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番外 ディオン 愛で方がわからない ①
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◆ディオン 愛で方がわからない
物心ついた頃には、俺はいつか誰かに殺されるのだと思っていた。
俺はスタインベルン国の第二王子、ディオン・スタインベルン。
二歳年上の第一王子を筆頭に、第七王子ジョシュア六歳まで。俺には兄弟が九人いた。そのうち王女はふたりで。第一と第五王子は亡くなった。
つまり俺は、第二王子と言っても、第一王位継承者である。
俺にはいらぬ称号だが。
なぜなら王位継承順位が上位であることで、幼い頃から常に命を狙われていたからだ。
そんなもの、いらねぇ。殺されたくないので、王位もいらないってことだ。
毒を盛られることは日常茶飯事。刺客も一定の周期で襲ってくるから。
寝台で寝衣を着て休むことなどできはしない。
着衣のまま、剣も常に身につけていないと、安心して横にはなれない。
いや、安心など。人生で一度もしたことはないのだ。
首謀者は、わかっている。
俺の一歳下の弟、第三王子のニジェール。その母親である。
なぜなら、ニジェール以外の王子が、みんななにかしら命を狙われているのに。彼だけが無傷だからだ。
そしてニジェールの母はあからさまに、俺に継承権の放棄を望む。
非常に、わかりやすい。
しかし証拠を残さないところは、上手いと言う他ない。
一例を出すと、ニジェールの母に、枯れ井戸に落とされたことがあり。ワンワン泣いたら、母が助けてくれたのだが。ニジェールの母に突き落とされたと言っても。証拠がない。使用人が嘘を言ってアリバイを証明する。子供の言うことだから。母にそう言えと言わされたのではなくてぇ? なんて、かわされて。
結局、罪に問えなかったし。逆に俺の母が窮地に立ちそうになった。
俺と母は、ニジェール母の所業におののいて。王宮でどんどんと縮こまり。外にも出ない日々を過ごした。
しかしまだ。嫌がらせや、毒に体調を崩すくらいで済んでいたのだ。このときまでは。
俺が六歳の頃、二歳上の第一王子が毒を盛られて亡くなり。正妃であった彼の母も同じ日に毒殺された。
俺も側妃であった母も、ゾッとした。
次は己だ。
ニジェールの母は、目的のためなら殺人も厭わない恐ろしい人物なのだと。身近な者の死に接し、肌身がひりひりするほどに、強烈に実感したのだった。
母はその美貌で、父である国王に見初められたが。家柄は侯爵の娘で。王族の中では身分が低かったし、力になってくれる後ろ盾もなかった。
一方、ニジェールの母は。隣国のハウリム国の王女で。大きな後ろ盾がある。
誰も守ってくれない。もう、すぐにも誰かに殺される。
母が、そんな危機感を持ったとしても、おかしくはない。
そのため毒を盛られて軽く体調を崩したときに、宿下がりした母は。正妃の座を継ぐことなく、そのまま王宮には戻ってこなかった。
一方、俺は。筆頭王子になってしまったので、母と一緒に行くことはできなかった。
つまり。俺は母に捨てられたのだ。
守ってもらえなかった。
理屈は、わかるのだ。
王宮にいれば、正妃の座を欲するニジェールの母に殺されるだろう。
母が殺されるのは、俺だって嫌だし。宿下がりして命を守ることは、良いことだと思う。
しかし。心の端っこで。俺を守ってくれない母に憤りを持ち。
悲しく。寂しく。落胆した。
俺も命は惜しいし。王座には興味がないので、何度か父王に談判したことがあった。
王太子をニジェールに定め、俺を王位継承順位から外してくれ、と。
王位争いで第一王子が亡くなったことは明白だった。
自分の身を守るため、俺がそう言い出すのは不自然ではないと思うが。
しかし父王は首を横に振る。
ならば助けてくれるのかと言えば、そうでもない。
たとえば。早々に俺を王太子に指名して、守護者をがっちりつけるとか。公に宣言すれば、暗殺者が増えることもあるが、人目も増えるのでそれなりに抑止になる。
やりようはいろいろあると思うのだが。
なんのアクションも起こしてくれない。いわゆる放置だ。
父王は、同盟を組んだハウリム国の王女であるニジェールの母を証拠もなく断罪することができない。
しかし疑惑のある母を持つニジェールを、王太子に据えることは避けたい。
耐えてくれ、ということなのだが。
耐えろ? 後ろ盾のない、力のない子供に。命を狙われても耐えろだと?
結局のところ、父も子供の命を守ってくれない親だということだ。
自分の身は自分で守らなければならない。
俺は強くならなければならなかった。
見知らぬ侍女に世話をさせたら、お茶に毒を盛られたり、着替えのときに刺そうとしてきたりするので。
己が吟味した者以外を、俺はそばに寄せなかった。
心も体も鍛えるために、騎士と同等の剣技を会得し。
寄ってくる女は要注意で。どんな美女も九割刺客だ。
婚約者を選定すれば、彼女が狙われてしまう。自分の身を守るのが精いっぱいだというのに、婚約者まで守る自信はない。ゆえに婚約者を作らなかった。
王族に生まれたことで、魔力が多いので。できる限りの魔法を会得して。暴漢に対抗できる攻撃魔法を極め続けた。
俺の望みは、父王が早く俺以外で王太子を選定すること。そして速やかに王宮を去りたいということだった。
そのあとは自由を謳歌できる。
しかしなぜか、父王はなかなか腰を上げてくれないのだった。
もしかしたら…寵愛している姫が第七王子を産んで、今六歳になるのだが。その子を溺愛しているので、彼を王太子に据えたいのかもしれない。
だが、彼、ジョシュアが十二歳くらいにならないと。王太子選定はできないか。
しかしそれまで、あと六年。
先に俺が命を散らしてしまいそうだ。
六歳の頃から、刺客と毒が渦巻いている王宮で暮らしていたことで。
長年の不眠症を患っている。
常に命を狙われることで、神経は高ぶり続け、気が休まる時間など一秒もない状態だから。
そりゃあ不眠症にもなるというものだ。
ちょっと物音がすれば、刺客が来たかと思い、目が冴えてしまう。
それ以前に、目をつむって横になっても。いろいろ考えてしまい。眠れない。
眠れぬ長い夜、その時間がもったいなくて。
眠れないのならと、本を読んだり勉強したりしてしまう。それでまた頭が冴えて眠れないという負のスパイラル。
顔色はどんどん悪くなっていくのに、気づいたら博識になっていた。
学園では常にトップの成績を叩き出し。
暇な時間が多いから、体も鍛えたりして。剣技も極め続けて。
魔法も国で一番の攻撃魔法使いと言われ。
いつの間にか、知勇に優れたスタインベルンの賢王子と呼ばれるようになっていた。
困る。変なふたつ名はつけないでもらいたい。
出張ると暗殺件数が増えるし。
それに俺は、誰にも知られずこっそりと王宮から退場するつもりなのだから。
しかし陰でコソコソと誉めそやしていても。誰も俺には寄ってこないぞ。
不眠症で、いつも目つきが最悪で。強面で。
目が合うと、悲鳴を上げて身を竦める者ばかりだからな。
それでいいのだ。
俺なんかに寄ってくるな。
暗殺に巻き込まれるかもしれないし。助けてもやれない。
王になるわけでもない。なんの旨味もない。
王宮から出ることが俺の望みだが、王子として生まれたからにはやるべきことはなさねばならない。
国の政治、経営、軍事の備え、外交。
華々しい外交の場で人脈を作るのは、ニジェールが得意なのでお任せ。
俺は表には出にくい国の整備や。騎士団を率いているので、軍備の面に携わっていた。
そんな折、国境にあるノベリア辺境伯から、隣国レーテルノンの動きが怪しいという知らせが届いた。
外交を任されていたニジェールから、レーテルノンのことなど聞いていなかった父王は。ニジェールを問い詰めたが。
「うちには剣技に秀でた賢王子がいるのですから、レーテルノンなど敵ではないでしょう」
などと言って、ニジェールは俺に全部丸投げしてきた。
簡単に言ってくれる。
俺が子供の頃は。ニジェールの母(今は王妃の位についているが、あまり認めたくはない)が刺客を送ってきていたが。今はニジェール本人も王座を狙って、俺を害そうとしている。
暗殺者を捕縛したあと、悔しそうな顔をするからな。
わかりやすい。
証拠を残さないのは、王妃の狡猾さを引き継いでいるからか。知らぬが。
だから、俺が戦場で死んだらラッキーと思っているのだろう。
だが、戦争になったら俺の他にも数百数万という命が散るかもしれないのだ。
己の利を求めて国民をないがしろにするようでは。国王に相応しいとは言えないぞ。
誰が王位を継承しても構わないが。せめてスタインベルンの国民を庇護する心を持ち合わせてほしいと思う。
「とにかく、どのような状況なのかもわからない。ディオン、騎士団を率いて至急ノベリア領へ出立してくれ」
父王の命を受け、俺はノベリアへ出征することになったのだ。
しかし騎士団と兵団を引き連れ、ノベリア領に入ったときには。すでに敵国の侵略を受けており。
国内での戦闘が勃発していたのである。
物心ついた頃には、俺はいつか誰かに殺されるのだと思っていた。
俺はスタインベルン国の第二王子、ディオン・スタインベルン。
二歳年上の第一王子を筆頭に、第七王子ジョシュア六歳まで。俺には兄弟が九人いた。そのうち王女はふたりで。第一と第五王子は亡くなった。
つまり俺は、第二王子と言っても、第一王位継承者である。
俺にはいらぬ称号だが。
なぜなら王位継承順位が上位であることで、幼い頃から常に命を狙われていたからだ。
そんなもの、いらねぇ。殺されたくないので、王位もいらないってことだ。
毒を盛られることは日常茶飯事。刺客も一定の周期で襲ってくるから。
寝台で寝衣を着て休むことなどできはしない。
着衣のまま、剣も常に身につけていないと、安心して横にはなれない。
いや、安心など。人生で一度もしたことはないのだ。
首謀者は、わかっている。
俺の一歳下の弟、第三王子のニジェール。その母親である。
なぜなら、ニジェール以外の王子が、みんななにかしら命を狙われているのに。彼だけが無傷だからだ。
そしてニジェールの母はあからさまに、俺に継承権の放棄を望む。
非常に、わかりやすい。
しかし証拠を残さないところは、上手いと言う他ない。
一例を出すと、ニジェールの母に、枯れ井戸に落とされたことがあり。ワンワン泣いたら、母が助けてくれたのだが。ニジェールの母に突き落とされたと言っても。証拠がない。使用人が嘘を言ってアリバイを証明する。子供の言うことだから。母にそう言えと言わされたのではなくてぇ? なんて、かわされて。
結局、罪に問えなかったし。逆に俺の母が窮地に立ちそうになった。
俺と母は、ニジェール母の所業におののいて。王宮でどんどんと縮こまり。外にも出ない日々を過ごした。
しかしまだ。嫌がらせや、毒に体調を崩すくらいで済んでいたのだ。このときまでは。
俺が六歳の頃、二歳上の第一王子が毒を盛られて亡くなり。正妃であった彼の母も同じ日に毒殺された。
俺も側妃であった母も、ゾッとした。
次は己だ。
ニジェールの母は、目的のためなら殺人も厭わない恐ろしい人物なのだと。身近な者の死に接し、肌身がひりひりするほどに、強烈に実感したのだった。
母はその美貌で、父である国王に見初められたが。家柄は侯爵の娘で。王族の中では身分が低かったし、力になってくれる後ろ盾もなかった。
一方、ニジェールの母は。隣国のハウリム国の王女で。大きな後ろ盾がある。
誰も守ってくれない。もう、すぐにも誰かに殺される。
母が、そんな危機感を持ったとしても、おかしくはない。
そのため毒を盛られて軽く体調を崩したときに、宿下がりした母は。正妃の座を継ぐことなく、そのまま王宮には戻ってこなかった。
一方、俺は。筆頭王子になってしまったので、母と一緒に行くことはできなかった。
つまり。俺は母に捨てられたのだ。
守ってもらえなかった。
理屈は、わかるのだ。
王宮にいれば、正妃の座を欲するニジェールの母に殺されるだろう。
母が殺されるのは、俺だって嫌だし。宿下がりして命を守ることは、良いことだと思う。
しかし。心の端っこで。俺を守ってくれない母に憤りを持ち。
悲しく。寂しく。落胆した。
俺も命は惜しいし。王座には興味がないので、何度か父王に談判したことがあった。
王太子をニジェールに定め、俺を王位継承順位から外してくれ、と。
王位争いで第一王子が亡くなったことは明白だった。
自分の身を守るため、俺がそう言い出すのは不自然ではないと思うが。
しかし父王は首を横に振る。
ならば助けてくれるのかと言えば、そうでもない。
たとえば。早々に俺を王太子に指名して、守護者をがっちりつけるとか。公に宣言すれば、暗殺者が増えることもあるが、人目も増えるのでそれなりに抑止になる。
やりようはいろいろあると思うのだが。
なんのアクションも起こしてくれない。いわゆる放置だ。
父王は、同盟を組んだハウリム国の王女であるニジェールの母を証拠もなく断罪することができない。
しかし疑惑のある母を持つニジェールを、王太子に据えることは避けたい。
耐えてくれ、ということなのだが。
耐えろ? 後ろ盾のない、力のない子供に。命を狙われても耐えろだと?
結局のところ、父も子供の命を守ってくれない親だということだ。
自分の身は自分で守らなければならない。
俺は強くならなければならなかった。
見知らぬ侍女に世話をさせたら、お茶に毒を盛られたり、着替えのときに刺そうとしてきたりするので。
己が吟味した者以外を、俺はそばに寄せなかった。
心も体も鍛えるために、騎士と同等の剣技を会得し。
寄ってくる女は要注意で。どんな美女も九割刺客だ。
婚約者を選定すれば、彼女が狙われてしまう。自分の身を守るのが精いっぱいだというのに、婚約者まで守る自信はない。ゆえに婚約者を作らなかった。
王族に生まれたことで、魔力が多いので。できる限りの魔法を会得して。暴漢に対抗できる攻撃魔法を極め続けた。
俺の望みは、父王が早く俺以外で王太子を選定すること。そして速やかに王宮を去りたいということだった。
そのあとは自由を謳歌できる。
しかしなぜか、父王はなかなか腰を上げてくれないのだった。
もしかしたら…寵愛している姫が第七王子を産んで、今六歳になるのだが。その子を溺愛しているので、彼を王太子に据えたいのかもしれない。
だが、彼、ジョシュアが十二歳くらいにならないと。王太子選定はできないか。
しかしそれまで、あと六年。
先に俺が命を散らしてしまいそうだ。
六歳の頃から、刺客と毒が渦巻いている王宮で暮らしていたことで。
長年の不眠症を患っている。
常に命を狙われることで、神経は高ぶり続け、気が休まる時間など一秒もない状態だから。
そりゃあ不眠症にもなるというものだ。
ちょっと物音がすれば、刺客が来たかと思い、目が冴えてしまう。
それ以前に、目をつむって横になっても。いろいろ考えてしまい。眠れない。
眠れぬ長い夜、その時間がもったいなくて。
眠れないのならと、本を読んだり勉強したりしてしまう。それでまた頭が冴えて眠れないという負のスパイラル。
顔色はどんどん悪くなっていくのに、気づいたら博識になっていた。
学園では常にトップの成績を叩き出し。
暇な時間が多いから、体も鍛えたりして。剣技も極め続けて。
魔法も国で一番の攻撃魔法使いと言われ。
いつの間にか、知勇に優れたスタインベルンの賢王子と呼ばれるようになっていた。
困る。変なふたつ名はつけないでもらいたい。
出張ると暗殺件数が増えるし。
それに俺は、誰にも知られずこっそりと王宮から退場するつもりなのだから。
しかし陰でコソコソと誉めそやしていても。誰も俺には寄ってこないぞ。
不眠症で、いつも目つきが最悪で。強面で。
目が合うと、悲鳴を上げて身を竦める者ばかりだからな。
それでいいのだ。
俺なんかに寄ってくるな。
暗殺に巻き込まれるかもしれないし。助けてもやれない。
王になるわけでもない。なんの旨味もない。
王宮から出ることが俺の望みだが、王子として生まれたからにはやるべきことはなさねばならない。
国の政治、経営、軍事の備え、外交。
華々しい外交の場で人脈を作るのは、ニジェールが得意なのでお任せ。
俺は表には出にくい国の整備や。騎士団を率いているので、軍備の面に携わっていた。
そんな折、国境にあるノベリア辺境伯から、隣国レーテルノンの動きが怪しいという知らせが届いた。
外交を任されていたニジェールから、レーテルノンのことなど聞いていなかった父王は。ニジェールを問い詰めたが。
「うちには剣技に秀でた賢王子がいるのですから、レーテルノンなど敵ではないでしょう」
などと言って、ニジェールは俺に全部丸投げしてきた。
簡単に言ってくれる。
俺が子供の頃は。ニジェールの母(今は王妃の位についているが、あまり認めたくはない)が刺客を送ってきていたが。今はニジェール本人も王座を狙って、俺を害そうとしている。
暗殺者を捕縛したあと、悔しそうな顔をするからな。
わかりやすい。
証拠を残さないのは、王妃の狡猾さを引き継いでいるからか。知らぬが。
だから、俺が戦場で死んだらラッキーと思っているのだろう。
だが、戦争になったら俺の他にも数百数万という命が散るかもしれないのだ。
己の利を求めて国民をないがしろにするようでは。国王に相応しいとは言えないぞ。
誰が王位を継承しても構わないが。せめてスタインベルンの国民を庇護する心を持ち合わせてほしいと思う。
「とにかく、どのような状況なのかもわからない。ディオン、騎士団を率いて至急ノベリア領へ出立してくれ」
父王の命を受け、俺はノベリアへ出征することになったのだ。
しかし騎士団と兵団を引き連れ、ノベリア領に入ったときには。すでに敵国の侵略を受けており。
国内での戦闘が勃発していたのである。
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