【本編完結】公爵令嬢は転生者で薔薇魔女ですが、普通に恋がしたいのです

卯崎瑛珠

文字の大きさ
上 下
208 / 229
最終章 薔薇魔女のキセキ

〈195〉終末の獣1

しおりを挟む


「みゆちゃん。お迎えいかないと」
「ん!? おむかえ!?」

 ガルアダ王国王太子カミーユの私室に繋がる隠し部屋で、お菓子を頬張りながらリサが無邪気に言った。
 カミーユは、マーカムからの援軍要請に備えるための対応に追われ、ようやくリサの顔を見に戻って来られたのだが。

「て、だれを?」
「えーとほら、脚治してあげた人!」
「ゼル?」
「そ! ゼル君! なんかねー、大変みたい」
「うん!?」
「ほら、治してあげたときにね、あの人の魂って神様みたいで、ちょっと繋がったのね。〇インみたいな感じ? あ、レオナちゃんもなんだけどね」
「ラ〇ンてリサ……」
「間に合わないって、焦ってる。助けなきゃ、たぶんヤバい気がする」
「へえ?」
「ダメ?」

 
 ――いやうん、そんなうるりん(ハート)って見られたら、ウンていうしかないよねー! ま、大丈夫か。なんたってホワイトドラゴンだもんねー。

 
「えっと、目立たず行ける?」
「うーん、たぶん! 魔法で!」
「おぉ……」

 えーとどうしよっかなー? とカミーユが悩んでいると。

「殿下。我々が」
「何とかします」

 護衛の二人がぴかーっと笑った。

「へ?」
「世界の危機ですし、多少強引でも良いでしょう」
「リサ様と一緒なら心配いらないでしょうしね。いってらっしゃいませ」
「おー!?」

 あれよあれよと、裏庭でリサがカミーユより二回り大きいぐらいの、こじんまりとしたホワイトドラゴンになり、その背に乗せられ、空に飛んだ。
 上空の空気は冷たく、耳をバタバタと風が容赦なく打つ。眼下を見ると、すでに人どころか家々さえも親指程度の大きさしかない。

「ぎえーーー! こわーーーい!!」
「だいじょーぶだってばー」
「ぼく手ぶらなんだけどーーーー」
「それもだいじょーぶ。ほら、首見て。おやつ持ってきた!」
「遠足か!」
「あははー! バナナは?」
「おやつに入りませーん! くそう! 逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ」
「んもー、どうせそれまたアニメのセリフなんでしょ? 相変わらずおたくなんだからー」
「喋ってないと、怖くて死にそうなんだよっ」
「あははー。大丈夫。世界のどこだって、すぐ着くよー」

 リサは、この速さで、まさに救世主となる。
 


 ※ ※ ※


 
「なんだ、あの軍勢は! 帝国軍か!? にしては動きがおかしい」
 馬上で焦るマクシムは、最速で駆け抜けてきたが今はその足を止めざるを得なかった。

 マーカムとブルザークとの国境に、半日でたどり着けた。まさにバイクをトップスピードで走らせ続けたくらいの速さだ。
 奇跡とも言えるこの驚異的な速さを生み出したのは、フィリベルトが用意した馬を補助する魔道具で、その能力は高いが馬を一気に使い潰してしまう。途中途中で潰す前に変えながら来たので、これは三頭目だ。
 疲労困憊こんぱいながらも、士気を維持しているオリヴェルとヤンの二人とともに、見晴らしの良い小高い丘に登り、遠目でその部隊の動きを観察すると――

「ジシュカ家の紋章です」
 オリヴェルが短く言った。ジシュカ家は、ボレスラフの家名だ。
 代々続く名門家のため廃位することは難しい代わりに、皇都から最も遠い南端の領を与えて追いやろうと、サシャが画策しているところだ。

 私兵とはいえ、訓練された一個大隊。三百名はくだらないだろう。

「私費でよくもまあこれだけ養ってましたね」
 オリヴェルが、あきれまじりの溜息をつき、ボヤく。
「それだけ私腹を肥やしていた、という証明ですね」
 
 マクシムは苦々しくそれに答えるしかできない。
「州軍再編の混乱に乗じて、取り込んだ勢力も多いだろう。反発も大きかったと聞いているしな。この辺りは……アーモスの管轄か。奴はどこに」
「えーっとぉ、確か国境からすぐの街に常駐してい……あれえ?」
 ヤンが、おもしろそうにその声を弾ませた。
「ほら! ジシュカ家の紋章の横! あれあれ!」
「ん?」「どうした?」

 目を凝らすと……少し武装の異なるように見える部隊が、ちらほらと。
 
「はは」
「アーモスめ」
「ですよね? ちゃっかり潜りこんでますよね? ってことは、我々はー」
「「マーカム内に留まる」」
「うひぃ。マーカムの援軍間に合わなかったら?」
「それは」
「三人で」
「ですよねえ! で、俺考えたんすよ!」

 いたずらっぽく、ヤンが笑う。

「アーモスの手を、応用しません? 手前の街に、冒険者ギルド、あったでしょ」
「なるほど。援軍のふりぐらい、してもらえるかもな」
 マクシムが頷くと
「そうと決まれば、行きましょう。馬も変えてもらわなければ」
 オリヴェルも同意した。

 ブルザークとの国境を、なんとか死守しなければならない。
 軽い言葉遣いとは裏腹に、事態は逼迫ひっぱくしていた。
 

 ――そのころ、時を同じくして魔術師団本部に辿り着いたディートヘルムとカミロは、ジンライとペトラに合流した。

 
「大変なことになっちゃったね」
 カミロが、ジンライとペトラに語り掛けると、二人は手を繋いだまま、決意した顔を向けた。
「先生。俺、怖いけど、とにかくできることをと思って」
「私は、持っていた魔石を、ありったけ持ってきました」
「うん。我々の作る道具がきっと、みんなの助けになるよ。通信をつないで、結界を維持して、防具を作ろう」
「「はい!」」
「俺は? なんも作れねえけど?」
「「護衛と荷物運び!」」
「ははは、よろしく頼むよ、ディート君」
「それも重要だな。わかった。マクシムたちからの通信がかろうじて届いている。国境付近にボレスラフの私兵が来ているらしい。混乱に乗じて暴れる気だろう」
「! それは、本当かい? ジシュカは、皇帝には逆らわないと思っていた……」
 ディートヘルムは、カミロのその発言に違和感を持った。
「? お詳しいですね、先生」
「……ああ、うん……この際だから言っておく。僕は、ラースの兄なんだ」
「へえ……へ?」
 ディートヘルムが、綺麗な二度見をした。
「うっそ!!」
 ペトラの口がびっくりするほど開いている。
 ジンライだけが
「あの? ラースって?」
 ときょとんとしている。

 ディートヘルムとペトラは顔を見合わせると、慌てて深く礼をした。

「ご無礼を!」
「まさか、皇帝陛下のお兄様とは知らず」
「ああいや、いいんだよ。僕はもう亡命して継承権も持っていない。ただ血が繋がっているだけなんだ」
 眉尻を下げる『優しい先生』は、続けた。
「有事にあたって不便があるといけないから、明かしたまで。どうか内密に。そして、今まで通りに」
 ディートヘルムはだが、帝国軍陸軍大将子息として、その態度を改めざるを得ない。
「なるほど、だから副団長は、先生がさらわれるかもと言っていたんですね。納得しました」
「そういえば、その御髪おぐしのお色は……」
 ペトラも、すっかり帝国の侯爵令嬢だ。
「はえーーーー! ラディさん……皇子の時はラースさんって呼ばれてたんですよね。お兄さんだったんですか! 言われれば確かにちょっと似てます」
 ジンライだけが変わらず、カミロはホッとする。
「似てるかな? 嬉しいな。父が同じなだけなんだけどね。さ、雑談はここまで。がんばろう」
「「「はい!」」」
「各所との通信をまずは強化しなくちゃ。ペトラ嬢、手伝ってくれるかな」
「はい!」
「ジン君は、あっちの防具に水の耐性強化を付与して欲しい。ディート君、道具を運んであげて」
「はい!」
「了解!」

 いつの間にかオスカーは、日当たりの良い場所を見つけて、丸まって寝ている。ということは、今は危険がないということだ。
 様子を窺っていたラザールは、この場は問題ないと判断し、自身の部下を何人か護衛として置いていくと、騎士団本部へと舞い戻った。
 ――ジョエルとともに、前線に出る覚悟をして。


「副師団長!」
 本部へと続く廊下で、そのラザールを後ろから呼び止めたのは
「どうしたブリジット。何か問題か?」
 第二副長、ブリジットだ。回復部隊を支える任務に就いている。補給も兼ねた、前線を支える重要な後方支援だ。
「いえあの……この戦いが終わったら、こちらの書類に署名をいただきたいのです」
「熱心だな。落ち着いてからでも良いだろう……」
 ブリジットはだが、思いつめた様子だ。いつも持ち歩いている木製の書類挟みから一枚の紙を取り出したその手が、小刻みに震えている。
 その態度を重く受け止めたラザールは素直に受け取り、さっと目を通すと
「……わかった」
 と短く言った。
「無事戻ったら、必ず署名をする」
 そして丁寧に折りたたみ、胸元にしまった。
「ラザール様……っ、ご武運を……!」
 その瞳から涙がこぼれそうになっているブリジットに、ラザールは珍しく微笑んだ。
「ああ。ブリジットもな。必ず戻れ」

 ローブを翻し、ラザールは廊下を足早に歩いていく。
 振り返らないその背中を、ブリジットはずっと見つめて――姿が見えなくなってからようやく、きびすを返した。

 
 
 ※ ※ ※

 

 ローゼン公爵邸から、一台の馬車が出ていく。
 乗っているのは、公爵夫人のアデリナとシャルリーヌ。そして執事のルーカス、メイドのマリーだ。

「嫌だわ、離れるだなんて。でも、留まったところで足手まといだものね」
「同じ気持ちです……」
 
 下唇を噛み締めるシャルリーヌの震える肩を、アデリナはそっと隣で抱き寄せた。

「バルテ侯爵の判断は、正しいわ。弱みは分散させるのが定石よ。覚えておきなさいね」
「……ぐす……はい……」
 バルテ侯爵と夫人、長男のリシャールはバルテ侯爵家保有の別荘。
 王国騎士団第一師団長セレスタンの妻である、シャルリーヌの姉カトリーヌは、娘とともにオベール侯爵家保有の別荘。
 王国騎士団副団長ジョエルの婚約者であるシャルリーヌは、ローゼン公爵家保有の別荘。
 それぞれ分かれて避難するのは、誰かが生き残れば良い、ということだ。
 
「シャル。辛いかもしれないけれど、あなたが一番狙われるわ」

 アデリナが、冷たい声で言う。

「あの化け物がゲルルフだというのなら、ジョエルへの恨みが強いはずよ。だから貴女は、ローゼンとともにいなさい」
「でも! それだと奥様たちが!」
「あら。ローゼンよ? 歯向かった瞬間に、終わりよ」

 ルーカスとマリーも、黙って頷いている。

「ま、ここまで辿り着きやしないわ。安心なさい」
 
 にっこり笑む公爵夫人が、強く輝かしく、シャルリーヌは眩しさに何度もまばたきをした。

「信じて祈りましょうね」
「はい……!」

 アデリナはだが、シャルリーヌに震える声が悟られなかったことに、心から安堵した。
 夫も息子も、娘までも置いていかねばならない苦しさを隠し、次世代を守ることこそ自身の役目とし、必死に耐えているのだ。

 母として、レオナが抱えているものは全て分かっている。
 分かった上で離れるのは、何よりも辛い。代わってあげたい、側にいてあげたい、と思う。
 だからこそ、無事に帰って来られたら、笑顔でたくさんのハグとキスをあげよう、と決意して。
 長旅に備えて休んでおくわね、と、アデリナは目をきつく閉じ、溢れる涙をこらえた。
 
 
 そして――自室の窓から、その馬車を見送るのは、レオナだ。

 
「行ってくれた……」
「っすね」

 シャルリーヌもマリーも、はじめはレオナと一緒にいると聞かず、説得が大変だったのだ。
 ヒューゴーも巻き込んで、懇々こんこんと説得したもののらちが明かず、困っていたところに最終的にアデリナが出てきてくれ
「あら。そういうわがままは、この公爵夫人を納得させてから言いなさいな?」
 と一言で終わらせてしまった。
 
「お母様には、頭が上がらないわ」
「ほんとっすね……」
「ヒューゴー、心配?」
「ええ。なんか最近、奥様もマリーも、体調悪そうだったんで」
「……そうね。ローゼンの別荘は安全な場所にあるし、知られていないの。ルーカスもついてくれているし、安心して任せられるわ」
「はい。あとは勝つだけっすね」
「……かーんたんに言うてくれるわなー」
 ヒューゴーの決意に、飄々ひょうひょうと口を挟んできたのは。
「ナジャ!」

 黒装束に身を包んだ、伝説の隠密、ナジャ(リンジー)が、いつの間にかレオナの部屋の入口に腕を組んで立っていた。

「ふいー。ごっつうつかれたわー。レーちゃんのお茶飲ましてや?」
「分かったわ、ナジャ君。すぐ淹れるわね」
 レオナが、すぐに部屋の脇のワゴンに用意されているお茶セットに向かうと、ヒューゴーが
「おまえなあ!」
 とイラついた。
 主人の部屋に無断で入ったばかりか、お茶をねだるなど、と怒りかけたわけだが、
「ヒュー。ヒルバーアがイゾラのお告げを受けてん」
 ナジャはそれに構わずその覆面を取って、ソファにだらりと横になった。ほぼ寝ていないのが丸わかりの、顔色の悪さだ。
「ヒルバーアとリヴァイアサンは、決して会わすな、やと」
 とぽとぽと、丁寧にお茶を淹れながらレオナがそれに呼応する。
「奈落の三神は、地と海と空。地はベヒモス、海はリヴァイアサン。ゼブブ、その二人は嫌いだと言っていたわ」
「嫌い?」
 ヒューゴーの疑問に、レオナがテーブルに茶器を並べながら答える。
「ええ。殴ったり蹴ったりして、地上に山や湖を作らされたんですって。神話の通りね」
「空神は?」
「分からないわ。そこまで話ができなかったの」

 レオナは、そっとナジャの頬に触れながら側に腰掛けた。

「こんなに消耗して……起きられる?」
 さらにナジャの頭を撫でながら労うと
「……癒されるわ……レーちゃん……もっと撫でてや……あんな黒ポンコツにやりとうないわー」
 と返されて、思わず真っ赤になってしまったレオナ。
「ま、両思いやし仕方あれへんかあ。さっさとごっついの倒すだけやな。その後黒ポンコツの野郎は、わいと決闘してもらわにゃ」
「それ、俺も混ぜろ。俺らに勝てなかったら」
「ちょっ! 二人とも、なに……」
「「だが断る!」」
「んもう!」

 それは、二人なりの「生きて勝つ」覚悟だった。
 その時のルスラーンはと言うと。

「殿下、どうか馬車に……」
「いやだ! セリノはどうした! なんで兄上だけが残るんだ!」

 エドガーのワガママに、付き合わされていた――



-----------------------------

お読み頂き、ありがとうございました。
それぞれが、それぞれの場所で。
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

悪役令嬢に転生するも魔法に夢中でいたら王子に溺愛されました

黒木 楓
恋愛
旧題:悪役令嬢に転生するも魔法を使えることの方が嬉しかったから自由に楽しんでいると、王子に溺愛されました  乙女ゲームの悪役令嬢リリアンに転生していた私は、転生もそうだけどゲームが始まる数年前で子供の姿となっていることに驚いていた。  これから頑張れば悪役令嬢と呼ばれなくなるのかもしれないけど、それよりもイメージすることで体内に宿る魔力を消費して様々なことができる魔法が使えることの方が嬉しい。  もうゲーム通りになるのなら仕方がないと考えた私は、レックス王子から婚約破棄を受けて没落するまで自由に楽しく生きようとしていた。  魔法ばかり使っていると魔力を使い過ぎて何度か倒れてしまい、そのたびにレックス王子が心配して数年後、ようやくヒロインのカレンが登場する。  私は公爵令嬢も今年までかと考えていたのに、レックス殿下はカレンに興味がなさそうで、常に私に構う日々が続いていた。

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる

雨野
恋愛
 難病に罹り、15歳で人生を終えた私。  だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?  でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!  ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?  1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。  ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!  主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!  愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。  予告なく痛々しい、残酷な描写あり。  サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。  小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。  こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。  本編完結。番外編を順次公開していきます。  最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます

宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。 さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。 中世ヨーロッパ風異世界転生。

旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます

結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】 ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!

鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……! 前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。 正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。 そして、気づけば違う世界に転生! けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ! 私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……? 前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー! ※第15回恋愛大賞にエントリーしてます! 開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです! よろしくお願いします!!

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。 退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた! 私を陥れようとする兄から逃れ、 不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。 逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋? 異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。 この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

処理中です...