【完結】幽閉の王を救えっ、でも周りにモブの仕立て屋しかいないんですけどぉ?

北川晶

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2-プロローグ②

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 父は陛下に、ぼくを公爵家に返してくれと言い。
 ぼくは驚愕の眼差しだ。
 嫁いだばかりなのに、里帰りは早いんじゃないですかぁ?
 いいえ、ぼくは帰りませんよ。

「クロウは、我の伴侶だ。そして王妃であり。王宮には、すでに彼の部屋がある」
 やんわりと、返さないという意思表示を陛下はしてくれた。
 そうだ、そうだ。もっと言ってやってくださいっ。

 でも、父は食い下がるのだった。
「…シオンから、王城で、身内だけの小さな式を挙げたと、聞き及んでおります。しかしそれは、国が認める結婚ではないでしょう? 有力貴族も、クロウの婚姻には反対している」
「誰がなんと言おうと、クロウは我の伴侶。三ヶ月後には必ず、クロウと、国が認める結婚式を挙げるつもりだ。もちろん、国も、民も、クロウが王妃になることを、納得して認めるだろう。クロウは我を、あの孤島から、バミネから救い出した英雄なのだからな?」
「それは、とてもありがたいお言葉であります、陛下。私も、息子の泣く姿は見たくはない。陛下がそこまで確固としたお考えをお持ちならば。私もクロウを、安心してお預けできます」

 父がゆっくりうなずいたので。
 ぼくは、王宮にいて良いんだなと解釈して、ホッとした笑みを、陛下に向けた。

「しかし、でしたら。皆へのお披露目が済むまでは、クロウはまだ、公爵令息の立場です。いかがでしょう、まずはクロウを、婚約者として据えていただけませんか? 口うるさい重鎮を納得させるのには、しかるべき段取りというものが必要なのでございます」
 めんどくさっ。
 頭の中では、その言葉がすぐにも出てきたが。
 大人の世界って、そういう面倒くさい段取りで、構築されているものなのです。

 陛下が、結婚式は三ヶ月後、と言うのも。
 国を挙げての大々的な結婚式を執り行うには、式場の準備や国内外への招待状やら。国賓を招くなら、その警備やら滞在中のおもてなしやら。いろいろなことを手配するのに、それくらいの時間はかかるだろうと。それぐらいの譲歩はする、という意味での、三ヶ月なのだもの。
 めんどくさっ。

「その件は、承諾しても良いが。クロウは返さないぞ。クロウは我とともに、王宮での政務を担ってもらうつもりなのだ。それに…彼と離れたくない」
 最後の言葉は、陛下の本音だと思った。

 陛下は…。もう、バミネもいないし。王宮は、万全の警備がなされているのに。夜眠るときに、まだ警戒心を持っている。
 隣で、ぼくが寝ているのを感じれば。安寧の心持ちになれるのだと、言っていた。

 この件は、長年、命の危機に瀕していた、陛下のトラウマだ。
 子供の頃から、夜、誰かが自分を殺しに来るのではないか?
 バミネが乗り込んで来るのではないか? と脅えていた。
 ただ、怖がるのではなく、その恐怖をねじ伏せるために、剣術を習い、心身ともに鍛え上げたのだけど。
 それで、剣豪になってしまうくらいには、戦慄していたということだ。

 そんな大きな心の傷は、すぐに解消されるようなものではない。

 もしかしたら、その傷を癒すには、同じだけの時間、それ以上の時間をかけなければならないのかもしれない。
 それと、やはり。愛する者のそばにいたい、と思うのも。真理だしね?

「婚姻前に、王宮へ入り浸る、ふしだらな息子だと、心無い者に、陰口を叩かれたくないのです。それに、結婚するまでは、実家にて嫁入り準備をするものですっ」
 父は、拳を握って力説するが。
 その隣で、シオンが半目で、父を見ている。
 あぁ、弟よ。そのような、無駄な時間をついやしやがって、などという顔を、あからさまにしてはいけませんっ。

 よし、ここはぼくが。父上をあきらめさせる、決定打を打ってやろうではないか。

「ですが、父上。ふしだらと言いますが、ぼくと陛下は、もういたしてお…」
 横から…大きな手で、ぼくは口をふさがれた。
 ビッタンと、小気味よい音が鳴りましたよ、陛下?

 その陛下は。笑みをかたどる口元をヒクヒクとさせている。
 ちなみに、父も、口を引き結んでプルプルしている。

 まぁ、父はどうでもよいとして。
 ぼくは、ちょっとオコで。手に塞がれる口を、もごもごさせて、陛下に言いつのった。

「イアン様っ、ぼくたち、あんなにエロエロベロべロしたではありませんか。お忘れですか?」
 悲しくなって、目もウルウルです。
 そうです。ぼくと陛下は。陛下凱旋のお披露目パーティーのあと。
 つ、ついに。
 いたしてしまったのです。一線を、超えましたよぉ!!

 これは、大事なことです。
 ふたりは、心と体をつないだ。いわゆる、もう離れられない体になったわけですからねっ?
 ま、あまり、それをゴリ押しすると、ウザい伴侶になるから。この辺にしておきますが。
 だけど。あったことを、なかったことにはできないのですぅ。
 そう思って、ぼくは陛下をみつめるのですが。
 そんなぼくを見て、陛下はウッとうめいて。
 ぼくの口から離した手で、頭を撫でながら説明した。

「忘れるわけがないだろう? しかし、あれは、ふたりの秘め事だと、おまえが言ったのではないか? 父上にそのようなことを報告しては、ならぬ」
「そうですがぁ、事実ですしぃ…」
 不満たらたらで、ぼくは口をとがらせる。

「クロウ、父上の言も一理ある。婚姻前に閨をともにするのは、はしたないと取られることもあるからな? 我らはすでに婚姻した身で、体の関係があろうと、誰に咎められることもないが。でも、クロウを色眼鏡で見られたくはないのだ。クロウは、これほどに清楚で可憐であるというのに…それを知るのは、我だけだからな?」

 ええぇ? そうですかぁ?
 もう、陛下ったら。落として上げるのが上手いんだから。照れ照れ。

「親の前で、イチャつくんじゃない。クロウ、たとえ陛下と…いたしたとしても↓いたしてないとしても↑余所様がおまえをふしだらだと思わなければ、それで良いのだっ」
 父は、いたしたで、小声の低いテンションで。いたしてないで、高音のアゲテンションで、言った。
 抑揚が激しいですね?
 気を取り直すためか、ちょっと咳払いして、父は話を続けた。

「えぇ…少し話は変わりますが。シオンが、編入試験に受かりまして。一年遅れではありますが、学園に通うことになりました。頭の固い重鎮貴族は、貴族子女なら、必ず足を踏み入れる、由緒正しき学園を卒業していないというだけで、あなどる輩がおります。それで、いずれ王妃になるクロウが、学がないとあなどられるのは避けたいと思い、私はクロウも学園に通わせたいと思っているのです」

 なんだか、突拍子のないことを言われ。ぼくは驚く。
 というか、呆れる。
「父上、ぼくは二十歳を越えているのですよ? 学園になんか入れるわけないではないですか?」

 無理無理ぃ、冗談はよしてください、という気持ちで、ヘラリと笑うが。
 父は、いたって真面目顔だ。

「おまえが頭脳明晰なのは知っている。元より神童と言われていたのだし、シオンが編入試験を好成績でパスしたのも、おまえのスパルタ教育があってこそだと聞いているしな。だが、さっきも言ったとおり、ポッと出の公爵令息が陛下の伴侶となるのには、箔付はくづけが必要なのだ」

 ぼくには、目を吊り上げて言うが。
 陛下には、柔和な笑みを浮かべて言う。
 シオンモドキの顔で、柔和な笑みとか、ウケる。

「学園には、特別編入枠を設けさせるよう、働きかけております。よろしければ、陛下もご一緒にいかがですか? 陛下がご入学するとなれば、特別編入枠の話も、すみやかに通ります。もちろん、陛下は頭脳明晰、剣術の腕も秀でており、魔力の扱いも見事なものだと聞き及んでおります。学園で学ぶ必要はないと思いますが…」

 そうそう、陛下はなんでもできる、スパダリですから。と、ぼくがドヤ顔してしまう。

「でもクロウは、魔力が発現したばかりで、基本の魔法やコントロールに関しては赤子同然。この先、陛下の対の者となるには、陛下に並ぶ魔力コントロールが必須です。さらには、陛下との魔法コンビネーションを習熟させるのにも、良い機会だと思うのです」
「なるほど、なかなかに面白い提案であるな?」

 ええぇぇ? なんか、陛下が乗り気です。
 それって、陛下と学園生活ができるってことぉ?

 それって、それって…。すっごい、楽しみ過ぎて、鼻血が出そうなんですけどぉ?
 陛下の、制服姿!? レア中のレア。
 ぎゃぁぁぁ、見たい。見たすぎるっ。

「クロウには、いざというとき、陛下をお守りできるくらいの剣術も、身につけさせたい。うちの息子の頭脳明晰さを知るのは、家族のみですから。陛下と並んでも遜色ない、教育履修度があると、世に知らしめておきたいという理由もあります」

「我も、魔力制御については、学びたいところがある。それに、我の世代になる貴族の子女と顔つなぎをするのも、必要なことだと思っていた。政務なども、習っている最中ではあるが。今まで我がいなくても回していたのだから、学園に通う余地は、作れなくはないだろう。ぜひ、我も入学できるよう取り計らってくれ」

 おおぉっ、学園に行くことが、本決まりになったみたいです。

 学校とは、この世界では縁がないものと思っていたので。思いがけなく、陛下と学校生活できることになり。ちょこっと、ウキ。ちょこっと、不安。

 だって、ぼく。前世では、上手に学校生活送れなかった系だからなぁ?
 生徒の陛下は、見たいものの。
 キラキラ学園生活というものは、遠い憧れ。遥かなる夢。的な?

「承知いたしました。それで、話は戻りますが。学園に通う間は、クロウを公爵家に住まわせたいのです」
 グルっと、大きく、父が話を戻してきた。
 陛下は、眉間に深くしわを刻むが。嫌とは言わなかった。

「陛下、私は十年という大事な年月、眠り。クロウとシオンと、親子として過ごす貴重な時間が失われました。そしてクロウはすぐにも、陛下に嫁いでしまう。どうか、私に父としての時間をください。せめて、クロウが学園に通う間…一年だけでも…」

「いや、一年は長すぎる。やはり、三ヶ月だ。クロウも我も教育課程は済んでいる。学園では魔力制御と人間関係の構築が主題になるだろう。だがそれには、長い期間はいらぬ。三ヶ月後の結婚式は予定通りに。そのように事を進めてくれ。その期間は…クロウを実家に戻しても良い」

 陛下が了承しちゃったから、ぼくは、はあぁぁぁっ、と、目を大きく見開いた。

「そんなぁ…ぼくは、陛下から離れたくはありません。伴侶がともにいられないのは悲しいことです」
 ちょっと情けない声が出てしまったが。ぼくは、危機感を持っているのだ。

 だって、ぼくはモブだよ?

 こんなあっさり顔の、なんの特徴もない男が。陛下のそばを離れたら、すぐにも忘れ去られてしまうではないかっ。
 さらには、学園に通うことで、若くてピチピチな美男美女に囲まれてしまったら。今は、ぼくの顔を可愛いなんて勘違いしている、ちょっと残念な美的感覚の陛下も。本来の美的感覚を取り戻してしまうのではないか?

 一般的な感覚を、陛下が取り戻したら。ぼくなんか、見向きもしてもらえなくなるじゃーん?

 父上めぇ、余計なことを。
 だけど、陛下は言うのだ。
「我も、クロウと離れたくはない。だが学園に行くのなら、やはり、クロウは実家から通うのが良いだろう。ヘタに邪推されて、クロウを中傷されるようなことは、我は望まない。おまえが大切なのだ、クロウ」
 そんな、ぼくのことをなにより考えてくれる言葉を告げられたら。ぼくは従うしかないではありませんかぁ?
 でも嫌じゃー。離れたくないのじゃー。

「それに、学園で。初々しい学生恋愛などの雰囲気も、クロウと楽しんでみたいではないか?」
 その言葉を聞いて、ぼくはハッとした。
 あぁ、陛下は。
 学生という身分を体験したことがないのだ。

 だから、すごい、ワクワクとした表情で、目をキラキラさせている。

 ぼくは、前世で学生を嫌というほど体験したから。今世で学校に行っていなくても、その記憶があるから。若者はみんな、学校生活を体験していると思い込んでいた節がある。

 学校には、ぼくは、そんな良い思い出もないし。今更学校なんて、と思ってしまったが。
 でも陛下にとっては、なにもかもが初めての体験なのだった。

 前世で、ぼくには友達がいなかったから。
 いわゆる、学生の醍醐味的なものを、実はぼくも体験していない。
 部活も、廊下でのおしゃべりも、学食ランチも。体育祭や文化祭も、積極的にやらなかったな。

 一生懸命勉強して、かといって勉強が好きなわけではなくて。
 ただただ、ひとりきりの無味乾燥な時間が過ぎ去るのを、膝を抱えて待っていたような気がする。

 あれ? これってぼくも、初体験でいいんじゃね?
 ぼくも、友達や恋人のいるリア充学生生活は初めて…なんじゃね?

 いやいや、モブがリア充だなんて。無理無理ぃ。
 でも、陛下やアイリスたちと過ごす学園生活は、楽しそうだね?
「そうですね、イアン様。この際だから、学園生活を目一杯楽しんじゃいましょうか?」
「ありがとう、クロウ。また我の夢が、ひとつ叶えられそうだ」

 にっこりと笑い合って。ぼくたちは父の提案を了承した。
「しかしながら、それほどクロウと長く離れてはいられぬ。三ヶ月後は、すみやかに結婚式だ。そのように準備するのだぞ? バジリスク公爵」
 ぼくには、素敵な笑みを向けてくれるが。
 陛下は父に、厳然と言い渡すのだった。
 父とシオンは、深く頭を下げる。でも、なんかふたりとも、どこか嬉しげな空気感を醸していた。

 なーにー? なんか、ぼくがうちに帰らなきゃいけない理由でもあるのぉ? 怖いんですけどぉ。

 ま、それはさておき。そんな経緯がありまして、陛下とぼくは、学園に入学することになったのだった。

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