【完結】異世界行ったら龍認定されました

北川晶

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49 青桐の思惑

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     ◆青桐の思惑

 ふたりになり、紫輝は青桐のそばにある椿の木の前に立つ。
 椿の花弁は、肉厚で赤々としており、雪の白さに映える。
 だがなんとなく、毒々しくも見えた。

「真っ赤だな」
「おまえは、真っ黒だな。翼はねぇが…」
 不機嫌な様子をもはや隠すこともなく、低い声で青桐が言う。
 そう、最初に違和感を持ったのは、この青桐の不機嫌さにだった。

 青桐が、堺が笑みを向けた紫輝に嫉妬しているのは、明白だ。
 ま、わかりやすいよね。
 単純に、青桐が堺に恋をしている、とも思うよ? 記憶を無くした男が、そばで支えてくれる者に恋愛感情を抱くことは、ある意味自然な流れ。
 そりゃ、頼っちゃうよ。心細いと思うし。
 でも。青桐にはその心細さが感じられないのだ。

 青桐が堺に向ける感情は、ヒナが親鳥を慕うような感じではない。
 かなり本気の、独占欲に見えた。
 頼りにしている相手を、紫輝に取られそうで焦っている。という感じでもない。
 あからさまに、俺のものに手を出すな、的な威圧だ。

 ということは、彼の意識は。しっかりくっきりしているのだ。
 その上で、堺を手中におさめようという意図を感じる。
 マジか? 堺の記憶操作をかいくぐった? 堺が失敗した? まさか。

 なんでかはわからないが。とにかく、彼には自我がある。
 おそらく記憶を喪失していない。

 だとしたら、青桐の思惑はなんなのだろう?
 終戦への道の妨げになるか、そこを見極めないとならない。

「あれ、もしかしたら感じちゃった?」
 攻撃を仕掛ける、わけでもないが。紫輝は微笑みのままに、青桐に近づく。
 身長は、紫輝がちょっと見上げる程度、赤穂を見る感覚と同じだ。
 堺とふたりで並んでいたときは、堺よりも十センチくらい低く見えた。
 みんな、身長がでかくてうらやましいなっ。
 ま、それはともかく。
 これから聞かれてはマズい話をするので。近寄ったわけ。

「俺たち、親子なんだ」
 数センチしか離れていない距離で、紫輝がこっそり言うと。
 青桐はギョッとした顔を見せる。

「なに、言ってんだ?」
「本当だよ。堺も知ってる。俺はの息子だ」
「はっ、そんなわけない。だって、俺とおまえは年が…」
「年齢はね、ある事件があって。俺、龍鬼だろう? 命を守るために、でっかくなっちゃったんだよね。でも赤穂は、でっかくなっても俺が息子だって気づいてくれたよ? 青桐も…記憶がなくたって、感じるんじゃない? 俺が息子だって」
 無意識にか、青桐は首をかすかに横に振った。
 俺は違う、という顔つき。やっぱりな。

「し、親友だと、言っていたじゃないか?」
「そう言わないと、気味悪がられるだろ? それでなくても龍鬼で、肩身が狭い思いをしているっていうのに」

「龍鬼というのは、なんでそんなにも異端の扱いをされているのか? 俺は、記憶をから、そこら辺のことはわからなくて。…堺は俺が触ろうとすると、謝るんだ。触らないでくれ、という拒絶ではなく。そばにいて申し訳ありません、みたいな。なんでなんだ?」

 さりげなく、軌道修正してきた。頭の回転も良さそう。
 そういうところは、赤穂の勘で動く感じよりも、理知的だな。

「一般的に、龍鬼は。目撃したら己の子孫から龍鬼が生まれる、なんて言われている。触れば、翼が腐り落ちるとか…そんなことはないんだけどね。人にはない未知の能力を持っているから、恐れられて、そう言われているみたい。だから堺は、青桐を守るためにそう言うんだ。優しい人だよね?」

「守るって、なにからだ?」
「世間の目からだよ。将堂の者が龍鬼に汚染されたと思われないように、距離を取る」
「そんなの、余計なお世話だ。俺はしたいと思うことをする」

 いいねぇ、と紫輝は、内心では拍手喝采だ。

 堺は、金蓮や龍鬼を忌避する者から、とことん傷つけられ。己を醜い獣と思い込んでいる節がある。
 どうか、堺のかたくなな扉を開いてもらいたいものだ。
 でも、まだだけど。

「でもさ、俺という息子がいるんだから。青桐には、堺に手を伸ばす資格はないんじゃない?」
 再び彼に近づいて、こっそり囁く。
 なんだか悪役令息みたいな気になってきた。
 意地悪、したくないんだけど。ここは心を鬼にして行くっ!

「妻がいるのか? 俺はその人の夫にならなければならないのか? 堺はそんなこと言っていなかったのに」
 まさか、と。いやしかし、と。あからさまに動揺する青桐が。紫輝はなんだか可哀想になってきた。

「ま、青桐が赤穂でないなら、話は別だけど?」
 切れ長の鋭い目をなごませ、ホッとした表情を見せる。
 まだ気をゆるめるのは早いと思うよ、青桐。

「青桐は、赤穂じゃない。でしょ? でもそれを知っているってことは、記憶喪失状態じゃない。だよね?」
 秘密を知られたからか、青桐は口をへの字に引き結び。
 鋭い視線で睨んでくる。

「…なんでそう思う?」
「息子だって言ったら、俺は違うって顔をしたから」
「違うんだろ? 息子じゃないんだろ? 俺にカマをかけているだけだ」
「いや、それはマジで本当。でも、これは大きな秘密で。知っているのは龍鬼だけなんだ。ちなみに奥さんは、今いないから、青桐が誰かの夫になることはないよ。ってことで、青桐。俺のこと秘密にしてくれると助かるなぁ?」

 ひそひそとした声で話し、両手を擦りつけておがむ。
 すると青桐は悪い顔でニヤリと笑い、上目で見る紫輝を睥睨した。
 そういうところは、赤穂の血縁を感じます。

「大きな秘密か。それは、おまえの弱点だろ? バラされたくなきゃ、俺のことは黙っていろ」
 語るに落ちたっ! それって、自分は赤穂ではありませんって暴露したのと同義だけど、大丈夫?
 ま、これ以上ごねられても面倒だから。いいけれど。

 青桐は紫輝と交渉をすることに切り替えたようだ。
「黙っていろって、記憶喪失のフリをこれからも続けるつもり? なんで? 協力するかは、理由によるな。もしかして将堂家への復讐とか?」

 いきなり連れて来られ、記憶を奪われそうになったのだ。権威を振りかざす将堂家に、一泡吹かせてやろう、的な理由なら。考えられる。
 もしくはすでに、己が将堂の血脈だと知っていて、不遇に追いやっていた将堂を潰してやろう、とか。
 はたまた、単純に。二大名家の甘い汁が吸いたい、とか。
 彼の考えによって、こちらの計画も変わってくると紫輝は思っていた。

「あぁ? 復讐? そんなのに興味はねぇ」
 いぶかしげにこちらを見やる青桐に、紫輝は呆気にとられた。違うの?
「じゃあ、なんで?」

 紫輝の邪気のない瞳から逃れるように、青桐は顔を横に向ける。
 そして、ボソリとつぶやいた。

「…堺が、ほしい」

「ん?」
 聞こえていたけど。紫輝は聞き返した。ワンモアプリーズ?

「堺を嫁にする」

 おおぉ、と紫輝は興奮しつつも。
 落ち着いて。落ち着け、自分。と胸のうちで叫んだ。

「…でも、自分で言うのもなんだけど。堺は龍鬼だよ? さっきも言ったけど。堺と付き合うと、もれなく、青桐も変人扱いされるんだ。それでもいい? 堺を大事にできる?」
「そんなの関係ない。一目惚れなんだ」
 即答する青桐に、龍鬼への先入観があまりないんだなと紫輝は感じた。
 先ほど、龍鬼はなんでそんなにも…と言っていたところからすると、青桐は龍鬼の噂が聞こえないような環境で暮らしていたんじゃないかなぁ?

 ってことはぁ? 不用意に堺を傷つけるようなことは、しない?
 やばい、白馬に乗った王子様到来で、テンション上がるぅ。

「俺は…俺ではない誰かのために生きているのだと言われて、育てられた。だから、なにもかもを律してきたんだ。体を鍛え、剣を極め、食事を控え。恋もしたことがない」
 心の中で、紫輝はお祭り状態だったが。
 青桐の重い過去話が始まり。気を引き締める。
 真面目に聞きます。

「影武者になるのだと、思っていた。でもいきなり連れ去られ、記憶を奪い、貴方は今日から将堂青桐様です、と言われて…戸惑ったよ。頼まれたら、なんでもやるつもりだったのに。記憶を消すとか、乱暴な話だ」
「その乱暴なことをした堺に、一目惚れを?」

「一目惚れをしたときは、意識があった。結婚してと申し込んだとき、堺はうなずいてくれて…」
「えっ、もうプロポーズ…求婚したの? 急展開!」
「あぁ、でも直後に記憶を奪われた。堺は、俺が記憶を無くすから、結婚を承諾したのかもしれないが。一度約束したものは果たしてもらう。でも記憶があることがわかったら、また消されて、なかったことにされるかもしれない。だから、慎重にやっている。なかったことには、もうさせねぇ」

 記憶喪失のフリが、まさかの理由だったので。紫輝は苦笑いしてしまう。
 ええぇ? そんなに好き? いいじゃん、いいじゃん?

「でも、堺は。記憶を奪おうとしたわけじゃん? その堺を?」
「堺はやらされてんだろ? 誰かに命令されて、仕方なく、申し訳なく、というような悲壮な顔つきだった。なんか、こっちが被害者なのに。可哀想になるくらい、堺は思い詰めているんだ。なにも知らない俺を、無理矢理この地位につけたことを」

 ふむ、堺のことをよくわかってらっしゃる。
 紫輝も、まずはそこを心配していた。
 人の記憶を奪うことは、人生を捻じ曲げることだ。純粋で真面目な堺は、きっと青桐の人生を丸ごと背負うくらいの覚悟を持って、術を発動させた。
 絶対に、したくなかったことだったろうに。

 金蓮が、無理矢理させた。

「将堂家、とは。思わなかったが。俺は、見知らぬ誰かのために今まで生きてきた。なのに、乱暴に、有無を言わせずその地位につかされ、人形のように操られそうになっている。それって、理不尽だろう? まぁ、堺に会えたから。不問にしてやってもいい。だから、堺を寄越せ」

 青桐の背後に、紫輝は青く燃える炎を見た。
 それは憤怒であり、情熱であり、堺への想いであるように感じた。
 怒鳴ったり叫んだり一切していないのに、圧倒されるような、静かなる情動だった。

「俺のことはくれてやる。だが、それ以外は俺の好きにする。俺にはその権利があると思わないか?」
「堺を大事にしてくれるなら、協力してもいいよ。堺は、とても傷ついている。龍鬼として、つらい目にいっぱいあったからね。だから優しく、宝物を愛でるみたいに大切に、慎重に、愛してほしいんだ」

「言われるまでもねぇ。が、おまえは堺の恋人じゃないのか? 間宮紫輝と言ったな? この前、堺に手紙を送っただろ? 堺は紫輝とつぶやいて、泣いていた。嬉しい涙だと堺は言っていたが。まさか、別れの手紙か?」

 まなじりを吊り上げて、青桐は紫輝を責め立てる。
 でも、誤解ですぅ。

「あぁ、それで俺に堺を寄越せと言ったのか? 違う違う。堺のことは好きだけど、友達として、仲間として、家族として、だ。だからとっても大切で、傷つけたくないし、包み込んで癒してあげたいけれど…恋ではないんだ」

「なんであんな綺麗な人を見て、欲しくならねぇんだ?」
 心底不思議そうな顔つきで、青桐は聞いてくる。
 つか、自分が好きだと言ったら青桐が困るのに。同意を求めちゃ、駄目じゃね?
 でもなんか、赤穂と顔が同じだから。
 赤穂が堺に浮気している感が、半端ない。

 別人なのは、わかっている。うん、別人。

「堺に出会う前に、俺には好きな人がいたんだ。俺は今でも、その人を全力で愛している」
「ふーん、じゃあ俺とおまえは恋敵じゃなく、協力者なんだな?」
「うん、協力する。あぁ、でもでも、ちゃんと堺の同意を取ってくれよ? 無理矢理はダメだからな。あと、寄越せとか、もの扱いもダメ。うーん、たまに俺のもの扱いされるのはキュンとしないでもないけれどぉ。それは堺と正式に恋人になってからだ。で、えっと協力は…記憶喪失設定を維持すればいいんだな?」

 うなずいて、青桐は柔らかい表情でにっこり笑った。
 味方ができて、嬉しいんだな。
 この屋敷では、秘密がバレないよう、みんなが敵に見えていただろうし。心の糸が少しゆるんだみたいな顔だ。

「あ、あと、くれぐれも、俺と赤穂が親子なのは内緒にしてね? 俺、それ知られたら、殺されちゃうかもしれないんだ」
「なんで?」

 単純に、疑問だったのだろう。
 いや、自分でも思います。マジで、なんでだろうね?
 青桐はまだ、将堂家の家のしがらみみたいなものは感じていないだろうし。
 うん。そこも注意しておかないとな。

「さぁ? 将堂家から龍鬼を出すなどあってはならぬ、的な? 青桐も、堺との仲はそうやって邪魔されると思うよ。確実に邪魔されるよ。それでも、堺のことずっと好きでいてね?」
「あぁ、そんなことで手放さねぇ」

 紫輝は、満足げにうなずいた。
 いい人材に恵まれた。良かった、赤穂みたいに好戦的な色悪じゃなくて。
 ちょっと、粘着気味に見えなくもないけど。

 堺には、それぐらいがいい。

 自分が害になるなら身を引きます、ってタイプだから。青桐にはくっついて、しがみついて、離さないでいてもらいたい。

「だったら、ひっそり、こっそり。そして、しっかり囲い込むのがいいよ」
「おまえ、可愛い顔して。一癖ある感じだな? 俺のこともすぐに見抜いたし」

 眉間にしわを寄せ、紫輝を扱いにくそうな目で見やる。
 失礼な。

「参考までに、聞かせてくれよ。堺を外したとき、おまえはもう俺が記憶を失っていないって確信していただろ? なんで? なにか間違えたか?」
「んー、普通さ、記憶無くしたら心細いじゃん。右も左もわからない中で、そばに堺がいたら、彼を頼りたくなるじゃない? 味方はひとりでも多く欲しいと思うはず。すがる相手が欲しいと思うのは、人が生きるための本能だ。その感じが、青桐にはなかった」
「俺は堺を頼っていたつもりだったが」
「頼ってないよ。そして敵を排除しようとした」

「敵って、おまえ?」
 自分のことを敵扱いする紫輝がおかしくて、青桐は喉でククッと笑った。

「そうそう。味方になりそうなやつに媚びない。そして堺には、頼ってない。すがってない。守って、排除する、戦う独占欲。堺を奪われそうで、恐れや焦りが出るのではない。歯をむき出して、威圧して、恋人の前で立ちはだかる感じ。そこには、心もとなさの欠片もなかったね」
「あんな短い間に、そこまでわかるのか? 龍鬼の能力なのか?」
「いいや。俺も堺のことが大事だから、堺を大事に想う人の気持ちがわかるんだ。それだけ。特別な能力じゃない」

 でも、堺は精神に感応する龍鬼だ。
 なぜ堺が青桐の芝居に気づかないのか、謎だけど。
 彼は純粋だから、青桐の言うことに疑いを持たないのかもしれない。
 それでも、ここは注意喚起した方がいいな。と紫輝は考えた。

「…承知しているだろうが、堺は心に触れる龍鬼だ。彼は、その能力ゆえに人から避けられてきた。みんな清廉潔白じゃないから、心をのぞかれたくないんだ。でも、堺はそんなことはしないよ? 命令でもなければね。むしろ、そんな自分の能力を忌避して、封印してきたくらいだ。でも。堺はダダ漏れている感情を拾い上げて眺めるような無粋な人ではないが。あんまり心のままに振舞っていると、さすがにバレてしまうよ」

 紫輝の忠告を真剣に聞く青桐。
 一生懸命なところ、可愛いけど。
 マジすぎて怖い。

「少し、依存した方が、それらしく見えるんじゃないかな? 君がいないと、暗闇の中を歩いているみたいだ…なんて言って、すがってみるとかね?」
「…精進する」

 そんな甘いこと、言えない。という顔つきで青桐がうなずく。
 でも、ピュアゆえの鈍感さが、堺にはあるから。甘ったるいくらいで押さないと、わかってもらえなさそうだ。
 堺はすぐ、自分なんかを好きになる人はいません、とか言うからな。
 まぁ、あとは。青桐に頑張ってもらうしかない。

 とりあえず、青桐は無害。
 計画の妨げにはならなさそうだとわかり。胸を撫で下ろす紫輝だった。

 
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