【完結】幽閉の王を救えっ、でも周りにモブの仕立て屋しかいないんですけどぉ?

北川晶

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71 シロツメ草の指輪 ②

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 年齢詐称を強要する陛下がおかしくて、いつまでもクスクス笑っていたら。
 そこに、殿下とアイリスがやってきた。

「お兄様、これをどうぞ」
 殿下は陛下の首に、シロツメ草を長く編んだ首飾りをかけ。
 アイリスはぼくの頭に、シロツメ草の冠を乗せた。
 そうして、またキャッキャ言いながら、少し離れたところに、花を摘みに行ってしまう。

「あぁ、可愛いなぁ。冠を乗せた、王妃様?」
「おうひ?」
 シャーロット様とアイリスが可愛いのは、同意なのだが。
 なんか、脳みそにすぐに入ってこない単語に、首をかしげると。
 陛下はフフッと笑って。ぼくの膝に頭を乗せて寝っ転がってしまった。

 緑のじゅうたんに金の髪が広がって、とてもゴージャス。
 ぼくの膝枕で、気持ち良さそうに目を閉じて。あぁ、長いまつ毛が。高い鼻梁が。すぐそばに。なんてご褒美。
 ヤベェ、カッケー、シュキィィ。

 一応、こ、こ、恋人ですから。触れても大丈夫ですかね? ちょっとだけでも。

 指先で、陛下の顔にかかる金の髪を、そっといて。高い鼻筋を、ちょんちょんなぞる。
 陛下はくすぐったそうに、喉奥で笑った。
 今更だけど、うわぁぁ、動いてるぅ。感動。

 笑みの振動が、膝に伝わると。これはリアルなんだとしみじみ思える。
 ゲーム世界で、現実味が薄いけれど、この世界は、今ぼくが生きている世界で。陛下が生きている世界。
 ほんのすぐそばに。触れれば実体がそこにある、世界。
 この穏やかな世界を奪われるなんて、絶対に嫌だった。最大限に、抗ってやる。

「今日、陛下は帯剣していますが。バミネを警戒しているのですか?」
 聞くと、陛下は目をつぶったままだが、答えてくれた。
「あぁ。先日のように、前触れもなく現れることもあるからな。外でバミネと会っても、おまえや仲間を守ってやりたいのだ。やつを傷つけられないが、追い払うことくらいはできるだろう」
「…カザレニア国民は、王家への信頼が厚く。王の境遇を知れば、みんな、胸を痛めると思います。それほどに、民は陛下を敬愛しているのですよ? 陛下のお命を救うためなら、民も、少々のリスクは承知するはずです。イアン様、御命を守る選択を、してはいただけませんか?」

 陛下は、しばし黙っていたが。静かに目を開けて、ぼくをみつめた。
「なにも成していない王ひとりの命と、無辜むこの大勢の国民の命。選ぶべくもない」
 ぼくは答えを知っていた。
 陛下は、国民の命を決してないがしろにはしない。
 優しい、それゆえ、バミネにそこを突かれてしまった。

 陛下の無垢なお心を、バミネに食い荒らされていることが。とにもかくにも、腹立たしいっつうの。

「イアン様は、たったおひとり。でも、かけがえのないおひとりです。国民の中に、陛下の死を望む者など、おりません。人として…いや、僕は。僕が。貴方に、生きていてもらいたいのです」
 そばにいる者を代表して、情に訴えてみるが。
 やはり陛下は、首を縦に振らない。腕を上げて、ぼくの頬を、悲しげな顔つきでそっと撫でた。

「すまない、クロウ。おまえを選んでやれなくて。おまえを守りたいという、我のこの気持ちは、真実だ。我がただの若者だったなら、恋人のクロウを、この腕でしっかりと守ってやれたのだが…しかし、王家に生まれた者が、国民に背を向けてはならないのだ。が一族、遠い祖先の中にも、そのような愚か者はひとりもいない。それが、王家の誇り。われも、その矜持を曲げられないのだ…」

 悲しい顔をさせてしまったことが、ぼくは悔しい。
 なので、今度は正攻法で疑問をぶつける。
 ぼくはとにかく、陛下に御自身を守ってもらうよう、仕向けたかったのだ。
 ぼくが席を外す間、バミネに攻められても。できうる限り抵抗してほしいからだ。

「陛下は、バジリスク公爵にお会いしましたか? 公爵は、十年ほど表舞台に立っておりません。もしかしたら、公爵を取り込んだというのは、バミネの虚言かもしれませんよ?」
「公爵とは、会っていない。だが予想で動くには、あまりにもリスクが大きすぎる。バミネが嘘をついているというのは、大いにあり得る話だ。しかし嘘とみなして行動を起こし、多くの死者が出たらどうするのだ? 我には、そのような危険は犯せない」
 ですよねぇ?
 あぁ、やっぱり、陛下は聡明です。
 そして、おそらく、この手のシミュレーションを何度も頭の中でして、可能性を打ち消してきたのだろう。
 問いに対しての答えが、早すぎるもの。

 希望を見出し、それを打ち消す、その行為が。どれほど残酷で悲壮なことか。
 もうっ。いったい、この苦境に、どう立ち向かえばいいんだっ?

「クロウ、おまえが我を救おうとして、いろいろ考えてくれるのは、とても嬉しい。でも、それで顔を、心を、曇らせないでほしい。我は、おまえの笑顔が好きなのだ」
 膝の上にある陛下の顔を見下ろすと。なんだか、とても晴れやかな笑みを浮かべている。

「クロウ、我は今、最高に幸せだ。おまえが、この幸せをもたらしてくれた」
 やめてよ。
 最高に幸せ、なんて。そんな死亡フラグは、ぼくがへし折ってやるから。
 ぼくが、陛下をお救いしてみせるから。

「ひとつだけ。たったひとつだけでいいから。僕のお願いを聞いてくれませんか?」
「あぁ、我にできることならな」
「四月一日に、僕はこの島を出なければならない。でも。すぐに。必ず戻ってくるので。それまでは、御命をつないでいただけませんか? 陛下の腕なら、バミネを傷つけず、己の身を守ることができるでしょう?」
 ちょっと挑発的に言うと、陛下はハハッと軽く笑った。
「難しいことを言うな。だが、善処しよう。元より、そう簡単に、バミネに我の命をくれてやる気などない。国民の命が脅かされない範囲で、我は抗ってやる。おまえの願いを叶えるためにな?」

 王の矜持を曲げられなくても。
 ちっぽけなぼくのお願いを、叶えるために頑張ってくれるって。
 嬉しい。もう、泣かないと思っていたのに。また涙が出てきちゃった。

 ポロリとこぼれる前に。膝の上の陛下の唇に、キスした。

「ふふ、ということは。我が死する前に、クロウは我の元へ舞い戻ってくれるということだな? 我の死神だものな?」
 くすぐるようなキスに、小さく笑って、陛下がそう言う。
 ぼくは…貴方の死を見届けに行くわけではない。
 死神として、お迎えに行くわけでもない。守るために、戻るのだけど。

「必ず、馳せ参じます。僕は貴方の死神だから。貴方が眠る場所は、僕の、この胸の中だけですよ?」
 そう返事をすれば、陛下は安心したような顔で、そっと目を閉じるのだ。

 ふざけんなっ。簡単に、貴方を死なせたりしませんよ?
 貴方が死を覚悟しても。ぼくは貴方の分まで、死の運命から逃げおおせてみせる。
 陛下が民を想う御心は、とても尊いもの。
 民にとっても、そのような高潔な王を失うことなど、あってはならない。
 ならぼくは、陛下の、王としての矜持を守りつつ。陛下をお助けする。

 陛下とカザレニア国民、そしてぼくの…幸せのために。本当に、本当の、最高の幸せのために。

 ぼくがそうやって人知れず決意を固めているというのに、陛下はガバリと身を起こし。シロツメ草の花を三本ブチブチブチっと摘んだ。
「じゃあ、結婚しよう」
「…は?」
 思わず、素で、問い返してしまった。
 だって、話に脈絡がないんだもの。

 陛下はぼくのきょとんに、お構いなしで、自分の首にかかっている首飾りを、チラチラ見ながら。花を編んでいる。
「今、この場で、結婚するのだ。我の体は、国民に捧げなければならないかもしれないが。心は全部、おまえにやろう。クロウ、我のすべては、おまえのものだ」

 陛下は、その場に片膝をつくと。手を差し伸べた。
 地べたにペッタリ座っているぼくは、その手に、両方の手を置くのだが。
 陛下は軽く眉間を寄せて、ぼくの右手をペッと払った。乱暴だなぁ。

 でもそのあとは、すごく丁寧に。ぼくの指先に陛下の指先が添い。左手の薬指の付け根にくちづけた。
「我の伴侶に…王妃に、なってくれるか?」
「喜んで」
 これ以外の言葉がなかった。

 陛下のプロポーズに、なにか、もっと気の利いたことを言いたかったけれど。本当に、喜びしか浮かばないから。言葉もそれしかなくて。
 言葉に詰まるというより。胸がいっぱいになった。
 幸せが、体中に詰まってパンパン、みたいな?
 陛下は満足そうに、にっこりと笑うと、今編み上げたシロツメ草の指輪を、ぼくの薬指にはめた。

 そのとき、シャッターが切られたみたいな音がして。ぼくの脳裏に、一場面がバンと浮かび上がる。

 緑地に、白くて丸い花が咲き乱れる丘で。跪いた陛下と、花冠はなかんむりをかぶる主人公ちゃんの、ほのぼの美麗スチルだ。

 あぁ、これは。

 ぼくは初手で成敗組だから、ここまでたどり着くことはなかったけれど。
 主人公が陛下ルートを攻略したら出てくる、ワンシーンなのだろうな? と思い浮かんだ。

 そうだよねぇ、プロポーズシーンだもの。
 絶対、イベントアンド最高スチルが欠かせないっしょ。

 モブで冴えない男のぼくが、相手では。申し訳ないような気もするけれど。
 でも、頭に思い浮かんだシーンの主人公ちゃんは、オレンジ髪ではなく、なぜか黒髪のボブカットで。
 それゆえ、シロツメ草の白くて丸い花が、その頭に映えている。
 一瞬だったから、顔は見えなかったが。

 黒髪バージョンの主人公ちゃんもいるのかなぁ?

 でも、白い花で飾れば、黒髪も可愛らしいね?
 ぼくは、自分の指に、はめられた花の指輪をみつめる。
 ポンポンみたいな丸い花が三つ、そして茎の部分が編まれて、結構しっかりした強度がある。
 ちょっとの時間で、こんなものを作っちゃうなんて、陛下はすごいな?

 この指輪は、いつまでも取って置ける物ではないけれど。
 陛下は、口約束ではなくて、本気の誓いをしてくれているのだと、ちゃんとわかっている。
 すぐにも消えゆく己だけど、消えない部分は…魂は、ぼくにくれるって。そういう意味合いを感じたのだ。

 それって、究極じゃないか?
 陛下の、一番大切なものを、ぼくにくれるのだものね?
「おまえの作る婚礼衣装で、式を上げよう。我を支えてくれる、親愛なる仲間たちの前で。クロウへの愛を誓い、皆に祝福してもらいたいのだ」
「婚礼衣装で…」

 あぁ、陛下は。ぼくが、死に装束を作るのに、テンションダダ下がりなことを。気づいていたのですね?
 だから、唐突に、結婚しようなんて言い出したのか。

 ぼくのこの手は、陛下を窮地に追い込む物しか作り出せない。そんなふうに嘆いて。
 やっぱり衣装を消し去ってしまおうかと。ハサミを片手に。本当に、何度も、何度も思ったんだ。

 ペンダントを奪い返すことが、陛下のためにも、なるかもしれないのだからと。頭では、そう思っているよ?
 けれど。感情は、そうではない。
 陛下に、死を運びかねない物が、そこにあるのが、ただただ忌まわしいと感じてしまうのだ。

 でも。陛下は、ぼくが作るものはあくまで婚礼衣装なのだと言ってくれた。
 そして、ぼくの気持ちを軽くして、浮上させようとしている。
 なんて、心の器が大きくて、気配りの達人なのでしょう?

 陛下の、そのお気持ちを知ってしまったら。いつまでもウジウジしていられないな。
「じゃあ、三月三十一日に、絶対に仕上げなければなりませんね? 僕の作った婚礼衣装を着て、誰よりも輝く、華々しい陛下のお姿を見るのが、今からとても楽しみになりました」

 心の底から、ぼくはそう思った。
 ずっと、つらい気持ちを抱えていたけれど。

 死に装束は現時点で、死に装束ではなくなったのだ。

 陛下とぼくの、婚礼衣装。
 だったら、今まで培ってきた技能を駆使して、腕を唸らせないとなっ。

 満面の笑みのぼくに。陛下はチュッと、音の鳴るキスをしてくれた。

 そして、ふたりで立ち上がり。ランチの用意が済んだテーブルへと、足を向ける。
 白いテーブルクロスがかかった机が、丘の上にあって。ちょっとキャンプっぽい。
 机は、今はもぬけの殻になっている、近くの農家から借りてきたらしい。
 このシロツメ草は、元々牧草用ということで。
 ちゃんと詳細設定されているんだね?

 今日は、無礼講ということで。執事も料理人も護衛騎士も、みんなテーブルについて、ランチを食べた。
 サンドイッチ、唐揚げと卵焼き、フルーツ盛り合わせ。葡萄酒、オレンジジュース。
 葡萄酒は、この世界では飲料扱いで、あまり厳密に年齢制限されていないんだ。自己責任的な。アルコール度数もかなり低いしね。

 つか、唐揚げっ? アイリスが伝授したの? 醤油、あるの?

「お、お、お、美味しいですね。アルフレド、これってなんの味?」
 キョドりながらもアルフレドに聞くと。
 彼は垂れ目を微笑ませて、得意げに説明してくれた。

「ショウガにニンニクに魚醤ぎょしょうと粉だぞ? アイリスが教えてくれたんだ。外では焼き物ができないが、これなら持ち運ぶことができて、ピクニックに最適だよな? 美味しいし」

 ぎょ、魚醤?
 なるほど。ここの世界で、醤油を見たことがなかったから。和食はあきらめていたんだが。魚醤で代用可能なのか。
 魚醤は、海産物から取れる液体だ。醤油に比べたら、癖があるが。大豆を加工するより、海が近いカザレニアでは魚醤の方が手に入りやすいんだな?
 今度、自分でも作ってみよう。
 だって、美味い。
 うみゃいよ、唐揚げ。懐かしの味すぎて、涙出るぅ。

 そうして、みんなでワイワイ昼食を食べていたら。その席で、陛下が告げた。
「みんな、聞いてくれ。我は本日、クロウと結婚した。クロウは我の妻になった」

 すると、アイリスとシャーロットという女性陣が、きゃあと、嬉しい悲鳴を上げた。
 若干一名、ふざけんな、聞いてないぞ、勝手に決めんな、と怪獣のようにぎゃーぅぎゃーぅと鳴く者がいるが…静かにっ。

「三月三十一日に式を上げる。みんな、準備を進めてもらいたい」
 その言葉には、全員が息をのんだ。
 ぼくが翌日、島を出なければならないとわかっているからだ。

「僕は必ず、陛下の元へ戻って来ます。それまで、どうか。みなさんで、陛下のお命を守ってください」
 安心させるように、ぼくは宣言した。
 ぼくと陛下の気持ちは、おままごとなんかじゃない。
 互いに互いを守り合う、そして生きるために力を合わせる。

 だから、ここに帰ってくる。

 そのつもりなのだと、目に力を込めて告げた。
「言われるまでもない。クロウ、おまえは、陛下の大事な者なのだから。早く戻って、陛下のお心を支えてやってくれ」
 セドリックが、皆を代表して。太陽のような明るさが突き抜ける笑顔で、言い。
 ぼくは元気いっぱいに、はいっ、と返事をした。
 事情を知っているラヴェルだけは、心配そうな顔をしていたけど。
 みんなは、ぼくの返事に微笑んでくれたよ?

 そうして、おめでとうの声と、祝杯の声が上がって。ランチのテーブルは、笑顔であふれた。
 主人公のアイリスが、蛍光オレンジの三つ編みをほどき、ゆるやかなウェーブを風になびかせて。アルフレドと笑い合う。
 シャーロット様は、チョンにミルクを与えながら、勝ち気な目を柔和に微笑ませている。
 赤髪のセドリックは、銀髪のクールビューティーのシヴァーディと肩を組んで乾杯し。
 ラヴェルはぼくを心配そうに見ながらも、黙々と給仕にいそしんでいる。

 そしてぼくの隣には、麗しの王、イアン様が。ぼくの旦那様が。きらめく海色の瞳で、愛しげにぼくをみつめている。

 アイキンのメインキャラが、一堂に会する、和気あいあいシーン。
 レアな場面に、モブがひとりもぐり込むという…違和感半端ないのは重々承知です。

 でも、陛下が笑っている。
 みんなも笑っている。

 ただそれだけで。ぼくは幸せを深く噛み締めるのだ。今日はなんて、いい日だろう。

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