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将来の義姉

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「馬車を降りるときに、手を差し伸べもしなかった……リリーと同じように接してしまって、失礼なことをしたな」
 言われてみれば確かに。馬車の乗り降りは、踏み台を使う。女性の場合は、男性に手を差し伸べてもらい、転ばないようにと配慮してもらうのだ。私の場合、兄や父にも、軽くアレルギーが出てしまうために一人で乗り降りすることに慣れてしまったけれど。
 そういえば、旅の道中も、私だけでなくローレル様たちも一人で乗り降りしていた。
「リリーの事情は知らないのだろう?」
「ええ。でもお父様が男性が苦手なので近づけないようにと伝えてくださっているようですが……」
 苦手なのでだったかな、男を近寄らせたくないっていう親ばかっぽい理由だったかな。
「それで、あそこまで気を使って貴族令嬢なのに、自分も同じようにエスコートなしを貫いているのかい?素敵な人だね。リリーは本当によい友達をもったね」
 そうだ!そうだわ!普通の貴族令嬢ならば、馬車の乗り降りを一人でしたりしない。
 私が公爵令嬢だから同じようにしないといけないとかそんなんじゃなく、私が気を使わなくていいように自然とそうしてくれていたんだわ。
 お兄様の言葉に、大きく頷く。
「はい。そうなのです。本当にローレル様は素敵な方なんです!ローレル様のようなお姉様が欲しいです」
 私の言葉に、兄が目を見開いた。
「……リリーは……エカテリーゼのことをどう思う?」
「あ、いえ、その、も、もちろん、エカテリーゼ様がお姉様になるのが、嫌だという意味では……」
 嫌だと言う意味ではないけれど。
 それでも、ローレル様と比較しちゃえば見劣りするというか……どっちかを選べって言われたら当然ローレル様を選んでしまうだろうし……。それって、あんまり好きじゃないと言っているようなことになっちゃうのかな……。
 駄目だよね。家族になるんだから……。
「ああ、そうだな。分かっている。リリーは、一度もエカテリーゼのことを悪く言ったことはないよな……」
 どうしたんだろう。お兄様の顔色があまり良くないように見える。
「わ、私、本当に、エカテリーゼ様のことを嫌いではないんです。あの、ただ、あまりお話する機会がないので、その……親しくなる機会もないというか……」
 公爵家に何度かいらしたけれど、お兄様とお茶をしてすぐにどこかへ出かけることがほとんどだった。
 まぁ、あまり長く私と合わせて、私の男性アレルギーに気が付かれてしまわないようにという兄の配慮だったのだろうけれど。
「……親しくする必要はないよ」
「え?」


====


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いつもご覧いただきありがとうございます。

……すいません、エカテリーゼの名前を時々エカテリーナとか間違えたりして……一応手元の方は一括置換で修正書けました。すでに更新してある分で間違いがあったら、ごめんなさい……。汗

どこか近場で日帰りできるのにあえて宿泊したいと思ってどっかいいとこないかなぁと。
せっかくだから、宿泊施設自体が楽しめるところがいいなぁと思って、「変なホテル」とかどうだろう?と思ったのですが、ふとオフィシャルホテル系ってどうなってるのかと。
レゴランドのオフィシャルホテルってあるんかな?と思って調べたら、なんかめっちゃ楽しそうなホテルだった。
お子様連れで名古屋に宿泊する予定がある人は一度、チェックしてみるといいかもしれないですよ。


……とはいえ、名古屋の中心からは少し不便な場所にあります。
目的地が水族館だとかリニア鉄道館だとかレゴランドだとかであれば、不便さはありません。
中世ヨーロッパ風な世界をポップにした感じの部屋。楽しそうです。
天蓋付きのベッドとかもあるようです。
エミリーにはぜひフリフリヒラヒラの天蓋付きベッドで寝られる生活をさせてあげたいですね。
おそろいのネグリジェとか着せてあげたいところですが、流石に「有事」が起きて部屋を飛び出すみたいなことを想定すると、エミリーはネグリジェ無理かな……(´・ω・`)不憫。

っていう感じで、なにか「おもしろそう」とか「すてき」なホテルや旅館などご存知でしたら教えていただけるとうれしゅうございます。
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