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19 誰もわからなくていい
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◆誰もわからなくていい
俺は王子の従者として働くことになり、王宮で小枝とともに暮らすことも許された。
そのことを、小枝と抱き合って喜んでいたが。
王子は不穏な目で睨み、冷たい言葉を発するのだった。
「茶番は終わりか? コエダ、この男はおまえが奴隷解放されて嬉しいなどとほざいているが。そんな綺麗ごとに騙されるなよ? 親と言えど、子にそれほどの情などあるわけがないのだ。今回はタイジュの身請けに対する条件だったが。もしもどちらかひとりを解除するという話だったとしたら。タイジュは子を差し出して、自分の身を守るに決まっているのだ」
「パパはそんな人じゃないもん」
すかさず小枝が怒って声をあげるが。
ディオン王子は俺の主になったのだ。彼を怒らせるのは得策じゃないから。
怒る小枝を抱き締めて、なだめる。
「俺の気持ちは、誰もわからなくていい…」
この小さな命を守らなければ、その一心で、今までがむしゃらにやってきた。
けれどその気持ちは誰にも、それこそ小枝にも、わからなくていいことだ。
実際、王子が言うような親がいるのも事実。
姉が自分のキャリアアップのために小枝を捨ててアメリカへ旅立った、その顛末をこの目で見てきた。
すぐそばに、実例があったのだから。
だから王子の言葉に反論はできない。
ただ、俺はそういう親ではないというだけのこと。
どちらかひとりを奴隷解除と言われたら、迷うことなく小枝を解除してもらうし。
己の命より大事な我が子と、俺はためらいなく言えるから。
「親ならみんな、子を優先するなんて。それが綺麗ごとだという、王子の発言は理解できます。ただ俺は、小枝が元気なのが嬉しい。ただそれだけなのです」
笑みを見せてそう言うと、ディオン王子はフンと鼻を鳴らしてそっぽを向いた。
一瞬心配そうな顔で、レギが王子をみつめ。しかしすぐに澄ました顔になって、姿勢を正す。
それからは、馬車の中は無言のまま。
小枝も俺の腕にしがみついて寝てしまったし。窓の外の景色がただ流れていくのを見ていた。
ディオン王子は、王族で。
王族という者の暮らしがどのようなものか、俺にははかり知れないが。王子の親への期待度が低いことは、なんとなくわかった。
戦場よりは、どの場所もマシだと思っていたが。
俺のその考えは甘いのかもしれない。
王宮が、屈強なディオン王子ですら気の休まらない場所であるなら。
もしかしたら王宮には危険が渦巻いているのかも?
だったら新天地でも気を引き締めて、小枝のことを守らなきゃならないな。
異世界に来て、およそ一ヶ月ほどが経つが。その間に目まぐるしく環境が変化した。
子爵邸のきらびやかな生活から、奴隷に堕とされ、戦場で走り回って、医者として治療しまくる毎日。
優しい兵士の方とも出会ったが。王子の治療を機に、身請けされ。
あぁ、アンドリューさんも身請けしたいと申し出てくれたのに。
彼に挨拶もできないうちに、この馬車に乗ってしまった。
不義理をしてしまい、申し訳ありません、アンドリューさん。
しかしながら一ヶ月の内に本当にいろいろあって。俺自身、ついていけない。
だったら小さな小枝は、もっと戸惑っていることだろう。
もしも時間があるのなら、小枝とゆっくり、いっぱいいっぱい遊んであげたいな。
「おい」
流れる景色を見ていたら、短く声をかけられ。俺は王子に目をやる。
王子の瞳はアイスブルーだが、冷たいよりも熱く感じる眼差しでこちらを見ていた。
顔色は青白く、目の下のクマも相変わらず濃いので、上目遣いで睨まれているように感じる。
そして王子はおもむろに、気だるげに手を差し出した。
「傷が痛んで眠れない」
先ほど鎮痛のスリーパーをしたのに、痛むのは悪化しているのかと思って。
「診察をいたしましょうか?」
と聞いたが。
「眠りたいだけだ。早くしろ」
差し出した手の指先をチョイと振って、握るように催促する。
今まで戦場で、寝るのも惜しんで、傷の養生もできないままに働いてきたのだろう。
馬車の規則的な揺れに身を任せていれば、普通ならすぐに眠れるのに。
気が高ぶっているのかもしれないな。
そう思い、俺は差し出された王子の指先を握る。
微熱があるのに、末梢は冷たくて。やはりリラックス状態ではないみたいだと思う。
スリーパーをかけると、王子はやはり魔法が掛かりにくい感じだったが。
五秒ほどで頭を壁に寄りかからせて、寝た。
「ね…」
レギは、少し驚いた顔で俺を見たが。
王子の眠りを妨げないようにか。口を閉じた。
もしかしたら、俺と小枝が魔法を使えることを知らなかったのかもしれないな。
ただの、奴隷だと思われていたのかも。
ま、ただの奴隷なのは合っているか。
王族というのなら、白魚のような指、というか。白くて細くて長い、優美なものを想像していたが。
王子の手は武骨で、俺の手なんかよりも大きくて、指も太くて頑丈。ところどころ皮膚の固い場所があって、剣術を極めている騎士の手だった。
俺は腰を浮かせて、王子の手をそっと腿の辺りに戻す。
すると俺に寄りかかって寝ていた小枝が、動いたからか、うーんと文句を言った。
ごめんごめん。
椅子に腰かけ直し、俺は小枝の頭を膝に乗せて。横になるようにして寝かせる。
すぐに小枝はスヤリだった。ヨシヨシ。
そして、俺は小枝の柔らかい癖毛を撫でながら。再び王子のことを考える。
なんとなく、俺のイメージする王子様というのは。
白馬に乗って、サラサラの金髪をなびかせて、優美に笑う。紅茶を優雅に嗜み、窓辺で微笑んでいるような。そんな感じなのだが。
ディオン王子は、ギラリとした目で敵を威圧しながら戦場に立つ、荒武者というか。手負いの獅子のようで。
優雅な王子の印象とはかけ離れている。
そういえば、ディオン王子とはじめて会ったとき。
彼は満身創痍で、傷を抱えてひとりで唸りをあげていたっけ。
獅子というか、手負いの一匹狼の方が似合うかもな?
診察の折に確認したのだが、腹部や肩の新しい傷以外にも。古い傷跡が体中にあちこちついていた。
一部の隙も無く鍛え上げられた筋肉は、それこそが身を守る鎧のよう。
疲労の見える顔つきや、親に対して期待していないような言動とかを総合して見れば。
彼は王宮でひとり、身を脅かされるような苦労してきたのじゃないかな? と察せられる。
一国の王子様といったら、何不自由なく、面白おかしく暮らせるのだと思っていたけど。
ディオン王子に関しては、そのようなのほほんさは見受けられないな。
まぁ、憶測だけど。
いずれ彼と、そういう踏み込んだ話ができるようになればいいのだけど。そこに至るまでには、時間がかかりそうだな?
だって警戒心の強いロンリーウルフだもんね。
第一印象だから。必ずそうとは限らないけど。
なんにしても、彼のそばで仕事をしていくうちに、王子が俺らに早く打ち解けてくれたらいいなと思う。
きつい言葉に、ひえぇと思うときもあるけど。
今は警戒しているだけで、なんとなく、芯から怖い人ではないような気がするんだ。
さっき手を差し出したとき、厳しさの中に心もとない瞳の色が、見えていたから。
うん。きっと。まだ俺らに慣れていないだけだよ。
とにかく、それからは。今日の宿に馬車が止まるまで、車内は無言が続いた。
戦場のあったノベリア領から王都までは、馬車で七日の道程らしい。
子爵邸から戦場までは三日だった。
ってことは、子爵邸があった場所は王都ではなかったんだな? ふーん。
俺は王子の従者として働くことになり、王宮で小枝とともに暮らすことも許された。
そのことを、小枝と抱き合って喜んでいたが。
王子は不穏な目で睨み、冷たい言葉を発するのだった。
「茶番は終わりか? コエダ、この男はおまえが奴隷解放されて嬉しいなどとほざいているが。そんな綺麗ごとに騙されるなよ? 親と言えど、子にそれほどの情などあるわけがないのだ。今回はタイジュの身請けに対する条件だったが。もしもどちらかひとりを解除するという話だったとしたら。タイジュは子を差し出して、自分の身を守るに決まっているのだ」
「パパはそんな人じゃないもん」
すかさず小枝が怒って声をあげるが。
ディオン王子は俺の主になったのだ。彼を怒らせるのは得策じゃないから。
怒る小枝を抱き締めて、なだめる。
「俺の気持ちは、誰もわからなくていい…」
この小さな命を守らなければ、その一心で、今までがむしゃらにやってきた。
けれどその気持ちは誰にも、それこそ小枝にも、わからなくていいことだ。
実際、王子が言うような親がいるのも事実。
姉が自分のキャリアアップのために小枝を捨ててアメリカへ旅立った、その顛末をこの目で見てきた。
すぐそばに、実例があったのだから。
だから王子の言葉に反論はできない。
ただ、俺はそういう親ではないというだけのこと。
どちらかひとりを奴隷解除と言われたら、迷うことなく小枝を解除してもらうし。
己の命より大事な我が子と、俺はためらいなく言えるから。
「親ならみんな、子を優先するなんて。それが綺麗ごとだという、王子の発言は理解できます。ただ俺は、小枝が元気なのが嬉しい。ただそれだけなのです」
笑みを見せてそう言うと、ディオン王子はフンと鼻を鳴らしてそっぽを向いた。
一瞬心配そうな顔で、レギが王子をみつめ。しかしすぐに澄ました顔になって、姿勢を正す。
それからは、馬車の中は無言のまま。
小枝も俺の腕にしがみついて寝てしまったし。窓の外の景色がただ流れていくのを見ていた。
ディオン王子は、王族で。
王族という者の暮らしがどのようなものか、俺にははかり知れないが。王子の親への期待度が低いことは、なんとなくわかった。
戦場よりは、どの場所もマシだと思っていたが。
俺のその考えは甘いのかもしれない。
王宮が、屈強なディオン王子ですら気の休まらない場所であるなら。
もしかしたら王宮には危険が渦巻いているのかも?
だったら新天地でも気を引き締めて、小枝のことを守らなきゃならないな。
異世界に来て、およそ一ヶ月ほどが経つが。その間に目まぐるしく環境が変化した。
子爵邸のきらびやかな生活から、奴隷に堕とされ、戦場で走り回って、医者として治療しまくる毎日。
優しい兵士の方とも出会ったが。王子の治療を機に、身請けされ。
あぁ、アンドリューさんも身請けしたいと申し出てくれたのに。
彼に挨拶もできないうちに、この馬車に乗ってしまった。
不義理をしてしまい、申し訳ありません、アンドリューさん。
しかしながら一ヶ月の内に本当にいろいろあって。俺自身、ついていけない。
だったら小さな小枝は、もっと戸惑っていることだろう。
もしも時間があるのなら、小枝とゆっくり、いっぱいいっぱい遊んであげたいな。
「おい」
流れる景色を見ていたら、短く声をかけられ。俺は王子に目をやる。
王子の瞳はアイスブルーだが、冷たいよりも熱く感じる眼差しでこちらを見ていた。
顔色は青白く、目の下のクマも相変わらず濃いので、上目遣いで睨まれているように感じる。
そして王子はおもむろに、気だるげに手を差し出した。
「傷が痛んで眠れない」
先ほど鎮痛のスリーパーをしたのに、痛むのは悪化しているのかと思って。
「診察をいたしましょうか?」
と聞いたが。
「眠りたいだけだ。早くしろ」
差し出した手の指先をチョイと振って、握るように催促する。
今まで戦場で、寝るのも惜しんで、傷の養生もできないままに働いてきたのだろう。
馬車の規則的な揺れに身を任せていれば、普通ならすぐに眠れるのに。
気が高ぶっているのかもしれないな。
そう思い、俺は差し出された王子の指先を握る。
微熱があるのに、末梢は冷たくて。やはりリラックス状態ではないみたいだと思う。
スリーパーをかけると、王子はやはり魔法が掛かりにくい感じだったが。
五秒ほどで頭を壁に寄りかからせて、寝た。
「ね…」
レギは、少し驚いた顔で俺を見たが。
王子の眠りを妨げないようにか。口を閉じた。
もしかしたら、俺と小枝が魔法を使えることを知らなかったのかもしれないな。
ただの、奴隷だと思われていたのかも。
ま、ただの奴隷なのは合っているか。
王族というのなら、白魚のような指、というか。白くて細くて長い、優美なものを想像していたが。
王子の手は武骨で、俺の手なんかよりも大きくて、指も太くて頑丈。ところどころ皮膚の固い場所があって、剣術を極めている騎士の手だった。
俺は腰を浮かせて、王子の手をそっと腿の辺りに戻す。
すると俺に寄りかかって寝ていた小枝が、動いたからか、うーんと文句を言った。
ごめんごめん。
椅子に腰かけ直し、俺は小枝の頭を膝に乗せて。横になるようにして寝かせる。
すぐに小枝はスヤリだった。ヨシヨシ。
そして、俺は小枝の柔らかい癖毛を撫でながら。再び王子のことを考える。
なんとなく、俺のイメージする王子様というのは。
白馬に乗って、サラサラの金髪をなびかせて、優美に笑う。紅茶を優雅に嗜み、窓辺で微笑んでいるような。そんな感じなのだが。
ディオン王子は、ギラリとした目で敵を威圧しながら戦場に立つ、荒武者というか。手負いの獅子のようで。
優雅な王子の印象とはかけ離れている。
そういえば、ディオン王子とはじめて会ったとき。
彼は満身創痍で、傷を抱えてひとりで唸りをあげていたっけ。
獅子というか、手負いの一匹狼の方が似合うかもな?
診察の折に確認したのだが、腹部や肩の新しい傷以外にも。古い傷跡が体中にあちこちついていた。
一部の隙も無く鍛え上げられた筋肉は、それこそが身を守る鎧のよう。
疲労の見える顔つきや、親に対して期待していないような言動とかを総合して見れば。
彼は王宮でひとり、身を脅かされるような苦労してきたのじゃないかな? と察せられる。
一国の王子様といったら、何不自由なく、面白おかしく暮らせるのだと思っていたけど。
ディオン王子に関しては、そのようなのほほんさは見受けられないな。
まぁ、憶測だけど。
いずれ彼と、そういう踏み込んだ話ができるようになればいいのだけど。そこに至るまでには、時間がかかりそうだな?
だって警戒心の強いロンリーウルフだもんね。
第一印象だから。必ずそうとは限らないけど。
なんにしても、彼のそばで仕事をしていくうちに、王子が俺らに早く打ち解けてくれたらいいなと思う。
きつい言葉に、ひえぇと思うときもあるけど。
今は警戒しているだけで、なんとなく、芯から怖い人ではないような気がするんだ。
さっき手を差し出したとき、厳しさの中に心もとない瞳の色が、見えていたから。
うん。きっと。まだ俺らに慣れていないだけだよ。
とにかく、それからは。今日の宿に馬車が止まるまで、車内は無言が続いた。
戦場のあったノベリア領から王都までは、馬車で七日の道程らしい。
子爵邸から戦場までは三日だった。
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