【完結】幽閉の王を救えっ、でも周りにモブの仕立て屋しかいないんですけどぉ?

北川晶

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24 モブなのに、イベント発生?

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     ◆モブなのに、イベント発生?

 食事を終え、ワゴンをサロンの入り口付近に置いておいたぼくは、もう一仕事しようと思い、作業台の前に立った。
 シオンは自室で、ぼくが独自に作った問題集を使って勉強中。
 王城に来たからといって、遊ばせておいたりしないぞ?
 学園に行けないとしても、卒業生と同じくらいの知識を、シオンには学ばせたいので。
 呪いが解けたら、すぐにも仕事に貢献できるような人材に、育てておかねば。
 解呪できず、助けてやれず、なにもしてやれない、不甲斐ない兄だが。
 ぼくが出来る限りのことを、シオンにしてやりたい。
 学力があれば、就職時の選択肢は広がるし、どんな職でも、無駄になることはないもんな。

 しばらくして、青髪のコックさんがワゴンを取りに来た。
 わっ、第五の攻略対象者の、料理人では? 美形だから、一目でわかったよ。

 短めの青い髪は、料理人だからこそ、なのかな?
 油断ならない気配であるのに、垂れ目で、親しみを感じさせる。そこがギャップ萌えなのかな?
 目元には泣きぼくろがあり、男の色気が全開ですぅ。
 つか、乙女心を揺さぶるアイテムがてんこ盛りではないか?
 にこやかで、万民に愛されキャラっぽいけど。
 白衣の下の体つきは、筋肉に覆われ、鍛えられているのがよくわかる。
 え? 料理人って、力仕事なの?
 そういえば、前世で、居酒屋勤務の料理人さんとか、けっこうガタイ良かったかも。

「初めまして、クロウ・エイデンです。今日より王城で働かせていただいています。よろしくお願いします」
「俺は料理人のアルフレド・ランカスター。んー。なんかヒョロいなぁ。ちゃんと食べているのか? でも料理は完食しているな。えらい、えらい」
 なにやら、子供に言うような言い方だけど。
 アルフレドは見上げるほどに身長が高く、雰囲気も大人っぽいから、ぼくはまだ子供扱いなのだろう。

 むぅ、これでもぼくは成人しているのですがっ。まぁ、チビガリだから仕方ない。

「はい。とても美味しくて、全部食べちゃいました。パンがふわふわでぇ、口の中に入れたらバフッて。雲を食べているみたいで。こんな美味しくて柔らかいパンは、初めてですっ」
「おぉ? そうか。気に入ってくれたら、嬉しいよ」
 ぼくの言葉に、アルフレドは照れくさそうに笑う。
 笑うと垂れ目がへにょりと下がって、さらに柔和な印象になった。

 でも攻略本には、彼は戦う料理人とあった。きっと、バミネが襲ってきたら包丁で真っ二つにしてくれるのだろう。頼もしい。
 もう、あいつを一刀両断にしちゃってくださいっ。

「あの、できれば。パンを多めにしていただけると嬉しいのですが?」
 そうだ、シオンのためにパンを確保しなければ。と思い出し。アルフレドにも頼んでおく。
 一応、ラヴェルにも言ったが。
 食事の管轄はアルフレドだから。ちゃんと彼に筋を通しておいた方が良いかなって思って。

「そうか、そうか。了解した。いっぱいパンを食べて、もっと体に肉をつけなきゃな?」
 アルフレドは、ぼくのちょんちょこりんを、指でつまんでピンピン引っ張る。
 あっ、取り忘れてた。
 そうして、アルフレドはワゴンを押して去っていった。これで完璧、食の問題は解決しただろう。

 それにしても、料理人を攻略すると、どんなストーリー展開になるのだろう?
 王様を救い出せるのだろうか?
 ゲーム進行時は、まず、王様の攻略を優先したから。他のキャラを選んだときどうなるのか、さっぱりわからない。
 つか、王様ルートだって、すぐに成敗されたから。序盤のあらすじしか知らんけど。
 いわゆる、王城に入るまで、ってやつだ。
 もう、この先はどうなるのか、わからないから。出たとこ勝負だよ。

 ま、モブだから。物語の傍観者って立ち位置のぼくが、なにをしても、なんの影響もないだろうけどね。

 というわけで。ぼくは、気を取り直して、作業台に向かった。
 夜も更けたし、もう誰もたずねてこないよね?
 切りの良いところまで仕上げたら、今日は早めに就寝しよう。
 船で乗り物酔いしかけたから、やっぱり疲れはある。

 そうしてチクチクしていたわけだが、ちょっとのつもりが何時間か経ったのかな。なにやら廊下が騒がしいなと思って。
 前髪のちょんちょこりんを、今度は忘れずに直して。顔を上げたら。

 サロンに陛下が入ってきた。

「…陛下?」
 いやマジで、陛下はこの部屋にもう来ることはないだろうと思っていたから。びっくりしてしまった。
 だが呆けてもいられず。スツールを降りて、陛下の前で頭を下げた。
 その目線の先に、ぼくは、見てはいけないものを見てしまった。

 陛下が、手に、剣を、持っている。…持っている。

 え? 成敗案件?
 こんな時間差で成敗なのですか? 陛下。

 ぼくはさすがに、血の気が引いた。
 もう。サッと。顔から血が降りてくる感覚を実感しました。

 でも。でも、でも。陛下が持っている剣って、もしかして、ミハエルの剣では?
 そう思ったら、ぼくは途端に興奮してしまった。

 ミハエルは。王族の中でも名高い剣豪。
 王家の武勇伝は数あれど、その中でもぼく的ナンバーワンの冒険活劇だ。
 ミハエルの剣は、宝石が埋め込まれているわけでもない、実用的な普通の剣なのだが。つばのところに白い虎が彫刻されている。
 今日も白虎びゃっこが血に濡れる…が決め台詞でさっ。
 シオンなんか、臭い台詞とか言うけど。
 それがいいんじゃねぇか。わかってないなぁ。
 で、その彫刻があったから、ミハエルの剣だと思ってテンション爆上がったわけだがぁ…。

 いやいや、待て待て。
 剣を持った陛下と、部屋でふたりきりになる。これって、イベントじゃね?
 ぼくが前世で、十連続成敗を受けた、あれじゃね?

 ヤバいよヤバいよ。
 ぼくはこのイベント乗り切れなかったよ。
 攻略する前に、流れ星に当たってマジ死したからねっ。
 つか、なんでモブなのにイベント発生するんですか?

「顔を上げろ」
 陛下に言われ、ぼくは顔を上げる。
 もう、ここは開き直って。真っ向勝負するしかない。

 目の前の陛下は、黄金色の髪が豊かで、神々しくて。くっきりとしたアーモンド形の、二重の目元がっ、金色のまつ毛に縁どられていて、もう、もう、美々しいんですけどっ?

「殺しに来たのだ、死神を」
 そう言って、陛下は鞘から剣を抜く。
 見せつけるように、目の前で抜かれていく剣は、鞘と刃が擦れる音を響かせる。
 鈍く光る剣の刃文と、鋭い陛下の眼差しが、重なって…。

 ギャーッ、格好良すぎて、目が潰れるっ。無理無理無理。

 なんて、頭の中では騒いでいたけど。
 表面上は、なにも言えず、ただ立ち尽くしているだけだった。
 陛下はその切っ先を、ぼくの胸の辺りに突きつける。

 心が刺し貫かれたかのように、そのときだけ唇がふるりと震えた。

「剣を突きつけられて、どうして逃げない? 抵抗しないのか? 命乞いをしてみせろ」
「だ、大丈夫、です」
 ぼくは細く息を吐き出して。そっと、その場に正座した。
 完全なる、成敗案件。万事休すである。
 でも、ここは、ゲームの世界であって、ゲームの世界ではない。
 カーソルも選択肢も出てこない、リアルな現場なんだっ。
 ここは陛下に、真摯に、心と言葉を尽くして、わかってもらわなければならない。

 ぼくが、モブだということをっ!!

「大丈夫とはなんだ。なにが、どう大丈夫なのか、言ってみろ」
「陛下のような高貴なお方に、お会いするのは初めてです。おそらく、僕は無礼な振る舞いをしてしまったのでしょう。思い返せば、心当たりはあります。陛下がお出ましのときに、礼を尽くせなかったこと。先ほど、不躾ぶしつけなお願いをしてしまったこと。誠に申し訳ありませんでした」

 深々と頭を下げて、まずは、とにかく、謝った。
 そして、顔を上げてニコリと微笑む。ぼくは無害のモブですと、アピールするために。

「なぜ笑う? おまえはここで死ぬのだぞ」
 冷ややかに見下ろされ。失敗したと悟った。
 笑って誤魔化そうとするのは、世界では通用しない日本人の悪い癖だと、どこかで聞いたことがあったな。
 ここは異世界だが。誤魔化せないみたいだ。

「すみません。幼少から、人から受け入れられるよう、とにかく笑っていなさいと教えられまして。悪い癖のようなもので。不真面目なわけではないのです」
 恥ずかしくなって、顔がカッとした。
 血の気は戻ったが。頬は赤くなってそうだ。

 さてさて、これからどうしよう。と思っていたら。陛下が言った。
「誤魔化すな。どうせ…気性の荒い、偏屈な王だから、笑ってこびを売れとでも忠告されたのだろう? だがそれは、このようなところへのこのことやってきた、おまえが悪いのだ」
 王が剣を振り上げる。
 でも、ぼくは。そのとき、どうしても言いたいことがあって。少し声を張り上げて、言った。

「陛下の婚礼衣装に携われる誉れを、どうして他の者にやれるでしょうっ」

 そりゃ、陛下の衣装を作れるとなれば、のこのこと、どこへでも行きますよ。
 こうして成敗されるかもしれないとわかっていても、多少の危険はかえりみずに来てしまいますよ。
 陛下が己の服に袖を通す、そんな場面を、仕立て屋は夢に見ているのですよ。

「蛮族から本土を守り切った勇猛な国王一族のお話を、幼き頃より本で読み。僕は王家を敬愛しております。その現国王であられる陛下の、めでたき日の衣装を仕立てられるというこの喜びは、誰にも渡せませんっ」

 これでわかっていただけましたか? 陛下っ。
 ぼくが王家オタクで、推しは陛下で、仕立てしか能のないモブだということをっ。

 期待に瞳を輝かせ、ぼくは陛下をみつめたが。
 王は驚きに目を見開き、唇も少し開く。あぁ、無防備な顔つきでも、なお素敵です。

「おまえは…婚礼衣装を作りに来たのか?」
 ええ? そこからですか?
 ぼくが仕立て屋なのは、陛下自身が口にしていたので、承知しているとは思うが。

 つか、バミネの野郎が、きっと言い忘れているんだな。職務怠慢男め。

「もしかして、依頼内容が間違っていましたか? もしも、お好みの絵柄などございましたら、すぐにお直しいたします。婚礼衣装ではなくても、普段使いのシャツでもオーダースーツでも、なんでも対応いたします。あ、でも…そもそも僕がお気に召さないのでしょうか? ですが、どうか、僕に引き続き陛下のお衣装に携われる栄誉をお与えください。目障りであるのなら、この部屋から一歩も出ず、黙々と作業に従事いたします。だから、なにとぞ、チェンジだけは御容赦を…」

 そうです。ゲームのクロウは邪魔ばかりしてウザい限りでしたが。
 ぼくは絶対、陛下とアイリスの邪魔などいたしませんからっ。

 ぼくもラヴェルを見習って、陛下の要求にはなんでも応えてみせますから。
 なので、なにとぞ。なにとぞぉ…。と。ぼくはお祈りモードで陛下に懇願する。

 っていうか、バミネのやつ。きっと、陛下にわざと詳細を伝えず、ぼくが粗相して陛下に成敗されるのを、狙っていたんじゃないかな?
 だから、もう本土の地を踏めない、みたいなことを言ったんだ。
 むーかーつーくー。
 怒りのあまり、唇がワナワナしてしまったよ。

「…冗談だ」
 ぼくがバミネへの怒りで打ち震えていると、陛下がつぶやいた。
 お祈りモードで、うつむけていた顔を上げると。
 陛下は剣を鞘におさめ。ちょっとぶっきらぼうな様子で言う。

「わかるだろう? 城から出られず、暇を持て余した…戯れだ」
 そして、ぼくとは目を合わせることなく、ササッとサロンを出て行ってしまった。

 ぼくはしばし、床に座ったまま、呆然としていたが……。
 あぁ、なるほどね。あれだ。ドッキリってやつ。
 初めて島に来た働き手に、ドッキリしかけて、歓迎するやつぅ?

 ええ? 陛下ってそういうこと考えちゃう、ライトな御方なの? ちょっと意外だ。
 でも、あんなに大人びて、威厳があって、ぼくより全然体格が大きくてたくましいけど。
 まだ十八歳だもんな。
 王城の中の働き手も、少なそうだし。新顔にシビレル挨拶をかましたってことだね? 了解、了解。

 成敗案件かと思っていたけど。ぼくが勘違いしちゃったんだな?
 そうだよね。そうそう、成敗したりしないよ。
 ゲームじゃなくて、ここはリアルなんだから。

 ひとり、心の中で納得していたら。
 なにやら視線を感じ。ぼくは自室の方を見た。

 そうしたら、シオンが、扉を二センチほど開けて、目だけでこちらを見ていた。怖っ。

 ま、シオンにしてみたら、兄の危機を察し、いつ出て行くべきか、思案していたのだろうけど。
 これは陛下の戯れだ。姿を現さなくて正解だったね。
 でも、誰かに見られたらヤバいから。
 ぼくは手を振って、部屋の中に入るよう示す。
 シオンは、不機嫌オーラを漂わせつつも。パタリと扉を閉めた。
 怖っ。ホラーチックなのやめて。

 だけど。ドッキリとは言え、寿命が二年ほど縮まるくらいにはドキドキしたよ。
 どっと、疲れた。今日は仕事を終わらせて、もう寝よう。

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