57 / 174
42 本当にほろほろだぁ
しおりを挟む
◆本当にほろほろだぁ
今日の晩餐はエルアンリ王子のお引っ越し祝い、なんて特別な料理を俺は作れないので。
いつもの感じのお夕食ですが。
ちょっとだけ豪勢に…いや、材料が豪勢なのですけど。
丸鶏が手に入ったので。昼から煮ております。
大きなお鍋に、水と塩、長ネギの葉っぱやニンジンとショウガの皮などを入れて。長時間煮込みます。煮込めば煮込むほど柔らかくなるよ。
俺とグレイさんは、昼間はお引越しの手伝いをしていたので。騎士様ひとりお借りして、火の番をしていただきました。いつもすみませぇん。
材料の調達は、主にグレイさんがしている。信用できる業者さんに卸してもらっているようです。
野菜、肉、卵、牛乳、チーズ、調味料などだね。
そうは言っても、油断は大敵なので。小枝のクリーンは欠かせません。小枝のクリーンが反応しないうちは、業者もクリーンってことだね? へへ。
ちなみに、丸鶏は内臓を処理されている。そういうのもしてくれるから、ありがたい。肉はブロックの状態が多いけど、ひき肉は挽かれた状態で来るから楽ですよ。
でも冷蔵庫がないから、ほぼ毎日仕入れている感じだ。一日で食べきる量だけ仕入れる。
前日に注文していたものが次の日に届くシステム。買い置きできないのは大変だね?
今日エルアンリ王子の引っ越しが決まったでしょう? だから、なにか御馳走的な食材はありませんかと、今日の仕入れ分を届けに来た業者さんに相談したら、急遽丸鶏を届けてくれたんだ。
イレギュラーにも対応してくれるなんて、とても素敵な業者さんです。
パンは、騎士団の食堂で作られているものを分けてもらっている。
時間が出来たら、作り方を教えてもらおうかな? 俺がパンを作れたら、もっと毒対策が出来るもんな。
あと、イーストの作り方も知りたいね。
あの酵母、ねっちょりしてるから、ヨーグルトオンリーじゃなさそうなんだ。
それに、今回手に入れたイーストでホットケーキやドーナツも柔らかふっくらで作ってあげられるけど。一週間しか持たないようだからなぁ。
それはともかく。
まず、適当に切ったキュウリを塩揉みして、放置。
そして、昼から夜にかけてコトコト煮た丸鶏を大皿に取り出して。
ゆで汁をこして鍋に入れ、白菜やニンジンやジャガイモ玉ねぎを細かく切って、煮ておく。ゆで汁にはすでに味が入っているから、野菜が柔らかくなったら。
バターで小麦粉を炒め、牛乳で伸ばして。それとチーズを鍋に入れ、ひと煮立ち。ゆるくとろみがついたら。
丸鶏のホロホロ煮クリーム仕立てスープの完成です。
それから、キャベツを千切りにして大皿に盛り。
豚ロースのかたまり肉を食べやすい大きさにひたすらカットしまくり。塩コショウで焼いていく。
えぇ、ただの豚のソテーですが。
アツアツの肉をキャベツの上に乗っけると。その塩味と熱でキャベツがしなしなってなる。
そこが美味しいんだよね。
それで、食堂の机の上に食事を並べていくと。
すでに席についていたエルアンリ王子とジュリアが目を丸くした。
「え、みんなで食べるのですか? そして、ビュッフェスタイルなのですか?」
この家のいわゆる使用人は、俺らとレギとグレイだが。そのみんなが食堂のテーブルについたから。
働き手と食事をしたことがなかったらしいエルアンリ王子は驚いたようだった。
「はい、殿下がお許しくださって。毒見もこの方が楽ですしね。それに料理人が同じご飯を食べたら、食事に毒なんか混ぜられないじゃないですかぁ? 自分も死んじゃうし」
王子の質問に、給仕する俺はハハハッと笑いながら答え。
レギはその間一生懸命パンの毒見をしていた。
王子とジュリアは、呆れたような苦笑のような微妙な顔つきだけど。
「こちらは丸鶏のホロホロ煮クリーム仕立てスープです。王子は胃腸が弱っていますから、柔らかい鶏肉と野菜スープで胃に負担をかけないメニューにしました」
スープの鍋を近くに持ってきていて。ホロホロ鶏の身を皿に置き、その上からスープをかける。
鶏はとても柔らかいので、ナイフでカットなどしなくても菜箸で崩せばほろりと身が分かれるんだ。
盛りつけの最中で、もう。うわぁ、柔らかいぃ。美味そうだなぁ。早く食べたいぃってなる。
「豚のソテーは食べ盛りの方たち向けのがっつりメニューです。エルアンリ様は食べられるようでしたらお試しください」
小枝や殿下たち男性陣には、鶏だけでは物足りないかと思いました。
「そしてキューリの浅漬けは、口直しの付け合わせですが。たとえば、汗をよくかく騎士様たちがミネラルと水分補給をするのに最適なのです。引っ越しで疲れた体を回復してくれますよ。ちなみにキューリは体を冷やし、塩分と水分も取れるので、熱中症予防にも効果的です」
などなど説明しまして。毒見も済んだようなので。いただきます。
「パパぁ、トリが本当にほろほろですよぉ」
「なに? コエダ、ソテーも美味いぞ」
「ぼくはパパと話しているのですぅ。殿下は豚を食べていればいいのですぅ」
小枝と殿下のやりとりに、ほのぼのです。
もう、家族のような気安い会話で。小枝はすっかり殿下に打ち解けましたね。良かった良かった。
「小枝、パンにスープをつけて食べると柔らかいからな?」
「はぁい、パパ」
小枝はまだナイフが使えないから、横合いから豚のソテーを小枝の口サイズのひと口大に切っていく。
「いつも食事の席はこのようににぎやかなのですか?」
エルアンリ王子が殿下にたずね。ディオンはほんのり笑みで答える。
「あぁ、タイジュたちが来てからは、そのようだな」
「毒を気にせずに食べられる食事は、なんてありがたいことでしょう。そして家族の団欒などおとぎ話の中のことだと思い、ついぞ経験したことはなかったですが。とても暖かくて、素敵なものなのですね? 私もジュリアと、このような食卓を囲んでみたいものだ」
エルアンリ王子の言葉に、ジュリアはおののきながらも告げる。
「家臣である私が、エルアンリ様の隣で食事をするなど、恐れ多いと思っていますのに」
「フフ、ジュリアはいまだ騎士の意識が根強くあるが。君は私の婚約者なのだから、かしこまらなくても良いんだよ? それに私がそれを望んでいるのだ。命を脅かされることなく、ジュリアとその子供たちとにぎやかに食事が出来たら。とても幸せだろう」
そうして鶏肉を口に入れると。王子は微笑んだ。
「本当にほろほろだぁ。スイトンのときも思いましたが、タイジュ先生の料理はとても優しい味がします」
「お口に合って、良かったです」
彼の言葉に、俺は素直に喜んだ。
普通なら王族の方に庶民料理なんか出してはいけないのだろうけど。
毒にさらされた方たちは、俺の料理でも喜んでくれて。ありがたいことだ。
そして。
お体が健康になったら、王子の言うような家族の肖像は、きっと夢ではなくなります。
エルアンリ王子が愛する子供たちに囲まれて笑い合う姿が、俺には目に見えるようですからね。
そのお手伝いを出来たらいいなと、俺は思った。
「コエダ、二日後にジョシュア王子との顔合わせになります。よろしくお願いしますね?」
食事の席でレギに言われた小枝は。目を丸くしたあとで。しおしおうなずいた。
「はいぃぃ」
「お仕事ですよ。ピンとして。しゃんとしてっ」
「はいいぃっ」
小枝はレギの言うように背筋をビシリと伸ばすのだった。
そうは言っても、処刑なんて究極に怖い目に合ったのだ。小枝の気持ちが萎え萎えな気分はわかる。
「レギ様、俺も同席していいですか? 見守るだけにしますので」
少しでも小枝の支えになれるよう、俺はレギに聞いてみた。
「大丈夫ですよ。というか、コエダがこの前のようにグズッたら困りますから、そばにいてください」
「良かったな、小枝。パパがそばにいるから、大丈夫だからなっ」
「はいぃぃ、がんばりまぁす」
とっても気乗りしない様子で。小枝はうなずいた。
「コエダ、俺も一緒にいてやるぞ。タイジュは俺の従者だから、コエダも俺の従者みたいなもの。なにがあっても、俺が責任を取ってやるから安心しろ」
殿下もそう言ってくださったのですが。小枝は眉毛をしょんぼり下げるのだった。
「ええぇぇ? 殿下はパパと一緒にいたいだけでしょ? そういうの、ぼくわかりますからぁぁ。でも、味方は多い方がいいですから、殿下も一緒に来ていいですよぉ?」
あぁ、小枝が上から目線で不遜で不敬でツンデレです。
殿下にこのような態度を取る小枝が、果たしてジョシュア王子と仲良くできるのでしょうか?
前途多難です。
エルアンリ王子の治療をすすめつつ、こちらも穏便におさめたいところだ。
ちなみにジュリアはキューリの浅漬けを気に入って、ひたすらぼぉりぼぉり食べていた。
急なお引越しでしたからね。体がミネラルを要求しているのでしょう。お疲れ様です。
今日の晩餐はエルアンリ王子のお引っ越し祝い、なんて特別な料理を俺は作れないので。
いつもの感じのお夕食ですが。
ちょっとだけ豪勢に…いや、材料が豪勢なのですけど。
丸鶏が手に入ったので。昼から煮ております。
大きなお鍋に、水と塩、長ネギの葉っぱやニンジンとショウガの皮などを入れて。長時間煮込みます。煮込めば煮込むほど柔らかくなるよ。
俺とグレイさんは、昼間はお引越しの手伝いをしていたので。騎士様ひとりお借りして、火の番をしていただきました。いつもすみませぇん。
材料の調達は、主にグレイさんがしている。信用できる業者さんに卸してもらっているようです。
野菜、肉、卵、牛乳、チーズ、調味料などだね。
そうは言っても、油断は大敵なので。小枝のクリーンは欠かせません。小枝のクリーンが反応しないうちは、業者もクリーンってことだね? へへ。
ちなみに、丸鶏は内臓を処理されている。そういうのもしてくれるから、ありがたい。肉はブロックの状態が多いけど、ひき肉は挽かれた状態で来るから楽ですよ。
でも冷蔵庫がないから、ほぼ毎日仕入れている感じだ。一日で食べきる量だけ仕入れる。
前日に注文していたものが次の日に届くシステム。買い置きできないのは大変だね?
今日エルアンリ王子の引っ越しが決まったでしょう? だから、なにか御馳走的な食材はありませんかと、今日の仕入れ分を届けに来た業者さんに相談したら、急遽丸鶏を届けてくれたんだ。
イレギュラーにも対応してくれるなんて、とても素敵な業者さんです。
パンは、騎士団の食堂で作られているものを分けてもらっている。
時間が出来たら、作り方を教えてもらおうかな? 俺がパンを作れたら、もっと毒対策が出来るもんな。
あと、イーストの作り方も知りたいね。
あの酵母、ねっちょりしてるから、ヨーグルトオンリーじゃなさそうなんだ。
それに、今回手に入れたイーストでホットケーキやドーナツも柔らかふっくらで作ってあげられるけど。一週間しか持たないようだからなぁ。
それはともかく。
まず、適当に切ったキュウリを塩揉みして、放置。
そして、昼から夜にかけてコトコト煮た丸鶏を大皿に取り出して。
ゆで汁をこして鍋に入れ、白菜やニンジンやジャガイモ玉ねぎを細かく切って、煮ておく。ゆで汁にはすでに味が入っているから、野菜が柔らかくなったら。
バターで小麦粉を炒め、牛乳で伸ばして。それとチーズを鍋に入れ、ひと煮立ち。ゆるくとろみがついたら。
丸鶏のホロホロ煮クリーム仕立てスープの完成です。
それから、キャベツを千切りにして大皿に盛り。
豚ロースのかたまり肉を食べやすい大きさにひたすらカットしまくり。塩コショウで焼いていく。
えぇ、ただの豚のソテーですが。
アツアツの肉をキャベツの上に乗っけると。その塩味と熱でキャベツがしなしなってなる。
そこが美味しいんだよね。
それで、食堂の机の上に食事を並べていくと。
すでに席についていたエルアンリ王子とジュリアが目を丸くした。
「え、みんなで食べるのですか? そして、ビュッフェスタイルなのですか?」
この家のいわゆる使用人は、俺らとレギとグレイだが。そのみんなが食堂のテーブルについたから。
働き手と食事をしたことがなかったらしいエルアンリ王子は驚いたようだった。
「はい、殿下がお許しくださって。毒見もこの方が楽ですしね。それに料理人が同じご飯を食べたら、食事に毒なんか混ぜられないじゃないですかぁ? 自分も死んじゃうし」
王子の質問に、給仕する俺はハハハッと笑いながら答え。
レギはその間一生懸命パンの毒見をしていた。
王子とジュリアは、呆れたような苦笑のような微妙な顔つきだけど。
「こちらは丸鶏のホロホロ煮クリーム仕立てスープです。王子は胃腸が弱っていますから、柔らかい鶏肉と野菜スープで胃に負担をかけないメニューにしました」
スープの鍋を近くに持ってきていて。ホロホロ鶏の身を皿に置き、その上からスープをかける。
鶏はとても柔らかいので、ナイフでカットなどしなくても菜箸で崩せばほろりと身が分かれるんだ。
盛りつけの最中で、もう。うわぁ、柔らかいぃ。美味そうだなぁ。早く食べたいぃってなる。
「豚のソテーは食べ盛りの方たち向けのがっつりメニューです。エルアンリ様は食べられるようでしたらお試しください」
小枝や殿下たち男性陣には、鶏だけでは物足りないかと思いました。
「そしてキューリの浅漬けは、口直しの付け合わせですが。たとえば、汗をよくかく騎士様たちがミネラルと水分補給をするのに最適なのです。引っ越しで疲れた体を回復してくれますよ。ちなみにキューリは体を冷やし、塩分と水分も取れるので、熱中症予防にも効果的です」
などなど説明しまして。毒見も済んだようなので。いただきます。
「パパぁ、トリが本当にほろほろですよぉ」
「なに? コエダ、ソテーも美味いぞ」
「ぼくはパパと話しているのですぅ。殿下は豚を食べていればいいのですぅ」
小枝と殿下のやりとりに、ほのぼのです。
もう、家族のような気安い会話で。小枝はすっかり殿下に打ち解けましたね。良かった良かった。
「小枝、パンにスープをつけて食べると柔らかいからな?」
「はぁい、パパ」
小枝はまだナイフが使えないから、横合いから豚のソテーを小枝の口サイズのひと口大に切っていく。
「いつも食事の席はこのようににぎやかなのですか?」
エルアンリ王子が殿下にたずね。ディオンはほんのり笑みで答える。
「あぁ、タイジュたちが来てからは、そのようだな」
「毒を気にせずに食べられる食事は、なんてありがたいことでしょう。そして家族の団欒などおとぎ話の中のことだと思い、ついぞ経験したことはなかったですが。とても暖かくて、素敵なものなのですね? 私もジュリアと、このような食卓を囲んでみたいものだ」
エルアンリ王子の言葉に、ジュリアはおののきながらも告げる。
「家臣である私が、エルアンリ様の隣で食事をするなど、恐れ多いと思っていますのに」
「フフ、ジュリアはいまだ騎士の意識が根強くあるが。君は私の婚約者なのだから、かしこまらなくても良いんだよ? それに私がそれを望んでいるのだ。命を脅かされることなく、ジュリアとその子供たちとにぎやかに食事が出来たら。とても幸せだろう」
そうして鶏肉を口に入れると。王子は微笑んだ。
「本当にほろほろだぁ。スイトンのときも思いましたが、タイジュ先生の料理はとても優しい味がします」
「お口に合って、良かったです」
彼の言葉に、俺は素直に喜んだ。
普通なら王族の方に庶民料理なんか出してはいけないのだろうけど。
毒にさらされた方たちは、俺の料理でも喜んでくれて。ありがたいことだ。
そして。
お体が健康になったら、王子の言うような家族の肖像は、きっと夢ではなくなります。
エルアンリ王子が愛する子供たちに囲まれて笑い合う姿が、俺には目に見えるようですからね。
そのお手伝いを出来たらいいなと、俺は思った。
「コエダ、二日後にジョシュア王子との顔合わせになります。よろしくお願いしますね?」
食事の席でレギに言われた小枝は。目を丸くしたあとで。しおしおうなずいた。
「はいぃぃ」
「お仕事ですよ。ピンとして。しゃんとしてっ」
「はいいぃっ」
小枝はレギの言うように背筋をビシリと伸ばすのだった。
そうは言っても、処刑なんて究極に怖い目に合ったのだ。小枝の気持ちが萎え萎えな気分はわかる。
「レギ様、俺も同席していいですか? 見守るだけにしますので」
少しでも小枝の支えになれるよう、俺はレギに聞いてみた。
「大丈夫ですよ。というか、コエダがこの前のようにグズッたら困りますから、そばにいてください」
「良かったな、小枝。パパがそばにいるから、大丈夫だからなっ」
「はいぃぃ、がんばりまぁす」
とっても気乗りしない様子で。小枝はうなずいた。
「コエダ、俺も一緒にいてやるぞ。タイジュは俺の従者だから、コエダも俺の従者みたいなもの。なにがあっても、俺が責任を取ってやるから安心しろ」
殿下もそう言ってくださったのですが。小枝は眉毛をしょんぼり下げるのだった。
「ええぇぇ? 殿下はパパと一緒にいたいだけでしょ? そういうの、ぼくわかりますからぁぁ。でも、味方は多い方がいいですから、殿下も一緒に来ていいですよぉ?」
あぁ、小枝が上から目線で不遜で不敬でツンデレです。
殿下にこのような態度を取る小枝が、果たしてジョシュア王子と仲良くできるのでしょうか?
前途多難です。
エルアンリ王子の治療をすすめつつ、こちらも穏便におさめたいところだ。
ちなみにジュリアはキューリの浅漬けを気に入って、ひたすらぼぉりぼぉり食べていた。
急なお引越しでしたからね。体がミネラルを要求しているのでしょう。お疲れ様です。
773
お気に入りに追加
1,216
あなたにおすすめの小説
【BL】婚約破棄で『不能男』認定された公爵に憑依したから、やり返すことにした。~計画で元婚約者の相手を狙ったら溺愛された~
楠ノ木雫
BL
俺が憑依したのは、容姿端麗で由緒正しい公爵家の当主だった。憑依する前日、婚約者に婚約破棄をされ『不能男認定』をされた、クズ公爵に。
これから俺がこの公爵として生きていくことになっしまったが、流石の俺も『不能男』にはキレたため、元婚約者に仕返しをする事を決意する。
計画のために、元婚約者の今の婚約者、第二皇子を狙うが……
※以前作ったものを改稿しBL版にリメイクしました。
※他のサイトにも投稿しています。
【完結】父を探して異世界転生したら男なのに歌姫になってしまったっぽい
おだししょうゆ
BL
超人気芸能人として活躍していた男主人公が、痴情のもつれで、女性に刺され、死んでしまう。
生前の行いから、地獄行き確定と思われたが、閻魔様の気まぐれで、異世界転生することになる。
地獄行き回避の条件は、同じ世界に転生した父親を探し出し、罪を償うことだった。
転生した主人公は、仲間の助けを得ながら、父を探して旅をし、成長していく。
※含まれる要素
異世界転生、男主人公、ファンタジー、ブロマンス、BL的な表現、恋愛
※小説家になろうに重複投稿しています
異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~
戸森鈴子 tomori rinco
BL
主人公のアユムは料理や家事が好きな、地味な平凡男子だ。
そんな彼が突然、半年前に異世界に転移した。
そこで出逢った美青年エイシオに助けられ、同居生活をしている。
あまりにモテすぎ、トラブルばかりで、人間不信になっていたエイシオ。
自分に自信が全く無くて、自己肯定感の低いアユム。
エイシオは優しいアユムの料理や家事に癒やされ、アユムもエイシオの包容力で癒やされる。
お互いがかけがえのない存在になっていくが……ある日、エイシオが怪我をして!?
無自覚両片思いのほっこりBL。
前半~当て馬女の出現
後半~もふもふ神を連れたおもしろ珍道中とエイシオの実家話
予想できないクスッと笑える、ほっこりBLです。
サンドイッチ、じゃがいも、トマト、コーヒーなんでもでてきますので許せる方のみお読みください。
アユム視点、エイシオ視点と、交互に視点が変わります。
完結保証!
このお話は、小説家になろう様、エブリスタ様でも掲載中です。
※表紙絵はミドリ/緑虫様(@cklEIJx82utuuqd)からのいただきものです。
異世界へ下宿屋と共にトリップしたようで。
やの有麻
BL
山に囲まれた小さな村で下宿屋を営んでる倉科 静。29歳で独身。
昨日泊めた外国人を玄関の前で見送り家の中へ入ると、疲労が溜まってたのか急に眠くなり玄関の前で倒れてしまった。そして気付いたら住み慣れた下宿屋と共に異世界へとトリップしてしまったらしい!・・・え?どーゆうこと?
前編・後編・あとがきの3話です。1話7~8千文字。0時に更新。
*ご都合主義で適当に書きました。実際にこんな村はありません。
*フィクションです。感想は受付ますが、法律が~国が~など現実を突き詰めないでください。あくまで私が描いた空想世界です。
*男性出産関連の表現がちょっと入ってます。苦手な方はオススメしません。
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる