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22 鼻血案件!! サファ・ターン ★
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◆鼻血案件!! サファ・ターン
カバゴンのハート形のシャボン玉が割れたことで、酒に酔ったような状態になってしまった、テオ。
テオの話によると、なんか、エッチな気持ちになっちゃうみたいで。
クリスがユーリを連れて、エロいチュウをしながら浴室に入って行ったのを見て。
大丈夫かなぁ? と思う。
まぁ、心配するのは。野暮だよね?
問題は、テオの方。
俺とチュウしたいって。可愛いお誘いをかけてくるよぉ。
こんな、緑の目んめがウルウルで。もの欲しそうな表情で、トロトロなテオ。
うっすら唇を開けて、小さなピンクの舌を見せつけてくる、エロエロなテオ。
そんなの。俺が我慢できるわけないだろがっ?
クリスたちが入って行った浴室とは、別の浴室に、俺はテオを連れて入った。
「お風呂に入るのか? ふたりきりになったら…チュウしてもいい?」
最後の方は、内緒話みたいに、こっそり言ってくるから。
あぁ、もう。股間がたぎるほどに、可愛いが過ぎる。
「あぁ、いいよ? いっぱいチュウしてあげる」
急いた気持ちで、俺も服を脱ぎ去り。浴場に入った。
中は、四角い木組みの浴槽に、天井から湯が、トポトポと落ちてきている。湯は、なみなみとしていて、そこに木製のアヒルのおもちゃが、ぷかぷか浮いていた。
なんだ、これ? カバゴンの、ファンシーつながりだろうか?
それはともかく。湯の温度は、ぬるめで。酔っ払いにも優しい仕様だ。
浴槽の木が、すごく良い匂いがする。高級そうな材木だな?
風呂自体が、高級志向だが。
カバゴンによって煽られた者が、贅沢な湯船に浸かって、エロの祭典を繰り広げる。それを見越して作られた仕様のようにも見え、ちょっと嫌な感じではあるが。
「なぁ、サファぁ。早くぅ」
テオに誘われてしまえば。誰の差配であろうと、どうでもいいように思う。
彼の誘いに乗って、風呂の中で、テオの柔らかい唇をいただくと。
テオは、満足そうな、んっふぅ、という吐息を鼻でつくから。
もう、たまらん。
スタートダッシュが、強烈すぎて。最後まで、持たないかも。
いや、俺は何度でも復活できるけどな?
ノリノリの、テオとのキスなんて。そうそうないから。
楽しんでしまおう。
いつもは。テオがその気になるまでは、口の奥で怯えているような、彼の舌が。
今は、テオの方から、俺に絡みついてきて。口腔の中で、結びつけたり、ほどいたり、つついたり、くすぐったりして。
すっげぇ、幸福感に満たされる。小鳥が戯れているような、キス。
「俺ぇ、サファとチュウするの、好きぃ。この、ぷくぷくした感触の唇で、くちゅくちゅってされると。きもちぃ、ってなるの。サファぁ、もっと、くちゅくちゅしてぇ?」
喜んでぇ、という気持ちで。俺はテオの唇をくちゅくちゅモミモミした。
てか。えぇ? 酔うと、テオは、こんなに素直になっちゃうの?
可愛いよぉ。可愛くて、たまらないよぉ。
これは、誰にも見せられないから。テオは飲酒禁止な。
「俺も、テオのサクランボの唇、もぐもぐしたいって、いつも思っているよ?」
「もぐもぐ? していいよぉ? サファのもぐもぐ、好きぃ」
「じゃあねぇ、ほっぺカジカジは? 柔らかいテオのほっぺ、かじりたい」
「カジカジも、してぇ」
「丸みのある鼻筋を、唇でたどりたいし。テオの秀でた額に、チュッチュしたいし、このペリドットの瞳を舐め舐めしたい」
「ふはっ、顔中ペロペロするワンコみたいっ。ふふ、くすぐったいよぉ、サファぁ」
甘えるように、俺の名を呼び。俺がしつこく、顔中にキスしても。幼児みたいな声で、くぅふははって喉で笑う。怒らない、テオ。
レアな、テオ。最高です。
「顔、綺麗だねぇ? 俺、サファの顔、好き」
俺は、あまり。顔の造作を褒められるのは、好きではないが。
テオに褒められるのは、別。
顔が好きなら、それでもいい。テオがそれで、俺を好きになってくれるなら。
「美の神様なの?」
テオは、俺の頬に両手を当てて、小首をかしげてたずねる。
うぅ、子供のときですら、こんな、可愛いこと。されたことない。
「神様じゃない。テオの、サファだよ?」
「俺の、サファぁ? ふふぅ、サファはぁ、俺のもの。俺のワンコだもんな?」
そうして、俺の鼻の頭に、チュってしてきた。
ぎゃあああああっっ、か、可愛すぎるぅ。心臓が止まるぅ。これはっ、鼻血案件!!
「ん? そこに、入れるの?」
テオは。俺がチュウをしながら、テオの後ろを手でほぐしていることに気づいたみたいだ。
ほんのり、頬を染めて、聞いてきた。
「うん。俺、テオとセックスしたいんだ。ダメ?」
酔っぱらっているかもしれないけど。一応、合意を取り付けておく。
この前、気持ちと欲望に負けて、押し切ってしまったから。
まぁ、前回も。確認は取ったのだけど。
一歩間違えば、無理やりの感はあったからな。
今回は、失敗したくない。
だから、ストレートに聞いた。
「気持ちいぃ、のは。好き。でも、痛いのは、きらーい」
「痛くしないよ? この前も、痛くはしなかっただろ?」
「ん、気持ち良かった。今日も、気持ち良くしてくれるなら、いいよ? サファと抱っこするの、好きぃ」
グワッと、来た。
体の奥底から、湧き上がるもの。
テオが、俺と、こうするのが好きって。その言葉が。すごく嬉しくて。
俺は、テオを浴槽の縁に捕まらせて、お尻を浮かせると。マジックボックスからラブローションを取り出して、彼のつぼみに塗り込んだ。
エッチな気分になっているとはいえ、痛くしたら、目が覚めてしまうかもしれないから。
この酩酊の感じを、もっと、長くしたくて。
テオに、痛い思いをさせたくなくて。
そして、ローションをまとった指で、テオ中を潤し、存分に感じさせてから、剛直をつぼみに押し当てる。
「んぁ、あっちぃ。サファ、今日も、あっちぃね? あ、あ、入って、くるぅ…熱いの、あぁ、いい」
テオはやんわりと腰を揺らめかせながら、俺の剛直を後ろでのみ込んでいく。
そこに、嫌悪や、痛みや、恐怖の感情は見えない。
むしろ、ちょっと笑んで、俺のモノが入り込んでくる感触を楽しんでいるみたい。
「あぁん、おっきぃよぉ。ちょっと、苦しいけど。サファのがぁ、んぁ、そこ、そこに、当たるとぉ、腰がトロトロになっちゃうのぉ。それが、好きぃ」
「あぁ、テオ、上手だよ。可愛い。大好き。ここが好きなの? じゃあ、いっぱい、してあげるね?」
俺のモノを、根元まで受け入れてくれたテオに。
彼の良いところをこすることで、俺はご褒美をあげる。
背後から突き入れるのを、テオは浴槽にしがみついて、受け入れる。
風呂の湯も、ちゃぷちゃぷと波立つ。
「あ、あ、あ…いい、サファ、イイ。気持ちぃっ、んぁっ、そこばっか…ふふ、ダメだってばぁ」
「だって、イイんだろ? ここ、好きだよね?」
「好きだけどぉ、すぐ、イっちゃうから。もっと、ゆっくりが、いい」
「ゆっくり? ずっと、この中に入っていてもいいの?」
「ダメェ、ずっとは、ダメっ。気持ち良すぎて、おかしくなっちゃうからっ」
「おかしくなったテオも、絶対、可愛いし。もう、全部、可愛いし」
腰を揺さぶりながら、テオの耳元で囁く。
テオは、俺の声も好きだからな?
「あぁぁ、ん。サファの声、腰にビンって、くるぅ」
ほらね? テオは、俺の声が好き。
俺は、テオの耳たぶをかじりながら、耳孔に声をそっと吹き込んだ。
「すっかり、テオは、俺のモノを受け入れられるようになったね?」
「そ、それはぁ。カバゴンのシャボン玉のせいぃ。そうじゃなきゃ、サファのクソデカ兵器が、俺の中に入るわけ、ないんだからなぁ?」
テオの口が、ちょっと悪くなってきた。つか、いつもの調子?
でも、色っぽくない言い方なのは。テオだから、仕方がないよね?
「そんなこと言って。俺がこうしたら、テオは、どうなっちゃうの?」
俺は剛直を突き入れる。根元まで埋めると、濡れたテオのつぼみが、くちゅんと水音をたてる。
その勢いに、テオのお尻がクイと上がって。あんっ、て鳴くから。
俺の突端が、彼の奥に突き当たったのがわかった。
そこは剛直にねっとりとまといつき。ジクジクこすりたてていくと、過敏な先から濃厚な愉悦を味わえた。
思わず、奥歯をかみしめるほどに、甘ったるい疼きだが。
テオも感じているのか、浴槽にすがるようにして、甲高い喘ぎを漏らした。
「やぁっ、それ、くる。あぁ、奥、奥はぁ、ダメェ。強すぎるのっ。奥、トントン、しないでぇ」
「ふふ、可愛いよ、テオ。俺が、トロトロに溶かして、もっと色っぽくしてあげる」
俺は、慎重にテオの中から己を引き抜き。テオの手を浴槽からはがして、体面で抱き合った。
胸と胸が合って。テオと向かい合わせで、俺のモノをもう一度挿し入れた。
「んぁぁあ、サファぁ、サファぁ」
己の自重で、俺を挿入してくれたテオは。そのあとは、俺の首にしがみついて、身をゆだねた。
情欲に濡れて、テオは目のふちを赤く染めあげて。
官能にあえぐ唇は、うっすらと開いていて。煽情的だった。
俺は下から突き上げるようにして、テオに腰を入れ。上下に揺らす。
あぁ、体位を変えて、テオといろんなエッチを楽しめるなんて、最高。
普段は、テオの気が変わらないよう、いつも様子をうかがっているからな?
後ろから、前から、テオの顔を見ながらの情交は。俺の興奮をどんどん高めていった。
そうでなくても、先ほどからの、テオの天使ちゃん攻撃にメロメロで。究極に高ぶりあがっているのだ。もう、もたない。
「あ、あ、あ…いい。イく。も、サファ、イく」
俺にされるがままに、上下に揺さぶられ、ただただ官能に酔いしれるテオが。うわごとのようにつぶやくから。
お互いに、限界なのがわかる。
「いいよ? 一緒にイこう、テオっ」
そうして、ひときわ強く突き入れたら。
テオはビクンと背筋をそらして。精を飛ばした。
「は、あ…あぁぁあぁんっ」
絶頂にわなないて、テオの中が、俺のモノをビキビキッと締め上げ。
それが俺に、めくるめく快感を呼び起こす。
くの字にそるテオの腰を抱きしめて。彼の胸に頬を寄せ。
彼の鼓動を耳にしながら、俺もテオの中に血潮を噴き上げた。
「はぁぅぅ、な、か、熱っ。サファの熱いの、お腹で渦巻いて。じわってなるぅ」
達するときのように激しくはないが。ぼんやりと、恍惚の表情をするテオが。ブルリと打ち震えて。体内に注がれた俺の精液の熱さに、またうっとりした。
その腰の震えは、俺にも最上の愉悦をもたらす。絶頂からの、甘露な余韻だ。
でも、テオは。ちょっとうつむいたあと。つぶやいた。
「ううううぅ、一回出すだけじゃ、おさまらねぇ。くそぅ、カバゴンめっ」
テオは八つ当たりみたいに、俺の髪を手でぐしゃぐしゃにかき混ぜながら、悪態をついた。
どうやら、カバゴンのシャボン玉は、エッチな気分になるだけじゃなくて、媚薬成分もあったのかもしれない。テオが、射精して萎えないのは、そういうことだろう。
まぁ、ドロップアイテムも、媚薬だったしな。
でも、ちょっと、酔いが醒めているみたいだよ? テオ。
「だけど、前に触らないで、達したテオ。素敵だったよ。後ろの刺激だけでイくの、えらいなぁ」
そう言ったら。テオは。きょとんと俺をみつめたあと。
得意げな顔で、フンスと鼻を鳴らした。
「だろぉ? 俺、すごいだろぉ? こんなクソデカ凶器でセックスできるの。きっと、この世で俺だけだぜぇ? ありがたがれ。俺を敬え、勇者よぉっ」
くぅ…小悪魔降臨かっ!!
テオが、俺の上に乗っているから、できないけど。
俺は、ひれ伏したい気持ちでいっぱいだった。
勇者、降参です。
「もちろん、テオが俺とこうしてくれるの。本当に嬉しいよ? ありがと、テオ。大好き」
感謝の気持ちを込めて、テオが大好きなモミモミチュッチュを唇にしてあげる。
本当にありがとうございます。テオは俺の天使、いや、神様です。
テオのツンととがらせた小さな唇を、唇で挟んで。やわやわと食んで。舌先でくすぐって。優しくカミカミもして。チュッと音をさせて吸い上げる。
するとテオは、満足そうに『んっふふぅ』と笑うのだ。ヤバエロ可愛い。
「サファ? 俺ね、ホントは。サファのこと、すーすすすす…ないしょっ」
俺は、突然のテオのデレを、真っ向から浴びてしまい。直撃し。撃沈した。
ぐおぉぉぉぉぉぉっっ、可愛いっつうの。鼻血案件!!
テオは、ちょっと酔いが醒めたように感じたが。
まだ、ご褒美タイムは続行のようだ。
無自覚可愛い攻撃にやられて、俺の分身が、むくむくと彼の中で大きくなっていく。
これは、さすがに。勃つよ。
そんな俺を、テオも体内で感じたようだ。
「ぁあ、サファっ。おっきくするなよぉ。おまえのは熱くて。下っ腹が燃え燃えして、ウズウズになるんだからぁ」
テオは、せつないような、感じたような、ため息をついた。
色っぽい。
「ごめんな? テオ。苦しい? 痛いか?」
「ううん、サファのおっきぃの、好き。お腹の中が、全部、サファになっちゃうからな? あっ、また、おっきくするぅ、もう、サファはぁっ」
むむっと、唇を突き出す、テオ。
でも、そんなん言われたら。俺の剛直が、爆発するって。
すべてが。なにもかもが。俺にはご褒美でしかないんだからな?
「…どうして、内緒?」
俺は、内心では、もう、大騒ぎのお祭り騒ぎだったが。
冷静な顔を装って。テオに聞いた。
そうしたら、テオは。悩ましげな眼差しで、俺をみつめ。
ソワソワする淫靡な仕草で、俺の頬を撫でたり、鼻梁を指でなぞったりするのだ。
当然、テオの中に居座る、俺の分身は、さらに燃え滾っていくのだった。
「俺の中にはね? サファを受け入れられない事情があるんだ。だから、サファのこと怒って、ツンツンしているけど。でも、ホントはね? すすすす…だから」
そうして、俺の唇をかじるようなキスをした。
「ホントに、嫌いなら。俺は、キスも許さない。俺のことは、サファが、一番よく知っているだろ? だからな、サファ…」
チュッと、ひとつ吸いついて、唇を離したテオは。
あの、きらりと輝くペリドットの瞳を、俺にまっすぐに向けた。
「俺の心のカギを、開けて?」
受け入れられない事情、というのは。俺には、まだ、わからないけど。
必ずみつけて、テオの心のカギを開けたい。
きっと、俺だけが開けられる。テオの分厚い心の扉。
でも、今は。
「サファぁ、もっと、エッチぃの、して? お腹の中、ウズウズジンジンして、もう、無理ぃ。俺、また、出したいぃ。思いっきり、イきたいぃ」
そんなエッチなことを口にして、テオは俺の上で弾むのだ。
うあぁっ、そんなっ、テオが自ら腰を振って、俺の剛直を出し入れするなんて。
そんなことをされたら。
鮮烈な刺激に、頭が真っ白になって。
俺は目の前にある、ジュクジュクの美味しい果実を食べることしか、考えられなくなるっ。
「じゃぁ、今度は。テオのピンクの乳首、食べさせて?」
俺が乳首に口を寄せると、テオはキャハッと、嬉しい悲鳴をあげた。
こんなに悦楽に忠実なテオは、きっと、二度と現れないかもしれないけど。
歓喜の声をあげるほど、乳首が好きなのは。俺はちゃんと覚えておくからね? テーオ?
カバゴンのハート形のシャボン玉が割れたことで、酒に酔ったような状態になってしまった、テオ。
テオの話によると、なんか、エッチな気持ちになっちゃうみたいで。
クリスがユーリを連れて、エロいチュウをしながら浴室に入って行ったのを見て。
大丈夫かなぁ? と思う。
まぁ、心配するのは。野暮だよね?
問題は、テオの方。
俺とチュウしたいって。可愛いお誘いをかけてくるよぉ。
こんな、緑の目んめがウルウルで。もの欲しそうな表情で、トロトロなテオ。
うっすら唇を開けて、小さなピンクの舌を見せつけてくる、エロエロなテオ。
そんなの。俺が我慢できるわけないだろがっ?
クリスたちが入って行った浴室とは、別の浴室に、俺はテオを連れて入った。
「お風呂に入るのか? ふたりきりになったら…チュウしてもいい?」
最後の方は、内緒話みたいに、こっそり言ってくるから。
あぁ、もう。股間がたぎるほどに、可愛いが過ぎる。
「あぁ、いいよ? いっぱいチュウしてあげる」
急いた気持ちで、俺も服を脱ぎ去り。浴場に入った。
中は、四角い木組みの浴槽に、天井から湯が、トポトポと落ちてきている。湯は、なみなみとしていて、そこに木製のアヒルのおもちゃが、ぷかぷか浮いていた。
なんだ、これ? カバゴンの、ファンシーつながりだろうか?
それはともかく。湯の温度は、ぬるめで。酔っ払いにも優しい仕様だ。
浴槽の木が、すごく良い匂いがする。高級そうな材木だな?
風呂自体が、高級志向だが。
カバゴンによって煽られた者が、贅沢な湯船に浸かって、エロの祭典を繰り広げる。それを見越して作られた仕様のようにも見え、ちょっと嫌な感じではあるが。
「なぁ、サファぁ。早くぅ」
テオに誘われてしまえば。誰の差配であろうと、どうでもいいように思う。
彼の誘いに乗って、風呂の中で、テオの柔らかい唇をいただくと。
テオは、満足そうな、んっふぅ、という吐息を鼻でつくから。
もう、たまらん。
スタートダッシュが、強烈すぎて。最後まで、持たないかも。
いや、俺は何度でも復活できるけどな?
ノリノリの、テオとのキスなんて。そうそうないから。
楽しんでしまおう。
いつもは。テオがその気になるまでは、口の奥で怯えているような、彼の舌が。
今は、テオの方から、俺に絡みついてきて。口腔の中で、結びつけたり、ほどいたり、つついたり、くすぐったりして。
すっげぇ、幸福感に満たされる。小鳥が戯れているような、キス。
「俺ぇ、サファとチュウするの、好きぃ。この、ぷくぷくした感触の唇で、くちゅくちゅってされると。きもちぃ、ってなるの。サファぁ、もっと、くちゅくちゅしてぇ?」
喜んでぇ、という気持ちで。俺はテオの唇をくちゅくちゅモミモミした。
てか。えぇ? 酔うと、テオは、こんなに素直になっちゃうの?
可愛いよぉ。可愛くて、たまらないよぉ。
これは、誰にも見せられないから。テオは飲酒禁止な。
「俺も、テオのサクランボの唇、もぐもぐしたいって、いつも思っているよ?」
「もぐもぐ? していいよぉ? サファのもぐもぐ、好きぃ」
「じゃあねぇ、ほっぺカジカジは? 柔らかいテオのほっぺ、かじりたい」
「カジカジも、してぇ」
「丸みのある鼻筋を、唇でたどりたいし。テオの秀でた額に、チュッチュしたいし、このペリドットの瞳を舐め舐めしたい」
「ふはっ、顔中ペロペロするワンコみたいっ。ふふ、くすぐったいよぉ、サファぁ」
甘えるように、俺の名を呼び。俺がしつこく、顔中にキスしても。幼児みたいな声で、くぅふははって喉で笑う。怒らない、テオ。
レアな、テオ。最高です。
「顔、綺麗だねぇ? 俺、サファの顔、好き」
俺は、あまり。顔の造作を褒められるのは、好きではないが。
テオに褒められるのは、別。
顔が好きなら、それでもいい。テオがそれで、俺を好きになってくれるなら。
「美の神様なの?」
テオは、俺の頬に両手を当てて、小首をかしげてたずねる。
うぅ、子供のときですら、こんな、可愛いこと。されたことない。
「神様じゃない。テオの、サファだよ?」
「俺の、サファぁ? ふふぅ、サファはぁ、俺のもの。俺のワンコだもんな?」
そうして、俺の鼻の頭に、チュってしてきた。
ぎゃあああああっっ、か、可愛すぎるぅ。心臓が止まるぅ。これはっ、鼻血案件!!
「ん? そこに、入れるの?」
テオは。俺がチュウをしながら、テオの後ろを手でほぐしていることに気づいたみたいだ。
ほんのり、頬を染めて、聞いてきた。
「うん。俺、テオとセックスしたいんだ。ダメ?」
酔っぱらっているかもしれないけど。一応、合意を取り付けておく。
この前、気持ちと欲望に負けて、押し切ってしまったから。
まぁ、前回も。確認は取ったのだけど。
一歩間違えば、無理やりの感はあったからな。
今回は、失敗したくない。
だから、ストレートに聞いた。
「気持ちいぃ、のは。好き。でも、痛いのは、きらーい」
「痛くしないよ? この前も、痛くはしなかっただろ?」
「ん、気持ち良かった。今日も、気持ち良くしてくれるなら、いいよ? サファと抱っこするの、好きぃ」
グワッと、来た。
体の奥底から、湧き上がるもの。
テオが、俺と、こうするのが好きって。その言葉が。すごく嬉しくて。
俺は、テオを浴槽の縁に捕まらせて、お尻を浮かせると。マジックボックスからラブローションを取り出して、彼のつぼみに塗り込んだ。
エッチな気分になっているとはいえ、痛くしたら、目が覚めてしまうかもしれないから。
この酩酊の感じを、もっと、長くしたくて。
テオに、痛い思いをさせたくなくて。
そして、ローションをまとった指で、テオ中を潤し、存分に感じさせてから、剛直をつぼみに押し当てる。
「んぁ、あっちぃ。サファ、今日も、あっちぃね? あ、あ、入って、くるぅ…熱いの、あぁ、いい」
テオはやんわりと腰を揺らめかせながら、俺の剛直を後ろでのみ込んでいく。
そこに、嫌悪や、痛みや、恐怖の感情は見えない。
むしろ、ちょっと笑んで、俺のモノが入り込んでくる感触を楽しんでいるみたい。
「あぁん、おっきぃよぉ。ちょっと、苦しいけど。サファのがぁ、んぁ、そこ、そこに、当たるとぉ、腰がトロトロになっちゃうのぉ。それが、好きぃ」
「あぁ、テオ、上手だよ。可愛い。大好き。ここが好きなの? じゃあ、いっぱい、してあげるね?」
俺のモノを、根元まで受け入れてくれたテオに。
彼の良いところをこすることで、俺はご褒美をあげる。
背後から突き入れるのを、テオは浴槽にしがみついて、受け入れる。
風呂の湯も、ちゃぷちゃぷと波立つ。
「あ、あ、あ…いい、サファ、イイ。気持ちぃっ、んぁっ、そこばっか…ふふ、ダメだってばぁ」
「だって、イイんだろ? ここ、好きだよね?」
「好きだけどぉ、すぐ、イっちゃうから。もっと、ゆっくりが、いい」
「ゆっくり? ずっと、この中に入っていてもいいの?」
「ダメェ、ずっとは、ダメっ。気持ち良すぎて、おかしくなっちゃうからっ」
「おかしくなったテオも、絶対、可愛いし。もう、全部、可愛いし」
腰を揺さぶりながら、テオの耳元で囁く。
テオは、俺の声も好きだからな?
「あぁぁ、ん。サファの声、腰にビンって、くるぅ」
ほらね? テオは、俺の声が好き。
俺は、テオの耳たぶをかじりながら、耳孔に声をそっと吹き込んだ。
「すっかり、テオは、俺のモノを受け入れられるようになったね?」
「そ、それはぁ。カバゴンのシャボン玉のせいぃ。そうじゃなきゃ、サファのクソデカ兵器が、俺の中に入るわけ、ないんだからなぁ?」
テオの口が、ちょっと悪くなってきた。つか、いつもの調子?
でも、色っぽくない言い方なのは。テオだから、仕方がないよね?
「そんなこと言って。俺がこうしたら、テオは、どうなっちゃうの?」
俺は剛直を突き入れる。根元まで埋めると、濡れたテオのつぼみが、くちゅんと水音をたてる。
その勢いに、テオのお尻がクイと上がって。あんっ、て鳴くから。
俺の突端が、彼の奥に突き当たったのがわかった。
そこは剛直にねっとりとまといつき。ジクジクこすりたてていくと、過敏な先から濃厚な愉悦を味わえた。
思わず、奥歯をかみしめるほどに、甘ったるい疼きだが。
テオも感じているのか、浴槽にすがるようにして、甲高い喘ぎを漏らした。
「やぁっ、それ、くる。あぁ、奥、奥はぁ、ダメェ。強すぎるのっ。奥、トントン、しないでぇ」
「ふふ、可愛いよ、テオ。俺が、トロトロに溶かして、もっと色っぽくしてあげる」
俺は、慎重にテオの中から己を引き抜き。テオの手を浴槽からはがして、体面で抱き合った。
胸と胸が合って。テオと向かい合わせで、俺のモノをもう一度挿し入れた。
「んぁぁあ、サファぁ、サファぁ」
己の自重で、俺を挿入してくれたテオは。そのあとは、俺の首にしがみついて、身をゆだねた。
情欲に濡れて、テオは目のふちを赤く染めあげて。
官能にあえぐ唇は、うっすらと開いていて。煽情的だった。
俺は下から突き上げるようにして、テオに腰を入れ。上下に揺らす。
あぁ、体位を変えて、テオといろんなエッチを楽しめるなんて、最高。
普段は、テオの気が変わらないよう、いつも様子をうかがっているからな?
後ろから、前から、テオの顔を見ながらの情交は。俺の興奮をどんどん高めていった。
そうでなくても、先ほどからの、テオの天使ちゃん攻撃にメロメロで。究極に高ぶりあがっているのだ。もう、もたない。
「あ、あ、あ…いい。イく。も、サファ、イく」
俺にされるがままに、上下に揺さぶられ、ただただ官能に酔いしれるテオが。うわごとのようにつぶやくから。
お互いに、限界なのがわかる。
「いいよ? 一緒にイこう、テオっ」
そうして、ひときわ強く突き入れたら。
テオはビクンと背筋をそらして。精を飛ばした。
「は、あ…あぁぁあぁんっ」
絶頂にわなないて、テオの中が、俺のモノをビキビキッと締め上げ。
それが俺に、めくるめく快感を呼び起こす。
くの字にそるテオの腰を抱きしめて。彼の胸に頬を寄せ。
彼の鼓動を耳にしながら、俺もテオの中に血潮を噴き上げた。
「はぁぅぅ、な、か、熱っ。サファの熱いの、お腹で渦巻いて。じわってなるぅ」
達するときのように激しくはないが。ぼんやりと、恍惚の表情をするテオが。ブルリと打ち震えて。体内に注がれた俺の精液の熱さに、またうっとりした。
その腰の震えは、俺にも最上の愉悦をもたらす。絶頂からの、甘露な余韻だ。
でも、テオは。ちょっとうつむいたあと。つぶやいた。
「ううううぅ、一回出すだけじゃ、おさまらねぇ。くそぅ、カバゴンめっ」
テオは八つ当たりみたいに、俺の髪を手でぐしゃぐしゃにかき混ぜながら、悪態をついた。
どうやら、カバゴンのシャボン玉は、エッチな気分になるだけじゃなくて、媚薬成分もあったのかもしれない。テオが、射精して萎えないのは、そういうことだろう。
まぁ、ドロップアイテムも、媚薬だったしな。
でも、ちょっと、酔いが醒めているみたいだよ? テオ。
「だけど、前に触らないで、達したテオ。素敵だったよ。後ろの刺激だけでイくの、えらいなぁ」
そう言ったら。テオは。きょとんと俺をみつめたあと。
得意げな顔で、フンスと鼻を鳴らした。
「だろぉ? 俺、すごいだろぉ? こんなクソデカ凶器でセックスできるの。きっと、この世で俺だけだぜぇ? ありがたがれ。俺を敬え、勇者よぉっ」
くぅ…小悪魔降臨かっ!!
テオが、俺の上に乗っているから、できないけど。
俺は、ひれ伏したい気持ちでいっぱいだった。
勇者、降参です。
「もちろん、テオが俺とこうしてくれるの。本当に嬉しいよ? ありがと、テオ。大好き」
感謝の気持ちを込めて、テオが大好きなモミモミチュッチュを唇にしてあげる。
本当にありがとうございます。テオは俺の天使、いや、神様です。
テオのツンととがらせた小さな唇を、唇で挟んで。やわやわと食んで。舌先でくすぐって。優しくカミカミもして。チュッと音をさせて吸い上げる。
するとテオは、満足そうに『んっふふぅ』と笑うのだ。ヤバエロ可愛い。
「サファ? 俺ね、ホントは。サファのこと、すーすすすす…ないしょっ」
俺は、突然のテオのデレを、真っ向から浴びてしまい。直撃し。撃沈した。
ぐおぉぉぉぉぉぉっっ、可愛いっつうの。鼻血案件!!
テオは、ちょっと酔いが醒めたように感じたが。
まだ、ご褒美タイムは続行のようだ。
無自覚可愛い攻撃にやられて、俺の分身が、むくむくと彼の中で大きくなっていく。
これは、さすがに。勃つよ。
そんな俺を、テオも体内で感じたようだ。
「ぁあ、サファっ。おっきくするなよぉ。おまえのは熱くて。下っ腹が燃え燃えして、ウズウズになるんだからぁ」
テオは、せつないような、感じたような、ため息をついた。
色っぽい。
「ごめんな? テオ。苦しい? 痛いか?」
「ううん、サファのおっきぃの、好き。お腹の中が、全部、サファになっちゃうからな? あっ、また、おっきくするぅ、もう、サファはぁっ」
むむっと、唇を突き出す、テオ。
でも、そんなん言われたら。俺の剛直が、爆発するって。
すべてが。なにもかもが。俺にはご褒美でしかないんだからな?
「…どうして、内緒?」
俺は、内心では、もう、大騒ぎのお祭り騒ぎだったが。
冷静な顔を装って。テオに聞いた。
そうしたら、テオは。悩ましげな眼差しで、俺をみつめ。
ソワソワする淫靡な仕草で、俺の頬を撫でたり、鼻梁を指でなぞったりするのだ。
当然、テオの中に居座る、俺の分身は、さらに燃え滾っていくのだった。
「俺の中にはね? サファを受け入れられない事情があるんだ。だから、サファのこと怒って、ツンツンしているけど。でも、ホントはね? すすすす…だから」
そうして、俺の唇をかじるようなキスをした。
「ホントに、嫌いなら。俺は、キスも許さない。俺のことは、サファが、一番よく知っているだろ? だからな、サファ…」
チュッと、ひとつ吸いついて、唇を離したテオは。
あの、きらりと輝くペリドットの瞳を、俺にまっすぐに向けた。
「俺の心のカギを、開けて?」
受け入れられない事情、というのは。俺には、まだ、わからないけど。
必ずみつけて、テオの心のカギを開けたい。
きっと、俺だけが開けられる。テオの分厚い心の扉。
でも、今は。
「サファぁ、もっと、エッチぃの、して? お腹の中、ウズウズジンジンして、もう、無理ぃ。俺、また、出したいぃ。思いっきり、イきたいぃ」
そんなエッチなことを口にして、テオは俺の上で弾むのだ。
うあぁっ、そんなっ、テオが自ら腰を振って、俺の剛直を出し入れするなんて。
そんなことをされたら。
鮮烈な刺激に、頭が真っ白になって。
俺は目の前にある、ジュクジュクの美味しい果実を食べることしか、考えられなくなるっ。
「じゃぁ、今度は。テオのピンクの乳首、食べさせて?」
俺が乳首に口を寄せると、テオはキャハッと、嬉しい悲鳴をあげた。
こんなに悦楽に忠実なテオは、きっと、二度と現れないかもしれないけど。
歓喜の声をあげるほど、乳首が好きなのは。俺はちゃんと覚えておくからね? テーオ?
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