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8 想像よりもひどい有様
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◆想像よりもひどい有様
スタインベルン国の国境にあるノベリア領に着いて、奴隷として仕事をすることになった、俺と小枝。
俺の管理者らしきベテラン医師に連れられてきたのは。
平原に兵士の陣形が見えるくらい、最前線にほど近い医療テントだ。
四本の支柱が立っていて、風が中に入らないくらいにはしっかりしたテントなのだが。おそらくケガをした兵士や騎士が、処置を受けたあとに養生するため、運び込まれる場所。
そしてそのテントの裏に、もうひとつ同じようなテントがあって。
近くに馬車が何台か待機している。
「このテントには、手の施しようのない兵士を詰めている。死んだら、カルテに状況を書き込んで、馬車に積んでいく。それがおまえの仕事だ」
彼が仕事の説明をしてくれたが。ショックだった。
医者が見放したら、もうあとはないではないか。
つまり、彼が言いたいのは。死亡診断書を量産していけということ。嫌な仕事だな。
しかし一番やりたくない仕事だからこそ、奴隷に押しつけるのだ。仕方がないことか。
ならば俺は、やりたくない仕事をやりたい仕事に変化させるだけだ。
「もちろん、治療してもいいですよね?」
「死にゆく者に無駄な治療はするな。薬も包帯もタダじゃない」
「無駄じゃない治療はしてもいいですよね?」
食い下がると、彼は渋々うなずいた。彼も医者だ。治せるなら治したいはず。
「資料によると、その子はおまえとセットらしいが。子供に見せられる状態じゃないぞ」
「えぇと。そこはなんとかします。敷布はありますよね? あと水場の位置と…」
テントに入る前に、物品の確認や水の在りかを確かめる。
感染対策には手洗いが重要なのだが、この世界でそれは徹底されてなさそう。
彼は、なんで水? という顔をした。
元の世界では、患者に触れたら次の患者を診る前に消毒するのが当たり前だったのだが。
でも医療用の清潔な服はあるみたいで。綿の白無地の割烹着風の白衣を身につける。悪くない。
貸してもらった敷布の端を腰に巻き、小枝を前抱きのコアラ抱っこして。もうひとつの端を首に巻く。おんぶ紐みたいに、小枝のお尻を支える感じな。
小枝はずっと俺が前抱っこ状態で動くつもりだった。
処置中は横にいてもらうけど。戦場で、小枝をひとり行動させるつもりはなかった。
しかし、患者の容態が想像よりもひどい有様のようなので。
あまり見せたくもない。
だからまずは、コアラ抱っこだ。
「小枝、患者のことはあまり見ないで、パパにしがみついていなさい」
「ぼくのことは気にしないで。一応大人だし」
「あと気になるのは、カルテが読めるか、だけど」
異世界では言葉は通じるけど、会う人はみんなヨーロッパ人チックなのだ。だから文字がどうなっているのか、ちょっと心配。
英語やドイツ語はわかるけどぉ。たぶん異世界語だよね?
異世界とか人に聞かれたくなくて、小枝にひっそり聞いた。
「日本語に見えるはずだよ。っていうか、なんでか読めるし書ける感じ。前回はそうだった」
「おお、それは便利だな。オケ。じゃ、とりあえず行くぞ」
あまり深く考えない。原理とかなんでとか考えちゃうと、動けなくなっちゃうから。
とりあえず、目の前の仕事をしよう。
気合を入れて、テントの入り口を開けた。
すると途端に、苦しそうなうめき声がして。目で見なくても、心痛が湧きそうで。小枝が心配になる。
だがまず、診察したい。
本当に手の施しようがないか? 俺に出来ることはないか?
まぁまぁ大きなテントなのだが、ベッドがぎっしり詰め込まれ、およそ三十床ほどありそうだ。
そしてテント内は、死臭ではないが、傷が膿んだり壊疽していたり、そんな独特な臭気も鼻につく。
小枝は俺の胸に鼻を押しつけた。
「パパ、一度クリーンとスリーパーしてから診察したら?」
「うん、なるほど。クリーンでどれだけ細菌を減らせるのかわかるし。患者が寝ている間に優先順位をつけられるな」
というわけで、衛生兵の人をいったん退室させてから。小枝を床におろして、部屋中にクリーンとスリープを施した。
すると呻いていた患者がおとなしくなり。シンと静まり返る。
臭気もだいぶおさえられた。
一番手前にいた患者は、深い傷口が膿んで皮膚が変色していたが。クリーン後は、見た目に膿は見当たらず。しかし傷は逆に生々しい血肉の感じになってしまった。
「これはいったい、なにがあったんだ??」
管理者の医師は俺から目を離せないと言うので、スリーパーがかからないように少し離れてもらっていたのだが。俺たちの魔法を見て驚いていた。
「俺たちは魔法が使えるんです。小枝は綺麗にする魔法、俺は鎮静させる魔法です」
「魔法を使える女神のいとし子が、奴隷堕ちなどと…世の中は狂っておる」
名前など覚えないと言っていた管理者は。態度を変えて、俺らに頭を下げた。
「私の名はロークだ。君たちの魔法はとても素晴らしい。医者として、感服するよ。このような珍しい魔法が使える者が、貴族でもなく、奴隷になっているなんて。なにがどうなっているのだい?」
「詳しい話はあとです、ロークさん。今患者たちは滅菌されている状態なので、深い傷を縫い合わせてください。衛生兵には浅い傷をさらに消毒して新しいガーゼに取り換えさせてください。患者に麻酔がかかっている間に治療しましょう。お手伝いください」
てきぱき指示を出すと、俺の言うように、彼、ロークさんは外に出した衛生兵を中に入れて動かしてくれた。
そうは言っても、手の施しようがないと、ある意味見捨てられてしまったテントには。従事している衛生兵はふたりと、全く少ないのだけど。
患者三十名に対し従事者四人では、全然手が足りないよう。
俺は再び小枝をコアラで抱え。患者をひとりひとり見ていく。
ベッドの、患者の足元にカルテのボードが置かれているので、それに目を通す。
つか、このテントに入る前に、小枝がカルテが読めると言ったが。
本当に、読めたっ。
日本語で書いてあるわけではないのに、なんでか頭の中で変換されて理解できる。そんな感じ。
書くのは、万年筆っぽいものがボードに挟まっていて、それで記入するのだが。
書いていく端から変換して紙に転写する感じ。自分が書いている日本語と違う文字が記されるので、気持ち悪いね。なんにしても不思議だな?
もしかしたら話し言葉も、耳に届く前に勝手に翻訳されているのかもな? 不思議ぃ。
ま、とにかく。カルテを読みながら重篤患者をより分けていった。
ほとんどの者が、刺傷で。深い傷が膿んで感染症を起こしている。
剣と魔法の世界だから。剣の傷が多いんだな?
そして戦場だから、純粋な病気の患者はいないね。刺し傷や、それに伴う感染症の患者で占められている。
表面の傷が膿んでいる者は、小枝のクリーンでほぼ危機は脱出できた。
滅菌最高。
しかし、炎症が進んで壊疽や皮膚変色していると、そこを削り取らなくてはならない。それは俺が処置できるけど。
でも敗血症になっていると。さすがの俺でも助けられないのだ。
敗血症は、ワンチャン、治癒魔法とやらで治らないかなぁ?
とにかく、傷の縫合、消毒、鎮痛消炎なら、俺でもできる。
ペインコントロール、痛みの除去だけでも、患者の負担はだいぶ軽くなるものなのだ。
痛いのが、一番嫌なんだからな。
よぉし、この調子でジャンジャン傷病者を治療しまくるぞぉ?
顔に包帯が巻かれた目の前の患者は、カルテによれば目に傷を負い失明とあるが。
包帯を取って触診してみると、どうやら傷は眼球に達していない。しかし繊細な部位なので、コアラ…いや小枝を下におろして、慎重に目蓋を縫合していく。
ガーゼやピンセットなど医療器具が充実していて。俺は嬉しい。
そして小枝が渡してくるガーゼは彼によって滅菌済みだ。いいねいいね。
傷口は炎症によって綺麗な切り口ではなく、顔に傷は残ってしまうだろうが。失明しないだけでも良しとしてもらいたい。
麻酔からあけた患者たちは、口々に痛くないと叫び。文字通り泣いて喜んでいた。
軽傷になった患者は、死体になって馬車に積まれるのではなく。病院に移送される馬車に乗ることになるだろう。
この日、俺が担当したテントから死者は出なかった。
スタインベルン国の国境にあるノベリア領に着いて、奴隷として仕事をすることになった、俺と小枝。
俺の管理者らしきベテラン医師に連れられてきたのは。
平原に兵士の陣形が見えるくらい、最前線にほど近い医療テントだ。
四本の支柱が立っていて、風が中に入らないくらいにはしっかりしたテントなのだが。おそらくケガをした兵士や騎士が、処置を受けたあとに養生するため、運び込まれる場所。
そしてそのテントの裏に、もうひとつ同じようなテントがあって。
近くに馬車が何台か待機している。
「このテントには、手の施しようのない兵士を詰めている。死んだら、カルテに状況を書き込んで、馬車に積んでいく。それがおまえの仕事だ」
彼が仕事の説明をしてくれたが。ショックだった。
医者が見放したら、もうあとはないではないか。
つまり、彼が言いたいのは。死亡診断書を量産していけということ。嫌な仕事だな。
しかし一番やりたくない仕事だからこそ、奴隷に押しつけるのだ。仕方がないことか。
ならば俺は、やりたくない仕事をやりたい仕事に変化させるだけだ。
「もちろん、治療してもいいですよね?」
「死にゆく者に無駄な治療はするな。薬も包帯もタダじゃない」
「無駄じゃない治療はしてもいいですよね?」
食い下がると、彼は渋々うなずいた。彼も医者だ。治せるなら治したいはず。
「資料によると、その子はおまえとセットらしいが。子供に見せられる状態じゃないぞ」
「えぇと。そこはなんとかします。敷布はありますよね? あと水場の位置と…」
テントに入る前に、物品の確認や水の在りかを確かめる。
感染対策には手洗いが重要なのだが、この世界でそれは徹底されてなさそう。
彼は、なんで水? という顔をした。
元の世界では、患者に触れたら次の患者を診る前に消毒するのが当たり前だったのだが。
でも医療用の清潔な服はあるみたいで。綿の白無地の割烹着風の白衣を身につける。悪くない。
貸してもらった敷布の端を腰に巻き、小枝を前抱きのコアラ抱っこして。もうひとつの端を首に巻く。おんぶ紐みたいに、小枝のお尻を支える感じな。
小枝はずっと俺が前抱っこ状態で動くつもりだった。
処置中は横にいてもらうけど。戦場で、小枝をひとり行動させるつもりはなかった。
しかし、患者の容態が想像よりもひどい有様のようなので。
あまり見せたくもない。
だからまずは、コアラ抱っこだ。
「小枝、患者のことはあまり見ないで、パパにしがみついていなさい」
「ぼくのことは気にしないで。一応大人だし」
「あと気になるのは、カルテが読めるか、だけど」
異世界では言葉は通じるけど、会う人はみんなヨーロッパ人チックなのだ。だから文字がどうなっているのか、ちょっと心配。
英語やドイツ語はわかるけどぉ。たぶん異世界語だよね?
異世界とか人に聞かれたくなくて、小枝にひっそり聞いた。
「日本語に見えるはずだよ。っていうか、なんでか読めるし書ける感じ。前回はそうだった」
「おお、それは便利だな。オケ。じゃ、とりあえず行くぞ」
あまり深く考えない。原理とかなんでとか考えちゃうと、動けなくなっちゃうから。
とりあえず、目の前の仕事をしよう。
気合を入れて、テントの入り口を開けた。
すると途端に、苦しそうなうめき声がして。目で見なくても、心痛が湧きそうで。小枝が心配になる。
だがまず、診察したい。
本当に手の施しようがないか? 俺に出来ることはないか?
まぁまぁ大きなテントなのだが、ベッドがぎっしり詰め込まれ、およそ三十床ほどありそうだ。
そしてテント内は、死臭ではないが、傷が膿んだり壊疽していたり、そんな独特な臭気も鼻につく。
小枝は俺の胸に鼻を押しつけた。
「パパ、一度クリーンとスリーパーしてから診察したら?」
「うん、なるほど。クリーンでどれだけ細菌を減らせるのかわかるし。患者が寝ている間に優先順位をつけられるな」
というわけで、衛生兵の人をいったん退室させてから。小枝を床におろして、部屋中にクリーンとスリープを施した。
すると呻いていた患者がおとなしくなり。シンと静まり返る。
臭気もだいぶおさえられた。
一番手前にいた患者は、深い傷口が膿んで皮膚が変色していたが。クリーン後は、見た目に膿は見当たらず。しかし傷は逆に生々しい血肉の感じになってしまった。
「これはいったい、なにがあったんだ??」
管理者の医師は俺から目を離せないと言うので、スリーパーがかからないように少し離れてもらっていたのだが。俺たちの魔法を見て驚いていた。
「俺たちは魔法が使えるんです。小枝は綺麗にする魔法、俺は鎮静させる魔法です」
「魔法を使える女神のいとし子が、奴隷堕ちなどと…世の中は狂っておる」
名前など覚えないと言っていた管理者は。態度を変えて、俺らに頭を下げた。
「私の名はロークだ。君たちの魔法はとても素晴らしい。医者として、感服するよ。このような珍しい魔法が使える者が、貴族でもなく、奴隷になっているなんて。なにがどうなっているのだい?」
「詳しい話はあとです、ロークさん。今患者たちは滅菌されている状態なので、深い傷を縫い合わせてください。衛生兵には浅い傷をさらに消毒して新しいガーゼに取り換えさせてください。患者に麻酔がかかっている間に治療しましょう。お手伝いください」
てきぱき指示を出すと、俺の言うように、彼、ロークさんは外に出した衛生兵を中に入れて動かしてくれた。
そうは言っても、手の施しようがないと、ある意味見捨てられてしまったテントには。従事している衛生兵はふたりと、全く少ないのだけど。
患者三十名に対し従事者四人では、全然手が足りないよう。
俺は再び小枝をコアラで抱え。患者をひとりひとり見ていく。
ベッドの、患者の足元にカルテのボードが置かれているので、それに目を通す。
つか、このテントに入る前に、小枝がカルテが読めると言ったが。
本当に、読めたっ。
日本語で書いてあるわけではないのに、なんでか頭の中で変換されて理解できる。そんな感じ。
書くのは、万年筆っぽいものがボードに挟まっていて、それで記入するのだが。
書いていく端から変換して紙に転写する感じ。自分が書いている日本語と違う文字が記されるので、気持ち悪いね。なんにしても不思議だな?
もしかしたら話し言葉も、耳に届く前に勝手に翻訳されているのかもな? 不思議ぃ。
ま、とにかく。カルテを読みながら重篤患者をより分けていった。
ほとんどの者が、刺傷で。深い傷が膿んで感染症を起こしている。
剣と魔法の世界だから。剣の傷が多いんだな?
そして戦場だから、純粋な病気の患者はいないね。刺し傷や、それに伴う感染症の患者で占められている。
表面の傷が膿んでいる者は、小枝のクリーンでほぼ危機は脱出できた。
滅菌最高。
しかし、炎症が進んで壊疽や皮膚変色していると、そこを削り取らなくてはならない。それは俺が処置できるけど。
でも敗血症になっていると。さすがの俺でも助けられないのだ。
敗血症は、ワンチャン、治癒魔法とやらで治らないかなぁ?
とにかく、傷の縫合、消毒、鎮痛消炎なら、俺でもできる。
ペインコントロール、痛みの除去だけでも、患者の負担はだいぶ軽くなるものなのだ。
痛いのが、一番嫌なんだからな。
よぉし、この調子でジャンジャン傷病者を治療しまくるぞぉ?
顔に包帯が巻かれた目の前の患者は、カルテによれば目に傷を負い失明とあるが。
包帯を取って触診してみると、どうやら傷は眼球に達していない。しかし繊細な部位なので、コアラ…いや小枝を下におろして、慎重に目蓋を縫合していく。
ガーゼやピンセットなど医療器具が充実していて。俺は嬉しい。
そして小枝が渡してくるガーゼは彼によって滅菌済みだ。いいねいいね。
傷口は炎症によって綺麗な切り口ではなく、顔に傷は残ってしまうだろうが。失明しないだけでも良しとしてもらいたい。
麻酔からあけた患者たちは、口々に痛くないと叫び。文字通り泣いて喜んでいた。
軽傷になった患者は、死体になって馬車に積まれるのではなく。病院に移送される馬車に乗ることになるだろう。
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