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26 ねぇ、わかってる? サファ・ターン   ★

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     ◆ねぇ、わかってる? サファ・ターン

 敷布の上であおむけに寝るテオに、俺は伸し掛かって。正面から彼を抱いていた。
 俺の剛直を後ろに挿入している状態の、テオの乳首に、俺はじっくり舌を這わせているところ。
「んぁぁ、どうして、そんな…ん、む、しつこく、舐めなくてもぉ…」
 体格差があるから。かなり、くの字に体を曲げなければならないが。勇者の修行で鍛えているし、体も柔らかいから。全然、苦にならない。
 それに、テオの乳首はご馳走だから。いつまででも舐めていられるよ?

「虫を探していて、乳首をコネコネしちゃったから、ヒリヒリしているだろ? 舐めて…乳首の炎症を治しておかないと」
 まことしやかに、治療みたいな言葉を並べるが。
 俺の舌は、いやらしく、テオの乳頭の根元を舌先で掘り起こし。ツンと立ち上がった、それの形を確かめるように輪郭をなぞるのだった。

「は、あ…ぅう、わかった、からぁ、サファ、サファの…抜いてぇ?」
「だぁめ。虫を探していただけなのに、テオが可愛い声であえぐから、興奮して、俺のはこんなになっちゃったんだからな? テオが、責任を取るんだろ?」
 乳首を舐めながら、緩やかに腰を揺らめかせているから。
 テオはもう、どっぷりと官能に浸っているみたい。

「それは、わ、悪かった、けどぉ。んっ、中、固くって。ゴリッて、するからぁ」
「そう? こうしたら、ゴリッてなる?」
 意識して、中をえぐるように腰を入れると。テオの足がピクンと跳ねた。
「ん、ふ。ダメ。サファ、動かないで。そこ、ジンってなるから」
「そうだね? まずは、乳首を癒してあげないとな?」

 俺は唇で、テオの乳首をついばむように、吸いつく。何度も、何度も。テオが身をよじるまで。
「い、あ…それ、んぁ、いい。だめ、いいっ、あ、よ、過ぎるから、あん、やぁ」
 テオは俺の腰に足を巻き付けて、ビクンと震え。右の乳首で、軽くイった。

「あぁ、テオォ? イくときは教える約束だっただろ? 今度、約束を破ったら、お仕置きするからな?」
「お仕置き? いやだぁ、サファ、ごめんな? 今度は必ず、言うからっ」
「そうか? しっかり、約束したからな?」
 従うこともないけれど。
 律儀なテオは、黄緑色の瞳を潤ませて。うんと、可愛くうなずいた。
 うっはぁ、マジで、愛くるしい。

「じゃあ、チュウして、誓って?」
 言うと、テオは自ら俺の首を引き寄せて、甘いチュウをしてきた。
 まだ、熟練というわけではないけど。
 俺とキスをしてきた中で、身についたエロいチュウで、俺を楽しませてくれる。
 ふふ、健気で、素直で、本当に食べちゃいたいくらい可愛いよ。

 テオの舌の腹と、俺の舌の腹を、ぬるぬるとこすりつけて。
 舌先がひらめいたところを、捕まえて。
 舌を絡めて。また逃げて、捕まえて。口腔で舌の鬼ごっこをして。
 キスをしながら、笑って。溺れて。悦に入る。

 でも、名残惜しいけど、俺はくちづけをほどいた。
「テオ? 今度は、左の乳首も治してあげなきゃ」
「左も、するのか?」
 きょとんとした目を向けるけど。この前、教えたでしょ?
「そうだよ? 乳首は同じだけの刺激を与えないと、感覚が偏っちゃうんだって、言っただろ?」
「ん…王都の常識?」
 テオは、この前、俺に言われたことを覚えていた。

「そう、王都の常識。見る人が見れば、右だけいじられたんだなって、わかっちゃうんだよ?」
 嘘だけど、と。俺は心の中でつぶやく。
 勇者は聖人君子じゃないんだぞ? 魔物をぶっ殺すし、嘘もつく。
 簡単に信じちゃ、ダメなんだよ?
 あぁ、でも、素直なテオはめちゃくちゃ可愛いから。他のやつらからは俺が守ってあげるよ。

「なに、それ…そんなにわかりやすく、変わっちゃうの? 怖いぃ」
「そうだよ? だから、左の乳首も同じだけ、テオがイくまで、舐めないと、ね?」
「な、舐めて? サファ? 左も同じだけ、舐めて?」
「いいよ、任せて? ちゃんと、治してあげるからな?」
 お許しをいただき、俺はテオの左の乳首を口に含み、乳頭をひたすら、舌でえぐり、押しつぶし、を繰り返した。

「あ、あ…さっきのと、違うぅ」
「さっきのが、イイ? 優しく舐め舐めするのと、こうして舌でグリグリされるの、どっちが好き?」
「わ、わかんない、んぁ、どっちも、イイ?」
 自分の感覚なのに、疑問形で返す、子供っぽいお返事に。俺はクスリと笑って、グリグリを続行する。

 するとテオは、俺の頭を手で抱え、すがりつくように、髪をかき回すように、なやましく指先をうごめかせた。
 腰の方も、テオは本能のままに情熱的な動きで揺らめかせて、挿入された剛直の感触も味わっている。
「あ、あ、イイ、サファ。して、もっと欲しい、あ、うぁ、そこ、あ、はっ、イイ」
 身をくねらせて、快楽を享受するテオは、幼さの中に淫靡な色気が匂い立つようで。俺の情欲を煽った。

「イく、わかんないけど、イきそう…あ、ん」
「こらぁ、まだ、早いでしょ?」
「でも、も、わかんないぃ。ずっと、イってて、わかんないからぁ」
 確かに、テオは。後ろでヒクンヒクンと俺の剛直を長く締めつけていて。そのヒクンの度に、鈴口から透明な先走りの蜜があふれさせている。
 彼の甘い蜜が、敷布をしとどに濡らしていた。

「あぁ、可愛いよ、テオ。俺とエッチして、こんなに感じちゃってるの。マジで、好き。好き好き。愛しているよ、テオ。もう、俺。離さない。離せないよ」
「サファぁ、あ、あっ」
 俺は腰を引いて、剛直の突端を中に残したところまで、抜くと。ゆっくり挿入する。その動きを繰り返した。
 テオは、剛直が引き抜かれるときに、すごく惑乱して。悦楽を味わう無防備な顔つきになる。

 薄く開いた唇が、艶めいて。
 情欲にうるんだ瞳が、なまめかしくて。
 揺さぶられてうっとりする表情が、煽情的で。
 俺は彼に、どんどん魅了されてしまう。

「テオは、抜くときが好きなんだよね? つぼみの入り口をクチュクチュッてするの、好きでしょ?」
「ん、好き。それ、して?」
「でも、中の、ここをグリってするのも、好きでしょ?」
「イイ、それ、好き。んぁ、サファ、好き。好き」
「…奥をトントンするのも好きなんでしょ?」
「あぁん、それも、あ、あ…お腹、熱くて、じんわりして、好き。燃えちゃいそうだけど、んあ、あ」
「激しいのは? こうして出し入れするのは? グチュグチュするのは?」
「やぁ、いいの。あ、はぁ、いいの、イイ、イく、あん、も、イくっ。サファぁぁああっ」
 心が駆り立てられるままに熱烈に律動し。俺もテオも、身悶えて、絡み合って、かき乱して。突き抜けていくかのように思いっきり絶頂へと駆け上がっていった。
 歓喜の中で、身を震わせて、同時に白濁をほとばしらせる。

「くっ…ぅ」
 俺は、たっぷりと、テオの中に精を注ぎ入れ。その最高の愉悦を受け、総毛立つほどに腰をわななかせた。
「は、はぁ…まだ、出てる。サファの、熱いの」
 俺の精液の熱さを腹の中で感じているのか。テオは唇を震わせて、その体感に陶酔していた。

「ん、お腹の中で、かき混ぜちゃおうか? 俺の子を、テオが妊娠するかも」
「バカ、そんなわけないだろ? んぅ」
 俺の精で濡れて潤んだ中を、俺は固さの残る剛直でゆるりとかき回す。
 そして、テオのツンととがる唇を、甘い果実を食すように。ついばんだ。
「んふ、も、ダメだって、サファ…ふふ、こら、バカワンコめぇ」
 まだ、性交の余韻に漂っているのか、テオは、小さく笑いながら、俺の頭を手でくしゃりといじった。
 それとも、じゃれる犬をあやしているつもりかもしれないが。

「ねぇ、わかってる? 今日は媚薬とか、体に影響のあるもの、なにもなしで、俺とエッチしちゃったんだよ?」
 テオの唇をかじりながら、俺は甘く甘く囁いた。
「ダンジョンで、合意で俺とセックスしたら。お嫁さんになる約束だよ?」
「…虫、取っただけだろ?」
 まだ、ぼんやりした目をしているけど。話す言葉は、いつものテオの調子だった。

「虫を取ったあとに、最後までさせてって言ったら。仕方ねぇなって、言ったよ? 仕方ねぇな、は。合意だよ?」
「うぅ…」
 とうとう、テオは。論破できなくなっちゃった。
 口をへの字にして、上目で睨むテオ。
 悔しそうな顔。最高にイイ。

「でも、まぁ。俺のこと、もっと好きになって欲しいから。今は保留にしてあげる」
 好きとか嫁になるとか、テオから決定的な言葉をもらいたいのは、山々だけど。
 追い詰めたら、あの約束はなしとか、キレられちゃうかもしれないし。
 とにかく、今は。
 テオが、なんとなく俺を受け入れているように感じるから、最高の気分なのだ。
 この雰囲気を壊したくなかった。

「だけど、もう逃がさないよ、テオ」
 そう告げて。愛しさ募って。俺はテオに、むしゃぶりつくようなキスをする。
 あぁ、可愛い、可愛い、可愛い。俺のもの。もう、俺のもの。
「サファぁ…」
 存分にテオとのくちづけを堪能してから、唇を離すと。テオは甘ったるいくちづけに酔いしれて、物欲しそうに、舌先をうごめかせた。エロっ。

「勇者は、狙った獲物は逃がさない。勇者の嫁になる覚悟を、旅の間に決めてね? テーオ」

 誓いのキスにしては、卑猥だが。
 テオに深く唇を合わせ、再び情熱的にくちづける。
 そして、小刻みに腰を入れれば。テオは俺の首にしがみついて。エロティックな揺さぶりに身をゆだねた。
「ん、ん、ん、サファっ、も、う、ダメって、言ったの、にぃ…んぁ、ふ、は」

 だってさ。こんな、最高に感じるセックス。一度で終われないよ。
 俺はテオの体の下に手を入れて、彼を抱き起すと。座位の俺の上に座らせた。
 向かい合わせで、情熱的に下から突き上げる。
「あ、は、げしぃ…サファ、んぁ、はぁあ」
 テオは俺の首に手を回し、俺の律動に体を預けた。
 腰の揺れとともに、テオの足を手で持ち上げて、下半身を上下させれば。剛直の先端から根元までをずっぷりと抜き差しされて、テオは淫猥に身悶える。
「抜く、の、イイ。して、サファ、好き、抜くとき、いい、あ、いいのっ、んぁっ」
 なやましい疼きに表情を蕩けさせる、艶っぽいテオを、俺は堪能した。

 なし崩しに、抜かずの第二ラウンドへ突入してしまったが。
 テオは、怒らなかった。
 朝が来ても、怒らなかった。

 もしかして…虫を退治したのが効いたのかな?

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