【完結】勇者のスキルにラッキースケベがある(村人A専用って、俺ぇ!?)

北川晶

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37 俺は乙女だっつーのっ テオ・ターン

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     ◆俺は乙女だっつーのっ テオ・ターン

 胸の前で手をモミモミしている緑色のドラゴンが、モジモジしながら。勇者一行、いや、俺とサファに言っている。
「あなたたちは、ダンジョンに入ったときから、好き合っていたじゃなぁい? 確かにぃ? サファとエッチするのをお預けにしたりとか、鬼畜なテオに、少しキュンだけど。でも、アレは主人がワンコを躾けるプレイでしょ? あたし、プレイは嘘くさくて、好きじゃないのぉ」

 ここはボス部屋で、ユメバクはラスボスにしては弱すぎだったので。
 たぶん、このくねくねしたドラゴンがラスボスなのだろうけど。

 つか、プレイじゃねぇしっっ。

 でもサファは、俺らが最初から好き合っていたというところに引っかかって、なにやら照れ照れしている。
 おいっ、否定しろやっ。

「だけど、まぁ。ロマンティックだったのは、確かだわぁ? 夢の中でも、まさか、あ…」
「あなた、男ですよね?」
 夢の中のことを暴露されたくなくて。俺はすかさず、誰も言わないけど、みんな思っている疑問について、たずねた。
「は?」
「つか、オスですよね? 口調がオネェですけど」
「ばかやろぉぉぉ! 俺は乙女だっつーのっ、空気読めやぁぁーーっ」
 裏声だったドラゴンが、ドスの利いた男の声になって。ガオオォォォォォッと叫ぶ。

 ほらぁ、男じゃーん。

 つか、うまく話をそらして、過去話の暴露をなんとか回避できたな。
 あの話は、誰にも知られたくなかった。
 アレは、俺の黒歴史だ。
 なんにもできなくて。なんにも生まれなくて。ただ死んだ。

 と思っている場合ではなかった。
 ドラゴンがガオォォォォォッと叫んだとき、ボス部屋の様相が一変して。
 目の前にはピンク色の照明…この世界は、光源はランプだけなので。ピンクのランプというのはないはずなのだが。なにやら部屋がピンク色に染まった、大きなベッドのある部屋に、サファとふたりでいた。

『みなさぁん? あたしの元にたどり着いた、はじめてのお客様だからぁ、贔屓ひいきしたいのは山々なんだけどぉ。あたしが丹精込めて作った魔剣を、簡単には渡せませんことよぉ?』
 おーほほほ、と。悪役令嬢みたいな笑い方をする、ドラゴン。
 姿は見えないが、声がオネェなのでわかります。

『最後の試練は、エッチをしないと出られない部屋よぉ? 魔剣をゲットするには、十回分の絶頂エネルギーが必要。まぁ、数多のエロい試練を乗り越えてきたあなた方なら、簡単なミッションね? だって、ひとり二回も極めれば、出られる部屋ですものぉ? でも、インターバルを置くと、ゲージは下がっていくから、気をつけてぇ? 連続絶頂がおすすめよ? さぁ、魔剣のラブゲージを満タンにして、あたしと勝負しましょ? 待っているわね?』
 またもや、おーほほほ、と笑い声がして。
 部屋の中は静かになった。

「えぇー…エッチしないと出られない部屋、だってさ」
「そうらしいな」
 サファは、扉のノブを回したり、剣で殴ったりしているけど。開かないみたいだな。
「先生たちは、別部屋かな?」
「あぁ。ダンジョンに入ったときから、俺らの動向は見られていたようだから。カップル分けされたんだろ」
「………」
 なんとなく、気まずい感じで。俺とサファはベッドに腰かけた。
 はじめてラブホテルに入ったカップルみたい、だからではない。
 だって。

 間にいろいろ挟まったけど。さっき、頬を叩かれたからな。

 それを、思い出して。手で頬を、ちょっとさすったりしたら。
 サファが慌てて、俺の頬に手を添えた。
「ごめん、痛かったか?」
「いや、俺も悪かったし。でも、ユメバクを鑑定していたから。死んでも、元に戻れると思っていたんだよ」
「……ん」
 そうは言っても。サファはやっぱり、受け入れられないみたい。
 まぁ、そうだろうな? 好きだと言っていた相手が、いきなりマンションから飛び降りたら。そりゃ、驚くよ。
 でも。あの夢から抜け出すには、俺が死ぬしかなかった。
 ユメバクを鑑定して、見えた対処法が。夢主の死、だったからだ。
 そして、あの夢は。田代が出てきた世界は。確かに俺の前世で。

 だったら夢主は、俺しかいない。

 まぁ、できれば。自分で死ぬのは普通に怖いし。サファが俺を殺してくれたら、良かったんだけど。
 サファが、俺を殺す選択肢はないとか言って、夢の中で寿命で死ぬまで暮らすつもりみたいだったから。
 それは、ダメだろうと思った。
 だって、俺が死ねば元に戻れるって、攻略法がわかっているゲームだ。
 いつまでも、その場にいる意味はない。
 まぁ、生きて帰れるとは書いていなかったので。もしかしたら、本当に死ぬかもと。ちょっと覚悟をして。
 サファと抱き合えるのは、これが最後かもしれないって。夢の中で思ったりしたけれど。
 俺と生きるために生まれた。俺に手をかけたりしないって。泣きそうな顔でサファが言うから。

 あぁ、サファには。冗談でも俺を殺すことはできないんだなって。わかってしまった。

 そんなサファに、俺を殺させるのは、酷なことだ。
 だから、自分で自分に手を下した。
 サファを、無事に、この世界に戻すために…。

 でも、そのことは。サファをいっぱい傷つけてしまったみたいだ。
 いっぱい泣かせてしまったし。
 勇者がぼろ泣きするのはどうかとは思うけど。
 それだけショックだったんだろうから…ごめんな?

 この場に俺がいることが、サファは嬉しいようで。
 両手で俺の頬をさすりながら、額と額をくっつけて。俺の体温を確かめている。
 ちゃんと生きているのを、確かめているみたいだな?

 俺も。今こうして、生きて、サファと向かい合っていることが。とても嬉しいよ。

 前世の記憶は、また、曖昧になって。
 田代の顔も中本の顔も、わからなくなったけど。
 目の前にサファがいて。
 あぁ、サファの顔はこんなだったとか。
 サファの声とか。大きくて、少しかさついた手のひらの感触とか。
 匂いとか、呼吸の間とか。全部が、サファだなぁと実感したら。

 俺もなんだか落ち着いた。

 やっぱり前世のことを強制的に思い出させられて。心が揺さぶられて。いつもの感覚とは違っていて。精神的に窮地に追い込まれてはいたんだろうな?
 しょっぱい前世は、苦しかったけど。
 みんな無事に戻れたから…ま、いっか。

「つか、改まって、ここでエッチしろとか言われると。したくなくね?」
「いや…」
 そのサファの返答に、驚く。
 魔獣の思惑に乗りたくねぇとか、言うかと思ったから。
「いや?」
「俺はいつでも、テオとエッチしたいんで」
 額をくっつけたまま、神妙に言うけど。言ってることと、顔の真面目具合が合ってない。

「サファ…どうしておまえは、俺の前では残念勇者なんだ?」

 勇者サファイアは、高潔で威厳をたたえ、すべての国民の上に立つ超人である。
 そのたたずまいは、美麗にして気高く、鋼の体躯、整った容貌は、まるで闘神の化身。
 であるはずなのに。
 俺の前にいるのは、俺を喰らう機会を狙うギラギラワンコなのだ。

「だって、テオを相手に、取りつくろったり、カッコつけたりしたくないんだ。ま、たまには。テオに良いところ見せたくて、張り切っちゃうけど。できれば俺は、素の自分で勝負したい、っていうか?」
 拳を握ったサファが、俺の前でキリリとして。歯をきらりと輝かせて、最高の角度からの笑みを投げるが。
 いつもの彼が、彼なもんだから。渾身のイケメンスマイルも、俺の胸には響かないのだ。

「そうか。サファは、素が残念なんだな?」

「なんだよぉ。そんなこと言うのは、テオだけなんだからなっ」
 そう言って、頬を膨らますサファは。全く孤高の勇者らしくないのだった。
 いつもの、クソエロ駄犬勇者。
 だけど、それが。サファなのだ。
 それでいい。それが、いい。

 俺は、愛おしさがこみ上げて。彼の髪に、指を差し入れて、やんわりと撫でる。
 あぁ、柔らかい髪。
 なんとなく、懐かしいって思ってしまい。指先でくしゃりと銀の髪をかき混ぜた。

「あのさ…夢の中のことだけど」
 俺が切り出すと。サファは、少し苦い顔つきになって。俺の肩を抱いた。
 ギュッて、彼の手が俺を掴む。
 もう、どこへも行かないようにって。そんな気持ちが伝わる。

「過去は過去、今は今で、良いじゃん」
 一言のあと、小さくため息をついて。再び、言葉をつむぐ。

「俺は、前世が中本だっていう意識はないんだ。つか、前世というのが、いまだによくわからない。でも。もし、俺らの前身が、田代と中本だったとして。過去の俺らがダメダメだったとしてもさ。今は、過去のごう払拭ふっしょくできている。そう、思わないか? だって、俺は今。テオのことが好きだって、テオにいっぱい伝えているし。テオが恋人だって、誰にも胸を張って言える。テオも、前世では中本に言えなかったみたいだけど。俺のこと、好きって言ってくれたしな?」
「まぁ、そうだな」
 過去でしてきた失敗は、今の世界でしていない。
 つい最近まで、俺は。サファのことを拒否って、前世と同じこと繰り返していたみたいだけど。
 今は彼のことを、好きだと認めて。
 たまに、怒っちゃうけど。
 好きの気持ちを表に出して。サファに笑いかけてもいるからな?

「だから、今度はね。そこを乗り越えた俺たちは、次のステージに行こう。一緒に、生きていこう。幸せになろう。長生きしよう、俺たち。俺がテオを、必ず、なにものからも守るから」
「…うん」
 そうだ。そうなんだ。
 もう、モヤがかかってしまった、前世のことは。終わったこと。
 俺はこの世界で、サファと生きていく。
 精一杯、生きて。できれば、幸せになれたらいい。

 サファを愛しているって。想いを伝えていけたらいい。

 俺のうなずきを見たサファは。ニッコリ笑って。
 大きな体で、俺に抱きついてきて。
 その体重で、俺をベッドに押し倒してきた。
 ぐえっ、もう、体重差を考えてくれよっ。

「だけど、勇者の俺をいじめて、泣かせた罪は。重いぞぉ? あがなってもらうからな、テーオ」
 そして、俺の腹をコチョコチョとくすぐったり、頬や首筋にチュッチュしたり。罰とも思えない罰を、してくる。
「あはは、くすぐったいってぇ、やーめーろー」
「だぁめ、やめない。テオは一生、俺のそばで笑ってる刑、な?」
 サファは囁いて、唇にキスをした。
 ぽってりとした色っぽい唇は、微笑みの形をしたままで、俺の唇に吸いついてくる。
 チュッと音をさせて、離れ。また、クチュッと押しつけて、俺の唇にまといつく。

 俺の腹をくすぐっていた手先は、いつの間にか、官能を引き出すようなねっとりとした動きに変わり。俺のベルトや服の紐をほどいていく。
 だけどキスは、唇をハムハムする優しいくちづけだ。
 唇の触れ合いだけで、ゆっくりムードを盛り上げて。
 サファはその間に、己の剣や装備や服を、乱暴にベッドの下に落としていった。

 ひとつ、ハッと息をつき、俺の体をまたいでのしかかっていた体を引き起こすと、シャツを脱ぎ捨てる。
 俺を見下ろすのは、均整の取れた筋肉がたくましい、青い瞳の美しい男だ。

「綺麗だな…」
 寝たまま、手で、彼の腹筋を撫でる。
 体の厚みも、筋肉の盛り上がりも、俺より頑健で、たくましくて、つやつやと肌に張りがあって。頼もしい。
「全部、おまえのものだ。テオ、俺の全部はテオのもの」

 全部、と言われ。俺は腹筋から下に手をおろしていき。すでにズボンの中で窮屈そうになっているサファのソレに、手を這わせる。
 サファは、熱い吐息をついた。
「ふ、テオが触ってくれるの、嬉しい」
「これも、俺のなんだろ? つか、こんなおっきいの、俺の中に入っていたとか、嘘だろ?」
 サファのズボンの紐を解いて、下着から彼のモノを取り出すと。それはすでに隆々と天を向いて、己を主張しているが。両の手でないと包み込めない、そのあまりの長大さに、おののいて。俺は薄目で見やるのだった。

「嘘じゃねぇし。つか、テオは俺のこれで、奥をツンツンされるのが好きなんだからな?」
「う、そー」
「嘘じゃないってば」
 サファは勇者パワーで、端っこにいた俺をベッドの中央に乗り上げさせて。
 改めて、組み敷いた俺のことを、正面から見下ろした。

「両想いになってから、はじめてのエッチだね?」

 まぁ、前世のことは、夢の中なので。
 最後に田代の名を呼んだことを、サファは覚えていなかったから。
 たぶん、あのときは中本の意識が強く出ていたんだろうな。
 俺の胸に、田代の想いがあふれていたように…。

 つまり、本当に、自身の生身の体をサファと合わせるのは。告白してからは、はじめてだ。
 俺がうなずくと、サファは。唇にむちゅっとキスをして、唇を触れ合わせたままで囁いた。

「テオ、最高にハッピーなエッチ、しよ? いっぱい幸せで、ラブラブなやつ」

「して、サファ」
 恥ずかしいから、言葉は少なくなっちゃうけど。
 彼の体に手を回して、裸の胸と胸を合わせれば。俺の気持ちは伝わると思う。
 俺も、サファと、幸せな気持ちで抱き合いたいんだって。

 熱い気持ちで、ゆっくりとまばたきをし合って。
 互いの気持ちが同じであると、微笑み合って。
 俺たちは、深くて濃厚なくちづけを交わした。

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