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42 祝言とクリパ ①

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     ◆祝言とクリパ ①

 十二月二十四日。紫輝と天誠は、祝言とクリパを同時開催した。

 クリスマスパーティーは、ぶっちゃけ、お祭りみたいなものだから。みんなでワイワイできればいいくらいに、紫輝は思っていたのだけど。
 祝言もすることになったので、村人にも幸せのお裾分けみたいな感じになったのだ。

 昼過ぎに、使用人のみんなが、お酒の樽やお菓子や御馳走を持って、街中に降りていき。村人に振舞う。
 その日は晴天だったが、雪が積もっている足場の悪い中、みんな外に出てきてくれた。

 紫輝と天誠は、いつもの軍服姿で、並んで立っているのだが。村人は、今日の新郎新婦が、ふたりだとわかっているようで。すみれたちにお酒を注がれた大勢の人たちが、次々にお祝いの言葉をかけてくれる。
 自分は龍鬼であるのに、怖がる人も敵意の視線を向ける人もなく。笑顔で、そばに寄ってきて、おめでとうと言ってくれて…紫輝はすっごく嬉しかった。

 村の子供たちも、笑顔で、元気で、お菓子をもらって、はしゃぎ回っている。
 今日がなんのお祝いか、わかっていなくても。
 子供が喜んで、とびっきりの笑みを浮かべている、そのことこそが、紫輝たちへの祝いの言葉になる。
 紫輝の肩を抱く天誠も、嬉しそうな顔をしているから。
 やっぱり今日は、最高に良い日なのだ。

 ひととおり、酒や御馳走を配り終え、紫輝たちは高台にある屋敷へと戻っていった。
 山を切り崩して作られている高台には、紫輝や廣伊たちが住む屋敷の他にも、いろいろな建物や畑や倉庫などがあり。そこだけで、ひとつの村が形成できそうな作りになっている。

 祝言及びクリスマスパーティーは、公会堂でやることになった。
 公会堂は、村人たちが集会に使ったり。将堂の役人が税の徴収のときにやってくるのだが、その宿泊や会議などに使用する。
 いわゆる多目的ホールだ。

 というわけで、紫輝は今、公会堂の別室で、お色直し中である。

 村に降りるときには、剣にしていたライラを、獣型に戻す。
 今日のライラは、新郎新婦の両親待遇なので。首元に真っ赤なリボンをつけていた。

「かーわーいーいー。昨日も美人さんだったのに、今日は輪をかけて美人アンドスペシャルゴージャスじゃないかっ、そんなに可愛くて、良いと思ってんのかっ」
 理不尽な紫輝のキレ具合にも、ライラはおすまし顔だ。
 首輪をつけるのが大っ嫌いなので、リボンはゆるめにつけてある。取らないでね。
 使用人の女の子たちにブラッシングしてもらい、白いお毛毛もつるつるのサラサラできらめいている。
 神々しいです。

「紫輝様。ライラ様を見て、デレデレしていないで。今日は、安曇様を見て、デレデレしてくださいね?」

 すみれに言われ、紫輝は己の着付けに集中し始めた。
 黒ズボンを履いたところに、白い糸で刺繍がされた白い着物を羽織らされた。
 この衣装は、すみれが己の祝言のときのために用意していた着物だった。

 急遽、紫輝たちの祝言が決まったので。これを手直しするのはどうかと、昨日提案されたのだ。
 綺麗な白い着物を見せられ、紫輝は驚いた。

「俺は、服はなんでもいいんだよ。いつもの軍服でも。天誠が急に決めたから、そのつもりだったんだけど」
「私が着るはずの物を、紫輝様に着てもらうのは、やはり駄目ですか? 最初から新しくお作りした方がいいですよね?」
 がっかりした顔で、しゅんと項垂れるすみれに。紫輝は慌てて、手を振った。

「いやいや、そうじゃないよ。むしろ、俺がすみれちゃんの花嫁衣装を取っちゃったら、駄目じゃん?」
「とんでもない。紫輝様の晴れの日に、私が仕立てた衣装を着ていただけたら、とても嬉しいです。それで、とっても図々しいお願いなのですが。その衣装を、私も着たいのですが…」

 もじもじと、人差し指同士をこすって、上目遣いでみつめられ。
 久しぶりに、可愛い系女の子の破壊力のある仕草を、間近で見た。と紫輝は思った。
 月光は、本物の女の子じゃないので。可愛くても、別枠だ。

「い、いいけど。すみれちゃんこそ、新しい着物じゃなくていいの? しかも、龍鬼の俺が着たものなんて…」
「まぁ。龍鬼がうつるとか怖いとか、そういうお話ですか? 紫輝様をそんなふうに思っている人、この村にはいませんよ。みんな知っています。噂になっているような、人に迷惑かける怖い龍鬼なんかいないって」

 自信なさげな紫輝を、逆に怒るように、すみれは言った。
「安曇様は、龍鬼ではなかった。でも、翼がなくて蔑まれました。翼がないだけで龍鬼なら、安曇様は龍鬼でしょう? でもそうじゃない。安曇様を恐れた人たちは、いったいなにに恐れていたのでしょう? きっと、それは。今龍鬼が恐れられている事柄です。でも、他の龍鬼の人たちだって、紫輝様をはじめ、悪いことも怖いこともしていないでしょう? だったら、翼を持つ者は、いったいなにを恐れているのでしょう。私にはわかりません」

 紫輝が知りようもないほど、過去の龍鬼が、なにかをしてしまったのだろうか?
 でも確かに、こういうひどいことをしたから、龍鬼が怖い、というような具体的な話は聞いたことがない。
 なんとなく、ただ漠然と、得体の知れない能力を持つ人物を、恐れているのだ。
 近寄りたくない、触ると危険という思考から。龍鬼がうつる、接触すると翼が腐り落ちる、などと言われ始め。
 龍鬼が出現した家が取り潰されるなど、強硬なことをされて。龍鬼を忌避する風潮が、どんどんエスカレートしていったのかもしれない。

 そんなふうに、紫輝が考えていると。すみれは軽く、あははと笑った。
「なんか、取りとめなく話してしまい、すみません。つまり、私が言いたいのは。龍鬼の方たちを恐れていないということ。そして少なくとも、この村の人たちは、紫輝様や高槻様を恐れていないということです」

 にっこりと、すみれに笑いかけられ、紫輝は思い直した。
 龍鬼であることに、自分は幾度も傷つけられてきた。
 でも、嫌っていないという人までも、避けることはない。
 自分から引いてしまうということは、逆に、人間を差別していることになる。
 人間だから、自分を傷つけるものだと。
 大雑把に、己に好意のある人までも、ひとまとめにして。

 それは、龍鬼だから人を傷つけると思っている、有翼人種が龍鬼を差別する図式と同じなのだ。

 差別されて嫌だったのに、自分が差別したりしちゃ、ダメだよ。マジで。
 前に、綺麗だと言っても、全く信じなかった堺に。紫輝は怒ったことがある。
 目の前にある好意を退けちゃ、ダメでしょ、と。
 己で言ったことなのだから、これも実践しなければ…と紫輝は反省した。

「だからぁ、私は紫輝様の幸せにあやかりたいのです。私の旦那になる人にも、安曇様が紫輝様を溺愛するように、私を溺愛してほしいのです」
 結構いい話だったのに、急に話の流れが変わって。紫輝はついていけない。
 話がいきなり、桃色だ。

「…で、溺愛?」
「ラブラブ?」
 おそるおそる紫輝がたずねると、すみれは前の世界風に言い直した。

「ラブラブ。うん、なるほど。ラブラブは確かに腐るほどあるから。じゃあ…あやかっちゃって?」
「やった。ありがとうございます」

 すみれは、本当に嬉しそうに笑って、喜んだ。
 誰も嫌がったりしていないのに、こちらが気を利かせてびくびくするなんて、おかしな話だもんな。
 嬉しいと思うことなら、どんどんやっちゃって。

 昨日の出来事を思い返していた紫輝は。すみれにうながされ、手直ししてくれた白い着物に袖を通す。
 女の子用だったけど。男の紫輝が着てもおかしくないよう、アレンジしてある。
 豪華な刺繍の帯で、着物を留め。薄絹の衣を上に羽織ると、ベールみたいで。和装と洋装のコラボレーション的な花嫁衣装になった。
 着物が結構、ごてごてと重々しいので、若木に着物を巻きつけている感は、ちょっとあるが。
 馬子にも衣裳、ってことで。

 すみれに手を引かれて、公会堂の大広間に入ると。手裏の軍服を着た天誠が、立っていて。
 でも、なんとなく。いつも着ている軍服より、生地が上等な感じ。
 新調した? いつもの黒より、深みが増しているというか、光沢があるというか。
 とにかく天誠も、格好良いというか、見違えたというか、麗しさに磨きがかかっているというか。

「ふふ、ふたりで見惚れてる」
 介添えしていたすみれに笑われてしまい。紫輝と天誠は我に返る。
 天誠はすみれから、紫輝の手を渡される。

「すごく綺麗だよ、紫輝。白がよく似合う。やっぱり紫輝は天使だった」
「やめろよ。お約束でも、恥ずかしいだろ?」
「お約束じゃなくて、マジなのに」
 ふふっと、ふたりは笑い合って。上座の中央に座った。
 そして、天誠の横にはライラが、紫輝の横には赤穂と月光が並んで座る。
 親族席だ。
 紫輝たちの目の前の空間に、廣伊、千夜、大和、そして屋敷の仕事に従事する者たちが、ぞくぞくと席についていく。
 祝言が始まるまで、少し間があった。

「紫輝。三々九度の儀式が残っているということは。酒は、人類が滅びた当初から、あったということだ」
 天誠が、横から話しかけてくるので。独特の雰囲気に緊張しつつも、紫輝も話に付き合う。

「酒がないとやってられないって思ったんじゃない?」
「かもな。俺らの時代の日本酒は、アルコールが合成されたものが多く出回っていたが。純米の酒なら、機械に頼らなくても、ノウハウを知っている者がいれば、作り出せる。環境が良くなったことで、酒造りに不可欠な美味しい水と米は手に入る。杜氏とうじはウハウハだ」

 なにやら、べらべらとうんちくを述べる天誠を、紫輝は横目で見やる。
 まさか、まだ酔ってはいないと思うのだが。

「紫輝は、初めて酒を飲むだろう? 二十歳未満でも、縁起物は良いとされている。日本酒は、鼻を通したらダメだぞ。盃に二度、ちょんちょんと口をつけたら、三度目に喉奥に一気に流し込むんだ。初めは、酒を味わおうなんて思うなよ。喉奥に入れた酒を美味いと感じられるようになってからだ。それまでは、酒は喉で飲むといい」

「うんちくが、いまだかつてなく長ぇな。つか、なんで俺より年下だったおまえが、酒の作り方とか知ってんだよ?」
「漫画からに決まってるだろ」
 まぁ、そうだろうと思いつつ。紫輝は、天誠に思いきって聞いた。

「もしかして、緊張してる?」

 紫輝の方を向いた天誠の顔は、そんなことあるか、という無表情だが。
 翼がグワッと広がった。

「動揺しすぎだろ」
 この頃は、紫輝も頼ることが多く、圧倒的包容力があり、魔王様オーラを垂れ流す威厳を持つ、天誠が。
 千人以上の兵の前で、演説ぶちかましているらしい、天誠がっ。
 たかが数十人の集まりで、緊張するなんて。考えられず。
 紫輝は高校生だった頃の、ちょっとだけ純粋さが残っていた天誠を思い出して。微笑ましくなる。

 天誠は。気を落ち着けるよう、ひとつ羽ばたいてから、黒い翼をコンパクトに折りたたむ。
「だって。兄さんとの結婚式だぞ。何度も夢に見た。そして何百回と想像した。でも、実現するとは思っていなかった。以前の世界では、さすがに無理だったろ?」
「そうだな」

 どれほど、天誠が策略しようとも。ふたりの気持ちを理解して、ふたりを祝福しようと思う者は、集まらなかっただろう。
 男同士の結婚は、世間的に受け入れられていなかったし。
 美形の天誠の隣に、極悪ノラ猫顔の紫輝が並ぶ図を、誰も良しとしなかった。
 それほどに、以前の世界はかたくなだった。と、紫輝も思う。

「こんな、大々的な式ができるなんて、マジ、嬉しい」
 険の取れた、優しい笑みを浮かべる天誠は。珍しくて。
 天誠が本当に喜んでいるのだと、紫輝は実感した。

「可愛いじゃん、弟よ」
 でも。自分との祝言を喜ぶ弟というのが、微妙に照れくさいから。紫輝は彼を、肘で小突いた。
「うっせ…」
 ほんのり頬を染めて、天誠も紫輝を肘で小突く。しばらくふたりで小突き合っていた。

 そうするうちに、祝言の用意ができて。
 赤い盃と酒が運ばれてきた。
 紫輝が盃を手に取ると、酒が注がれる。
 透明だから、水に見えなくもない。部屋の全員に酒が行き渡り。飲んでくださいと、すみれに目で合図されたので。紫輝は不用意に、水を飲むみたいに、酒を飲んでしまった。

 ちょん、ちょん、ごくり。

 先ほど、天誠に言われていた忠告は。実は、よくわからなかったのだ。
 鼻に通すなとか、喉奥にとか。
 だから、普通に鼻で息を吸っていたから、日本酒の香りが、濃いまま、鼻に抜けて。
 いわゆる酒臭くて、グッとなり。
 口の中に、いつまでも慣れない味が残って。
 かろうじて、オエッとはならなかったけど。ちょっと涙目になった。

「すみれ、お茶、持ってこい」
 唇を引き結ぶ、青い顔をした紫輝に。いち早く気づいた天誠が、すみれに指示してくれて。
 紫輝は醜態をさらすことなく、無事? 祝言を終えたのだった。


     ◆幕間、ライラと赤穂

 ライラは、宴席での陽気な気が、大好物である。
 お祝いの席では、みんなが、良かったねぇ、嬉しいねぇ、幸せだねぇ、という気を発しているので。
 それは、とっても美味なのだ。

 部屋の中を、のそのそと歩き回り。そこここに漂っている気を、ちょろちょろと食べているのだ。
 そうして、部屋を一周してくると。ピンクと黒の鳥さんのところまで来た。
 ピンクさんは、まだ脅えの気があるので。
 ライラは、黒の隣に座った。

 最近、意思疎通できるようになった、おんちゃんのパパだ。

「おい、おめぇ。紫輝を育てたっつうんなら、なんか、あいつの話しろよ」
 黒は、おんちゃんのパパだから、気の種類はおんちゃんに似ている。
 でも、可愛げがないから。おんちゃんとは、同じじゃない。

 でも、可愛いおんちゃんの話、してもいいわよ。

「おんちゃんはね、おけけがすきなの。小さいとき、よくポンポンにかおをうめて、ねたわぁ。今もだけど」
 そういえば、と赤穂は思い返す。
 羽の根元は羽毛が生えているので、外に剥き出しでも寒くはないのだが。
 幼い紫輝をおんぶすると、己の羽毛にしがみついて、顔を埋めていた。
 自分には羽がないので、興味津々で翼に触ったり、頬ですりすりしたり、していたな。

「なんで、いっぱいのひと、いるの?」
 ライラに聞かれ、赤穂は意識を今に戻した。
「祝言、結婚式だ」
「けっこんって、なぁに?」
「もっと仲良くなる儀式だ。紫輝が…幸せになる」

 紫輝が、この男と結婚して、幸せになれるのか。疑問で。言い切れないところが、歯がゆい。
 つか、結婚なんてまだ早い。
 いや、結婚なんかしなくていい。ずっと親元にいればいいのだ。

「そうなの? 仲がいいのはいいことよ。じゃあ、あかちゃんね。もうすぐ、おんちゃんにあかちゃんがくるわね?」
「そりゃ、無理だろ」
 ライラの言葉を、赤穂は切って捨てた。
 だって、男同士だ。
 そう、百歩譲って、子供ができるなら、結婚を許してもいい。紫輝にそっくりな子供が生まれるなら。
 でも、それも望めない。やっぱり、祝言なんか…。

「おんちゃんは、なんでもできるのよ。そういうものなの」
 紫輝にできないことはない、そう信じているライラを否定するのは、なんだか大人げないような気になって。赤穂は酒をあおりながら、うなずいた。

「そうか。できるものなら、俺も拝んでみてぇものだが」
「でもねぇ、あかちゃんできなくても、せめちゃ、だめなのよ」
 ライラは口元の柔らかい部分を、ピッと引き上げると、ドヤ顔で言う。

「おやはね、子に、いろいろ、もとめがちだけど。きゅーきょく、目のまえでいきをしてたら、それでいいの。そういうものなの」

 幼い紫月がいなくなって、赤穂も月光も、どれだけ嘆き悲しんだか。
 確かに、どんな形でもいい、生きて、目の前に現れてくれたら…そう願った。
 もう一度会えたら、それ以上は、なにも望まないと。

 そうして、紫輝に目を向けると。嬉しそうに、気恥ずかしそうに。祝いの言葉を、いろんな人から受けている。
 幸せそうな顔で、あいつをみつめている。

 ついさっきまで、祝言なんかやめさせてやるって、思っていたのに。
 そんな自分が、小さく思えた。
 生きていてくれるだけでいいと思っていた紫輝が、幸せなのに。
 なにをいつまでも、己はグダグダ悩んでいるのか。

「おぉ、なかなか良いこと言うな、おめぇ。あいつが感心するだけある。よし、今日からおめぇのことは、師匠って呼んでやる」
「ししょー、おいしいの?」
「あぁ、美味しい、美味しい」
 師匠の説明が面倒くさくて、赤穂はライラの言葉に乗ってうなずいた。

「パパはね、あたしをラータンって、よんでいたわぁ」
「らーたんって、どういう意味だ?」
「ライラちゃんから、ラータンになっていったわぁ、パパは、そうよぶものなの」
「そうか。じゃあ、ラータンって呼べばいいんだな? つか、おめぇはいろいろな名前で呼ばれるよな。お嬢とかライラ様とか…」
 赤穂は、井上がライラにメロメロになっていたところを思い返し、げんなりする。
 あれはドン引きだった。

「そうよ。ライラってよぶのは、おんちゃんとてんちゃんだけなの。なんでかしらぁ?」
「神々しいんじゃねぇか?」
「こーごーしーって、なに? おいしい?」
「あぁ、美味しい、美味しい」

 さっきから、なにを美味しいと言っているのだろうか?
 赤穂の声しか聞こえない月光は、彼の横で首を傾げるのだった。

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