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12 クロウフィーバーってなに?
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◆クロウフィーバーってなに?
階段を降り切った陛下は、礼を取るふたりのうち。まず、アイリスに声をかけた。
「アイリス・フローレンス子爵令嬢。こたびは行儀見習いということだが、御令嬢に雑事をさせるのは忍びない」
「ありがたき、お言葉です。陛下。王城での立ち居振る舞いを学ぶ機会を与えてくださり、とても感謝しております。誠心誠意務めさせていただきます」
見事な淑女の礼を取り、アイリスは如才なく挨拶した。
頭を下げているから、ぼくは全然、見えないんだけど。気配では、そんな感じ。
あぁ、陛下と主人公ちゃんの出会いの場面を、この目で見られたら良かったのに。
とりあえず、成敗、的な雰囲気はないので、安堵した。
ま、出会いがしらの成敗はないよね?
「アイリス嬢には、この王城で過ごす、母上や妹の話し相手になってもらいたい。特にシャーロットは、翌年には本土の学園にて学ぶ機会を与えられるはず…。本土や学園の雰囲気を、妹に教えてやりたいのだ」
この国の貴族の子女は、十四歳から四年間、勉学、マナー、剣術、魔法、などを学ぶ王立セントカミュ学園に入るのが一般的だ。
そして、翌年十四歳になられる王妹のシャーロット殿下は。普通なら、学園に入学できるのだが。
今の情勢では、なかなか厳しいかな。
陛下は、八歳のときに王位を継承され、学園には通わなかったはず。
でもそれが、国王になったからなのか、バミネの妨害によるものなのかは、わからない。
ちなみにぼくは、平民だから通っていないよ。
でも、シオンは、公爵子息として学園に行かせてやりたかったなぁ。
そうしたら、セントカミュ学園を舞台に、もう一本恋愛シミュレーションゲームができそうだよね?
でも、バミネからネックレスを奪い返せたら…シオンの呪いは解けるかも。
シオンに学園生活をさせてやりたい。
今、シオンは十四歳だし。ワンチャン、まだ間に合うかも。
そうだ、ぼくはあきらめない。愛する弟のためにも。
「はい。私の知る限りになりますが。シャーロット殿下にお伝えさせていただきます」
アイリスの答えに、陛下は満足したようにうなずいた。気配がした。
それはともかく、初めて耳にした王の声音は、あの、アイキンの中の王と同じ声質だった。
色気が、声にダダ漏れている、腰にビンビン響く魅惑の声だ。
威厳と気品があり、低めで張りがある。遠くまで響き渡るような、素敵な声。この声優さん、好きだったぁ…。
アイキンと言えば。ゲーム内の陛下の髪、短かったんだよな。
短いといっても。セドリックの髪型ような、スポーツマンが洗うのに便利だけど、おしゃれもしたい…みたいな、十センチ長さの短髪、ほどじゃなくて。
襟足が隠れる、十代の男性がする、おしゃれ短髪って感じだけど。
でも、現在、目の前にいる陛下の髪は。腰に届くほどの長髪だった。
オープニング映像の、潮風に前髪が揺れる、その合間から見える鋭い眼光も。さいっこうに格好よかったけど。
リアルの。黄金の髪が波打つ、長髪の陛下もいい。まるでライオンのような風格というか?
などと。ぼくは陛下を、頭の中で褒めたたえていたのだけど。
黒い靴の先が、ぼくの目に映った。
え? 陛下がこっちに来たのか?
モブに陛下が声をかける場面など、アイキンにはなかったのに。
「おまえが、バミネが寄越した仕立て屋か? 顔を上げろ」
今まで甘く優しげな声音だったのに。ぼくへの声掛けは、いかにも不機嫌そう。
やべぇ、怒っているよ。
やはり、許しを得ていないのに目を合わせちゃった、さっきの無作法を、怒っているんだよな?
無礼だと、モブでも成敗されちゃうかもしれないよぉ。
大失態に、血の気が引くが。これ以上、非礼を重ねられないので。
ぼくは、青ざめた顔をおずおずと上げた。
すると、ほんの目の前に、きらめいた御仁がいた。
白皙の肌に、海色の瞳。目にまぶしいほどの、黄金の長い髪。かといって女性的ではなく。男らしい体躯は頑健で、切れ長な目元は凄烈で。
精悍な顔つきは、若輩ながら王の威厳を醸している。
アイキンのオープニングで見た短髪の王は、若々しくて、王だけど、どこか未熟さや頼りなさを感じさせる、王子様というような印象だった。
でも、今目の前にいる長髪の陛下は。十八歳とは思えない、完成された、大人の、頼もしそうな男性だった。
王に睥睨されると。視線の迫力だけで、射殺されそうだ。
「陛下、お目にかかれて光栄です。クロウ・エイデンと申します」
挨拶のため、再び頭を下げると。
陛下は、床に片膝をついて。ぼくの顎を指先で掴んだ。ひぇぇ?
む、むむ、無理矢理、顔を上げさせられたら。もう、拳ひとつ分も間がないほど至近距離に陛下の顔があるんですけどぉ? ひえぇぇぇ?
わわわ、まつ毛が、黄金色です。瞳にエフェクト入ってます。
鼻が高くて触れそうです。ぼくの鼻が低いから、かろうじてくっつかないだけです。
つか、こんなハイパーイケメンの圧、目が潰れるっ。無理無理無理。
「こんな長い前髪の仕立て屋などいるものか。はっきり申せ。おまえはバミネのスパイなのであろう?」
あぁ、ぼくは。スパイだと疑われていたのか?
だから、なんとなく。セドリックもチクチクしていて。
陛下は最初から、不機嫌だったのだな?
でも、ご安心を。ぼくはただのモブなので。
「恐れながら、服もドレスも、何着も仕立てており。本土ではそれなりに実績もございます。バミネ…という者とは、今回の件で初めてお会いしました」
バミネに、様とかつけたくないから。貴族相手に不敬なんだけど。知らない態で言葉を濁した。
つか、あいつに敬意など欠片もないしな。
「陛下のお衣装を手掛けられるのは、最高の誉です。精いっぱい務めさせていただきます」
なんとか返答でき。ぼくは安堵して、一瞬微笑んだ。
その、ぼくの顔を見て。陛下が目をみはる。
「…クロウとは、異国でカラスという意味があるそうだ。死神のごとき、醜い容貌のおまえには、ピッタリの名であるな」
「は? 兄上を醜いとは何事だっ。国王だろうと許さぬぞ」
チョンが、ぼくを死神呼ばわりされてキレてしまった。
本当に兄想いの弟だよ。
でも、今は、こじれちゃうから。シャーシャー言うチョンの鼻を、ぼくはツンとつついて黙らせた。
「まさか、黒猫まで従えているとはな。黒髪、黒目に、深い闇を思わせるロングコート。不吉な演出も、ここまでされると、いっそ笑えるなっ」
ハッと、陛下は鼻で笑うが。目は笑ってない。
王は冷たい視線でぼくをザクザク突き刺した。
「長居は許さぬ。速やかに仕事を終え、ここから去れ」
歓迎していないと、言葉と態度で表した王は。ぼくをすっぱりと切り捨てるかのように、立ち上がり、踵を返した。
王の背後には、ふたりの従者が付き従っている。
曲線の階段を上っていき、陛下は二階の廊下を足早に進み、やがて姿を消した。
緊張の糸が切れ、ぼくははぁぁ、と深いため息をつく。
どうやら、ぼくは陛下には嫌われてしまったようだ。
ま、モブだからいいんだけど。大失態を犯したのに、成敗されなかっただけで、上出来じゃね?
「ああぁぁぁ、クロウ様…なんてこと。こんなことがあるなんてっ」
そうしたら、アイリスがそばに寄ってきて。いまだ床に座り込んだままのぼくの近くに膝をついた。
主人公ちゃんは優しいから、陛下に嫌われたぼくを憐れんでくれたのかなと思った。
「陛下が、クロウをカラスだと言って貶めるのは、三パーセントの確率で出現する、幻のクロウフィーバーなのです。すごいですっ。ヤバいですぅ」
は? 今、クロウフィーバーって言った? なにそれ?
「あぁぁ、ヤバいわ、ヤバいわ。これからレアイベントがてんこ盛りよ。リアルで、この目で、クロウフィーバーを拝めるなんて。なんて幸運なのかしらっ!!」
「あの、アイリス様。クロウフィーバーって、いったい…」
ぼくは、これは重要情報だと思って、アイリスに詳しい話を聞きたかったのだけど。
興奮しているアイリスは聞いちゃいねぇ…。
「アイリス様、仕事の説明をいたしますので。こちらに…」
そうする間に、アイリスは侍女長に呼ばれてしまった。
アイリスは立ち上がる前に、ぼくの手を握ると。ウルウルした桃色の瞳でぼくをみつめた。
「クロウ様。きっと、愛の力で王様を救ってくださいね? あっ、成敗されないようにだけ、気をつけてっ」
「は…え?」
ぼくには不穏に聞こえるその言葉を残し、アイリスは侍女長の元へと行ってしまった。
ええぇ? なんで? 王様を救うのは、アイリスなんじゃないの?
つか、モブだから、成敗ないと思っていたのにぃ?
マジで、クロウフィーバーってなに? なんなの?
教えていってくれよぉ、アイリスぅ?
エントランスホールに、ぼくはポツンと残され。途方に暮れる。
いったい、なにが起こっているんですか?
しかし。このあと、仕事部屋にこもるぼくと、後宮勤務になるアイリスの接点は、ほとんどないのであった。
嘘でしょ? 攻略本がないと無理なんですけどぉ?
階段を降り切った陛下は、礼を取るふたりのうち。まず、アイリスに声をかけた。
「アイリス・フローレンス子爵令嬢。こたびは行儀見習いということだが、御令嬢に雑事をさせるのは忍びない」
「ありがたき、お言葉です。陛下。王城での立ち居振る舞いを学ぶ機会を与えてくださり、とても感謝しております。誠心誠意務めさせていただきます」
見事な淑女の礼を取り、アイリスは如才なく挨拶した。
頭を下げているから、ぼくは全然、見えないんだけど。気配では、そんな感じ。
あぁ、陛下と主人公ちゃんの出会いの場面を、この目で見られたら良かったのに。
とりあえず、成敗、的な雰囲気はないので、安堵した。
ま、出会いがしらの成敗はないよね?
「アイリス嬢には、この王城で過ごす、母上や妹の話し相手になってもらいたい。特にシャーロットは、翌年には本土の学園にて学ぶ機会を与えられるはず…。本土や学園の雰囲気を、妹に教えてやりたいのだ」
この国の貴族の子女は、十四歳から四年間、勉学、マナー、剣術、魔法、などを学ぶ王立セントカミュ学園に入るのが一般的だ。
そして、翌年十四歳になられる王妹のシャーロット殿下は。普通なら、学園に入学できるのだが。
今の情勢では、なかなか厳しいかな。
陛下は、八歳のときに王位を継承され、学園には通わなかったはず。
でもそれが、国王になったからなのか、バミネの妨害によるものなのかは、わからない。
ちなみにぼくは、平民だから通っていないよ。
でも、シオンは、公爵子息として学園に行かせてやりたかったなぁ。
そうしたら、セントカミュ学園を舞台に、もう一本恋愛シミュレーションゲームができそうだよね?
でも、バミネからネックレスを奪い返せたら…シオンの呪いは解けるかも。
シオンに学園生活をさせてやりたい。
今、シオンは十四歳だし。ワンチャン、まだ間に合うかも。
そうだ、ぼくはあきらめない。愛する弟のためにも。
「はい。私の知る限りになりますが。シャーロット殿下にお伝えさせていただきます」
アイリスの答えに、陛下は満足したようにうなずいた。気配がした。
それはともかく、初めて耳にした王の声音は、あの、アイキンの中の王と同じ声質だった。
色気が、声にダダ漏れている、腰にビンビン響く魅惑の声だ。
威厳と気品があり、低めで張りがある。遠くまで響き渡るような、素敵な声。この声優さん、好きだったぁ…。
アイキンと言えば。ゲーム内の陛下の髪、短かったんだよな。
短いといっても。セドリックの髪型ような、スポーツマンが洗うのに便利だけど、おしゃれもしたい…みたいな、十センチ長さの短髪、ほどじゃなくて。
襟足が隠れる、十代の男性がする、おしゃれ短髪って感じだけど。
でも、現在、目の前にいる陛下の髪は。腰に届くほどの長髪だった。
オープニング映像の、潮風に前髪が揺れる、その合間から見える鋭い眼光も。さいっこうに格好よかったけど。
リアルの。黄金の髪が波打つ、長髪の陛下もいい。まるでライオンのような風格というか?
などと。ぼくは陛下を、頭の中で褒めたたえていたのだけど。
黒い靴の先が、ぼくの目に映った。
え? 陛下がこっちに来たのか?
モブに陛下が声をかける場面など、アイキンにはなかったのに。
「おまえが、バミネが寄越した仕立て屋か? 顔を上げろ」
今まで甘く優しげな声音だったのに。ぼくへの声掛けは、いかにも不機嫌そう。
やべぇ、怒っているよ。
やはり、許しを得ていないのに目を合わせちゃった、さっきの無作法を、怒っているんだよな?
無礼だと、モブでも成敗されちゃうかもしれないよぉ。
大失態に、血の気が引くが。これ以上、非礼を重ねられないので。
ぼくは、青ざめた顔をおずおずと上げた。
すると、ほんの目の前に、きらめいた御仁がいた。
白皙の肌に、海色の瞳。目にまぶしいほどの、黄金の長い髪。かといって女性的ではなく。男らしい体躯は頑健で、切れ長な目元は凄烈で。
精悍な顔つきは、若輩ながら王の威厳を醸している。
アイキンのオープニングで見た短髪の王は、若々しくて、王だけど、どこか未熟さや頼りなさを感じさせる、王子様というような印象だった。
でも、今目の前にいる長髪の陛下は。十八歳とは思えない、完成された、大人の、頼もしそうな男性だった。
王に睥睨されると。視線の迫力だけで、射殺されそうだ。
「陛下、お目にかかれて光栄です。クロウ・エイデンと申します」
挨拶のため、再び頭を下げると。
陛下は、床に片膝をついて。ぼくの顎を指先で掴んだ。ひぇぇ?
む、むむ、無理矢理、顔を上げさせられたら。もう、拳ひとつ分も間がないほど至近距離に陛下の顔があるんですけどぉ? ひえぇぇぇ?
わわわ、まつ毛が、黄金色です。瞳にエフェクト入ってます。
鼻が高くて触れそうです。ぼくの鼻が低いから、かろうじてくっつかないだけです。
つか、こんなハイパーイケメンの圧、目が潰れるっ。無理無理無理。
「こんな長い前髪の仕立て屋などいるものか。はっきり申せ。おまえはバミネのスパイなのであろう?」
あぁ、ぼくは。スパイだと疑われていたのか?
だから、なんとなく。セドリックもチクチクしていて。
陛下は最初から、不機嫌だったのだな?
でも、ご安心を。ぼくはただのモブなので。
「恐れながら、服もドレスも、何着も仕立てており。本土ではそれなりに実績もございます。バミネ…という者とは、今回の件で初めてお会いしました」
バミネに、様とかつけたくないから。貴族相手に不敬なんだけど。知らない態で言葉を濁した。
つか、あいつに敬意など欠片もないしな。
「陛下のお衣装を手掛けられるのは、最高の誉です。精いっぱい務めさせていただきます」
なんとか返答でき。ぼくは安堵して、一瞬微笑んだ。
その、ぼくの顔を見て。陛下が目をみはる。
「…クロウとは、異国でカラスという意味があるそうだ。死神のごとき、醜い容貌のおまえには、ピッタリの名であるな」
「は? 兄上を醜いとは何事だっ。国王だろうと許さぬぞ」
チョンが、ぼくを死神呼ばわりされてキレてしまった。
本当に兄想いの弟だよ。
でも、今は、こじれちゃうから。シャーシャー言うチョンの鼻を、ぼくはツンとつついて黙らせた。
「まさか、黒猫まで従えているとはな。黒髪、黒目に、深い闇を思わせるロングコート。不吉な演出も、ここまでされると、いっそ笑えるなっ」
ハッと、陛下は鼻で笑うが。目は笑ってない。
王は冷たい視線でぼくをザクザク突き刺した。
「長居は許さぬ。速やかに仕事を終え、ここから去れ」
歓迎していないと、言葉と態度で表した王は。ぼくをすっぱりと切り捨てるかのように、立ち上がり、踵を返した。
王の背後には、ふたりの従者が付き従っている。
曲線の階段を上っていき、陛下は二階の廊下を足早に進み、やがて姿を消した。
緊張の糸が切れ、ぼくははぁぁ、と深いため息をつく。
どうやら、ぼくは陛下には嫌われてしまったようだ。
ま、モブだからいいんだけど。大失態を犯したのに、成敗されなかっただけで、上出来じゃね?
「ああぁぁぁ、クロウ様…なんてこと。こんなことがあるなんてっ」
そうしたら、アイリスがそばに寄ってきて。いまだ床に座り込んだままのぼくの近くに膝をついた。
主人公ちゃんは優しいから、陛下に嫌われたぼくを憐れんでくれたのかなと思った。
「陛下が、クロウをカラスだと言って貶めるのは、三パーセントの確率で出現する、幻のクロウフィーバーなのです。すごいですっ。ヤバいですぅ」
は? 今、クロウフィーバーって言った? なにそれ?
「あぁぁ、ヤバいわ、ヤバいわ。これからレアイベントがてんこ盛りよ。リアルで、この目で、クロウフィーバーを拝めるなんて。なんて幸運なのかしらっ!!」
「あの、アイリス様。クロウフィーバーって、いったい…」
ぼくは、これは重要情報だと思って、アイリスに詳しい話を聞きたかったのだけど。
興奮しているアイリスは聞いちゃいねぇ…。
「アイリス様、仕事の説明をいたしますので。こちらに…」
そうする間に、アイリスは侍女長に呼ばれてしまった。
アイリスは立ち上がる前に、ぼくの手を握ると。ウルウルした桃色の瞳でぼくをみつめた。
「クロウ様。きっと、愛の力で王様を救ってくださいね? あっ、成敗されないようにだけ、気をつけてっ」
「は…え?」
ぼくには不穏に聞こえるその言葉を残し、アイリスは侍女長の元へと行ってしまった。
ええぇ? なんで? 王様を救うのは、アイリスなんじゃないの?
つか、モブだから、成敗ないと思っていたのにぃ?
マジで、クロウフィーバーってなに? なんなの?
教えていってくれよぉ、アイリスぅ?
エントランスホールに、ぼくはポツンと残され。途方に暮れる。
いったい、なにが起こっているんですか?
しかし。このあと、仕事部屋にこもるぼくと、後宮勤務になるアイリスの接点は、ほとんどないのであった。
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