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83 大人になったのだな
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◆大人になったのだな
天誠に、話の修正を求められた藤王は。改めて、堺に向き直る。
「堺が、記憶を取り戻したというのなら…私が堺に、愛していると言ったことは覚えているか?」
「…はい。ちょっと、目が回っていましたが」
「実は、不破に咎められたのだ。同意なく、私は堺に触れてしまった。私は当然、堺を伴侶に迎える気であったし、堺も、口には出さずとも、私の気持ちをわかってくれていると思い込み…しかし伴侶になる約束も取り交わさない中、同意なく触れることは、間違いであった。同意なき接触は、嫌悪を生む。私はそれを知っていたのに。愛する弟に、自分がそれをしてしまったと知ったとき、愕然としたのだ」
「触れるとは、キスのことですか? あのとき、私は。なにをされているのかもわからなかったのに」
「それがいけない。キスがなにかもわからない者に、触れてはならないのだ。だから私は、不破に従い、その場を離れ。彼が戒めたとおり八年、堺が大人になるまで…会わないでいることに決めたのだ」
そして、藤王は堺の両手を取って、己の両の手の中に包み込む。
厳かに。緊張感を持って。告げた。
「今、戒めの時が過ぎ、私は堺の前に立つことができた。堺、もしも愚かだった私を許してくれるなら。どうか私と結婚してくれ。一生、おまえを愛し、守ると誓う」
「許しますっ。兄さん、私に触れた、そのことを八年も戒めるなんて…期間が長すぎますよ。私は、貴方を慕っていました。子供の頃は、兄さんの伴侶になるのだと、思っていたのですよ? だからキスをされても、そのときキスの意味がわかっていたとしても、決して嫌悪など生まれなかったと思うのです。だから、そんなに自身を責めないでください」
兄の、真摯な告白を受け、堺は涙した。
紫輝は、彼の涙は、氷のような粒になるのだろうと思っていたけれど。
その涙は熱く、頬を伝って顎からこぼれ落ちていく。
「貴方に抱き締められ、私は心の安寧を感じ。貴方の体温で、寂しさを和らげることができた。今も、貴方に笑いかけられた日々を思い出します。この八年、ずっと貴方を恋しく思っておりました。けれど、その…兄さんへの愛情はあるのですが、睦み合いたいと思う人は、兄さんではないのです」
一瞬、受けてもらえるのかと期待した藤王は。堺の言葉に、落胆してしまう。
「特別に想う人がいます。この人と、キスをしたい。愛し合いたいと望む人が…。私は、もう、その方でなくては駄目なのです。申し訳ありません、兄さん」
愛していると言う者を、兄の求婚を、断ることは。望外につらいのだろう。
堺はボロボロと、真珠のような涙をこぼしている。
とても、悲しそうだ。
けれど、藤王は思う。
八年前は、キスの意味も分からなかったという堺が。その相手は自分ではないと、今は明確に自覚している。
それはやはり、堺にも己にも、八年の歳月が必要だったということだ。
不破は、正しかった。
だって、もしもあのまま、藤王が堺のそばにいたら。堺は己の気持ちをよく考えることもなく、藤王と結婚していただろうから。
龍鬼である己を欲するのは、藤王しかいないと思い込んで。
伴侶になるなら、愛し愛されるべきだが。藤王の伴侶になっていたなら、きっと、愛されることしか知らないままだっただろう。
でも、今。堺は、誰かを愛しているのだ。
心から欲する者がいるのだ。
堺が自ら手を伸ばす、そのような場面は。
藤王は、堺が庭で蝶を追いかけていた、あの場面しか知らない。
いつも、堺はあきらめていた。
両親の愛情が欲しかっただろうに、手を伸ばせず。
読書が好きだったのに、戦場へ行かされ。
心を読む能力があることで、友達も作れずにいた。
そのような弟が、己の意志で、好きだと主張するものがある、それが兄は嬉しい。
それに、愛情があると言ってくれた。
愚かな行為も、許すと言ってくれた。
堺の兄であれるなら、それでいいではないか。
「そうか、堺は本当に、大人になったのだな。私よりも、ちゃんと考えて。自分で愛する者をみつけ出せるなんて、すごいじゃないか」
「…買い被りです。私もつい最近まで、恋がどんなものか、知らなかったのですよ」
そう言って、涙を手でおさえてニコリと笑う弟が、本当に可愛くて。藤王は悶絶する。
あぁ、可愛い。
いったい誰が、己の美しい弟の心を射止めたのだ?
「堺の気持ちはわかったよ。無理に私の伴侶にするつもりなどないから、大丈夫だ。ただ、私を兄と思ってくれさえしたら…」
「当たり前です。私の兄さんは、兄さんしかいないのですから」
「ありがとう、私の優しい弟よ。私の憂いはなくなったよ。あとは、おまえが笑顔で暮らしていける世界を作るだけだ。でも…教えてくれるか? おまえが特別に想う者は、誰なのだ?」
「青桐様です」
笑顔で堺の頭を撫でていた藤王は、瞬時にメラリと燃え上がった。
文字通り、龍鬼の能力で、炎が立ち昇り。紫輝は目が点になった。
「ちょっと、小屋が燃えるっつうの」
「青桐とは、赤穂のことだろう? おまえ、赤穂と?」
紫輝の文句をガン無視して、藤王は堺に問いただす。
堺は藤王が、手裏の幹部だということを、完全に忘れていた。
だって、目の前の男は、己の兄なのだから。
でも、今は手裏の龍鬼、不破だ。
堺は慌てて、紫輝に目を向ける。
「あっ、紫輝、言ってはいけないことでしたか?」
「いや、藤王は仲間になったんだし、おいおい裏事情も明かしていくつもりだったから、大丈夫だよ。藤王、青桐は、ぶっちゃけ、赤穂ではない。別人だ」
最初の方は堺へ、あとの方は藤王へ、紫輝は顔を向けて話す。
そして軽く、赤穂は存命だが、金蓮には死んだということになっていること。赤穂の双子で、山奥で育った青桐が身代わりに立てられたことを、説明した。
「は? しかし、赤穂の兄弟なら、やはり将堂の血族で、金蓮の弟ではないかっ」
「それを言ったら、俺だって将堂の血族なんですけどぉ…つか、血族とか、ぶっちゃけ、どうでもよくね? 青桐は良い男だよ? 兄弟といっても、金蓮とは一度くらいしか会ったことないから、将堂家の者っていう意識も薄いし。山奥で育ったから、龍鬼差別が全くないし。なんてったって、堺のことベタ惚れなんだ。今日のことだって、堺に求婚する兄との対面なんて、すっごく心配してたけど。堺のことを信用して、兄弟の再会に協力してくれたんだからねぇ? 度量大きくね?」
紫輝にそう言われると、なにやら自分の方が、度量が小さいと言われているような気がする。
ムムムッとなるけれど。
堺が、自分が褒められているかのように、青桐賛辞に頬を染めているのを見ると…面白くない。
「堺が好いた相手なのだ、無条件に受け入れたいとは思う。しかし、私は金蓮に苦渋を舐めさせられたのだ。あいつのことは、どうにも許せない。青桐が将堂の者だと思うだけで、私は…」
奥歯を噛み締め、堺のように整った美しい顔が、苦しげに歪む。
藤王のその表情に、紫輝は、誰にも触れられぬ、今も尚、紅蓮の炎のごとく燃え盛る因縁があるのだと察した。
それはおそらく、堺にも感じたのだろう。
堺は藤王の手を握り直し、真摯に告げた。
「兄さんが、私への戒めのためだけに、八年もの間、姿を現さなかったとは思いません。すべてを言えぬ、その言葉通りに、兄さんは腹に、今もなにかを抱えているのですね? それほどの憎しみが金蓮様にあると言うのなら、兄さんのその気持ちをないがしろには致しません」
安心するように、と。やんわりうなずいて。堺は藤王をみつめた。
「ですが、青桐様は別人です。彼は金蓮様ではない、私が愛した人。認めなくてもいいのです。でもそれを、心の片隅に置いていただければ、私は嬉しく思います」
弟に、そのように言われると、心が揺らぐ。
優しい弟が愛した者の人格が、悪いわけはない。そう思うのに。
愛する弟が、と思うと胸が焼け。
将堂の者が、と思うと臓腑が腐る。
「まぁ、とりあえずさ。藤王、俺らの村に行ってみない? 青桐はそこにいる。兄として、言いたいことあるんなら言えばいいんだよ。胸にくすぶらせておくことない」
まさか、紫輝が青桐の不利になることを言うとは思わず、堺はギョッとした。
「紫輝、焚きつけないでください」
「いいや、堺。兄という生き物は、弟の幸せのためなら、なんだってやれるものなんだ。藤王、気に入らなければ、とことん突っぱねちゃえばいいんだ。でも、納得したなら。どれほど大きな不満でも、のみ込める。兄とは、そういうものなのだ」
ひとり納得して、うんうんうなずく紫輝を、藤王は一瞥し。
でも、そのとおりだと思う。
弟の幸せのため。
藤王はそのために、今まで生きてきたのだ。
そうか。なら。相手を見極めてやればいい。堺に相応しくない者なら、即座に突っぱねてやる。
「よし、おまえらの村に案内しろ」
藤王、言い方。
終始上からだな、と紫輝は思い。
苦笑しつつ。みんなで狩猟小屋の外へ出たのだった。
天誠に、話の修正を求められた藤王は。改めて、堺に向き直る。
「堺が、記憶を取り戻したというのなら…私が堺に、愛していると言ったことは覚えているか?」
「…はい。ちょっと、目が回っていましたが」
「実は、不破に咎められたのだ。同意なく、私は堺に触れてしまった。私は当然、堺を伴侶に迎える気であったし、堺も、口には出さずとも、私の気持ちをわかってくれていると思い込み…しかし伴侶になる約束も取り交わさない中、同意なく触れることは、間違いであった。同意なき接触は、嫌悪を生む。私はそれを知っていたのに。愛する弟に、自分がそれをしてしまったと知ったとき、愕然としたのだ」
「触れるとは、キスのことですか? あのとき、私は。なにをされているのかもわからなかったのに」
「それがいけない。キスがなにかもわからない者に、触れてはならないのだ。だから私は、不破に従い、その場を離れ。彼が戒めたとおり八年、堺が大人になるまで…会わないでいることに決めたのだ」
そして、藤王は堺の両手を取って、己の両の手の中に包み込む。
厳かに。緊張感を持って。告げた。
「今、戒めの時が過ぎ、私は堺の前に立つことができた。堺、もしも愚かだった私を許してくれるなら。どうか私と結婚してくれ。一生、おまえを愛し、守ると誓う」
「許しますっ。兄さん、私に触れた、そのことを八年も戒めるなんて…期間が長すぎますよ。私は、貴方を慕っていました。子供の頃は、兄さんの伴侶になるのだと、思っていたのですよ? だからキスをされても、そのときキスの意味がわかっていたとしても、決して嫌悪など生まれなかったと思うのです。だから、そんなに自身を責めないでください」
兄の、真摯な告白を受け、堺は涙した。
紫輝は、彼の涙は、氷のような粒になるのだろうと思っていたけれど。
その涙は熱く、頬を伝って顎からこぼれ落ちていく。
「貴方に抱き締められ、私は心の安寧を感じ。貴方の体温で、寂しさを和らげることができた。今も、貴方に笑いかけられた日々を思い出します。この八年、ずっと貴方を恋しく思っておりました。けれど、その…兄さんへの愛情はあるのですが、睦み合いたいと思う人は、兄さんではないのです」
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「特別に想う人がいます。この人と、キスをしたい。愛し合いたいと望む人が…。私は、もう、その方でなくては駄目なのです。申し訳ありません、兄さん」
愛していると言う者を、兄の求婚を、断ることは。望外につらいのだろう。
堺はボロボロと、真珠のような涙をこぼしている。
とても、悲しそうだ。
けれど、藤王は思う。
八年前は、キスの意味も分からなかったという堺が。その相手は自分ではないと、今は明確に自覚している。
それはやはり、堺にも己にも、八年の歳月が必要だったということだ。
不破は、正しかった。
だって、もしもあのまま、藤王が堺のそばにいたら。堺は己の気持ちをよく考えることもなく、藤王と結婚していただろうから。
龍鬼である己を欲するのは、藤王しかいないと思い込んで。
伴侶になるなら、愛し愛されるべきだが。藤王の伴侶になっていたなら、きっと、愛されることしか知らないままだっただろう。
でも、今。堺は、誰かを愛しているのだ。
心から欲する者がいるのだ。
堺が自ら手を伸ばす、そのような場面は。
藤王は、堺が庭で蝶を追いかけていた、あの場面しか知らない。
いつも、堺はあきらめていた。
両親の愛情が欲しかっただろうに、手を伸ばせず。
読書が好きだったのに、戦場へ行かされ。
心を読む能力があることで、友達も作れずにいた。
そのような弟が、己の意志で、好きだと主張するものがある、それが兄は嬉しい。
それに、愛情があると言ってくれた。
愚かな行為も、許すと言ってくれた。
堺の兄であれるなら、それでいいではないか。
「そうか、堺は本当に、大人になったのだな。私よりも、ちゃんと考えて。自分で愛する者をみつけ出せるなんて、すごいじゃないか」
「…買い被りです。私もつい最近まで、恋がどんなものか、知らなかったのですよ」
そう言って、涙を手でおさえてニコリと笑う弟が、本当に可愛くて。藤王は悶絶する。
あぁ、可愛い。
いったい誰が、己の美しい弟の心を射止めたのだ?
「堺の気持ちはわかったよ。無理に私の伴侶にするつもりなどないから、大丈夫だ。ただ、私を兄と思ってくれさえしたら…」
「当たり前です。私の兄さんは、兄さんしかいないのですから」
「ありがとう、私の優しい弟よ。私の憂いはなくなったよ。あとは、おまえが笑顔で暮らしていける世界を作るだけだ。でも…教えてくれるか? おまえが特別に想う者は、誰なのだ?」
「青桐様です」
笑顔で堺の頭を撫でていた藤王は、瞬時にメラリと燃え上がった。
文字通り、龍鬼の能力で、炎が立ち昇り。紫輝は目が点になった。
「ちょっと、小屋が燃えるっつうの」
「青桐とは、赤穂のことだろう? おまえ、赤穂と?」
紫輝の文句をガン無視して、藤王は堺に問いただす。
堺は藤王が、手裏の幹部だということを、完全に忘れていた。
だって、目の前の男は、己の兄なのだから。
でも、今は手裏の龍鬼、不破だ。
堺は慌てて、紫輝に目を向ける。
「あっ、紫輝、言ってはいけないことでしたか?」
「いや、藤王は仲間になったんだし、おいおい裏事情も明かしていくつもりだったから、大丈夫だよ。藤王、青桐は、ぶっちゃけ、赤穂ではない。別人だ」
最初の方は堺へ、あとの方は藤王へ、紫輝は顔を向けて話す。
そして軽く、赤穂は存命だが、金蓮には死んだということになっていること。赤穂の双子で、山奥で育った青桐が身代わりに立てられたことを、説明した。
「は? しかし、赤穂の兄弟なら、やはり将堂の血族で、金蓮の弟ではないかっ」
「それを言ったら、俺だって将堂の血族なんですけどぉ…つか、血族とか、ぶっちゃけ、どうでもよくね? 青桐は良い男だよ? 兄弟といっても、金蓮とは一度くらいしか会ったことないから、将堂家の者っていう意識も薄いし。山奥で育ったから、龍鬼差別が全くないし。なんてったって、堺のことベタ惚れなんだ。今日のことだって、堺に求婚する兄との対面なんて、すっごく心配してたけど。堺のことを信用して、兄弟の再会に協力してくれたんだからねぇ? 度量大きくね?」
紫輝にそう言われると、なにやら自分の方が、度量が小さいと言われているような気がする。
ムムムッとなるけれど。
堺が、自分が褒められているかのように、青桐賛辞に頬を染めているのを見ると…面白くない。
「堺が好いた相手なのだ、無条件に受け入れたいとは思う。しかし、私は金蓮に苦渋を舐めさせられたのだ。あいつのことは、どうにも許せない。青桐が将堂の者だと思うだけで、私は…」
奥歯を噛み締め、堺のように整った美しい顔が、苦しげに歪む。
藤王のその表情に、紫輝は、誰にも触れられぬ、今も尚、紅蓮の炎のごとく燃え盛る因縁があるのだと察した。
それはおそらく、堺にも感じたのだろう。
堺は藤王の手を握り直し、真摯に告げた。
「兄さんが、私への戒めのためだけに、八年もの間、姿を現さなかったとは思いません。すべてを言えぬ、その言葉通りに、兄さんは腹に、今もなにかを抱えているのですね? それほどの憎しみが金蓮様にあると言うのなら、兄さんのその気持ちをないがしろには致しません」
安心するように、と。やんわりうなずいて。堺は藤王をみつめた。
「ですが、青桐様は別人です。彼は金蓮様ではない、私が愛した人。認めなくてもいいのです。でもそれを、心の片隅に置いていただければ、私は嬉しく思います」
弟に、そのように言われると、心が揺らぐ。
優しい弟が愛した者の人格が、悪いわけはない。そう思うのに。
愛する弟が、と思うと胸が焼け。
将堂の者が、と思うと臓腑が腐る。
「まぁ、とりあえずさ。藤王、俺らの村に行ってみない? 青桐はそこにいる。兄として、言いたいことあるんなら言えばいいんだよ。胸にくすぶらせておくことない」
まさか、紫輝が青桐の不利になることを言うとは思わず、堺はギョッとした。
「紫輝、焚きつけないでください」
「いいや、堺。兄という生き物は、弟の幸せのためなら、なんだってやれるものなんだ。藤王、気に入らなければ、とことん突っぱねちゃえばいいんだ。でも、納得したなら。どれほど大きな不満でも、のみ込める。兄とは、そういうものなのだ」
ひとり納得して、うんうんうなずく紫輝を、藤王は一瞥し。
でも、そのとおりだと思う。
弟の幸せのため。
藤王はそのために、今まで生きてきたのだ。
そうか。なら。相手を見極めてやればいい。堺に相応しくない者なら、即座に突っぱねてやる。
「よし、おまえらの村に案内しろ」
藤王、言い方。
終始上からだな、と紫輝は思い。
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