【完結】勇者のスキルにラッキースケベがある(村人A専用って、俺ぇ!?)

北川晶

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34 文明の利器、使いこなしてんじゃん? テオ・ターン

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     ◆文明の利器、使いこなしてんじゃん? テオ・ターン

 夢の中だというのに、真面目に授業を受けて。放課後になったら。
 サファからラインが来た。
 画面には、いつものところで、という。中本がいつも送ってくる文面と同じ文字が並んでる。
 サファ、朝はトイレを見て、はしゃいでいたというのに。

 もう文明の利器、使いこなしてんじゃん?

 とりあえず、俺は席を立ち。教室を出る。
 俺に話しかけるやつなど、ひとりもいない。それは、前世と同じことだ。

 だって。俺はわざと、目立たないように心掛けていたから。

 一年生のときに、中本とちょっと仲良くなって。
 でも、中本は仕事の関係で、学校を欠席しがちだったから。二年でクラスが違えば、もう顔を合わさなくなって。
 だけど中本と仲良くなりたい女子や男友達から。
 いい気になるなって。中本に付きまとうなって。俺と彼とは住む世界が違うんだって、脅された。

 確かに彼は、外見が派手で、モデルで学生のうちからひと稼ぎしているし。
 おしゃれで、気さくで、スポーツ万能で。陽キャイケメン、人生勝ち組。
 ただ一点、勉強だけは苦労していたけど。
 唯一の、彼との接点が、そこだった。
 休みがちで、授業についていけなくなった中本に、当時学級委員だった俺が、勉強を教えたんだ。

 とはいえ、俺は普通に、ゲームも本も好きなオタクで。
 さらに勉強しか取り柄のない、おしゃれ皆無の地味眼鏡だから。中本と釣り合わないと言われたら、その通りだ。
 はいはい、自分とは住む世界が違うのは、明らかでございますとも。文句なんかありません。

 だから。そんな、俺なんかを脅さなくたって。中本はもう、俺なんか見てやしなかったよ。
 クラスが分かれたら、速攻、他人。そういうもんさ。
 でも、中本に群がる陽キャ勢に目をつけられたくなかったから。彼らの視界に入らないよう、クラスの隅でひっそりしていたのだ。
 痛くない腹を探られたくないし。
 こちらは穏便に、学校生活を送りたいだけ。

 たまに、彼を見かけられたら。それで、満足だった。

 だけど中本は。三年になると、なぜか再び、俺の前に立ちはだかった。
「委員長、前みたいに、また勉強を教えてよ。今度は誰にも内緒で、な?」

 中本は高校三年生になると、学校を無事に卒業するため仕事をセーブするようになった。
 進学しないで、卒業したら芸能活動をするというなら、それなりの成績で卒業しろ。と、親に課されたらしい。
「今まで放置してたくせに、体面ばかり気にしてさ。うっざ」
 それが、中本の口癖。

 自分の稼ぎでタワマンにひとり暮らししている中本は。放課後、俺を必ず呼んで。
 勉強をするが。
 すぐに飽きて。暇つぶしだと称して、キスをした。

「マネが、女関係で揉めるなって、うるさくて」
 つまり、女の代わりに触らせて、ということらしい。
「田代、こんなこと頼めるの、おまえだけだ」
 肩を組んで、女を口説くようなセリフで耳元に囁かれたら。
 そういうことに免疫のない俺は。どう対処したらいいかわからなくて。
 そして、いつの間にか。そういうことになっていた。

「は? 用事がある? 用事なんて、大したことないんだろ? いつも俺を優先しろよ」
 ちょっと荒い言葉遣いでゴリ押しされたら、断り切れなくて。

「髪、柔らかいな? なんか、いい匂いがする」
「えぇ? 帰っちゃうの? 俺が暇になるじゃん。泊っていけよぉ」
「田代は、俺の言うことならなんでも聞いてくれるんだよな? 優しいなぁ、俺の委員長は」
 そして甘えるように言われると。悪い気はしなくて。

「あぁ、いいぜ、すっげ、気持ちいい。でも、おまえは痛そう。どうしたら、痛くなくなるのかな? なぁ、田代はどうするのが好き? これは? ここは好き?」
 体を合わせるときは、お姫様のように大事に大事にしてくれた。

 だけど、これは。秘密の関係。誰にも言えない、後ろめたい関係だった。

 いつものところで、と言われた場所。焼却炉のある学校の裏庭、そこにベンチがふたつあって。
 ひとつに、中本が腰かけていて。
 俺は、もうひとつのベンチに腰掛ける。

「なんで、隣に座らねぇんだよ、テオ」
 そうだった、中身はサファだった。
 なんとなく夢に引きずられて、過去の田代裕の意識が強くなっているみたいだな?

 俺はスマホに書き入れる。チョリンと中本のスマホが鳴って。彼がそれを見やる。
『以前はこの距離感だった。俺は中本と学校では話せない』
 誰にも内緒で、と言われているのだ。誰かにみつけられても言い訳できる距離感じゃないと…。
「なんでだよっ」
 でも、そんなこと。サファにはわからないよね?
 牙をむいて怒るサファに、俺はスマホを振って見せた。
 彼は、ムッとしつつも、スマホを操る。おぉ、すごいじゃん。

『友達なんだから、普通に学校で話せばいい』
『俺は陰キャでおまえは陽キャ、住む世界が違う』
『同じ世界にいる。つか』
 サファは立ち上がって、俺を見やり。また声を出して、言った。

「コソコソ隠れて、おまえに勉強教わって、おまえを秘密の恋人にしている、こいつ。俺は嫌い。つか、ここは夢の中なんだろ? 誰に遠慮がいるっていうんだ?」
 中本の中に入っても、いつもの堂々とした態度を崩さないサファを、俺はまぶしいと思って。
 俺もベンチから立ち上がって、サファをみつめる。

「それもそうだな? ここは夢の中だ。とはいえ、田代は人目が気になるタイプだから。家に行こう」
「家? って、どこ?」
「中本の家だ。ついてきて」
 学校から電車に乗って、勝手知ったる中本のタワマンに向かう。
 その間に、この世界の基本情報を、サファに教えておかないとならない。
 そうでないと、一方的にサファに嫌われる中本が可哀想だからな。

「俺らがいた世界は、同性との婚姻システムもあって、割と同性とのお付き合いが寛容だけど。この、俺の前世の世界では、同性と付き合うこと自体が、まだ公に出来にくい風潮があった。同性カップルは、からかいの対象になったり。奇異な目で見られたり。仕事にも支障が出る。だから、同性で付き合うときは、その関係を周りに知られないよう、配慮しなければならなかった」

「テオと付き合ったら、仕事がなくなるっていうのか? そんな仕事、辞めちまえ」
「乱暴なご意見、ありがとうございます」
 サファは、この世界の仕組み自体を怒っているみたい。
 まぁ、心のままに生きるサファには。生きにくい世界なんだろうな?
 もしも俺との関係を隠さなきゃならないとなったら、相当なストレスがかかりそう。それが容易に想像できる。

「さらに、スクールカーストというものがあって。派手なグループと地味なグループの人が接触すると、なんでってなったり?」
「なんで、ってなにが? 自分の性格に合わせて友達を選ばなきゃならないってこと? 同じ性質のものが寄り集まっても、面白くねぇだろ?」
「なんでかは、俺もわからないけど。俺らの世界にもあったじゃないか? 勇者には聖女がお似合い、とか? 村の女の子に、俺とサファが踊るのは変って言われたり?」
「それは、まぁ、外野はグダグダ言うが。女子は、俺がテオだけと遊ぶから嫉妬したんじゃね?」
「ま、そういう、嫉妬みたいなものも、あるのかも。そんな感じ」
「変な世界だな? 俺には合わねぇ。テオと手もつなげないなんて、無理」

 電車の中で、サファが俺の手を握る。途端に、周囲の視線が刺さるように思えた。
 サファは、見て見ぬふりだが。
 俺は、恥ずかしくて、うつむいてしまった。
 いや、俺ではなく。たぶん、田代がだけど。
 モデルとしても、若手俳優としても売り出し中の中本が、誰かに見咎められないかと、思いはしたが。

 これは夢だから大丈夫と。俺は己に言い聞かせた。

 駅の近くの、タワマン十八階。
 そこまで行き、中本の表札の前で止まる。俺がうながすと、サファはよどみなくカギを取り出し、中に入った。

「なんか、黒くて暗い部屋だな?」
 サファが言うのに、俺は答える。
「モノトーンを基調にした、スタイリッシュな部屋って言うんだよ」
「俺は、緑が好き。あ、中本は田代の黒髪が好きで、部屋を黒くしたのかもな?」

「それはない。中本は別に、俺が好きだったわけじゃないよ」
 速攻、否定したら。なんでかサファが怒った。

「は? 好きだったよ。テオも、わかるだろ?」
「わからないよ、そんなことを言われたことはなかったし。それに、中本は。仕事の関係で、女性と遊べないから、代わりに俺で遊んでいただけだ」
 黒皮製のソファにそっと腰かけて、そう言うと。
 サファはどっかりと俺の隣に並んで座る。

「こいつ、それを言わなくて。こいつのそういうところ、俺、マジ嫌いだけど。中本は田代のことを好きで、大事にしたいとか、可愛いとか、思っていたぞ?」

 サファの言うことは、信じたいけど。俺は納得できなくて、眉間を寄せる。
 だって、好きとか大事とか可愛いとか、そんな感じを中本から受けたことがなかったから。

「それはもしかしたら、俺の願望なんじゃないかな? サファが入っている中本は、俺の夢の中の中本だもん。そうだったらいいなっていう、俺に都合のいい中本なんじゃないか?」
「都合がいい中本なら、もっと美化されていてもイイだろ? でも、中に入っている俺が、いけすかねぇって思うくらいだからな? テオの願望は入ってないし。その上で、中本は田代が好きだった。それは、確かだよ」

 サファはひと息ついて、再び俺に牙をむく。
「っていうか、テオこそ。昼間は中本が初恋なんて言っていたけど、本当なのか? 無理やり付き合わされていただけなんじゃないのか? そうだったら、俺。マジで中本、許せないからっ」
「中本が中本に怒っているの、ウケる」
 くすっと笑うと。
 サファが、俺の頬を両手で包んだ。

「テオ、今、俺の前で初めて笑ったんだぜ? なぁ中本のこと、すっごくつらそうな顔で見ているの、わかってる? 好きじゃないなら、無理することない」
「好きだよ。好き、だった」

 中本は覚えていないかもしれないけど。
 高校受験の日に、俺は新調した眼鏡の度が合わなくて。電車に酔ってしまったんだ。
 眼鏡をはずして、ベンチで、気持ち悪いのをやり過ごそうとしていた。
 目の前を、受験生らしい生徒が横切っていって。焦れば焦るほど、具合が悪くなって。
 でも、誰も助けてくれなくて。
 そりゃ、そうだ。ライバルだもんな?

 そんな中で。中本が俺の手を引っ張ってくれた。
「具合が悪いのか? でも、遅刻したら試験が受けられなくなる。駅のホームじゃなくて、試験会場で休んでいた方がいいよ。その方が、どうにでもなるだろ?」

「ただ、それだけだけど。俺は、それだけで、胸に刺さったというか」
 そんな話をしたら、サファは中本の顔でふてくされて。
「あああああぁ、聞きたくない。俺とじゃない、テオの恋バナとかっ」
 ぶすくれワンコになった。
 いや、前世の話だし。

「だからね。俺は、好きだったから。なにをされても、ただそばにいられたら良かったんだけど。中本にその気はないじゃん? たまたま勉強を教えてくれる同級生ってだけなのに。中本のことを好きな俺が、そばにいて、触れたりしてもいいのかなって。そんな当時の気持ちを思い出したんだよ」

「なに言ってんだ? 田代に触れたのは、手を出したのは、中本じゃん。好きの一言も言わないで。テオは、もっと怒ればいい。俺には怒るじゃん? 許可なく触るなって。なんで中本に怒んないの?」

 とうとうサファは、激おこワンコになった。
「俺より中本が好きなのか? だから中本は怒らないけど、俺には怒るのかよっ? 俺の方がテオを好きだし、いい男なのにぃっ」
 ガバッと抱き締めて、ソファに押し倒された。
 あ、ウザワンコだった。

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