40 / 43
38 まだ、扉は開いていないよ サファ・ターン ★
しおりを挟む
◆まだ、扉は開いていないよ サファ・ターン
絶頂十回分のラブゲージを溜めないと出られない部屋に、俺たちは閉じ込められてしまった。
クリスたちとは分かれてしまったが。あちらは三人で、となると。気兼ねして、ラブゲージは期待できないかなと思う。その分、こちらが頑張らないとならないな、って思うけど。
テオとベッドで抱き合えば、そんなことは頭の片隅に追いやられてしまう。
せっかく、ふたりの想いを確認し合えたのだ。思いっきりハッピーなセックスを楽しみたいではないか?
俺は、テオという魂の形を愛している。
彼の息遣い、声、目線や仕草も。なんでか、全部好き。
夢の中で、テオという形ではなかったときも。
中にテオの存在を感じ取れれば、おのずと好きという気持ちはあふれてきて。なにも変わらなかった。
ただそこに、テオがいる。そう思うだけで、愛しさが込み上げたのだ。
だから、たぶん。俺はテオの魂、その存在を、愛している。
なんでか、なんて。どうでもいい。ただ、そう思うんだ。
抱き合う前に、テオと、夢の中のことについて少しだけ話した。
夢の中で死ぬ直前、中本の意識がグワッと俺の中に入ってきて。
助けられなかった、助けられなかった、助けられなかった、その無念の想いが、俺の想いに同化した。
助けられなかった、テオを。
俺の最愛、必ず守ると決めていたのに。
でも。中本にはひどく同情するが。
この世界で、俺は。俺の気持ちで、ただただテオを幸せにしたいって、そう思い。それを実行するのみ、という想いだった。
夢から覚めて、彼の意識は間遠になり。
助けられなかった、という苦みばしった悔しさは残るものの。
だからこそ、この世界では必ず、今度こそ必ず、テオを守るのだと。
それだけを、胸に残すことにした。
田代も中本も。それこそ夢のようだった、便利な世界も。夢の中に閉じ込めて。終わり。
そう思うのだけど。
ひとつだけ、心に引っかかっていることがある。
テオは、自分を夢主だと思い込んでいるが。
もしも俺の前身が中本だったなら。しょっぱい初恋は、俺も同じ。
もしかしたら、俺が夢主だったかもしれないじゃないか?
ユメバクを倒した今、それを確かめる術はないが。
テオが死んで。俺ひとりが、あの夢の中に取り残されてしまったら…と思うと。
ゾッとする。
今、目の前にテオがいることを。俺は心底、良かった、嬉しい、幸せだって、思っている。
怖い。本当に、怖かったのだ。
今回、俺は。この世で一番であろう恐怖を体験したのだ。
テオを失う。
そのことを考えたら。俺は本当に。なにもかもを壊してしまいたくなるだろう。
あのような恐ろしさは、もう二度と味わいたくはない。
だから、彼の体温を感じて。彼に触れて。彼が生きている、そのことに、感謝して。感謝して。
ありがたい気持ちで、俺はテオに心と体を寄り添わせた。
裸身で寝台に横たわる彼は、自分と比べたら、本当に華奢で。腕に力を入れたら、折れてしまいそうに感じるが。でも、実際にギュっとすれば、確かな存在感がある。
体温のあたたかさや肌の質感に触れれば。そこにテオという体と魂があるのだと実感できて。嬉しくなる。
愛おしい、狂おしい、なやましい、せつなくて、燃え上がる。
テオを腕に抱くと、そんな気持ちがあふれて。
たまらなくなって。
どうしようもなく、彼を力の限りに抱きしめたくなってしまうのだ。
黄緑色の瞳が好き。短く切っている髪も好き。柔らかいほっぺも。男らしい眉も、眉間の幅まで。
そうして、ひとつひとつ、ここが好き、ここが好きって、気持ちを込めて。唇で触れていく。
「ふ、くすぐったいよ」
「くすぐったい、だけぇ?」
心を痺れさせるように、耳たぶに声を吹き込む。
耳たぶも好き。耳のふちや、複雑な形の溝、穴の中まで、可愛い、好きという気持ちで舐めていくと。
テオはこそばゆそうに、肩をすくめるが。
そこに官能の芽を見出したのか、下唇を噛んで。フと鼻から息を漏らした。
続けて、指の一本一本、脇の下や、脇腹の骨の浮いた部分や。
へその穴や、胸筋のなだらかな隆起や、感度の良い乳首。すべてに、唇や舌でたどっていくと。
感じすぎちゃったみたい。テオは、泣いちゃった。
でも、まだ、全然足りないよ?
「ん、ん、サファぁ、くすぐったいぃ、も、やめろぉ」
そう言うテオは、でも笑いをあげる様子もなく。ただ、ハヒハヒと息を継ぐのだ。
「くすぐったいんじゃなくて、気持ちがイイ、でしょ?」
唇の先で、くちゅくちゅと小さくキスをしていたけど。舌の腹でベロォと乳首を舐め撫でると。テオは、ひやぁぁって、色っぽくない歓喜の喘ぎを漏らした。
ふふ、でも、そんなところが、テオっぽくて、可愛いな。
俺は手で、彼の足を広げさせて。くの字に体を折り曲げるようにして、腰を浮かせると。あらわになった秘所に、顔を寄せる。
俺を健気に受け入れてくれる、大事な場所だから。いっぱい、愛を込めてあげないとね?
そこは、まだ触れていないのに。ゆるくほころんでいて。
俺が舌を差し入れたら、歓喜にわなないて、俺の舌を熱烈歓迎してくれた。
期待に応えて、ぐちゅりと、舌を差し入れて。熱い、テオの内側までも舐め濡らしていく。
「ん、ぅ…サファ、そこ、は…」
気持ち良さに、蕩けた目をしているのに。大きく股を開くその格好が、恥ずかしいのか。テオは少し抵抗を示すが。
俺は甘い悦楽を注ぎ込むように、舌でぐちゅぐちゅと後孔をかき乱していく。
つぼみの、入り口の部分がすごく敏感なんだって、知っているよ?
テオは剛直を引き抜くときが好きだもんね?
己の突端が、出て行きそうで行かない、その瞬間が。一番、惑乱するほど、イイんだもんね?
だから。舌でいっぱい、くちゅくちゅしてあげる。
「あ、あ…サファ、して? もう、来て? や、ぁ。それだけで、イっちゃうぅう」
「えぇ? そんなぁ、まだ、テオのここ、可愛がってあげていないのに」
俺はテオのすぼまりへの愛撫はそのままに。
彼の屹立に、触れるか触れないかくらいに指を当てて、状態を確かめる。
テオが言うように。指から受ける弾力は、はち切れそうなほどに膨らんでいる。先端へと指を動かしていけば、愉悦に陶酔してよだれを垂らしているかのように、先走りの蜜があふれていた。指に蜜をまとわせて、蜜口をピタピタとつつくと。
その甘い刺激に、テオはうぅと唸って。腰を揺らした。
すぼまりから舌を引き抜くと。ぬるりと唾液の糸が引いて。
赤く色づいたつぼみが、物欲しそうにひくひくとしているサマは、とても卑猥で。ぞくぞくした。
「ここに、俺の、欲しいの?」
マジックボックスからラブローションを出して、手に液体を出し。濡らした指を、後孔に挿入すると。ぐちゅぅ、と。柔らかくのみ込んでくれる。
「欲しい。サファの、欲しい。きて、サファ?」
そのようにおねだりされたら。俺も欲しくなるよ、テオ。
急いた気持ちで、剛直にもローションを素早く塗り立てると。
つぼみに剛直を押し当てて、ゆっくりと押し入れていった。
張り出した、一番太い部分を、テオがのみ込むまでは。慎重に、丁寧を心がけて挿入していく。ここで、傷つけてしまったら、台無しだからな。
「あ、んんっ、おっきぃぃ、熱いぃ。サファ、入ってくるぅ」
「いいよ、ゆっくり息して? 慌てないで?」
じれったいのか、揺れるテオの腰を、俺はおさえつけて。テオの中をジワリと広げながら、奥へと進めていく。
「は、あ、まだぁ? まだ、奥? くるぅ…んぁぁ、そこ、いいの。あ、ん」
テオの中にある、快楽のスイッチをじっくりと摩擦して。突端でコリコリといじるみたいに、動かすと。テオは、はうぅぅ、と。良さそうな声で鳴いた。
あぁ、なんでそんなに可愛いのかなぁ?
手でテオの足を持ち上げる体勢なので、上から下に押し入れるようにして、テオの中に剛直を突き入れる。柔らかくまといついてくるテオの中を、突いて引いてを繰り返す。
「あ、あ、あ、イく、サファ、も、ダメ、イくぅ」
「もうちょっと。テオ、いい子だから。我慢して?」
「できない、イく。イかせてぇ、あ、あぁ、サファぁっ」
テオは敷布を握り込んで、背をそらすと。ビクンと体を跳ねさせた。
屹立がビビッと震えて。ドッと先端から飛ばした精液は、テオの胸まで濡らした。
体内では、絶頂のわななきで、剛直をびゅくびゅくと締めつけて。そのたまらない快感に、俺はさすがに、ウッとなるけど。
こんなに気持ちいいの、簡単に出して終わりたくない。
「ご、ごめん、サファぁ…」
こらえきれずに達してしまったことを、謝るテオ。
えぇ? 全然、悪くないよぉ。すっごい、俺で感じちゃったってことだもんな?
「謝らなくてもいいよ。テオ、可愛かった」
俺は彼の足を下ろしてやり。腕にやんわりと抱き締めて。ねぎらいのチュウを額に贈る。
凶器だと言っていた、俺のモノで。テオが十全に快楽を受け止め、達することができる。それこそが、己にとっては最高の幸せなのだから。
「だけど、まだ部屋から出られないからね? もう少し頑張ってね?」
優しく、お願いすると。テオは小さくうなずく。
あぁ、マジ可愛い。
俺は一度、彼の中から己を引き抜き、テオをうつ伏せに返すと。手で腰を持って、お尻を持ち上げさせた。
「テオの全部に触れたいから。今度は背中を愛させて? あと、ここもね?」
彼の背中にのしかかるように、俺は覆いかぶさって。テオのモノに手を伸ばす。先ほど、触れる間もなく達してしまったからな?
テオのモノは、極めた直後で、力を失っているが。手の中で輪郭をなぞっていったり、指先で根元から先へとたどっていったり。先端を親指でクルクル撫でたりしていくと。すぐにも芯が通ってくる。
俺の手の動きで感じているのが、固くしなることで、わかりやすく現れるから。愛すべき、尊い部分だ。
テオは口が悪くて、すぐきらーいとか言うけど。
ここを触れば、本当に嫌われているのかどうか、わかるからね?
手は、テオの屹立をいじりながら。
俺は、彼の背中を唇で堪能する。
テオの、白くて、なめらかな背中は。若木のようにしなやかで、健康的だ。
舌で舐めても、つるりとするし。
うなじは細いのに、筋や力強さは男のそれで。
髪の生え際まで、なんか、可愛く見えてしまう。
うなじにチュウしながら、光る緑の髪を、鼻先でくすぐると。さわやかなテオの匂いが鼻孔をくすぐり。
あぁ、好き。ってなる。
しつこく匂いを嗅ぐと、怒られてしまうけど。ホントは、テオの首筋にいつも顔を埋めて、クンクンしていたい。だって、すっごくいい匂いだから。
好き、ここも好きって思いながら、小さなキスや舌の愛撫で、テオの肩も背骨のラインもたどっていくと。テオはまた、艶っぽい喘ぎを漏らし始めるのだ。
「は、あ…ペロペロワンコ、め。も、舐めるなぁ」
「だぁめ。テオの全部、舐めたいんだからね?」
そう言って、尾てい骨や、双丘の割れ目を舌で執拗にくすぐると。
「ひんっ、そこ、ダメ。グリグリ、やぁ」
感じて、お尻が勝手に持ち上がってきちゃう。うわぁ、エッロ。
たまらず、俺はテオのすぼまりに己をあてがい。突端を埋め込む。
一度、俺を受け入れたそこは、難なく己をのみ込んだ。
でも、すぐに引き抜く。
「ん、は…?」
俺は身を起こして、膝立ちになると。テオの腰を手で持って、双丘を割り開き。すぼまりめがけて、再び剛直を突き入れる。
「は、あっ」
再び挿入される期待に、テオは背筋をそらして、身構えるが。
入り口をゆっくりと、かき混ぜてから。また突端を引き抜いた。
「んんっ、な、んで? サファ? なにしてんの?」
「ふふ、テオが、気持ちよさそうだから。俺の、欲しいって、言って?」
「サファの、欲しい」
テオの言葉に、俺が再び後孔に押し当てると。テオのすぼまりが俺を喰らうようにヒクヒクした。そのうごめきの中で、剛直を押し入れていくのが。最高にイイ。
「ふ、あ、んぁぁ」
テオも、俺が入ってくるときの感触に、うっとりしていた。
「お尻、引き締めてみて?」
小ぶりなテオのお尻を、手でまぁるく撫でると。テオはフルリと震えるが。
「わ、かんない。ど、う、するんだ?」
「力を入れるの、キュッて。俺のを食べちゃうみたいに」
「う、こ、こう?」
俺が入っている中で、力をどう入れたらいいのか、わからないみたいだけど。キュッて、中が締まった。
そのときに、俺は奥まで剛直を挿入する。
「ああぁぁあ、サファ、バカっ。急に、するな、んてぇ」
「ごめんね? テオ。じゃあ、抜くね?」
「えぇ? んぁぁ?」
ゆっくり腰を引いていくと。テオは、その感覚に溺れながらも。言った。
「だめ、だめ、もう、抜かないで。サファが、出て行くとき、つらいぃ」
「ん? 痛いの?」
突端を中に残したまま、テオにたずねると。テオは顔を真っ赤にして。恥ずかしそうに、言いずらそうに、でも涙ぐむ蕩けた目をこちらに向けて、つぶやいた。
「サファが、出て行くと。ジンとしたの、なくなるから。あっちぃの、ないと。なんか、悲しくなる」
「俺がいなくなったら、さみしい?」
もう一度テオにのしかかって。彼の顔を覗き込むと。テオは俺の唇に可愛らしいチュウをして。
「さみしいに、決まってんだろ? バカ」
ギューーーンとくる、バカ、いただきました。
はい、可愛い。もう、ダメ。我慢できないっ。
俺は身を起こして。テオの奥に己を突き入れた。
「あぁっ、奥、強いの、やぁ…」
「でも、俺の太くて熱いの、欲しいんだろ?」
「ん、欲し…サファ、来て、イイの、して?」
「イイよ。あぁ、テオ、最高。な? 今度は、俺がイく。イかせて?」
剛直をまんべんなく、きつく締めつけられて。腰がギンとなった俺は。精力的に律動した。
もう、突っ走りたい。
テオを頭から丸かじりして、味わい尽くしたい。
後ろから挑みかかり、俺はテオの中を情熱的に出し入れして、その甘露な感覚に没頭した。
「あ、あ…サファ、サファぁぁっ」
テオは敷布を握り込んで、俺の揺さぶりに耐えていた。
腰が浮き上がるほどの、後ろからの苛烈な攻めに、お尻をがくがくさせる。
ぐちゅぐちゅと音が鳴るほどの激しい抜き差しに、先ほど塗り込んだローションが、つぼみから漏れ出て。割れ目から尾てい骨に流れている。その液体の筋が、淫猥だ。
「く、イくよ、テオ。全部、受け止めてっ?」
宣言して、俺がひときわ強く剛直を突き入れると。テオのお尻がビクンと跳ねて。
「んぁぁぁっ」
俺の絶頂とともに、テオも達した。
ドクンドクンと、ため込んだ精液を、テオの中にすべて注ぎ入れ。その充足感に、俺の腰もブルリと震えた。
だけど。力尽きて、寝台に上半身を倒れ込ませるテオの。その背中に浮いた汗を見て。
その命の雫、ひと粒ひと粒を舐めたくなって。己を抜かぬまま、テオの背中を貪った。
「ん、ぁ、ぁ、あ、も、無理ぃ。サファぁ?」
「まだ、扉は開いていないよ。もっと、食わせて。テオを、食べたい」
だらりとしたテオの上半身を抱え起こすと、俺は右手でテオの体を支え、首筋にかじりつき。左手は彼の足を持ち上げて、再び律動するのだった。
そうして、己は獣のごとく、いろんな体位でテオを貪りつくし。
扉がいつ開いたのかもわからないくらい、彼との情事にのめり込んだのだった。
絶頂十回分のラブゲージを溜めないと出られない部屋に、俺たちは閉じ込められてしまった。
クリスたちとは分かれてしまったが。あちらは三人で、となると。気兼ねして、ラブゲージは期待できないかなと思う。その分、こちらが頑張らないとならないな、って思うけど。
テオとベッドで抱き合えば、そんなことは頭の片隅に追いやられてしまう。
せっかく、ふたりの想いを確認し合えたのだ。思いっきりハッピーなセックスを楽しみたいではないか?
俺は、テオという魂の形を愛している。
彼の息遣い、声、目線や仕草も。なんでか、全部好き。
夢の中で、テオという形ではなかったときも。
中にテオの存在を感じ取れれば、おのずと好きという気持ちはあふれてきて。なにも変わらなかった。
ただそこに、テオがいる。そう思うだけで、愛しさが込み上げたのだ。
だから、たぶん。俺はテオの魂、その存在を、愛している。
なんでか、なんて。どうでもいい。ただ、そう思うんだ。
抱き合う前に、テオと、夢の中のことについて少しだけ話した。
夢の中で死ぬ直前、中本の意識がグワッと俺の中に入ってきて。
助けられなかった、助けられなかった、助けられなかった、その無念の想いが、俺の想いに同化した。
助けられなかった、テオを。
俺の最愛、必ず守ると決めていたのに。
でも。中本にはひどく同情するが。
この世界で、俺は。俺の気持ちで、ただただテオを幸せにしたいって、そう思い。それを実行するのみ、という想いだった。
夢から覚めて、彼の意識は間遠になり。
助けられなかった、という苦みばしった悔しさは残るものの。
だからこそ、この世界では必ず、今度こそ必ず、テオを守るのだと。
それだけを、胸に残すことにした。
田代も中本も。それこそ夢のようだった、便利な世界も。夢の中に閉じ込めて。終わり。
そう思うのだけど。
ひとつだけ、心に引っかかっていることがある。
テオは、自分を夢主だと思い込んでいるが。
もしも俺の前身が中本だったなら。しょっぱい初恋は、俺も同じ。
もしかしたら、俺が夢主だったかもしれないじゃないか?
ユメバクを倒した今、それを確かめる術はないが。
テオが死んで。俺ひとりが、あの夢の中に取り残されてしまったら…と思うと。
ゾッとする。
今、目の前にテオがいることを。俺は心底、良かった、嬉しい、幸せだって、思っている。
怖い。本当に、怖かったのだ。
今回、俺は。この世で一番であろう恐怖を体験したのだ。
テオを失う。
そのことを考えたら。俺は本当に。なにもかもを壊してしまいたくなるだろう。
あのような恐ろしさは、もう二度と味わいたくはない。
だから、彼の体温を感じて。彼に触れて。彼が生きている、そのことに、感謝して。感謝して。
ありがたい気持ちで、俺はテオに心と体を寄り添わせた。
裸身で寝台に横たわる彼は、自分と比べたら、本当に華奢で。腕に力を入れたら、折れてしまいそうに感じるが。でも、実際にギュっとすれば、確かな存在感がある。
体温のあたたかさや肌の質感に触れれば。そこにテオという体と魂があるのだと実感できて。嬉しくなる。
愛おしい、狂おしい、なやましい、せつなくて、燃え上がる。
テオを腕に抱くと、そんな気持ちがあふれて。
たまらなくなって。
どうしようもなく、彼を力の限りに抱きしめたくなってしまうのだ。
黄緑色の瞳が好き。短く切っている髪も好き。柔らかいほっぺも。男らしい眉も、眉間の幅まで。
そうして、ひとつひとつ、ここが好き、ここが好きって、気持ちを込めて。唇で触れていく。
「ふ、くすぐったいよ」
「くすぐったい、だけぇ?」
心を痺れさせるように、耳たぶに声を吹き込む。
耳たぶも好き。耳のふちや、複雑な形の溝、穴の中まで、可愛い、好きという気持ちで舐めていくと。
テオはこそばゆそうに、肩をすくめるが。
そこに官能の芽を見出したのか、下唇を噛んで。フと鼻から息を漏らした。
続けて、指の一本一本、脇の下や、脇腹の骨の浮いた部分や。
へその穴や、胸筋のなだらかな隆起や、感度の良い乳首。すべてに、唇や舌でたどっていくと。
感じすぎちゃったみたい。テオは、泣いちゃった。
でも、まだ、全然足りないよ?
「ん、ん、サファぁ、くすぐったいぃ、も、やめろぉ」
そう言うテオは、でも笑いをあげる様子もなく。ただ、ハヒハヒと息を継ぐのだ。
「くすぐったいんじゃなくて、気持ちがイイ、でしょ?」
唇の先で、くちゅくちゅと小さくキスをしていたけど。舌の腹でベロォと乳首を舐め撫でると。テオは、ひやぁぁって、色っぽくない歓喜の喘ぎを漏らした。
ふふ、でも、そんなところが、テオっぽくて、可愛いな。
俺は手で、彼の足を広げさせて。くの字に体を折り曲げるようにして、腰を浮かせると。あらわになった秘所に、顔を寄せる。
俺を健気に受け入れてくれる、大事な場所だから。いっぱい、愛を込めてあげないとね?
そこは、まだ触れていないのに。ゆるくほころんでいて。
俺が舌を差し入れたら、歓喜にわなないて、俺の舌を熱烈歓迎してくれた。
期待に応えて、ぐちゅりと、舌を差し入れて。熱い、テオの内側までも舐め濡らしていく。
「ん、ぅ…サファ、そこ、は…」
気持ち良さに、蕩けた目をしているのに。大きく股を開くその格好が、恥ずかしいのか。テオは少し抵抗を示すが。
俺は甘い悦楽を注ぎ込むように、舌でぐちゅぐちゅと後孔をかき乱していく。
つぼみの、入り口の部分がすごく敏感なんだって、知っているよ?
テオは剛直を引き抜くときが好きだもんね?
己の突端が、出て行きそうで行かない、その瞬間が。一番、惑乱するほど、イイんだもんね?
だから。舌でいっぱい、くちゅくちゅしてあげる。
「あ、あ…サファ、して? もう、来て? や、ぁ。それだけで、イっちゃうぅう」
「えぇ? そんなぁ、まだ、テオのここ、可愛がってあげていないのに」
俺はテオのすぼまりへの愛撫はそのままに。
彼の屹立に、触れるか触れないかくらいに指を当てて、状態を確かめる。
テオが言うように。指から受ける弾力は、はち切れそうなほどに膨らんでいる。先端へと指を動かしていけば、愉悦に陶酔してよだれを垂らしているかのように、先走りの蜜があふれていた。指に蜜をまとわせて、蜜口をピタピタとつつくと。
その甘い刺激に、テオはうぅと唸って。腰を揺らした。
すぼまりから舌を引き抜くと。ぬるりと唾液の糸が引いて。
赤く色づいたつぼみが、物欲しそうにひくひくとしているサマは、とても卑猥で。ぞくぞくした。
「ここに、俺の、欲しいの?」
マジックボックスからラブローションを出して、手に液体を出し。濡らした指を、後孔に挿入すると。ぐちゅぅ、と。柔らかくのみ込んでくれる。
「欲しい。サファの、欲しい。きて、サファ?」
そのようにおねだりされたら。俺も欲しくなるよ、テオ。
急いた気持ちで、剛直にもローションを素早く塗り立てると。
つぼみに剛直を押し当てて、ゆっくりと押し入れていった。
張り出した、一番太い部分を、テオがのみ込むまでは。慎重に、丁寧を心がけて挿入していく。ここで、傷つけてしまったら、台無しだからな。
「あ、んんっ、おっきぃぃ、熱いぃ。サファ、入ってくるぅ」
「いいよ、ゆっくり息して? 慌てないで?」
じれったいのか、揺れるテオの腰を、俺はおさえつけて。テオの中をジワリと広げながら、奥へと進めていく。
「は、あ、まだぁ? まだ、奥? くるぅ…んぁぁ、そこ、いいの。あ、ん」
テオの中にある、快楽のスイッチをじっくりと摩擦して。突端でコリコリといじるみたいに、動かすと。テオは、はうぅぅ、と。良さそうな声で鳴いた。
あぁ、なんでそんなに可愛いのかなぁ?
手でテオの足を持ち上げる体勢なので、上から下に押し入れるようにして、テオの中に剛直を突き入れる。柔らかくまといついてくるテオの中を、突いて引いてを繰り返す。
「あ、あ、あ、イく、サファ、も、ダメ、イくぅ」
「もうちょっと。テオ、いい子だから。我慢して?」
「できない、イく。イかせてぇ、あ、あぁ、サファぁっ」
テオは敷布を握り込んで、背をそらすと。ビクンと体を跳ねさせた。
屹立がビビッと震えて。ドッと先端から飛ばした精液は、テオの胸まで濡らした。
体内では、絶頂のわななきで、剛直をびゅくびゅくと締めつけて。そのたまらない快感に、俺はさすがに、ウッとなるけど。
こんなに気持ちいいの、簡単に出して終わりたくない。
「ご、ごめん、サファぁ…」
こらえきれずに達してしまったことを、謝るテオ。
えぇ? 全然、悪くないよぉ。すっごい、俺で感じちゃったってことだもんな?
「謝らなくてもいいよ。テオ、可愛かった」
俺は彼の足を下ろしてやり。腕にやんわりと抱き締めて。ねぎらいのチュウを額に贈る。
凶器だと言っていた、俺のモノで。テオが十全に快楽を受け止め、達することができる。それこそが、己にとっては最高の幸せなのだから。
「だけど、まだ部屋から出られないからね? もう少し頑張ってね?」
優しく、お願いすると。テオは小さくうなずく。
あぁ、マジ可愛い。
俺は一度、彼の中から己を引き抜き、テオをうつ伏せに返すと。手で腰を持って、お尻を持ち上げさせた。
「テオの全部に触れたいから。今度は背中を愛させて? あと、ここもね?」
彼の背中にのしかかるように、俺は覆いかぶさって。テオのモノに手を伸ばす。先ほど、触れる間もなく達してしまったからな?
テオのモノは、極めた直後で、力を失っているが。手の中で輪郭をなぞっていったり、指先で根元から先へとたどっていったり。先端を親指でクルクル撫でたりしていくと。すぐにも芯が通ってくる。
俺の手の動きで感じているのが、固くしなることで、わかりやすく現れるから。愛すべき、尊い部分だ。
テオは口が悪くて、すぐきらーいとか言うけど。
ここを触れば、本当に嫌われているのかどうか、わかるからね?
手は、テオの屹立をいじりながら。
俺は、彼の背中を唇で堪能する。
テオの、白くて、なめらかな背中は。若木のようにしなやかで、健康的だ。
舌で舐めても、つるりとするし。
うなじは細いのに、筋や力強さは男のそれで。
髪の生え際まで、なんか、可愛く見えてしまう。
うなじにチュウしながら、光る緑の髪を、鼻先でくすぐると。さわやかなテオの匂いが鼻孔をくすぐり。
あぁ、好き。ってなる。
しつこく匂いを嗅ぐと、怒られてしまうけど。ホントは、テオの首筋にいつも顔を埋めて、クンクンしていたい。だって、すっごくいい匂いだから。
好き、ここも好きって思いながら、小さなキスや舌の愛撫で、テオの肩も背骨のラインもたどっていくと。テオはまた、艶っぽい喘ぎを漏らし始めるのだ。
「は、あ…ペロペロワンコ、め。も、舐めるなぁ」
「だぁめ。テオの全部、舐めたいんだからね?」
そう言って、尾てい骨や、双丘の割れ目を舌で執拗にくすぐると。
「ひんっ、そこ、ダメ。グリグリ、やぁ」
感じて、お尻が勝手に持ち上がってきちゃう。うわぁ、エッロ。
たまらず、俺はテオのすぼまりに己をあてがい。突端を埋め込む。
一度、俺を受け入れたそこは、難なく己をのみ込んだ。
でも、すぐに引き抜く。
「ん、は…?」
俺は身を起こして、膝立ちになると。テオの腰を手で持って、双丘を割り開き。すぼまりめがけて、再び剛直を突き入れる。
「は、あっ」
再び挿入される期待に、テオは背筋をそらして、身構えるが。
入り口をゆっくりと、かき混ぜてから。また突端を引き抜いた。
「んんっ、な、んで? サファ? なにしてんの?」
「ふふ、テオが、気持ちよさそうだから。俺の、欲しいって、言って?」
「サファの、欲しい」
テオの言葉に、俺が再び後孔に押し当てると。テオのすぼまりが俺を喰らうようにヒクヒクした。そのうごめきの中で、剛直を押し入れていくのが。最高にイイ。
「ふ、あ、んぁぁ」
テオも、俺が入ってくるときの感触に、うっとりしていた。
「お尻、引き締めてみて?」
小ぶりなテオのお尻を、手でまぁるく撫でると。テオはフルリと震えるが。
「わ、かんない。ど、う、するんだ?」
「力を入れるの、キュッて。俺のを食べちゃうみたいに」
「う、こ、こう?」
俺が入っている中で、力をどう入れたらいいのか、わからないみたいだけど。キュッて、中が締まった。
そのときに、俺は奥まで剛直を挿入する。
「ああぁぁあ、サファ、バカっ。急に、するな、んてぇ」
「ごめんね? テオ。じゃあ、抜くね?」
「えぇ? んぁぁ?」
ゆっくり腰を引いていくと。テオは、その感覚に溺れながらも。言った。
「だめ、だめ、もう、抜かないで。サファが、出て行くとき、つらいぃ」
「ん? 痛いの?」
突端を中に残したまま、テオにたずねると。テオは顔を真っ赤にして。恥ずかしそうに、言いずらそうに、でも涙ぐむ蕩けた目をこちらに向けて、つぶやいた。
「サファが、出て行くと。ジンとしたの、なくなるから。あっちぃの、ないと。なんか、悲しくなる」
「俺がいなくなったら、さみしい?」
もう一度テオにのしかかって。彼の顔を覗き込むと。テオは俺の唇に可愛らしいチュウをして。
「さみしいに、決まってんだろ? バカ」
ギューーーンとくる、バカ、いただきました。
はい、可愛い。もう、ダメ。我慢できないっ。
俺は身を起こして。テオの奥に己を突き入れた。
「あぁっ、奥、強いの、やぁ…」
「でも、俺の太くて熱いの、欲しいんだろ?」
「ん、欲し…サファ、来て、イイの、して?」
「イイよ。あぁ、テオ、最高。な? 今度は、俺がイく。イかせて?」
剛直をまんべんなく、きつく締めつけられて。腰がギンとなった俺は。精力的に律動した。
もう、突っ走りたい。
テオを頭から丸かじりして、味わい尽くしたい。
後ろから挑みかかり、俺はテオの中を情熱的に出し入れして、その甘露な感覚に没頭した。
「あ、あ…サファ、サファぁぁっ」
テオは敷布を握り込んで、俺の揺さぶりに耐えていた。
腰が浮き上がるほどの、後ろからの苛烈な攻めに、お尻をがくがくさせる。
ぐちゅぐちゅと音が鳴るほどの激しい抜き差しに、先ほど塗り込んだローションが、つぼみから漏れ出て。割れ目から尾てい骨に流れている。その液体の筋が、淫猥だ。
「く、イくよ、テオ。全部、受け止めてっ?」
宣言して、俺がひときわ強く剛直を突き入れると。テオのお尻がビクンと跳ねて。
「んぁぁぁっ」
俺の絶頂とともに、テオも達した。
ドクンドクンと、ため込んだ精液を、テオの中にすべて注ぎ入れ。その充足感に、俺の腰もブルリと震えた。
だけど。力尽きて、寝台に上半身を倒れ込ませるテオの。その背中に浮いた汗を見て。
その命の雫、ひと粒ひと粒を舐めたくなって。己を抜かぬまま、テオの背中を貪った。
「ん、ぁ、ぁ、あ、も、無理ぃ。サファぁ?」
「まだ、扉は開いていないよ。もっと、食わせて。テオを、食べたい」
だらりとしたテオの上半身を抱え起こすと、俺は右手でテオの体を支え、首筋にかじりつき。左手は彼の足を持ち上げて、再び律動するのだった。
そうして、己は獣のごとく、いろんな体位でテオを貪りつくし。
扉がいつ開いたのかもわからないくらい、彼との情事にのめり込んだのだった。
78
お気に入りに追加
905
あなたにおすすめの小説

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。


モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた
マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。
主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。
しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。
平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。
タイトルを変えました。
前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。
急に変えてしまい、すみません。

勇者パーティーハーレム!…の荷物番の俺の話
バナナ男さん
BL
突然異世界に召喚された普通の平凡アラサーおじさん< 山野 石郎 >改め【 イシ 】
世界を救う勇者とそれを支えし美少女戦士達の勇者パーティーの中・・俺の能力、ゼロ!あるのは訳の分からない< 覗く >という能力だけ。
これは、ちょっとしたおじさんイジメを受けながらもマイペースに旅に同行する荷物番のおじさんと、世界最強の力を持った勇者様のお話。
無気力、性格破綻勇者様 ✕ 平凡荷物番のおじさんのBLです。
不憫受けが書きたくて書いてみたのですが、少々意地悪な場面がありますので、どうかそういった表現が苦手なお方はご注意ください_○/|_ 土下座!
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?

嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる