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10 腹減った、の感覚
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◆腹減った、の感覚
ロークさんが去って、また親子二人の時間になった。
彼にもらったパンを、俺はまだ食べ終わっていないが。
小枝はもう食べ終わって、俺に寄っかかってひと息ついている。
そうだ、食休みは大事。
「俺たち、女神のいとし子なんだって。なんか、特別な感じがあるな?」
奴隷という底辺スタートではありながら。神様に見守られているのだと思うと、なんだか心強い気になる。
けれど、小枝は眉間をむにょむにょさせて、渋い顔である。
可愛い顔が台無しだ。
「でもぉ。女神フォスティーヌはぼくを何度もここでやり直しさせるんだもん。つらい人生のやり直しは、もう嫌なのに。ぼく今世は、日本でパパと幸せに暮らせると思っていたのにぃ」
ぐすりと鼻をすする小枝を、俺は肩を撫でて慰める。
「人として生きるのは、みんながつらいと感じているんじゃないかなぁ? それでも人は生きていかなきゃならない。なんでかは、わからないけど。きっと魂の修行なんだろうね?」
「魂の修行?」
「小枝には、まだ難しい話かもね? でも修行ってさ、わざとつらいことをして心や体を鍛えることだろう? 小枝がつらい思いをしなければならないのは、魂が己を鍛えている最中だからだよ。未熟者ぉ、ってね?」
「うーん、わかんないっ」
小枝は眉間むにょむにょのまま、口を三角にした。
台無しでも可愛い。
「だよね? まぁ、小枝のことは俺が守るから。きっと今世は、悪いばかりの人生にはならないんじゃないかな? パパがそうさせないよ」
「本当? 頼りにしてるよ、パパ」
ニッコリ笑って、小枝はギュッと腕にしがみつく。
あぁ、これこれ。小枝が一番可愛い顔のやつ。笑顔が一番だ。
そして、どうやらご機嫌も直ったみたい。
「しかし、女神フォスティーヌは厳しい神様のようだ。素晴らしい能力は授けてくれたというのに、奴隷堕ちとか、なかなかヘビーなストーリー構成してくるじゃん?」
「だよねぇ、きらーい」
「しっ、女神が聞いていたら、もっとヘビーな道を用意されるかもしれない」
俺は声を潜めて小枝をたしなめる。
真剣な目でみつめると、小枝は口を手のひらで押さえて、首をすくめた。
「はは、冗談だよ。綺麗な女神さまはそんな意地悪しないはずだ」
一転、笑って見せると。小枝はなぁんだぁって、きゃはきゃは笑った。
「でも、なんで女神が綺麗だってわかるのぉ?」
「褒めて喜んでくれたら、奴隷から脱出させてくれるかもしれないだろ?」
またもや囁いて言うと。小枝も囁く。
「ごまをするってやつだね?」
「正直なのは良いことだけど、たまには人生、こういうことも必要だ」
「勉強になりますっ」
小枝は、子供のように泣いたり怖がったりするけど。
ときどき大人びた顔をして。俺もびっくりするような冴えた物言いをする。
前世の小枝と今世の小枝が、まだ上手に融合していないのかもしれないな?
俺の息子は五歳の小枝で。前世の小枝を否定はしないけれど。子供の小枝を優先するようにしている。
パパとしては、五歳の小枝を精一杯元気に育ててやりたいんだ。
足して、二十三歳でも。脳みそは五歳の、発達途上の脳みそだもの。
小枝は、子供なんだ。俺には、そう見える。
それに見た目は、癖っ毛くるるんなミラクル天使ちゃんだから。陶器のように白くてつるるんなほっぺを、ほんのり赤くして、パパぁと言われたら。
もうそれだけで、守ってあげたい可愛い我が子だろう?
あぁ、小枝、ラブ!
俺は最後のひと欠片のパンを口に放り込み。もぐもぐしながら拳を握るのだった。
「そういえば、ローク先生が言っていたけど。魔力が尽きることってあるのか? まぁスリーパーすると、手からなんかが出ている感覚はあるけど」
以前小枝が言っていたように、息をする感じで魔法を使うのは、できるようになったけど。
やっぱり原理がわからないまま使うのは、怖い感じがするよな?
わからないことは、小枝にすぐに聞くようにしている。
子供だけど。異世界の先輩だからね。
「ぼくは、そういうのあまりないんです。前世でいっぱい使ったときは、ちょっと疲れたけど。寝て起きたらいつもの感じに戻っていたよ」
「じゃあ腹減った、の感覚かもね。ご飯食べてぐっすり寝るのは健康の基本だ。そうしていればきっと大丈夫だろう」
魔法を使うのも、息をするようにということだから。魔法と生命維持は直結しているのかもしれないな?
健康的な生活をしていれば魔力が尽きるようなことはないのだろう…と、小枝の話から推察する。
「この世界の魔法持ちは、ちょっと火をつけるくらいでも敬愛されるんです。でもそういう弱い魔法保持者は、使い過ぎて魔力が尽きることもあるみたいですよ? 突然ばったり倒れるの。学園でそういう人、見ました」
「あぁ、貧血で倒れるみたいな? 学校の朝礼で女の子がたまに倒れていたな」
学生時代のことを思い出して言うと、小枝は困惑の眉間むにゅむにゅになるのだった。
「それとは違うようなぁ…」
「成長期に長時間の起立で頭がフラっとしたり、倒れてしまうのは。血液が下にさがったまま上がらないからなんだ。起立性調節障害や血圧低下による脳貧血ってやつだが。体のポンプ機能が未熟だったり、精神的に無意識に緊張したり、そういう原因がある。いわゆる、成長に体や心が追いついていないから、体調が崩れるわけ。つまり魔法も、魔力と体のバランスが取れないと、倒れるところまでいってしまうということじゃないか? 己の許容範囲を知ること、倒れる前にやめたり休んだりすることが大事ってことだね?」
「ふーん、それはあるかもしれませんね? なるほどなるほど」
異世界や魔法のことは小枝の方がよくわかっているのだろうけど。魔法は小枝も感覚的にしているみたいだから、俺の理論には得心したようだ。
わかっていないけど一応うなずいておく、ってこともあるかもしれないけど。
「しかし、学園かぁ。この世界にも学校があるんだな? 小枝も行かせてやりたいなぁ…」
あとちょっとで、小枝は小学校に入学するはずだったんだ。
綺麗なお道具を持って、ピカピカのランドセルを背負って。入学式ではパリッとした衣装を着させて。その姿をスマホで連写したかったっっ。
「この世界の学園は、貴族の子息が入るものです。十四歳から十七歳の四年制」
「十四歳から? ずいぶん遅いな」
「貴族の子弟は家で家庭教師に勉強を習い、学園に入る頃には勉学は習得しているものです。学園には人脈作りに行くのですよ? 日本の学校とは中身が違う感じですね。だからぼくは、学園には行かなくても良いし。大体、庶民や奴隷が行くようなところではないんです。庶民でも、魔法持ちなら特例で入れることはあるでしょうが、さすがに奴隷の身では無理でしょう」
「だよなぁ、いったいこの地位からどうやって脱出したらいいものか…」
トホホと、肩を落とす俺。
「パパ、話聞いてた? ぼくは学園に行かないの。行きたくないの」
「行きたくないからって、学校に行かないことにはならないだろ? 勉強は大事だし、学校に行ったら友達ができるのに」
「そういうの、いらないのぉ。勉強はパパから教わるし。ぼくはパパがそばにいれば友達なんかいらないもーん」
小枝は頬を膨らませて、ツーンとした。
なに、その顔。不細工でも可愛いって、うちの子、マジ天使。
っていうか、学校でなんかあったの?
「ま、奴隷脱出は気長に頑張ろう。小枝が十四歳になるまで、まだ間がある。魔法持ちではあるのだから、せめて庶民になれれば学校に行かせてやれるよな? 地道に働けば五年くらいで完済できるかもしれない」
「パパ、五年も戦争は続かないと思いますよ?」
「戦場でなくても、どこでも医者はやれる。小枝と一緒なら無敵だ。な?」
笑いかけると、小枝はちょっと大人びた顔で苦笑した。
「パパはポジティブですねぇ。でもそんなパパが好きぃ」
小枝は胡坐をかく俺の太ももの上に体を投げ出し、ウネウネしだす。
これはっ。
もう、お眠の時間だな。
★★★★★
奴隷に寝る場所など用意されていない。
奴隷の兵はひとところに集められて、一室で雑魚寝する。管理者が交代で見張るらしい。
でも俺たちは個人行動だから。管理者のロークさんのそばで寝る感じなのだが。
ロークさんと同室の他の医者が拒否したのだ。だから奴隷は部屋に入れられないんだって。
だけどロークさんが、患者のベッドを使っていいって言ってくれたよ。
ありがたい。移動中、馬車で寝泊まりしていたが。もちろん布団なんかなくて。
小枝の体が痛くならないか心配で、板に体が当たらないように、なるべく俺が抱えるような感じで寝た。
でも、今日からは板の間ではなくベッドで寝られる。
パパはこの苦境を乗り切ったぜっ。
テントの中は、昼は満床だったのだが。十人ほどが病院へ移送された。でも日が落ちて、八人こちらに回されてきたんだ。だけどベッドは空いている。ラッキー。
小枝はベッドに横になると、寝かしつける間もなく。すぐに寝息を立てた。
疲れていたんだな。ずっと馬車に詰め込まれて移動していたもん。
俺も、さすがに疲れた。
この、奴隷堕ちという怒涛の展開にも。魔法や戦争など、日本じゃ考えられない出来事にも…。
ロークさんが去って、また親子二人の時間になった。
彼にもらったパンを、俺はまだ食べ終わっていないが。
小枝はもう食べ終わって、俺に寄っかかってひと息ついている。
そうだ、食休みは大事。
「俺たち、女神のいとし子なんだって。なんか、特別な感じがあるな?」
奴隷という底辺スタートではありながら。神様に見守られているのだと思うと、なんだか心強い気になる。
けれど、小枝は眉間をむにょむにょさせて、渋い顔である。
可愛い顔が台無しだ。
「でもぉ。女神フォスティーヌはぼくを何度もここでやり直しさせるんだもん。つらい人生のやり直しは、もう嫌なのに。ぼく今世は、日本でパパと幸せに暮らせると思っていたのにぃ」
ぐすりと鼻をすする小枝を、俺は肩を撫でて慰める。
「人として生きるのは、みんながつらいと感じているんじゃないかなぁ? それでも人は生きていかなきゃならない。なんでかは、わからないけど。きっと魂の修行なんだろうね?」
「魂の修行?」
「小枝には、まだ難しい話かもね? でも修行ってさ、わざとつらいことをして心や体を鍛えることだろう? 小枝がつらい思いをしなければならないのは、魂が己を鍛えている最中だからだよ。未熟者ぉ、ってね?」
「うーん、わかんないっ」
小枝は眉間むにょむにょのまま、口を三角にした。
台無しでも可愛い。
「だよね? まぁ、小枝のことは俺が守るから。きっと今世は、悪いばかりの人生にはならないんじゃないかな? パパがそうさせないよ」
「本当? 頼りにしてるよ、パパ」
ニッコリ笑って、小枝はギュッと腕にしがみつく。
あぁ、これこれ。小枝が一番可愛い顔のやつ。笑顔が一番だ。
そして、どうやらご機嫌も直ったみたい。
「しかし、女神フォスティーヌは厳しい神様のようだ。素晴らしい能力は授けてくれたというのに、奴隷堕ちとか、なかなかヘビーなストーリー構成してくるじゃん?」
「だよねぇ、きらーい」
「しっ、女神が聞いていたら、もっとヘビーな道を用意されるかもしれない」
俺は声を潜めて小枝をたしなめる。
真剣な目でみつめると、小枝は口を手のひらで押さえて、首をすくめた。
「はは、冗談だよ。綺麗な女神さまはそんな意地悪しないはずだ」
一転、笑って見せると。小枝はなぁんだぁって、きゃはきゃは笑った。
「でも、なんで女神が綺麗だってわかるのぉ?」
「褒めて喜んでくれたら、奴隷から脱出させてくれるかもしれないだろ?」
またもや囁いて言うと。小枝も囁く。
「ごまをするってやつだね?」
「正直なのは良いことだけど、たまには人生、こういうことも必要だ」
「勉強になりますっ」
小枝は、子供のように泣いたり怖がったりするけど。
ときどき大人びた顔をして。俺もびっくりするような冴えた物言いをする。
前世の小枝と今世の小枝が、まだ上手に融合していないのかもしれないな?
俺の息子は五歳の小枝で。前世の小枝を否定はしないけれど。子供の小枝を優先するようにしている。
パパとしては、五歳の小枝を精一杯元気に育ててやりたいんだ。
足して、二十三歳でも。脳みそは五歳の、発達途上の脳みそだもの。
小枝は、子供なんだ。俺には、そう見える。
それに見た目は、癖っ毛くるるんなミラクル天使ちゃんだから。陶器のように白くてつるるんなほっぺを、ほんのり赤くして、パパぁと言われたら。
もうそれだけで、守ってあげたい可愛い我が子だろう?
あぁ、小枝、ラブ!
俺は最後のひと欠片のパンを口に放り込み。もぐもぐしながら拳を握るのだった。
「そういえば、ローク先生が言っていたけど。魔力が尽きることってあるのか? まぁスリーパーすると、手からなんかが出ている感覚はあるけど」
以前小枝が言っていたように、息をする感じで魔法を使うのは、できるようになったけど。
やっぱり原理がわからないまま使うのは、怖い感じがするよな?
わからないことは、小枝にすぐに聞くようにしている。
子供だけど。異世界の先輩だからね。
「ぼくは、そういうのあまりないんです。前世でいっぱい使ったときは、ちょっと疲れたけど。寝て起きたらいつもの感じに戻っていたよ」
「じゃあ腹減った、の感覚かもね。ご飯食べてぐっすり寝るのは健康の基本だ。そうしていればきっと大丈夫だろう」
魔法を使うのも、息をするようにということだから。魔法と生命維持は直結しているのかもしれないな?
健康的な生活をしていれば魔力が尽きるようなことはないのだろう…と、小枝の話から推察する。
「この世界の魔法持ちは、ちょっと火をつけるくらいでも敬愛されるんです。でもそういう弱い魔法保持者は、使い過ぎて魔力が尽きることもあるみたいですよ? 突然ばったり倒れるの。学園でそういう人、見ました」
「あぁ、貧血で倒れるみたいな? 学校の朝礼で女の子がたまに倒れていたな」
学生時代のことを思い出して言うと、小枝は困惑の眉間むにゅむにゅになるのだった。
「それとは違うようなぁ…」
「成長期に長時間の起立で頭がフラっとしたり、倒れてしまうのは。血液が下にさがったまま上がらないからなんだ。起立性調節障害や血圧低下による脳貧血ってやつだが。体のポンプ機能が未熟だったり、精神的に無意識に緊張したり、そういう原因がある。いわゆる、成長に体や心が追いついていないから、体調が崩れるわけ。つまり魔法も、魔力と体のバランスが取れないと、倒れるところまでいってしまうということじゃないか? 己の許容範囲を知ること、倒れる前にやめたり休んだりすることが大事ってことだね?」
「ふーん、それはあるかもしれませんね? なるほどなるほど」
異世界や魔法のことは小枝の方がよくわかっているのだろうけど。魔法は小枝も感覚的にしているみたいだから、俺の理論には得心したようだ。
わかっていないけど一応うなずいておく、ってこともあるかもしれないけど。
「しかし、学園かぁ。この世界にも学校があるんだな? 小枝も行かせてやりたいなぁ…」
あとちょっとで、小枝は小学校に入学するはずだったんだ。
綺麗なお道具を持って、ピカピカのランドセルを背負って。入学式ではパリッとした衣装を着させて。その姿をスマホで連写したかったっっ。
「この世界の学園は、貴族の子息が入るものです。十四歳から十七歳の四年制」
「十四歳から? ずいぶん遅いな」
「貴族の子弟は家で家庭教師に勉強を習い、学園に入る頃には勉学は習得しているものです。学園には人脈作りに行くのですよ? 日本の学校とは中身が違う感じですね。だからぼくは、学園には行かなくても良いし。大体、庶民や奴隷が行くようなところではないんです。庶民でも、魔法持ちなら特例で入れることはあるでしょうが、さすがに奴隷の身では無理でしょう」
「だよなぁ、いったいこの地位からどうやって脱出したらいいものか…」
トホホと、肩を落とす俺。
「パパ、話聞いてた? ぼくは学園に行かないの。行きたくないの」
「行きたくないからって、学校に行かないことにはならないだろ? 勉強は大事だし、学校に行ったら友達ができるのに」
「そういうの、いらないのぉ。勉強はパパから教わるし。ぼくはパパがそばにいれば友達なんかいらないもーん」
小枝は頬を膨らませて、ツーンとした。
なに、その顔。不細工でも可愛いって、うちの子、マジ天使。
っていうか、学校でなんかあったの?
「ま、奴隷脱出は気長に頑張ろう。小枝が十四歳になるまで、まだ間がある。魔法持ちではあるのだから、せめて庶民になれれば学校に行かせてやれるよな? 地道に働けば五年くらいで完済できるかもしれない」
「パパ、五年も戦争は続かないと思いますよ?」
「戦場でなくても、どこでも医者はやれる。小枝と一緒なら無敵だ。な?」
笑いかけると、小枝はちょっと大人びた顔で苦笑した。
「パパはポジティブですねぇ。でもそんなパパが好きぃ」
小枝は胡坐をかく俺の太ももの上に体を投げ出し、ウネウネしだす。
これはっ。
もう、お眠の時間だな。
★★★★★
奴隷に寝る場所など用意されていない。
奴隷の兵はひとところに集められて、一室で雑魚寝する。管理者が交代で見張るらしい。
でも俺たちは個人行動だから。管理者のロークさんのそばで寝る感じなのだが。
ロークさんと同室の他の医者が拒否したのだ。だから奴隷は部屋に入れられないんだって。
だけどロークさんが、患者のベッドを使っていいって言ってくれたよ。
ありがたい。移動中、馬車で寝泊まりしていたが。もちろん布団なんかなくて。
小枝の体が痛くならないか心配で、板に体が当たらないように、なるべく俺が抱えるような感じで寝た。
でも、今日からは板の間ではなくベッドで寝られる。
パパはこの苦境を乗り切ったぜっ。
テントの中は、昼は満床だったのだが。十人ほどが病院へ移送された。でも日が落ちて、八人こちらに回されてきたんだ。だけどベッドは空いている。ラッキー。
小枝はベッドに横になると、寝かしつける間もなく。すぐに寝息を立てた。
疲れていたんだな。ずっと馬車に詰め込まれて移動していたもん。
俺も、さすがに疲れた。
この、奴隷堕ちという怒涛の展開にも。魔法や戦争など、日本じゃ考えられない出来事にも…。
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