異世界は突然に

ホントに突然

気が付くと、そこは森の中でした。

あれ？私は確か学校が終わって、バイトに行く為にバスに乗ってたはず。
何故に森の中？
誘拐？
いや周りに私しか居ないし、それは無いか。
…、もしかして死んだの？わたし。
此処は死後の世界？森の中だけど。
わからん。
とりあえず、此処に居ても分からないし、人をさがそう！
適当に歩いてたら道には出るだろう。多分。

しばらく歩いてると、第一村人発見！
ん？なんか変わった格好してるな～。
なんか中世ヨーロッパ風？あと、背中に薪を背負ってるし。
顔もなんか外国人みたいだなぁ…。
あれ、もしかして此処は外国？
ヤバい、日本語しか喋れんぞ私。
なんて考えてると、第一村人のおばさんが私に気付いた。
｢あら、変わった格好してるわね。旅人かい？それにしては軽装だけど？｣
日本語！？
やっぱり日本か、此処？とりあえずこのおばさんに色々聞いてみよう！
｢すみません、実は迷ってしまって…。此処は何処なんでしょうか？｣
｢此処はレム村の裏の森だよ。迷ったって、あんた一体何処から来たんだい？｣
レム村？何処だそれ。まず日本じゃねぇな。ヤバい、マジでどうなってるんだ。
｢？あんたもしかして、異世界人かい？｣
異世界人？何それ、何のラノベだ。まさか此処は異世界だと！？
いやいや、そんな馬鹿な！？でも確かに異世界だと色々辻褄は合う。合うけどもマジか。
｢急に異世界に来ちまって、混乱してんだろ？とりあえず家に来なよ｣
おばさんは黙り込んだ私を見て、そう言ってくれた。
まだ全然何も分からないけど、この親切なおばさんについて行こう。色々教えてくれそうだし。これ以上状況は悪くならんだろう、多分。