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知らないみたい?
お礼って、別に黒崎さんからお礼をもらう必要なんてないんですけど。
化粧を教えたのは学生だし。ちゃんと残業代出るみたいですし。
「と、とにかく、受け取って!じゃぁ、また!」
手に持たされました。
えーっと、押し売りでなく、押しプレゼント?
いや、プレゼントというには、その辺のスーパーで買い物したようなビニール袋に入った品はふさわしくありませんね。
袋の中身を取り出します。
「つけて味噌?献立いろいろ味噌?」
ケチャップやマヨネーズのようなチューブが一つと、ゼリータイプドリンクが入っているような形のパウチが一つ入っていました。
……。なんで、味噌?
……あ!
「も、もしかして!これが、ご意見で置いてほしいって言っていた味噌のこと?」
いろいろな料理にかけるだけ……。
そ、そうなんだ。
食堂にはソースとマヨネーズは置いてあります。ドレッシングもあります。
味噌も置いてほしいというのは、味噌汁ではなく、マヨネーズのように使えるこういう味噌のことだったんですね……。
うわー。
……。こ、これは確かに……。
知りませんでした。
おいてあれば、カツを頼めばソースじゃなくてこれを使うと味噌カツになるんですね。冷ややっこにも使えば味噌田楽風冷ややっこ……。
おいてあれば便利そうです。
あ、もしかして黒崎さん……。
ライバル君がどうのっていうメッセージを毎日のようにご意見箱に入れていましたし、掲示板を毎日チェックしてる?
それで、私が知らないのに気が付いて教えてくれた?
でも、なんで黒崎さんは知っていたのでしょう。
出身が東海地方なのでしょうか?
黒崎さんも菜々さんも、言葉になまりはなかったと思うのですが。
今度黒崎さんに会った時に、どこ出身か尋ねてみましょうか。
「あ!」
今度会った時に……なんて、まるで、また会うのが当然みたいなことを考えてしまいました。
しかも、出身地を尋ねるなんて、黒崎さん個人に興味があるみたいなこと……。
どうしちゃったのでしょう、私。
食べ物をくれる人はいい人……って、そんな単純じゃなかったはずですが……。
って、いけません。仕事に遅れてしまいます。考えるのは後にしましょう。
速足で食堂に向かう途中、ラインの着信音が鳴りました。
スマホを確認すると菜々さんからです。
「近々みんなでまた飲みましょう。メイクは任せて!それから、慣れるまではしばらくコンタクトなしでよろしく」
慣れるって何のことでしょう?
メイクをするときに、コンタクトをはめられているとしにくいってことでしょうか?
?
「いけない!本当に仕事に遅れちゃう!」
私は食堂の白井です。
今日も食堂で働いています!
今日は学生相談室に行きませんから!
=====================
お付き合い有難うございました。
ここで一度完結です。
……って、御曹司って何だよ?!ですね。
すっかり書き忘れて……というか、第二部とかいつか書けたらいいな。
お礼って、別に黒崎さんからお礼をもらう必要なんてないんですけど。
化粧を教えたのは学生だし。ちゃんと残業代出るみたいですし。
「と、とにかく、受け取って!じゃぁ、また!」
手に持たされました。
えーっと、押し売りでなく、押しプレゼント?
いや、プレゼントというには、その辺のスーパーで買い物したようなビニール袋に入った品はふさわしくありませんね。
袋の中身を取り出します。
「つけて味噌?献立いろいろ味噌?」
ケチャップやマヨネーズのようなチューブが一つと、ゼリータイプドリンクが入っているような形のパウチが一つ入っていました。
……。なんで、味噌?
……あ!
「も、もしかして!これが、ご意見で置いてほしいって言っていた味噌のこと?」
いろいろな料理にかけるだけ……。
そ、そうなんだ。
食堂にはソースとマヨネーズは置いてあります。ドレッシングもあります。
味噌も置いてほしいというのは、味噌汁ではなく、マヨネーズのように使えるこういう味噌のことだったんですね……。
うわー。
……。こ、これは確かに……。
知りませんでした。
おいてあれば、カツを頼めばソースじゃなくてこれを使うと味噌カツになるんですね。冷ややっこにも使えば味噌田楽風冷ややっこ……。
おいてあれば便利そうです。
あ、もしかして黒崎さん……。
ライバル君がどうのっていうメッセージを毎日のようにご意見箱に入れていましたし、掲示板を毎日チェックしてる?
それで、私が知らないのに気が付いて教えてくれた?
でも、なんで黒崎さんは知っていたのでしょう。
出身が東海地方なのでしょうか?
黒崎さんも菜々さんも、言葉になまりはなかったと思うのですが。
今度黒崎さんに会った時に、どこ出身か尋ねてみましょうか。
「あ!」
今度会った時に……なんて、まるで、また会うのが当然みたいなことを考えてしまいました。
しかも、出身地を尋ねるなんて、黒崎さん個人に興味があるみたいなこと……。
どうしちゃったのでしょう、私。
食べ物をくれる人はいい人……って、そんな単純じゃなかったはずですが……。
って、いけません。仕事に遅れてしまいます。考えるのは後にしましょう。
速足で食堂に向かう途中、ラインの着信音が鳴りました。
スマホを確認すると菜々さんからです。
「近々みんなでまた飲みましょう。メイクは任せて!それから、慣れるまではしばらくコンタクトなしでよろしく」
慣れるって何のことでしょう?
メイクをするときに、コンタクトをはめられているとしにくいってことでしょうか?
?
「いけない!本当に仕事に遅れちゃう!」
私は食堂の白井です。
今日も食堂で働いています!
今日は学生相談室に行きませんから!
=====================
お付き合い有難うございました。
ここで一度完結です。
……って、御曹司って何だよ?!ですね。
すっかり書き忘れて……というか、第二部とかいつか書けたらいいな。
応援ありがとうございます!
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公爵の〜から作品覧からこちらを書いてた方だったんですね!
私もこちらの続きも書いて頂けたら嬉しいですが、無理せずに、でも宜しくお願いします🙏
初めまして!他の作品も読んでいたのですがこちらの作品がお気に入りで続きがとても気になります!もう書く予定ないんですか?いつまでも待ってます!
12月に入ってから読み始めました。なんとゆうか『ほのぼの~』していて楽しんで読める作品でした。で、先程96/96を読み終わった所です。
え?終わり!?ここから『ジレジレ&ボケボケ』で盛り上がりそうな処ではないですか。
是が非でも第二章をお願いします。