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31 お引越しします

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     ◆お引越しします

 引越しをする前に、家の掃除や手入れをしなければならないが。三人で、あの敷地を綺麗にするのは、時間がかかる。
 なので、作業は少しずつ進めることにして。しばらくは、二十四組で普段通り、すごすことになった。

 紫輝は第五大隊副長に、これからなるのだが。任命されるまでは、九班班長だ。
 前線基地からの帰還の日、野際に仕事を預けて、千夜についていったことは。後悔はしていないが。
 野際には申し訳ないと思っていた。
 なので、野際に会ったら。まず、ごめんとありがとうを、言うつもりだった。

「紫輝、出世するんだって?」
 九班の室内で、開口一番、野際に言われ。
 紫輝と大和は、慌てて、人差し指を口に当てて、シーッと言った。

「まだ、内緒だから。どこからその情報を?」
「組長から相談されてよぉ。あ、内密にって言われてたわ」
 ははは、と野際は快活に笑う。
 もう。九班の室内には、里帰りしていた班員が帰還し始めていて、荷解きをしていたり、友と再会して話に花を咲かせていたりで、賑わっている。
 だから、聞こえてはいないだろうけど。

「で、やっぱり組長か? 二十四組は、荷が重いか。二十二組か?」
「いえ、大隊副長です」
 野際が聞いてくるのに、大和が声をひそめて訂正する。
 すると。野際は、目をどんぐりにして驚いて、ふっ! と大きな声で言うものだから。
 ふたりがかりで、野際の口を、慌てておさえた。

「な、内密って言ってるでしょ! 野際っ」
 こくこくとうなずいて、野際は両の手の人差し指でバッテンを作って、口に当てた。
 おっさんなのに、仕草が可愛いな。と紫輝も思う。
 きっと、子供相手に、こういう感じで相対しているのだろう。
 微笑ましいです。

「おいおい、一兵士が副長に取り立てられるって、異例の大抜擢だぞ。でも、紫輝は。腐っても、龍鬼だからな。活躍も目覚ましいし。上の方に認められたんだな。良かったな」
 こそこそとした声で、野際は紫輝の出世を喜んでくれた。
 嬉しくて。紫輝もありがとうと小声で返す。

 腐っても、にはちょっと引っかかるが。腐ってないもん。

「それで、大和が俺の補佐につくことになったんだけど。野際もどうだ? 野際は、気心も知れているし、軍のことにも詳しいから、力を貸してもらえるとありがたいんだけど」
「うーん、でも、そろそろ定年だから、補佐についてもすぐ退くようじゃ、紫輝も困るだろ?」
 紫輝は野際の言葉に、顎が外れるほど驚いた。

「て、定年があるの? つか、野際は、まだそんな年じゃないだろ?」
「は? 俺ぁ、二十九歳だよ。定年は、おおよそ三十代で、なんだが?」

 以前の世界では、定年は六十歳くらいで、年金が出るのは六十五歳、それくらいまでは勤務するというのが一般的であった。
 だから紫輝も、定年イコール六十代というイメージだったから。
 まだ若い野際が、定年間近ということに。驚いてしまった。
 それに、千夜に、定年の話とか聞いてなーい。

「前、千夜に。軍から抜けるのは、死ぬときか、戦闘不能になったときって、聞いていたんだけど」
「あぁ、定年は、戦闘不能扱いだな。爺さんを前線に送るわけにはいかないだろ? ま、俺はまだ戦えるけど、家族が、命があるうちに引いてくれって、言うもんだからさ」

 紫輝が天誠と再会する前、千夜は弟を探すために、紫輝が足抜けするんじゃないかと心配して。そのとき教えてくれたことだ。
 でも定年なんて、穏便な抜け方があるなんて…。

 千夜からすると、十代の紫輝には、定年なんか、まだまだ遠い先の話。なので言わなかっただけだろう。
 あの当時は、紫輝だって、三十歳まで待てなんて言われても、絶対聞けなかったはずだ。
 十二年も天誠を探せないで、悶々とするなんて。無理無理。

「じゃあ、定年になったら、実家に帰るの?」
 野際の実家は農業だし、子沢山でもあるから、当然そうだろうとは思うけど。
 仲良くしてもらったから、そばからいなくなってしまうのは寂しいなと、紫輝は思ってしまう。
 でも、戦場では命に関わるし。
 ここで引き留めるようなことは、絶対に言えないのだ。

「まだ、考え中なんだ。軍は農家より、実入りがいいし。定年後は、軍内部で兵士以外の職に就いていいことになってんだ」
「兵士以外って?」
「食堂のおじさんとか、掃除のおじさんとか、馬丁とか、文官とか。俺は頭ないから、文官は無理だが。本拠地内の仕事全部が対象だ」
 そう言われ。紫輝にビカーンと、インスピレーションが降りてきた。

「の、野際? もしかして。屋敷の使用人とか、どう? 龍鬼の館なんだけど」
「龍鬼の館? なんだ、それ?」
 怪しげな言葉に首を傾げる野際に、紫輝は揉み手で説明し始める。
 どうか、お願いします、という気持ちで。

「廣伊…高槻組長が大隊長になって、俺が副長になるんだけど。大隊長の宿舎の使用人のなり手がいないんだよ。龍鬼がふたり住む、龍鬼の館だから」
「え? 大隊長の屋敷の使用人? なるなる」
 軽い感じで言われ、紫輝は嬉しいけれど、戸惑った。

「大丈夫なのか? みんな、なりたがらない職だよ?」
「龍鬼がどうこうって、今更だし。給料も、おそらく今以上出るはずだ。そして大黒柱の命も保証されて、家族もにっこり。あぁ、定年近い二十四組の古参に声をかけて、もう少し数を増やした方がいいな。組長に心酔しているやつは、うちの組には多いから。聞いてみたら、人は集まると思うぞ」
「本当に? 助かるよ」
 マジで、あの広い敷地を住めるようにするには、何日もかかりそうだったから。
 紫輝は、働き手が増えてくれるのがありがたかった。
 そして大隊長級になると、食事も食堂ではなく、宿舎でとるようになる。
 料理人も必要なのだ。

「野際は料理できるのか?」
「当たり前だろ。材料があれば、誰でも一通りはできるだろ。紫輝はできないのか? ひとりで野営することになったら、死ぬぞ。俺が教えてやるよ」

 野際は、太い腕を紫輝に見せつける。
 いや、宿舎の食事が出れば、良かったんだけど。
 そうか、この世界では、料理できないと死に直結するんだな?
 男も女も、老いも若いも関係なく、料理をするのだ。頼もしい。

 でも、紫輝もそれなりに料理は作れるが、あくまで以前の、便利な世界での話。
 ひとりで野営は、確かに自信ない。
 ついでに教えてもらおう。火をつけるところから。

 そうして紫輝は。龍鬼に優しい古参の兵を、野際を含め五人働き手としてゲットすることができたのだった。

     ★★★★★

 使用人待遇にジョブチェンジした、野際たち元兵士は。野ざらしだった第五大隊長の宿舎を、二日ほどで人が住めるくらいに整えてくれた。

 伸び放題だった、庭の雑草が刈られると。立派な松の木が映える、日本庭園が現れ。
 埃まみれの室内は、艶やかな光沢がある、濃茶の床板が顔を出す、素敵な屋敷に。
 厩舎も、新しい藁に差し替えられ。壊れた箇所は修理され、居心地が良くなって馬も、喜びのいななきをしている。
 紫輝は目をみはった。

「すごーい。短期間で、ここまで綺麗になるなんて。頼もしいな、野際っ」
 敷地内を案内する野際に、みんなの代表として賛辞を贈る。

「いやぁ、好待遇だから、みんな張り切っちゃってよ。使用人用の邸宅は、ひとり一部屋当てられるから。今まで、むさくるしい男どもと相部屋だった奴らばかりで、個室に興奮しちゃってよぉ。で、この職を逃してなるものかと、大隊長に認められるよう、頑張ったわけ」

 龍鬼の館なのに、テンションアゲアゲで、ありがたい話である。

 大隊長の宿舎は、門を入るとまず、紫輝が住まう副長の家の前に出る。
 大隊長に用がある場合、副長の家で取り次いでもらう形になるのだ。
 ゆえに、副長の家は、玄関つづきで客室がある。
 土間敷の、靴を脱がずに入れる部屋だ。十人くらいはゆうに入れる広さのそこに、客を通すことになる。
 紫輝は、店舗兼住居物件のようだな、と考える。

 客室の奥は、水回りがあり。食堂は、なかなか広い空間だ。
 食事は、廣伊も使用人も、みんなで、この家でとることになった。
 一ヶ所で作った方が、効率的だし。
 わざわざ、各々の家に運ぶのも面倒だろう?

 ここまでは土間で、いわゆる公共の空間。
 ここから先の、靴を脱いで上がる空間が、紫輝たちの居住スペースになる。

 居間と、大きめの部屋がふたつ。
 え、思ったより広いし大きな建物だ。びっくり。
 ここには、紫輝と大和が住むわけなのだが。ひと部屋が広すぎる。
 以前の世界の紫輝の部屋は、ここの三分の一くらいだった。さらにあの頃より荷物は断然少なく、着替えの服くらいしかないのだ。
 絶対、空間が埋まらない。
 あまり部屋が大きいと、逆にちょっと寂しく感じる、庶民なのだった。
 なので、紫輝は、考えた。

「なぁ、大和。大和が良かったら、なんだけど。ひと部屋で一緒に住まない? 大和だったら、ライラを部屋の中で出しても、怒らないだろうし。俺を守るのにも、その方がやりやすいだろうし」
「もちろん、紫輝様がよろしいのでしたら。俺はその方がありがたいです」
「あ、でも、プライベートも欲しいから。ベッドは部屋の端と端ね。あと天誠に殺されないように、俺からちゃんと報告するから安心してね」
 紫輝の配慮にクスリと笑って、大和はうなずいた。
「ベッドは寝台ですね? わかりました。そうしましょう」

 そうして、隣の部屋から寝台を運び込んで。紫輝たちは、ふたりひと部屋で住むことになった。
「そうだ。寝台をつなげて大きくしたら、姫と一緒に寝られるのでは?」
 大和の言う姫は、ライラのことだ。
 えっ! ライラと一緒に寝る…だと?

「ええぇっ? そんな贅沢。しちゃってもいいのかなぁ」
「いいに決まっていますよ。ここは、紫輝様の家なんですから。なんでも自由にできます」
 大きな猫のライラと添い寝できるなんて、夢のようじゃないか。
 紫輝はテンションMAXになった。

「やる。やろう。大和、手伝って」
 満面の笑みで、紫輝は夢の寝床づくりを開始した。
 この世界の寝台は、マットのある前の世界のベッドとは少し異なり、小上がりのように一段高くしたところに布団を敷くというものだ。
 紫輝と大和はもうひとつの副長の棟から、余っている寝台を持ってきて、紫輝の寝台の隣に並べた。
 その上に布団を二枚敷くと。大きめのダブルベッドが完成する。
 これなら大きなライラと一緒に寝ても、狭くなーい。

 うん。良い仕事をした。
 紫輝は満面の笑みで、額の汗を拭った。
 部屋の中には、小さな寝台と大きな寝台。文机がふたつ、タンスがふたつ。なんとなく寮の一室みたいな感じになった。
 でも、掃き出しの大きな窓からは、小さな庭が見え。
 あぁ、家に住むんだな、とも感じられる。
 そんなこんなで、紫輝たちのお引越しは、無事完了した。

     ★★★★★

 後日、二十四組の兵たちが、全員故郷から戻ったタイミングで。廣伊が、二十四組組長としての、最後の挨拶をすることになった。
 百人は欠けてしまったが。広場に、二十四組の猛者たちが集まり。台の上に乗る高槻組長を、見上げている。

「前線基地、最後の日。痛ましい事件が起こった。みんな、事の顛末は、もう承知していると思うので。あえては言わない。しかし二十四組は、これから新体制に移行することになる。みんな、新しい組長を盛り立てて、これからも二十四組の底力を見せつけてもらいたい」

 新しい組長と聞き、にわかに兵たちはざわつく。
 廣伊のうなずきで、隣に立ったのは。一班班長の上条だ。

「上条が、新しい二十四組の組長だ。そして、私は本来の任務である、第五大隊長に戻ることとなった」
 その一言で、兵たちのざわめきがおさえきれないほどになった。
 組長が第五大隊長だったのなら、山本の謀反は、妄想による暴走ではなかったのか?
 だからといって、謀反が正当化されるわけもない。
 もし、謀反が成功していたら。山本が大隊長になっていたのかもしれないのか?
 そんな恐ろしい未来図が、兵たちを動揺させていた。

 しかし鶴の一声ならぬ、廣伊の一声で、兵たちは口をつぐんだ。
「静かに。陰謀は未然に防がれた。もう、なにも恐れることはない。そして、みんなが存分に戦えるよう、私が大隊長として、組を統率させてもらう。貴様らの後ろには私がいる。二度と、誰にも、脅かされることはない」
 廣伊が言い切ったことで、兵たちはみんな、安堵の顔つきを見せていた。

「新しい人事を発表する。私の手足となって働く副長に、間宮紫輝を任ずることになった」
 再び、どよどよっと兵たちがざわめいた。
 廣伊が大隊長だと言ったときよりも、騒がしい。すみません。

 廣伊に目で合図され。
 紫輝は台の上にあがる。えぇ、ここで挨拶するの? 怖いよぉ。

「この度、副長になります。間宮紫輝です。半年前。俺は、二十四組に入って、つらいことや怖いことばかりで、大変でした。今、組長の隣で、こうしてみなさんの前で挨拶をするなんて、考えつきもしなかった。でも、みなさんに支えられて、ここまで来られたと思います。ありがとうございます。みなさんが窮地のときには、駆けつけますね」
 良かれと思って紫輝は言ったのだが。猛者たちの琴線に触れてしまったようだ。

「あぁ? 二十四組、舐めんなよ」
「子供の手なんざ借りるかよっ。おとなしく副長やってろや、ボケ」
 乱暴な言葉遣いで猛者の方たちが御怒りになり、紫輝はビビるが。
 そんな中にも、温かいなにかがあるような気がした。

「あわわ、みなさんがお強いのは、重々承知していますが。たまには里帰りさせてくださいよぉ」
 情けなく眉を下げて言う紫輝に、兵たちはドッと笑った。
 やっぱり、温かく送り出してくれるみたいだ。
 紫輝は嬉しくなって、にっこりと笑った。

「くみちょ…高槻大隊長の手となり足となり、大隊長を支えていきます。頑張ります。引き続きよろしくお願いします」
 頭を下げ、挨拶を終えられてホッとして顔を上げると。
 兵たちが、みんな会釈していた。

 なんか、じんわりと涙が込み上げてくる。

 龍鬼として蔑まれ、みんなが敵だと思ったこともあったけど。
 全部の人に、弾かれていたわけではなかったのだ。
 今、それがわかって。それを知ることができて、良かった。
 そう紫輝は思った。

「泣くな。では、あとは後任の上条に託す」
 廣伊に頭を小突かれて、紫輝は壇上から降り。

 廣伊とふたり、大隊長の宿舎に戻るのだった。

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