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22 鼻血案件!! サファ・ターン   ★

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     ◆鼻血案件!! サファ・ターン

 カバゴンのハート形のシャボン玉が割れたことで、酒に酔ったような状態になってしまった、テオ。
 テオの話によると、なんか、エッチな気持ちになっちゃうみたいで。
 クリスがユーリを連れて、エロいチュウをしながら浴室に入って行ったのを見て。
 大丈夫かなぁ? と思う。
 まぁ、心配するのは。野暮だよね?

 問題は、テオの方。
 俺とチュウしたいって。可愛いお誘いをかけてくるよぉ。
 こんな、緑の目んめがウルウルで。もの欲しそうな表情で、トロトロなテオ。
 うっすら唇を開けて、小さなピンクの舌を見せつけてくる、エロエロなテオ。

 そんなの。俺が我慢できるわけないだろがっ?

 クリスたちが入って行った浴室とは、別の浴室に、俺はテオを連れて入った。
「お風呂に入るのか? ふたりきりになったら…チュウしてもいい?」
 最後の方は、内緒話みたいに、こっそり言ってくるから。
 あぁ、もう。股間がたぎるほどに、可愛いが過ぎる。

「あぁ、いいよ? いっぱいチュウしてあげる」
 急いた気持ちで、俺も服を脱ぎ去り。浴場に入った。
 中は、四角い木組みの浴槽に、天井から湯が、トポトポと落ちてきている。湯は、なみなみとしていて、そこに木製のアヒルのおもちゃが、ぷかぷか浮いていた。

 なんだ、これ? カバゴンの、ファンシーつながりだろうか?

 それはともかく。湯の温度は、ぬるめで。酔っ払いにも優しい仕様だ。
 浴槽の木が、すごく良い匂いがする。高級そうな材木だな?
 風呂自体が、高級志向だが。
 カバゴンによって煽られた者が、贅沢な湯船に浸かって、エロの祭典を繰り広げる。それを見越して作られた仕様のようにも見え、ちょっと嫌な感じではあるが。

「なぁ、サファぁ。早くぅ」
 テオに誘われてしまえば。誰の差配であろうと、どうでもいいように思う。

 彼の誘いに乗って、風呂の中で、テオの柔らかい唇をいただくと。
 テオは、満足そうな、んっふぅ、という吐息を鼻でつくから。
 もう、たまらん。
 スタートダッシュが、強烈すぎて。最後まで、持たないかも。

 いや、俺は何度でも復活できるけどな?

 ノリノリの、テオとのキスなんて。そうそうないから。
 楽しんでしまおう。
 いつもは。テオがその気になるまでは、口の奥で怯えているような、彼の舌が。
 今は、テオの方から、俺に絡みついてきて。口腔の中で、結びつけたり、ほどいたり、つついたり、くすぐったりして。
 すっげぇ、幸福感に満たされる。小鳥が戯れているような、キス。

「俺ぇ、サファとチュウするの、好きぃ。この、ぷくぷくした感触の唇で、くちゅくちゅってされると。きもちぃ、ってなるの。サファぁ、もっと、くちゅくちゅしてぇ?」
 喜んでぇ、という気持ちで。俺はテオの唇をくちゅくちゅモミモミした。

 てか。えぇ? 酔うと、テオは、こんなに素直になっちゃうの?
 可愛いよぉ。可愛くて、たまらないよぉ。
 これは、誰にも見せられないから。テオは飲酒禁止な。

「俺も、テオのサクランボの唇、もぐもぐしたいって、いつも思っているよ?」
「もぐもぐ? していいよぉ? サファのもぐもぐ、好きぃ」
「じゃあねぇ、ほっぺカジカジは? 柔らかいテオのほっぺ、かじりたい」
「カジカジも、してぇ」
「丸みのある鼻筋を、唇でたどりたいし。テオの秀でた額に、チュッチュしたいし、このペリドットの瞳を舐め舐めしたい」
「ふはっ、顔中ペロペロするワンコみたいっ。ふふ、くすぐったいよぉ、サファぁ」
 甘えるように、俺の名を呼び。俺がしつこく、顔中にキスしても。幼児みたいな声で、くぅふははって喉で笑う。怒らない、テオ。

 レアな、テオ。最高です。

「顔、綺麗だねぇ? 俺、サファの顔、好き」
 俺は、あまり。顔の造作を褒められるのは、好きではないが。
 テオに褒められるのは、別。
 顔が好きなら、それでもいい。テオがそれで、俺を好きになってくれるなら。

「美の神様なの?」
 テオは、俺の頬に両手を当てて、小首をかしげてたずねる。
 うぅ、子供のときですら、こんな、可愛いこと。されたことない。

「神様じゃない。テオの、サファだよ?」
「俺の、サファぁ? ふふぅ、サファはぁ、俺のもの。俺のワンコだもんな?」
 そうして、俺の鼻の頭に、チュってしてきた。

 ぎゃあああああっっ、か、可愛すぎるぅ。心臓が止まるぅ。これはっ、鼻血案件!!

「ん? そこに、入れるの?」
 テオは。俺がチュウをしながら、テオの後ろを手でほぐしていることに気づいたみたいだ。
 ほんのり、頬を染めて、聞いてきた。
「うん。俺、テオとセックスしたいんだ。ダメ?」
 酔っぱらっているかもしれないけど。一応、合意を取り付けておく。

 この前、気持ちと欲望に負けて、押し切ってしまったから。
 まぁ、前回も。確認は取ったのだけど。
 一歩間違えば、無理やりの感はあったからな。
 今回は、失敗したくない。
 だから、ストレートに聞いた。

「気持ちいぃ、のは。好き。でも、痛いのは、きらーい」
「痛くしないよ? この前も、痛くはしなかっただろ?」
「ん、気持ち良かった。今日も、気持ち良くしてくれるなら、いいよ? サファと抱っこするの、好きぃ」
 グワッと、来た。
 体の奥底から、湧き上がるもの。
 テオが、俺と、こうするのが好きって。その言葉が。すごく嬉しくて。

 俺は、テオを浴槽の縁に捕まらせて、お尻を浮かせると。マジックボックスからラブローションを取り出して、彼のつぼみに塗り込んだ。
 エッチな気分になっているとはいえ、痛くしたら、目が覚めてしまうかもしれないから。
 この酩酊の感じを、もっと、長くしたくて。
 テオに、痛い思いをさせたくなくて。

 そして、ローションをまとった指で、テオ中を潤し、存分に感じさせてから、剛直をつぼみに押し当てる。
「んぁ、あっちぃ。サファ、今日も、あっちぃね? あ、あ、入って、くるぅ…熱いの、あぁ、いい」
 テオはやんわりと腰を揺らめかせながら、俺の剛直を後ろでのみ込んでいく。
 そこに、嫌悪や、痛みや、恐怖の感情は見えない。
 むしろ、ちょっと笑んで、俺のモノが入り込んでくる感触を楽しんでいるみたい。

「あぁん、おっきぃよぉ。ちょっと、苦しいけど。サファのがぁ、んぁ、そこ、そこに、当たるとぉ、腰がトロトロになっちゃうのぉ。それが、好きぃ」
「あぁ、テオ、上手だよ。可愛い。大好き。ここが好きなの? じゃあ、いっぱい、してあげるね?」
 俺のモノを、根元まで受け入れてくれたテオに。
 彼の良いところをこすることで、俺はご褒美をあげる。
 背後から突き入れるのを、テオは浴槽にしがみついて、受け入れる。
 風呂の湯も、ちゃぷちゃぷと波立つ。

「あ、あ、あ…いい、サファ、イイ。気持ちぃっ、んぁっ、そこばっか…ふふ、ダメだってばぁ」
「だって、イイんだろ? ここ、好きだよね?」
「好きだけどぉ、すぐ、イっちゃうから。もっと、ゆっくりが、いい」
「ゆっくり? ずっと、この中に入っていてもいいの?」
「ダメェ、ずっとは、ダメっ。気持ち良すぎて、おかしくなっちゃうからっ」
「おかしくなったテオも、絶対、可愛いし。もう、全部、可愛いし」

 腰を揺さぶりながら、テオの耳元で囁く。
 テオは、俺の声も好きだからな?
「あぁぁ、ん。サファの声、腰にビンって、くるぅ」
 ほらね? テオは、俺の声が好き。
 俺は、テオの耳たぶをかじりながら、耳孔に声をそっと吹き込んだ。

「すっかり、テオは、俺のモノを受け入れられるようになったね?」
「そ、それはぁ。カバゴンのシャボン玉のせいぃ。そうじゃなきゃ、サファのクソデカ兵器が、俺の中に入るわけ、ないんだからなぁ?」
 テオの口が、ちょっと悪くなってきた。つか、いつもの調子?
 でも、色っぽくない言い方なのは。テオだから、仕方がないよね?

「そんなこと言って。俺がこうしたら、テオは、どうなっちゃうの?」
 俺は剛直を突き入れる。根元まで埋めると、濡れたテオのつぼみが、くちゅんと水音をたてる。
 その勢いに、テオのお尻がクイと上がって。あんっ、て鳴くから。
 俺の突端が、彼の奥に突き当たったのがわかった。
 そこは剛直にねっとりとまといつき。ジクジクこすりたてていくと、過敏な先から濃厚な愉悦を味わえた。
 思わず、奥歯をかみしめるほどに、甘ったるい疼きだが。
 テオも感じているのか、浴槽にすがるようにして、甲高い喘ぎを漏らした。
「やぁっ、それ、くる。あぁ、奥、奥はぁ、ダメェ。強すぎるのっ。奥、トントン、しないでぇ」
「ふふ、可愛いよ、テオ。俺が、トロトロに溶かして、もっと色っぽくしてあげる」

 俺は、慎重にテオの中から己を引き抜き。テオの手を浴槽からはがして、体面で抱き合った。
 胸と胸が合って。テオと向かい合わせで、俺のモノをもう一度挿し入れた。
「んぁぁあ、サファぁ、サファぁ」
 己の自重で、俺を挿入してくれたテオは。そのあとは、俺の首にしがみついて、身をゆだねた。
 情欲に濡れて、テオは目のふちを赤く染めあげて。
 官能にあえぐ唇は、うっすらと開いていて。煽情的だった。

 俺は下から突き上げるようにして、テオに腰を入れ。上下に揺らす。
 あぁ、体位を変えて、テオといろんなエッチを楽しめるなんて、最高。
 普段は、テオの気が変わらないよう、いつも様子をうかがっているからな?
 後ろから、前から、テオの顔を見ながらの情交は。俺の興奮をどんどん高めていった。

 そうでなくても、先ほどからの、テオの天使ちゃん攻撃にメロメロで。究極に高ぶりあがっているのだ。もう、もたない。

「あ、あ、あ…いい。イく。も、サファ、イく」
 俺にされるがままに、上下に揺さぶられ、ただただ官能に酔いしれるテオが。うわごとのようにつぶやくから。
 お互いに、限界なのがわかる。
「いいよ? 一緒にイこう、テオっ」
 そうして、ひときわ強く突き入れたら。
 テオはビクンと背筋をそらして。精を飛ばした。

「は、あ…あぁぁあぁんっ」
 絶頂にわなないて、テオの中が、俺のモノをビキビキッと締め上げ。
 それが俺に、めくるめく快感を呼び起こす。
 くの字にそるテオの腰を抱きしめて。彼の胸に頬を寄せ。
 彼の鼓動を耳にしながら、俺もテオの中に血潮を噴き上げた。

「はぁぅぅ、な、か、熱っ。サファの熱いの、お腹で渦巻いて。じわってなるぅ」
 達するときのように激しくはないが。ぼんやりと、恍惚の表情をするテオが。ブルリと打ち震えて。体内に注がれた俺の精液の熱さに、またうっとりした。
 その腰の震えは、俺にも最上の愉悦をもたらす。絶頂からの、甘露な余韻だ。

 でも、テオは。ちょっとうつむいたあと。つぶやいた。
「ううううぅ、一回出すだけじゃ、おさまらねぇ。くそぅ、カバゴンめっ」
 テオは八つ当たりみたいに、俺の髪を手でぐしゃぐしゃにかき混ぜながら、悪態をついた。

 どうやら、カバゴンのシャボン玉は、エッチな気分になるだけじゃなくて、媚薬成分もあったのかもしれない。テオが、射精して萎えないのは、そういうことだろう。
 まぁ、ドロップアイテムも、媚薬だったしな。
 でも、ちょっと、酔いが醒めているみたいだよ? テオ。

「だけど、前に触らないで、達したテオ。素敵だったよ。後ろの刺激だけでイくの、えらいなぁ」
 そう言ったら。テオは。きょとんと俺をみつめたあと。
 得意げな顔で、フンスと鼻を鳴らした。

「だろぉ? 俺、すごいだろぉ? こんなクソデカ凶器でセックスできるの。きっと、この世で俺だけだぜぇ? ありがたがれ。俺を敬え、勇者よぉっ」

 くぅ…小悪魔降臨かっ!!
 テオが、俺の上に乗っているから、できないけど。
 俺は、ひれ伏したい気持ちでいっぱいだった。
 勇者、降参です。

「もちろん、テオが俺とこうしてくれるの。本当に嬉しいよ? ありがと、テオ。大好き」
 感謝の気持ちを込めて、テオが大好きなモミモミチュッチュを唇にしてあげる。
 本当にありがとうございます。テオは俺の天使、いや、神様です。
 テオのツンととがらせた小さな唇を、唇で挟んで。やわやわとんで。舌先でくすぐって。優しくカミカミもして。チュッと音をさせて吸い上げる。
 するとテオは、満足そうに『んっふふぅ』と笑うのだ。ヤバエロ可愛い。

「サファ? 俺ね、ホントは。サファのこと、すーすすすす…ないしょっ」
 俺は、突然のテオのデレを、真っ向から浴びてしまい。直撃し。撃沈した。

 ぐおぉぉぉぉぉぉっっ、可愛いっつうの。鼻血案件!!

 テオは、ちょっと酔いが醒めたように感じたが。
 まだ、ご褒美タイムは続行のようだ。
 無自覚可愛い攻撃にやられて、俺の分身が、むくむくと彼の中で大きくなっていく。
 これは、さすがに。勃つよ。
 そんな俺を、テオも体内で感じたようだ。

「ぁあ、サファっ。おっきくするなよぉ。おまえのは熱くて。下っ腹が燃え燃えして、ウズウズになるんだからぁ」
 テオは、せつないような、感じたような、ため息をついた。
 色っぽい。

「ごめんな? テオ。苦しい? 痛いか?」
「ううん、サファのおっきぃの、好き。お腹の中が、全部、サファになっちゃうからな? あっ、また、おっきくするぅ、もう、サファはぁっ」
 むむっと、唇を突き出す、テオ。
 でも、そんなん言われたら。俺の剛直が、爆発するって。
 すべてが。なにもかもが。俺にはご褒美でしかないんだからな?

「…どうして、内緒?」
 俺は、内心では、もう、大騒ぎのお祭り騒ぎだったが。
 冷静な顔を装って。テオに聞いた。
 そうしたら、テオは。悩ましげな眼差しで、俺をみつめ。
 ソワソワする淫靡な仕草で、俺の頬を撫でたり、鼻梁を指でなぞったりするのだ。
 当然、テオの中に居座る、俺の分身は、さらに燃え滾っていくのだった。

「俺の中にはね? サファを受け入れられない事情があるんだ。だから、サファのこと怒って、ツンツンしているけど。でも、ホントはね? すすすす…だから」
 そうして、俺の唇をかじるようなキスをした。
「ホントに、嫌いなら。俺は、キスも許さない。俺のことは、サファが、一番よく知っているだろ? だからな、サファ…」
 チュッと、ひとつ吸いついて、唇を離したテオは。
 あの、きらりと輝くペリドットの瞳を、俺にまっすぐに向けた。

「俺の心のカギを、開けて?」

 受け入れられない事情、というのは。俺には、まだ、わからないけど。
 必ずみつけて、テオの心のカギを開けたい。
 きっと、俺だけが開けられる。テオの分厚い心の扉。

 でも、今は。
「サファぁ、もっと、エッチぃの、して? お腹の中、ウズウズジンジンして、もう、無理ぃ。俺、また、出したいぃ。思いっきり、イきたいぃ」
 そんなエッチなことを口にして、テオは俺の上で弾むのだ。
 うあぁっ、そんなっ、テオが自ら腰を振って、俺の剛直を出し入れするなんて。
 そんなことをされたら。
 鮮烈な刺激に、頭が真っ白になって。
 俺は目の前にある、ジュクジュクの美味しい果実を食べることしか、考えられなくなるっ。

「じゃぁ、今度は。テオのピンクの乳首、食べさせて?」
 俺が乳首に口を寄せると、テオはキャハッと、嬉しい悲鳴をあげた。
 こんなに悦楽に忠実なテオは、きっと、二度と現れないかもしれないけど。

 歓喜の声をあげるほど、乳首が好きなのは。俺はちゃんと覚えておくからね? テーオ?

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