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29 勇者だから好きにならない? サファ・ターン
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◆勇者だから好きにならない? サファ・ターン
星空の下で、俺はテオと。マジ話をしていた。ここが正念場である。
テオは、俺のことを好きだと言ってくれた。
なのに、嫁にはならないって。
なんでだっ?
「おまえのことは、好きだよ。でも同時に、同じくらい嫌いだとも言ったろ? 俺は。おまえのそばにいると、自分が弱い人間だって思っちゃうんだ」
俺は。頭にハテナがいっぱい湧いた。
「子供のときから、サファは馬鹿みたいに強くって。魔獣に襲われたときも、洞窟に閉じ込められたときも。俺を助けてくれたし、支えてくれたじゃん? でも、俺は。泣くばかりでさ。男として、そんなの。弱すぎるっていうか。そういうダメダメな自分と対峙させられるから。俺、おまえのそばにいたくないって思っちゃうんだ」
俺は。さらに、頭にいっぱいハテナが湧く。んん?
なんで、テオがダメなの? なにが、ダメなの?
「テオは、ダメじゃないよ? テオは強いし、男らしくて、格好いいし。テオは俺のお手本なんだ。テオみたいになりたいって、いつも思っている。なかなか、難しいけど…」
俺は、ただ腕力ばかり強くて。でも、テオは人間性が素晴らしいんだ。
そこに惚れたんだし。
本当に強い人物というのは、テオみたいな人だって、俺は思ってて。
でもテオは。俺の言葉をさえぎって。ちょっとゆがんだ笑みを見せる。
「俺みたいって、なに? 勇者で、みんなに崇められているおまえが、俺のなにを手本にしてるっていうんだ? 嘘は言うなよ。なんか、同情されてるみたいで、ムカつくよ」
「嘘なんか、言ってない。テオはいつも背筋が伸びて、真っすぐな視線を向けて、太陽みたいに明るくて…」
「誰それ。そんなの、俺じゃねぇ」
俺の言葉を全否定するテオに、俺は驚愕した。
だって俺は、嘘なんか言っていない。
テオは本当に、男らしくて、正義感があって、真っすぐで、素直で、可愛くて。
だけど、テオは。そんな自分を、知らない? マジで?
「どうして、俺の好きなテオのこと、否定するんだよ? 俺、テオの良いところ、いっぱい言えるよ?」
「いいよ、そんなの。おまえは、子供の頃の美化したフィルターで見ているだけだろ? とにかく、俺は。おまえが強いから、一緒にいたくない。だから、もう嫁とか言うな」
話は終わり、という空気で。テオは体を起こすから。
話はまだ終わっていないという空気で、テオの肩を手で押して、地べたに押し倒した。
「じゃあ、テオは。俺が勇者だから好きにならない? そう言ってんのか?」
聞くと、テオは。目をまぁるくして、見開いた。そして慌てた様子で、首を横に振る。
「そうじゃ、ないよ。そうじゃ…」
「そう言っているのと、同じだよ。勇者ってだけで、俺を崇める馬鹿な奴らと同じ。ただ、崇める方じゃなくて。勇者だから嫌いってだけ。逆になっただけで、理由は同じじゃん。俺が勇者に生まれついたのが悪いのか? そのせいで? 俺は好きな人に好きになってもらえないっていうのか?」
「そんなこと、言ってないってっ!!」
激昂する俺を、止めるくらいの大声で、テオが言った。
「勇者だから、サファが嫌いなんじゃない。俺の心の問題で、サファはなにも悪くない。ただ、俺が。俺のちっぽけなプライドが。サファの隣に並んで歩けないことを。悔しいって。情けないって。そう思っちゃうだけなんだっ」
「…どうして、隣に並んで歩けないんだよ? 一緒に浜辺を歩いたじゃん?」
「そういう、物理じゃなくて。対等な人間になれないっていうか。そういうこと」
言いにくそうに、テオは口元をむにゅむにゅさせて。つぶやく。
俺は一瞬、またハテナになりかけたけど。
そこまで聞いて。俺はやっと、テオの気持ちがのみ込めたのだ。
「えっ? でも。それは、当たり前じゃないか?」
「はぁっ!?」
テオには、当たり前に弱いって聞こえちゃったかもしれないが。
それで怒っちゃったんだろうけど。
そうじゃなくて。
「だって、俺は勇者なんだ。テオより強いのは、仕方がないっていうか? でもさ、テオだけじゃなくて。俺はこの世の誰よりも強いんだよ。だから、テオが俺より弱いなんて悩むこと。なにもなくね?」
俺は、勇者という生き物なのだ。
なにより、誰より、強い生き物なのだ。
その点だけは。
テオより弱くなることだけは、できない。
でもね。テオは、実は最強だと、俺は思うんだよ。
「それにな? 俺は唯一。テオにだけは、勝てないんだ。だから、テオは。この星で一番強い男なんだっ。勇者より強い男なんだから。胸を張って、俺の隣に並べばいい」
俺は、どやぁ、という顔で。テオに言う。
つまり、そういうことなんだろ?
俺が、立派な勇者になって、テオの前に胸を張って立ちたいと思ったみたいに。
テオも、勇者の俺の隣に、胸を張って並びたいってことなんだよな?
だったら、それは。全然問題ないよ。
テオがテオだというだけで。もう俺の横に並ぶ価値があるんだからな?
「この星で一番? えぇぇ? そこまで、でなくてもぉ…」
でも、テオはまだ、むにゅむにゅ言うから。俺は畳みかける。
マジで、ここが正念場っ!
「いいや? 俺は。テオに泣かれると、弱い。腕相撲のときに、泣いてみ? 一瞬で負けるよ。あぁ、負けるとも」
「いや、わざと負けられても…」
「わざとじゃねぇしぃ。俺はその先のことまで考えて、ここで勝ったらテオに嫌われるかも、とか思ったら、力なんか抜けて、ヘロヘロになって。物理でテオに負けるんだ。そういうものなんだ。俺はそういう生き物なんだ」
「いや、種族を前に押し出して、嘘をつくなよ」
「嘘じゃねぇし。どんな強者でも、伴侶に弱いのは、世の理だろ」
「また、大きなことを言って、俺を言いくるめようとするぅ」
テオは、小さな唇を突き出して、文句を言うけど。
その顔は、もう、俺に言いくるめられちゃってる顔、だろ?
もう一押しだな。
俺は、テオの上に覆いかぶさって。テオの胸に頬を当てる。
彼の鼓動を、聞いているだけで。俺はこんなにも心を安らげられる。
「なぁ、テオ。俺が弱味をさらせるのは、テオだけだよ。それでもまだ、俺とは対等じゃないって言うのか?」
テオは、俺の頭を胸に抱いて。言葉を紡いだ。
「星には、手が届かないけど。サファには、手が届くのかな? サファなら、きっと。俺が伸ばした手を、握って、引っ張って。一緒にどこまでも、連れて行ってくれるんだろうな? 俺とサファが、対等だっていうのなら…言っても、いいけどぉ? すーすすす」
「…テオ?」
俺は、早く肝心の言葉が聞きたくて。焦れて、顔を上げる。
そうしたら、テオは。ペリドットの瞳をきらりと光らせて。
笑顔で、言った。
「愛してる、サファ。好きだよ、俺のサファイア」
「テオっ、俺も。俺も、愛してる。好き好き好き好き…」
「サファの好きは、連発しすぎで、ありがたみがねぇんだよ」
小生意気に、鼻で笑う、テオに。
俺はくちづける。
もう、得意げになるその顔、超好きぃ。
「やっと、好きって言ったな? こいつめっ。もう、離さない。もう、死ぬまで離さねぇからっ」
「はは、怖ぇ」
テオも、笑顔で。俺のキスを受け入れた。
たぶん、俺。この前テオが言っていた、心のカギを開けられたんだ。
カギは、対等。だよね?
固く閉ざされた、テオの分厚い心の扉を開けられるのは、対等の対である、俺だけだった。
良かった。大好きなテオの、対等になれて。
俺はそのことも、嬉しかった。
ずっと追いかけて、なかなか捕まえられなかった、婚約者様だもん。
「これからは、テオと手をつないで、俺はテオの隣を歩いていく。そうしていいんだよね? テオ」
「うん。俺も、サファの隣を歩いていきたい」
俺たちは、鼻がくっつくほどの、ほんの間近で笑い合って。
星の降る空の下、最高のエンディングを迎えたのだ。
いや、まだだけど。
ダンジョン抜けてないし。魔王倒してないし。プロポーズも保留になってるし。結婚式もあげなきゃ。
親父、結婚式の用意してくれているかな?
ふふふ、忙しくなるぞぉ??
とりあえず、俺たち。両想いになりましたっ。
星空の下で、俺はテオと。マジ話をしていた。ここが正念場である。
テオは、俺のことを好きだと言ってくれた。
なのに、嫁にはならないって。
なんでだっ?
「おまえのことは、好きだよ。でも同時に、同じくらい嫌いだとも言ったろ? 俺は。おまえのそばにいると、自分が弱い人間だって思っちゃうんだ」
俺は。頭にハテナがいっぱい湧いた。
「子供のときから、サファは馬鹿みたいに強くって。魔獣に襲われたときも、洞窟に閉じ込められたときも。俺を助けてくれたし、支えてくれたじゃん? でも、俺は。泣くばかりでさ。男として、そんなの。弱すぎるっていうか。そういうダメダメな自分と対峙させられるから。俺、おまえのそばにいたくないって思っちゃうんだ」
俺は。さらに、頭にいっぱいハテナが湧く。んん?
なんで、テオがダメなの? なにが、ダメなの?
「テオは、ダメじゃないよ? テオは強いし、男らしくて、格好いいし。テオは俺のお手本なんだ。テオみたいになりたいって、いつも思っている。なかなか、難しいけど…」
俺は、ただ腕力ばかり強くて。でも、テオは人間性が素晴らしいんだ。
そこに惚れたんだし。
本当に強い人物というのは、テオみたいな人だって、俺は思ってて。
でもテオは。俺の言葉をさえぎって。ちょっとゆがんだ笑みを見せる。
「俺みたいって、なに? 勇者で、みんなに崇められているおまえが、俺のなにを手本にしてるっていうんだ? 嘘は言うなよ。なんか、同情されてるみたいで、ムカつくよ」
「嘘なんか、言ってない。テオはいつも背筋が伸びて、真っすぐな視線を向けて、太陽みたいに明るくて…」
「誰それ。そんなの、俺じゃねぇ」
俺の言葉を全否定するテオに、俺は驚愕した。
だって俺は、嘘なんか言っていない。
テオは本当に、男らしくて、正義感があって、真っすぐで、素直で、可愛くて。
だけど、テオは。そんな自分を、知らない? マジで?
「どうして、俺の好きなテオのこと、否定するんだよ? 俺、テオの良いところ、いっぱい言えるよ?」
「いいよ、そんなの。おまえは、子供の頃の美化したフィルターで見ているだけだろ? とにかく、俺は。おまえが強いから、一緒にいたくない。だから、もう嫁とか言うな」
話は終わり、という空気で。テオは体を起こすから。
話はまだ終わっていないという空気で、テオの肩を手で押して、地べたに押し倒した。
「じゃあ、テオは。俺が勇者だから好きにならない? そう言ってんのか?」
聞くと、テオは。目をまぁるくして、見開いた。そして慌てた様子で、首を横に振る。
「そうじゃ、ないよ。そうじゃ…」
「そう言っているのと、同じだよ。勇者ってだけで、俺を崇める馬鹿な奴らと同じ。ただ、崇める方じゃなくて。勇者だから嫌いってだけ。逆になっただけで、理由は同じじゃん。俺が勇者に生まれついたのが悪いのか? そのせいで? 俺は好きな人に好きになってもらえないっていうのか?」
「そんなこと、言ってないってっ!!」
激昂する俺を、止めるくらいの大声で、テオが言った。
「勇者だから、サファが嫌いなんじゃない。俺の心の問題で、サファはなにも悪くない。ただ、俺が。俺のちっぽけなプライドが。サファの隣に並んで歩けないことを。悔しいって。情けないって。そう思っちゃうだけなんだっ」
「…どうして、隣に並んで歩けないんだよ? 一緒に浜辺を歩いたじゃん?」
「そういう、物理じゃなくて。対等な人間になれないっていうか。そういうこと」
言いにくそうに、テオは口元をむにゅむにゅさせて。つぶやく。
俺は一瞬、またハテナになりかけたけど。
そこまで聞いて。俺はやっと、テオの気持ちがのみ込めたのだ。
「えっ? でも。それは、当たり前じゃないか?」
「はぁっ!?」
テオには、当たり前に弱いって聞こえちゃったかもしれないが。
それで怒っちゃったんだろうけど。
そうじゃなくて。
「だって、俺は勇者なんだ。テオより強いのは、仕方がないっていうか? でもさ、テオだけじゃなくて。俺はこの世の誰よりも強いんだよ。だから、テオが俺より弱いなんて悩むこと。なにもなくね?」
俺は、勇者という生き物なのだ。
なにより、誰より、強い生き物なのだ。
その点だけは。
テオより弱くなることだけは、できない。
でもね。テオは、実は最強だと、俺は思うんだよ。
「それにな? 俺は唯一。テオにだけは、勝てないんだ。だから、テオは。この星で一番強い男なんだっ。勇者より強い男なんだから。胸を張って、俺の隣に並べばいい」
俺は、どやぁ、という顔で。テオに言う。
つまり、そういうことなんだろ?
俺が、立派な勇者になって、テオの前に胸を張って立ちたいと思ったみたいに。
テオも、勇者の俺の隣に、胸を張って並びたいってことなんだよな?
だったら、それは。全然問題ないよ。
テオがテオだというだけで。もう俺の横に並ぶ価値があるんだからな?
「この星で一番? えぇぇ? そこまで、でなくてもぉ…」
でも、テオはまだ、むにゅむにゅ言うから。俺は畳みかける。
マジで、ここが正念場っ!
「いいや? 俺は。テオに泣かれると、弱い。腕相撲のときに、泣いてみ? 一瞬で負けるよ。あぁ、負けるとも」
「いや、わざと負けられても…」
「わざとじゃねぇしぃ。俺はその先のことまで考えて、ここで勝ったらテオに嫌われるかも、とか思ったら、力なんか抜けて、ヘロヘロになって。物理でテオに負けるんだ。そういうものなんだ。俺はそういう生き物なんだ」
「いや、種族を前に押し出して、嘘をつくなよ」
「嘘じゃねぇし。どんな強者でも、伴侶に弱いのは、世の理だろ」
「また、大きなことを言って、俺を言いくるめようとするぅ」
テオは、小さな唇を突き出して、文句を言うけど。
その顔は、もう、俺に言いくるめられちゃってる顔、だろ?
もう一押しだな。
俺は、テオの上に覆いかぶさって。テオの胸に頬を当てる。
彼の鼓動を、聞いているだけで。俺はこんなにも心を安らげられる。
「なぁ、テオ。俺が弱味をさらせるのは、テオだけだよ。それでもまだ、俺とは対等じゃないって言うのか?」
テオは、俺の頭を胸に抱いて。言葉を紡いだ。
「星には、手が届かないけど。サファには、手が届くのかな? サファなら、きっと。俺が伸ばした手を、握って、引っ張って。一緒にどこまでも、連れて行ってくれるんだろうな? 俺とサファが、対等だっていうのなら…言っても、いいけどぉ? すーすすす」
「…テオ?」
俺は、早く肝心の言葉が聞きたくて。焦れて、顔を上げる。
そうしたら、テオは。ペリドットの瞳をきらりと光らせて。
笑顔で、言った。
「愛してる、サファ。好きだよ、俺のサファイア」
「テオっ、俺も。俺も、愛してる。好き好き好き好き…」
「サファの好きは、連発しすぎで、ありがたみがねぇんだよ」
小生意気に、鼻で笑う、テオに。
俺はくちづける。
もう、得意げになるその顔、超好きぃ。
「やっと、好きって言ったな? こいつめっ。もう、離さない。もう、死ぬまで離さねぇからっ」
「はは、怖ぇ」
テオも、笑顔で。俺のキスを受け入れた。
たぶん、俺。この前テオが言っていた、心のカギを開けられたんだ。
カギは、対等。だよね?
固く閉ざされた、テオの分厚い心の扉を開けられるのは、対等の対である、俺だけだった。
良かった。大好きなテオの、対等になれて。
俺はそのことも、嬉しかった。
ずっと追いかけて、なかなか捕まえられなかった、婚約者様だもん。
「これからは、テオと手をつないで、俺はテオの隣を歩いていく。そうしていいんだよね? テオ」
「うん。俺も、サファの隣を歩いていきたい」
俺たちは、鼻がくっつくほどの、ほんの間近で笑い合って。
星の降る空の下、最高のエンディングを迎えたのだ。
いや、まだだけど。
ダンジョン抜けてないし。魔王倒してないし。プロポーズも保留になってるし。結婚式もあげなきゃ。
親父、結婚式の用意してくれているかな?
ふふふ、忙しくなるぞぉ??
とりあえず、俺たち。両想いになりましたっ。
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