移した。 そこで出逢った美青年エイシオに助けられ、同居生活をしている。 あまりにモテすぎ、トラブルばかりで、人間不信になっていたエイシオ。 自分に自信が全く無くて、自己肯定感の低いアユム。 エイシオは優しいアユムの料理や家事に癒やされ、アユムもエイシオの包容力で癒やされる。 お互いがかけがえのない存在になっていくが……ある日、エイシオが怪我をして!? 無自覚両片思いのほっこりBL。 前半~当て馬女の出現 後半~もふもふ神を連れたおもしろ珍道中とエイシオの実家話 予想できないクスッと笑える、ほっこりBLです。 サンドイッチ、じゃがいも、トマト、コーヒーなんでもでてきますので許せる方のみお読みください。 アユム視点、エイシオ視点と、交互に視点が変わります。 完結保証! このお話は、小説家になろう様、エブリスタ様でも掲載中です。 ※表紙絵はミドリ/緑虫様(@cklEIJx82utuuqd)からのいただきものです。

聖女の兄で、すみません!

たっぷりチョコ
BL
聖女として呼ばれた妹の代わりに異世界に召喚されてしまった、古河大矢(こがだいや)。 三ヶ月経たないと元の場所に還れないと言われ、素直に待つことに。 そんな暇してる大矢に興味を持った次期国王となる第一王子が話しかけてきて・・・。 BL。ラブコメ異世界ファンタジー。

僕のユニークスキルはお菓子を出すことです

野鳥
BL
魔法のある世界で、異世界転生した主人公の唯一使えるユニークスキルがお菓子を出すことだった。 あれ?これって材料費なしでお菓子屋さん出来るのでは?? お菓子無双を夢見る主人公です。 ******** 小説は読み専なので、思い立った時にしか書けないです。 基本全ての小説は不定期に書いておりますので、ご了承くださいませー。 ショートショートじゃ終わらないので短編に切り替えます……こんなはずじゃ…( `ᾥ´ )クッ 本編完結しました〜

【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】

紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。 相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。 超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。 失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。 彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。 ※番外編を公開しました(10/21) 生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。 ※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。 ※4月18日、完結しました。ありがとうございました。

【完結】ここで会ったが、十年目。

N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化) 我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。 (追記5/14 : お互いぶん回してますね。) Special thanks illustration by おのつく 様 X(旧Twitter) @__oc_t ※ご都合主義です。あしからず。 ※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。 ※◎は視点が変わります。

僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました

楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。 ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。 喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。   「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」 契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。 エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。

処理中です...