【完結】異世界転移パパは不眠症王子の抱き枕と化す~愛する息子のために底辺脱出を望みます!~

北川晶

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41 もう尻に敷かれているのですね?

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     ◆もう尻に敷かれているのですね?

 引っ越しが決まって、引っ越しそばならぬ引っ越しスイトンを食べた、ディオン殿下とエルアンリ王子。
 洋風な方たちが和風なことをしていて、なんかおかしいけど。
 とにかく、少し腹を満たし。
 王子を迎え入れる準備を整えるために、一度俺たちは屋敷に戻りました。

 ちなみに、イーストの瓶、くれるって。
 まぁしばらく、台所は使わないし。イーストも一週間の命らしいので。置いておいても仕方がないのだって。
 イーストはどうやらヨーグルトで作られたものらしく。瓶を開けて少し酸っぱい匂いがしたのはそのせいらしい。腐っているのではなく、プシュッと空気が抜けたのは発酵がすすんでいるからなんだって。
 ジュリアはイーストがどうやって作られるのかはわからなくても。この国の主食であるパンを作るのに必須の食材だから、イーストは発酵食品くらいの基本的なことは知っていたみたい。
 でもどうやってパンを作るのかとかは知らないみたいだけど。俺も知らないので、大きな顔はできないけどね。
 しかしながら、寿命は一週間かぁ。早く使わなきゃな。ほくほく。

 一度屋敷に戻った殿下は、グレイに二階の解放を指示したあと。そのまま馬車に乗り込み、レギを引き連れ王宮へ報告しに行きました。王族が住居を移動するときは、報告が義務なんだって。

 俺と小枝は、グレイのお手伝いをするため、屋敷にてお留守番です。
 部屋の用意という側面もあるが。
 どうやら殿下は、俺と小枝を王妃様に会わせたくないみたいです。
 陛下と第三王子は、騎士団が凱旋したときにお見掛けしましたが。
 俺らを紹介することもなく、むしろ目立たぬように殿下の背中で隠してサラリと流した感じだったし。
 敵勢力に極力関わらせたくないという空気を感じますね。

 まぁ、暗殺とか仕掛けるような人とお近づきになりたくはないので。それでいいです。

 で、北の離宮の。開かずの二階の間が、解放されることになりましたよぉ?
 しかし。小枝とふたりで、ワクワクして二階に登ったら。
 ほぼ一階の様式と変わらない感じで。
 小枝のふわふわ髪が、がっかりでペションとなってしまったのだった。
 まぁ、しかし。調度品などにかかっていた白布をグレイが取り払い。小枝がクリーンをすれば。見違えるように綺麗な客間になる。

「コエダ、本当に助かります。いいえ、もう、コエダ様、タイジュ様とお呼びさせてください。グレイは掃除が一番苦手だったのです。いつまでもいつまでも終わらない無限地獄のようでございました。貴方様たちは、私を地獄から救ってくださった神の手でございますぅ」
 戦場で負った勲章の傷が顔にビシバシ入った、百戦錬磨であろう厳めしい様相のグレイは。
 涙しながら、ベッドメイキングをするのだった。

「大袈裟ですねぇ、グレイ様。しかし掃除は俺も苦手だから、気持ちはわかります。小枝さまさまですよね?」
 話をしながら、部屋を整えていく。
 エルアンリ王子をお通しする部屋は、一階の殿下が使用している部屋とほぼ同じ間取りで。設えている家具が少し違うだけだ。
 続きの間は、従者兼護衛騎士のジュリアが使用する予定。

「左手の客間を用意するのかと思っていましたが、殿下は二階に王子を入れるのですね?」
「屋敷の特性として、こちらは王族やそれに準ずる殿下の親類がお泊りになる部屋です。一階の左手には、一般のお客様を通すのが基本ですね。殿下がパーティーを開くことなどはございませんでしょうが。それにセキュリティー的にも。ぞくが押し入ったときに、一番遠い区画になるので、エルアンリ様を御守りできるのです」
「一番安心な場所なら、殿下が普段お使いになればいいのに」
 そう言ったら、グレイは悪い顔でニヤリと笑った。
「ディオン殿下は、国で一番の騎士です。そして、一階は賊が一番狙いやすい場所ですが。外へのがれやすい場所でもある。思う存分剣を振れる場へ出て行ったら、ディオン殿下にかなう者などいないのですよ。二階から飛び降りるのは危険でしょう? だから殿下にとっては一階の方が立ち回りしやすいのです。しかし、殿下に到達する前に護衛の騎士が賊を排除いたしますから。タイジュ様はご心配なく」

 なるほど。人によってセキュリティーの仕方が変化するのですね?
 自力で強い殿下は、すぐに外へ出られる方がリスクが少なく。
 戦闘力の弱い王子は賊から遠ざけて、その場に至らないよう守護する方がリスクが少ない。ということか。
 よく考えてある。
 しかし、いろいろなパターンを踏まえて対応できるのは、それだけ実戦経験値が多かったということだから。
 感心しつつも。暗殺者ひどい、マジ嫌いって、思っちゃいます。

 つか、なんかグレイに、殿下と一緒に寝ているのを言い当てられたような気がして。
 ちょっと、恥ずかしい。
 いえ、やましいことはしていませんけどねっ。

     ★★★★★

 そんなこんなで、北の離宮にエルアンリ王子が引っ越してきました。
 表向き。容態が悪化した王子が、お抱え医師のいるディオン殿下の屋敷に療養することになった。ということだが。
 実際は、それほど病状が悪いわけではなく。ひと月ほどの期間をかけて、王子の体調を正常に戻すことを目標にしている。

 王族の移動は報告義務があるということで、殿下はエルアンリ王子が自身の館に滞在することを陛下に報告しに王宮へ上がった。
 容態の件とか、殿下が少し大袈裟に王様に伝えたのには理由がある。
 王妃にグダグダ文句をつけさせないためと。早急に事をすすめたかったからだ。
 容態悪化と言っているのに、それを邪魔するのは。王子の身を危険にさらすこと。
 公の場で王様がうなずけば、第三王子の母である現王妃はケチをつけられない。というわけらしい。
 いろいろめんどくさっ。

 なにはともあれ、エルアンリ王子はその日のうちに北の離宮に速やかに入ることができたのだった。
 これを機に、西の離宮に勤めていた使用人や騎士は、ジュリアをのぞいて全員解散。
 まぁ、毒のあるものが入ってきていたということは敵の侵入を許しているということだからな。
 逃げた料理人が手引きをしたとも考えられるが、とりあえずチャラにして。信用のある者で編成を組み直す、ということですね。
 しばらくは、北でゆっくりしてください。

 エルアンリ王子は寝台に横になり、少しお休みになられ。
 ジュリアがひとりで、荷ほどきをしているのだ。ほぼ一人分なので、それほど量は多くないが。
 俺と小枝もお手伝いします。
 仕事しながら、世間話的に問診のようなことも聞けるので。案外貴重な時間なのです。

「警護の騎士たちは騎士団に戻り。使用人たちは王宮勤めに戻りましたから。それほど混乱はありませんでした。というか、使用人はなり手がいなくて元々少なかったので」
 ジュリアがクローゼットに衣装をしまいながら言う。
「どうしてですか? 王族の方のお世話は人気の職業なのでは?」
「西の離宮は呪われていると、噂が立ったのです。西に務める使用人はみんな体を壊し。屋敷から出ると体調は治るようで。本気で恐怖をあおられている者もいたのですよ」
「お菓子のおうちなのに、呪われているのぉ? でもね、このお屋敷はお化け屋敷だけど、お化けはいないですよ?」
 無邪気に小枝が言うけれど。
 微妙にどちらの離宮もディスってて。俺は困るやら苦笑するやらだ。

「小枝、お化け屋敷じゃなくて、ここは北の離宮って言うんだよ?」
「あ、でも海賊がいます。でもグレイ様は海賊じゃないんですって」
 俺の訂正も聞かず。クスクスクスって、小枝は口に手を当てて笑う。
 可愛いけど。もう、今は茶化さないのっ。

「呪い…というか。体調が悪くなるのは、あの蝋燭のせいなのでは?」
 成分などは詳しく調べてはいないが。あの蝋燭には人体に良くない物質が混ざっていたので、小枝のクリーンに反応したのだ。
 その成分を吸い込めば、敏感な者は体が重い感じになるのだろう。
 俺の言葉に、ジュリアが神妙にうなずいた。
「今思えば、そうなのでしょう。でも私は元気だったから。呪いというのは西に住まうエルアンリ様をおとしめる、第三王子勢力が流したデマだと思っておりました」
「ジュリアは昔から、元気いっぱいだもんね。ジュリアにはやまいが寄りつく隙もないよ」
 ふふふ、とエルアンリ王子が笑い。からかわれたジュリアは顔を赤くするのだった。
「そのような、私を熊かなにかとお思いですかっ??」
「私がこのようにひ弱だから、ジュリアのその健康的なところが好きなのだよ」
 さらりと言う王子に、ジュリアは顔をさらに赤くしてしまった。
 おやおやぁ?

「もしかして、おふたりは恋人同士なのですか?」
 いまだ性別不明のジュリアだが。恋人などに性別は関わりないからな。
 俺の質問には、エルアンリ王子に付き添うディオン殿下が答えた。
「ジュリアは伯爵令嬢で、エルアンリの婚約者だ。言ってなかったか?」
「聞いてませんよっ」
 そういうことは早く教えてくださいよ。
 今後のためにも伯爵令嬢ジュリアに料理を教えようかなんて考えてしまったではないか。
 っていうか、令嬢ということは…あ、女性なのですね? 性別もようやく明らかになりました。
 という気持ちでディオンを睨む。

「ジュリアは身分と性別を隠して騎士団に入団し、腕一本で成り上がった、叩き上げの騎士なのだ。性別がバレたときに、退団させられそうになったが。腕が惜しかったので、私が取り立ててエルアンリ付きの騎士に任命した。護衛対象と仲良くなってしまったのは騎士失格だがな?」
 苦笑して、ディオンは弟王子の顔を見やる。
 それに王子も苦笑で答えた。

「ジュリアは悪くないのです。私が彼女を好きになってしまったから。でも、とても苦悩したのですよ。私はジュリアを守ってあげられないから。ディオン兄上のように婚約者は作らないつもりだったのです。でもジュリアは自分の身は自分で守るって。そして私も守ってくれるんだって。頼もしいので、すぐに婚約者としてそばにいてもらうことにしました。しかし体調がかんばしくなかったので、結婚には踏み切れなくてね…」
 寂しそうな、頼りない様子で言うエルアンリ王子だが。緑の瞳を輝かせる。
「でも、タイジュ先生にお会いして。健康になれるようだったら。ジュリアと将来のことも考えられます。タイジュ先生とコエダは、私に希望をもたらした。まさに神の手です」
「いえいえ、まだまだです。屋敷に逗留して、ゆっくり健康体を目指していきましょう」
 エルアンリ王子とジュリアが、暗殺という脅威から逃れて、療養しながら愛をはぐくんでいけたらいいと思った。

 ラブラブで、うらやましいですねぇ。

「ところでタイジュ先生はディオン兄上に気安く接していますが。やはりそういう仲なのですか?」
 エルアンリ王子の悪意のない質問に、俺はアワアワした。
 ラブラブでうらやましいなんてほのぼのしていたら、思わぬ切り返しで返り討ちされてしまったぁぁ。

「こちらはそのつもりだが。タイジュはなかなかなびいてくれぬのだ」
「はぁっ? なに、エルアンリ様に言っているのですか? ちゃんと否定してください」
 思わず突っ込んでしまうが。殿下は王族です。不敬でしたかね?
 というか、こういう態度が誤解を招くのだ。むぅ。
「否定などするわけない。タイジュは私のモノとアピールしていかないと、誰かに取られるだろうがっ。それに私は真剣に、おまえを伴侶に迎えるつもりだ」
 目を細めて意味深にみつめるけど。
 まだですからね。という目で視線を返す。

「兄上、お世継ぎはいかがするのですか? 側室を迎えるのですか?」
 すると、エルアンリ王子がかなりきわどい質問をぶつけてきた。
 いえ、王族にとってその話は避けて通れない事柄なのでしょうね?

「側室? 馬鹿な。女は漏れなく殺し屋だぞ。寝所でふたりきりなど考えられぬ。伴侶にタイジュ以外の者も考えられぬ。私はタイジュだけでいいのだ。それに世継ぎなどいらぬだろ? 弟王子はいっぱいいるし。私は王位を継がぬ」
「本気ですか? 兄上が王位を継がずに誰が次代の王になるというのですか? ニジェールはごめんですよ」
 おとなしやかな印象のエルアンリ王子だが、己の信念は確固としているようで。兄王子であるディオンにも果敢に主張していく。
 凶悪顔面殿下に食ってかかるとは、意外に男気があるのですね?

 兄弟のやりとりはさらに続く。
「父王はジョシュアを望んでいるのではないか? 私にはそう見えるが?」
「陛下は順当に兄上を据えるつもりだと思いますよ? だからニジェールは躍起になって暗殺者を送り込んでくるのです」
「どちらにせよ、私はタイジュ以外を伴侶には迎えない。ゆえに、世継ぎのない私が王位に就くこともない」
 エルアンリ王子は、ディオンと俺を交互に見やり。口を閉ざす。
 
 でも。俺も、エルアンリ王子の意見に賛成です。
「それでいいのですか? ディオン殿下。御兄弟の命を脅かすような者が国の長になるのは、このスタインベルン国にとって良いことでしょうか? その者はきっと、国民の命も脅かすのではありませんか?」
 差し出がましいでしょうが。言わずにはいられなかった。
 ディオン殿下もエルアンリ王子も、長く長く苦しめられている。
 兄弟をそのように苦境に立たせる者に、王位を簡単に渡したくないではないか。

 俺の言葉に、殿下は一瞬考えて。
「…おまえが私を受け入れてくれたら、王を目指しても良いが?」
 と言った。

 俺はぷちギレした。

「はぁっ? 王位ってそんな軽いもんじゃないでしょ? つか、その言い方はズルいでしょ。俺の気持ちがなくても殿下に王位を目指してもらいたかったら受け入れなきゃならないんですかっ??」
 俺の剣幕に、ディオンは両手を胸の前にあげて、ドウドウとばかりに俺をなだめた。むっきぃ。
「すまない。確かに、ズルい言い方だった」
 腕を組んで、俺はフンと息をつく。
「王位の件も、真面目に考える。確かにニジェールが王になったら国が潰れるな。そしてタイジュには、真摯に私の気持ちと向き合ってもらいたいから。ズルは、なしで」
 そこまで殿下が言うのなら。今の話は聞かなかったことにしてもいいですよ?

「兄上、もう尻に敷かれているのですね?」

 エルアンリ殿下がぼそりとつぶやいて。
 なんだか照れや恥ずかしさや気まずさで、場が冷えた。
 とりあえず、一時退散ですっ。

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