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番外 アンドリュー 奇跡の目覚め ④
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騎士団の凱旋最終日。騎士団の列は意気揚々と王都にたどり着いた。
ノアは合流した私の側仕えに任せ、先に私の個人邸宅へと向かわせた。
殿下に委ねられた騎士団を、つつがなく解散させるまでが、私に課された使命である。
そうして、王都の人々が喝采を送る中、私は騎士団を率いて王宮に入場していった。
王宮の敷地内にある騎士団本部の駐屯施設に入っていき、広場に全軍兵士が整列すると。
壇上に国王とその息子たちが並び。陛下からはねぎらいのお言葉を賜った。
普段、この場は兵士の訓練にあてられているグラウンドだ。
騎士団が入団試験や闘技大会で使用する剣闘技場なども別にあり。そこには王族が身を置くのに相応しいブースなどが設けられているのだが。
剣闘技場には大所帯の兵団は全員入りきらない。
なので、グラウンドに整列しているのだが。
野ざらしゆえに、国王が立つ壇上は必要なときにその都度作られる簡易で小さなものだった。
なにはともあれ、陛下は言祝ぎの言を終了し、王族の方々も場を下がっていく。
その入れ替わりで壇上に立ったのは、最高司令官として騎士団を率いたディオン殿下だ。
ディオン殿下の御無事な姿を目にして、騎士一同が歓声を上げる。
彼は黒騎士の剣を受けて重傷を負ったが。タイジュ先生の手技によって命を取り留め。療養のため一足先に戦場を下がっていたのだ。
王都には、三日前ぐらいには到着していただろう。
殿下の後ろには、彼の従者であるレギファードが並び。普段なら、それがいつもの光景なのだが。
今日はもう二人、殿下の後ろに並んだ。それは。
黒い衣装を身にまとったタイジュ先生と。彼と手をつなぐコエダちゃんが、あぁああ??
私と同じく、それに気づいた一部の兵が。あれは神の手だ、コエダちゃんだ、と。ひそひそこそこそざわついた。
タイジュ先生の治療を受けた者や、コエダちゃんに差し入れしていた者は、案外多くいて。
終盤の戦場では、女神の加護がある我らは勝てるという合言葉で奮起した兵も数多かったのだ。
そして私は。忽然と消えた初恋の人との、思いがけない再会に。ただただ驚いていた。
「長きに渡って従軍し、敵を打倒した諸君の貢献に感謝する。スタインベルンの騎士は、女神フォスティーヌの加護を受けた無敵の軍団だ。誰も我らに敵わないと、今回、世界中に知らしめたっ」
最高司令官の鼓舞に、騎士団は大いに喜びの声を贈る。自分たちが一番だと、興奮して雄叫びをあげた。
その様子を、ディオン殿下は不敵な笑みを浮かべて見やる。
ディオン殿下は、まるで生まれ変わったように私の目には見えた。
いつも顔色が悪く、ギラリとした視線で周囲を威圧していた彼が。
生き生きとした目の輝きで。はつらつとした顔で、笑みを浮かべ。声の張りも大きく、何千の兵の耳にその声をとどろかせた。
「今回の戦争で勝利をもたらした神の手は、私のそばにある。彼が私のそばにある限り、どの国が戦争を仕掛けてこようとも、恐れることはない。誰も、我がスタインベルンの地を侵すことはできぬ。我らスタインベルンの騎士は女神の使徒に守られているのだっ」
再び、騎士たちは意気軒昂におおっと地響きのように唸る。
そして、神の手、コエダちゃんと、彼らを声援するのだった。
紫色の貴族仕様の衣装を身につけたコエダちゃんは、兵の声に応えて小さく手を振り。
スレンダーな体躯を黒い衣装で際立たせたタイジュ先生は、殿下の隣でやんわり微笑んでいる。
なんで? どうして? どういうことなんだ、これは。
そんな言葉が、私の脳内でグルグル回っていた。
今回の戦争での編成が解散となり。殿下は彼らを引き連れて壇上を降りて行った。
それを見て、私は慌てて、殿下を…彼ら、タイジュ先生を、追う。
「ディオン殿下っ」
彼の背中に声をかけ、足を止めさせる。
少し無礼ではあったが。配慮などできなかった。
ディオン殿下は振り向いて。そうすると、タイジュ先生もこちらを見て。
私の胸は、きゅんと跳ねた。
一度はあきらめた、初恋の人。また、会えた。
「アンドリュー、騎士団の凱旋を任せてすまなかったな。しかし、この度のエメラルドの騎士の働きは、陛下にも覚えめでたく。褒章も期待できそうだぞ?」
良かったな、と私の肩を叩く殿下の態度は、いつもと変わりない。
しかし、とても柔らかい笑みで。
幼い頃から顔馴染みだったが、そんな穏やかな表情の殿下を私は見たことがなかった。
それに驚いて、息をのむが。
褒章のことを口に出す殿下に、思わずイラッともする。
タイジュ先生を身請けするのに必要だった褒章だ。
もうそれは叶わないというのに。タイジュ先生を従えている殿下にそう言われ、私は胸が締めつけられる。
でも。胸のモヤモヤを隠して、たずねた。
「殿下、なぜ、タイジュ先生が…」
言うと、すぐにタイジュ先生が反応して。答えてくれた。
「あぁ、アンドリューさん。気になっていたんです、アンドリューさんにはお世話になったのに、突然戦場から離れることになったので。ご挨拶できなくてすみませんでした。その後、お加減はいかがですか?」
タイジュ先生は、私の好きなやんわり笑顔で声をかけてくれた。
あぁ、その顔、その声。好きです。
しかし、私が彼に話しかける前に。殿下がタイジュ先生の肩を抱いて、うながす。
「すまない、アンドリュー。今は少し急いでいる。詳しい話は祝賀パーティーのときにうかがおう」
タイジュ先生は少しすまなそうな顔で会釈して。でも、コエダちゃんの手を引いて、行ってしまった。
笑みを浮かべて話しながら歩く彼ら四人は、なにやら温かい家族のような雰囲気で。
そんなの。許せなかった。
その光景は、私とタイジュ先生とコエダちゃんの間で生まれるべきものだった。
そのはず、だったのに。
ディオン王子はいつも、私の一歩前を歩いていく。
私はいつも、彼の後ろに。
なにも、殿下には敵わないから…。
だけど。タイジュ先生だけは、殿下には渡せない。
アレは、私が先にみつけたのだ。私のモノだっ!!
★★★★★
戦勝祝賀パーティーは。王宮の舞踏会場にて執り行われた。
そこには、陛下はもちろん。現王妃である第三王子の母。そして現在王宮に住まう、第二王子ディオン、第三王子ニジェール、第四王子エルアンリ、そして第七王子ジョシュアが列席していた。
第六王子のオズワルドは留学中で欠席だが。
今回の戦争により、敵国レーテルノンから多額の賠償金を取れるので。集まった貴族連中は浮足立って喜んでいた。
その主役でもあるディオン王子には、来賓がひっきりなしに話しかけていて。
なかなか私は話しかけられずにいたが。
ディオン殿下と目が合うと、目線で誘導され。
私と殿下はバルコニーに出た。
入り口はレギファードが見張りをしてくれる。
パーティー会場にタイジュ先生は帯同していないようだ。
「はぁ、こんなに話しかけられたのは生まれて初めてだ」
ディオン王子はため息をついて、手に持っているグラスをあおった。
殿下は威圧的な眼差しで近寄るなオーラを出していたから。今まで誰も彼に話しかける者はいなかった。
学園でもそうだったので、わかる。
「殿下の雰囲気が変わったからでしょう。ずいぶん、表情も柔らかくなられて…」
「私はいつも通りにしているのだがな。それより、なにか話が?」
夜会では珍しい黒い盛装。だが、きらびやかにラメが輝いて、彼の青髪にも似合っている。
筋骨隆々であるが、夜会服を着るとスマートに見えるから不思議だ。
彼は幼馴染であり、ご学友であり、親友だった。
私の目標でもある。精神的にも勉学も武芸も秀でた男。
だが、負けられぬ。今回ばかりは。
私は軽く息をついてから、告げた。
「タイジュ先生を身請けしたのですか? 彼を解放してください」
「それは出来ぬ」
たった一言で切り捨てられた。
だが、あきらめきれない。
「殿下が支払った額の倍を払ってもいい。というか、私はタイジュ先生に身請けの承諾を貰っていました。彼を手にする資格は私にある」
「そのようなことは、タイジュからも奴隷商からも聞いていない。私は正式な手続きを踏んで、彼を身請けしたのだ。タイジュはもう私のモノ。たとえ一億、十億積まれても。私は彼を手放しはしない」
切れ長の目で、ギラリと睨まれ。
私は唇をかむ。
奴隷の身請けは、基本、早いもの順だ。
奴隷自身がどうしても受け入れられないときは、それを拒める場合もあるが。
正式な契約の前では、口約束など、あって無きほどのもの。
あぁ、どうしてタイジュ先生は殿下を拒んでくれなかったのだ?
「話がそれだけなら、失礼する。あぁ、タイジュが。おまえが眼帯をしていたから、目の状態を心配していた。具合はどうなのだ?」
「…見苦しいので、隠しているだけで。怪我の治りは順調です」
「そうか。タイジュの腕は本物だな?」
彼にしては珍しい柔らかい笑みを浮かべ、去って行く殿下の背中をみつめ。
嫉妬の炎がメラリと燃え立つ。体の奥に業火が渦巻き。
心に闇が芽吹くのを、私は感じていた。
ノアは合流した私の側仕えに任せ、先に私の個人邸宅へと向かわせた。
殿下に委ねられた騎士団を、つつがなく解散させるまでが、私に課された使命である。
そうして、王都の人々が喝采を送る中、私は騎士団を率いて王宮に入場していった。
王宮の敷地内にある騎士団本部の駐屯施設に入っていき、広場に全軍兵士が整列すると。
壇上に国王とその息子たちが並び。陛下からはねぎらいのお言葉を賜った。
普段、この場は兵士の訓練にあてられているグラウンドだ。
騎士団が入団試験や闘技大会で使用する剣闘技場なども別にあり。そこには王族が身を置くのに相応しいブースなどが設けられているのだが。
剣闘技場には大所帯の兵団は全員入りきらない。
なので、グラウンドに整列しているのだが。
野ざらしゆえに、国王が立つ壇上は必要なときにその都度作られる簡易で小さなものだった。
なにはともあれ、陛下は言祝ぎの言を終了し、王族の方々も場を下がっていく。
その入れ替わりで壇上に立ったのは、最高司令官として騎士団を率いたディオン殿下だ。
ディオン殿下の御無事な姿を目にして、騎士一同が歓声を上げる。
彼は黒騎士の剣を受けて重傷を負ったが。タイジュ先生の手技によって命を取り留め。療養のため一足先に戦場を下がっていたのだ。
王都には、三日前ぐらいには到着していただろう。
殿下の後ろには、彼の従者であるレギファードが並び。普段なら、それがいつもの光景なのだが。
今日はもう二人、殿下の後ろに並んだ。それは。
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私と同じく、それに気づいた一部の兵が。あれは神の手だ、コエダちゃんだ、と。ひそひそこそこそざわついた。
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終盤の戦場では、女神の加護がある我らは勝てるという合言葉で奮起した兵も数多かったのだ。
そして私は。忽然と消えた初恋の人との、思いがけない再会に。ただただ驚いていた。
「長きに渡って従軍し、敵を打倒した諸君の貢献に感謝する。スタインベルンの騎士は、女神フォスティーヌの加護を受けた無敵の軍団だ。誰も我らに敵わないと、今回、世界中に知らしめたっ」
最高司令官の鼓舞に、騎士団は大いに喜びの声を贈る。自分たちが一番だと、興奮して雄叫びをあげた。
その様子を、ディオン殿下は不敵な笑みを浮かべて見やる。
ディオン殿下は、まるで生まれ変わったように私の目には見えた。
いつも顔色が悪く、ギラリとした視線で周囲を威圧していた彼が。
生き生きとした目の輝きで。はつらつとした顔で、笑みを浮かべ。声の張りも大きく、何千の兵の耳にその声をとどろかせた。
「今回の戦争で勝利をもたらした神の手は、私のそばにある。彼が私のそばにある限り、どの国が戦争を仕掛けてこようとも、恐れることはない。誰も、我がスタインベルンの地を侵すことはできぬ。我らスタインベルンの騎士は女神の使徒に守られているのだっ」
再び、騎士たちは意気軒昂におおっと地響きのように唸る。
そして、神の手、コエダちゃんと、彼らを声援するのだった。
紫色の貴族仕様の衣装を身につけたコエダちゃんは、兵の声に応えて小さく手を振り。
スレンダーな体躯を黒い衣装で際立たせたタイジュ先生は、殿下の隣でやんわり微笑んでいる。
なんで? どうして? どういうことなんだ、これは。
そんな言葉が、私の脳内でグルグル回っていた。
今回の戦争での編成が解散となり。殿下は彼らを引き連れて壇上を降りて行った。
それを見て、私は慌てて、殿下を…彼ら、タイジュ先生を、追う。
「ディオン殿下っ」
彼の背中に声をかけ、足を止めさせる。
少し無礼ではあったが。配慮などできなかった。
ディオン殿下は振り向いて。そうすると、タイジュ先生もこちらを見て。
私の胸は、きゅんと跳ねた。
一度はあきらめた、初恋の人。また、会えた。
「アンドリュー、騎士団の凱旋を任せてすまなかったな。しかし、この度のエメラルドの騎士の働きは、陛下にも覚えめでたく。褒章も期待できそうだぞ?」
良かったな、と私の肩を叩く殿下の態度は、いつもと変わりない。
しかし、とても柔らかい笑みで。
幼い頃から顔馴染みだったが、そんな穏やかな表情の殿下を私は見たことがなかった。
それに驚いて、息をのむが。
褒章のことを口に出す殿下に、思わずイラッともする。
タイジュ先生を身請けするのに必要だった褒章だ。
もうそれは叶わないというのに。タイジュ先生を従えている殿下にそう言われ、私は胸が締めつけられる。
でも。胸のモヤモヤを隠して、たずねた。
「殿下、なぜ、タイジュ先生が…」
言うと、すぐにタイジュ先生が反応して。答えてくれた。
「あぁ、アンドリューさん。気になっていたんです、アンドリューさんにはお世話になったのに、突然戦場から離れることになったので。ご挨拶できなくてすみませんでした。その後、お加減はいかがですか?」
タイジュ先生は、私の好きなやんわり笑顔で声をかけてくれた。
あぁ、その顔、その声。好きです。
しかし、私が彼に話しかける前に。殿下がタイジュ先生の肩を抱いて、うながす。
「すまない、アンドリュー。今は少し急いでいる。詳しい話は祝賀パーティーのときにうかがおう」
タイジュ先生は少しすまなそうな顔で会釈して。でも、コエダちゃんの手を引いて、行ってしまった。
笑みを浮かべて話しながら歩く彼ら四人は、なにやら温かい家族のような雰囲気で。
そんなの。許せなかった。
その光景は、私とタイジュ先生とコエダちゃんの間で生まれるべきものだった。
そのはず、だったのに。
ディオン王子はいつも、私の一歩前を歩いていく。
私はいつも、彼の後ろに。
なにも、殿下には敵わないから…。
だけど。タイジュ先生だけは、殿下には渡せない。
アレは、私が先にみつけたのだ。私のモノだっ!!
★★★★★
戦勝祝賀パーティーは。王宮の舞踏会場にて執り行われた。
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その主役でもあるディオン王子には、来賓がひっきりなしに話しかけていて。
なかなか私は話しかけられずにいたが。
ディオン殿下と目が合うと、目線で誘導され。
私と殿下はバルコニーに出た。
入り口はレギファードが見張りをしてくれる。
パーティー会場にタイジュ先生は帯同していないようだ。
「はぁ、こんなに話しかけられたのは生まれて初めてだ」
ディオン王子はため息をついて、手に持っているグラスをあおった。
殿下は威圧的な眼差しで近寄るなオーラを出していたから。今まで誰も彼に話しかける者はいなかった。
学園でもそうだったので、わかる。
「殿下の雰囲気が変わったからでしょう。ずいぶん、表情も柔らかくなられて…」
「私はいつも通りにしているのだがな。それより、なにか話が?」
夜会では珍しい黒い盛装。だが、きらびやかにラメが輝いて、彼の青髪にも似合っている。
筋骨隆々であるが、夜会服を着るとスマートに見えるから不思議だ。
彼は幼馴染であり、ご学友であり、親友だった。
私の目標でもある。精神的にも勉学も武芸も秀でた男。
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私は軽く息をついてから、告げた。
「タイジュ先生を身請けしたのですか? 彼を解放してください」
「それは出来ぬ」
たった一言で切り捨てられた。
だが、あきらめきれない。
「殿下が支払った額の倍を払ってもいい。というか、私はタイジュ先生に身請けの承諾を貰っていました。彼を手にする資格は私にある」
「そのようなことは、タイジュからも奴隷商からも聞いていない。私は正式な手続きを踏んで、彼を身請けしたのだ。タイジュはもう私のモノ。たとえ一億、十億積まれても。私は彼を手放しはしない」
切れ長の目で、ギラリと睨まれ。
私は唇をかむ。
奴隷の身請けは、基本、早いもの順だ。
奴隷自身がどうしても受け入れられないときは、それを拒める場合もあるが。
正式な契約の前では、口約束など、あって無きほどのもの。
あぁ、どうしてタイジュ先生は殿下を拒んでくれなかったのだ?
「話がそれだけなら、失礼する。あぁ、タイジュが。おまえが眼帯をしていたから、目の状態を心配していた。具合はどうなのだ?」
「…見苦しいので、隠しているだけで。怪我の治りは順調です」
「そうか。タイジュの腕は本物だな?」
彼にしては珍しい柔らかい笑みを浮かべ、去って行く殿下の背中をみつめ。
嫉妬の炎がメラリと燃え立つ。体の奥に業火が渦巻き。
心に闇が芽吹くのを、私は感じていた。
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