184 / 229
最終章 薔薇魔女のキセキ
〈172〉卒業実習4
しおりを挟む広場で舞いを披露する砂漠の王子を前に、エドガーは盛大に拗ねていた。
なぜ遥か遠くの小国、しかもたかが第九王子ばかりこうも注目されるのか。
闘神などただの迷信で、単に目の色が変わっているだけだろう! と内心思っている。
御側付きのジャンルーカは、剣術講師のため森の中へと行ってしまった。今の護衛はセリノだけだ。周りの貴族や学生達は王太子であるアリスターのご機嫌伺いに忙しい。
いつも持ち上げてくれるユリエも、攻撃魔法実習のためここにはいない。
今エドガーの側には、騎士団長ゲルルフとフランソワーズだけだ。
そのゲルルフも、フランソワーズのご機嫌取りに躍起で、天気が良いだの、お茶はいかがだの懸命に話しかけているものの、素っ気ない返事のみで全く相手にされていない。――もっとも、返事がもらえるだけで良いらしく、こっちにまでウホウホと鼻息が聞こえてくることにも、いい加減辟易していた。
――第二王子とは、こんなものなのか。
兄のアリスターは王太子。次期国王であるからか、皆がかしずいている。ローゼン公爵令息をずっと隣に侍らせて、談笑する姿は高貴そのもの。一方第二王子の自分は形式通りの挨拶が終わるや、用は済んだとばかりのこの扱い。
王宮の日常でも、同じ。とりあえずの礼儀作法で接するのみで、それ以上でも以下でもない。
公開演習でも――アザリーの第一王子ザウバアだけは、優しく話を聞いてくれ、何度も一緒にお茶を嗜んでくれた。が、今は療養のため一線を退き、よりにもよってレオナと懇意な第八王子が、国王になるのではと言われている。
ブルザーク皇帝など、ローゼン公爵家には招かれたのに、エドガーのお茶の誘いは断った。帰る時にはわざわざ馬車を見送ってやったというのに、顔も名前も覚えていないかの態度だった。
ガルアダ王太子は言わずもがな。会う度に「まだ王子なんだっけ? じゃあ一応挨拶しとくけど」という調子だ。失礼にも程がある。
――ボクだって、王族なのだぞ!
「ゼル殿下!」
「素晴らしい!」
「さすが闘神だわ」
あんなの見たところで、賞賛に値などしない、ただの下品な体術ではないか。
ふつふつと湧き上がる黒い感情が、エドガーの思考を侵食していく。
――どれもこれも全部、レオナのせいだ。
あの薔薇魔女め、留学から戻ってきたという挨拶にも来なかった、無礼な女だ。いつの間にか我が物顔で学院を歩いていて、あっという間に馴染んで、下位貴族や下級生まで取り込んでいるではないか。
――何か、良からぬことを企んでいる!
そう訴えてみたものの、ジャンルーカは「他人のことよりも、ご自分のことに集中ください」と全く取り合わない。近衛筆頭ともあろうものが、薔薇魔女に魅了されてしまったに違いない。アリスターやジョエルさえも聞き耳を立てないのだから、ユリエの言う通り、悪の令嬢として裏で牛耳っていると見て間違いない。もうマーカムは、薔薇魔女に掌握されてしまっているのだ。
ふつふつと煮えたぎるこの黒い感情が、溢れそうなくらいに膨れ上がってきた。
――許さないぞ、あの、薔薇魔女め!
エドガーは衝動的に立ち上がると、ティーカップをテーブルに叩きつけて割った。ガシャン! と派手に散ったその破片で指先を大きく切り、鮮血がみるみる浮き出てくる。
メイドが慌てて治癒士を呼びに走るが、エドガーは血を止めることなどせず、その指先で地面のある一点を差し……赤黒い液体が、土を濡らしていた――
※ ※ ※
「!?」
ルスラーンがぴり、と肌に感じたのは、膨大な魔力が爆発する寸前の、異常に静かで凪いだ空気だった。――もっともそれは彼の経験から来るもの。常人にこの独特な空気は分からないだろう。
目の前にはイノシシの魔獣である、ワイルドボアが一体。
興奮して、前足で何度か地面をかいているその目線の先には、剣を構えた学生達がいる。剣術試験を受けている、一班だ。
ブッフォン!
派手に鼻息を吐き出してから、猪突猛進を開始した巨体。
拓けた草原をドドドドと向かってくる恐怖にも、騎士団入団志望の学生達は、膝に力を入れて立ち向かう覚悟をし、誰一人逃げなかった。今、剣を振りかぶって、ワイルドボアの牙と斬り結ぶ。
ガッ、ドォン!
「うるぁ!」「くらえぇ!」「こっちだ!」
魔力を剣にこめて、斬る。何度も弾かれる。飛び退いて、間合いを取って、再び食らいつく。もう一度斬る。弾け飛ぶ。挫けずにまた斬る。
ブフォフォーーー!
怒りの咆哮。
胆力がなければ恐怖で動けなくなる『威嚇』だが、学生達は果敢に攻めて――徐々に魔獣の体力を削り、もうすぐ倒せるかというその時。
キィーーーーーン……
突然襲った、耳鳴り。
ルスラーンには、覚えがあった。
ブルザーク火山でのレッドドラゴン討伐で、眷属のグリフォンが使っていた古代の召喚魔法。倒しても倒しても、マンティコアと呼ばれる翼のある獅子の魔獣を呼び出すのだが、ラザールが「古代魔法を使うと大気が震える。それで耳鳴りが起こる」と言っていた。
これも同じに違いない、と直感が告げていた。
「ちっ、筆頭っ!」
評価中のジャンルーカに、ルスラーンは叫ぶ。
「!?」
「なんかやべぇの召喚されたっす! 要警戒!!」
「なっ!」
ば、と周囲を見回すジャンルーカ。この場に異変はないが、確かに異様な気配を遠くに感じる。
ワイルドボアと交戦中の学生達は、気づかず懸命に剣を振り続けている。これだけ戦えていれば十分だろうとジャンルーカは即座に判断し、ルスラーンに始末を指示した。同時に撤退経路を目で確認しながら「実習はこれまで! 緊急退避に備えろ!」と周辺に怒鳴る。騎士団員達が、各々の武器を抜いて学生達の保護を最優先に動き始めた。
ルスラーンは、
「緊急事態だ!」
と叫んでワイルドボアの前に躍り出て、背中の愛剣である漆黒のクレイモアを、抜きざま一振り。
学生十人弱で斬り掛かっていたその巨体が、一瞬で真っ二つになり、どよめかれる中
「即座に避難体勢、安全確保に努めろ!」
ルスラーンは周囲に覇気を飛ばしながら、学生達をかばえるよう神経を尖らせる。
「緊急?」「真っ二つ……」「一撃とかやべぇ」「避難体勢て?」
ジャンルーカやルスラーンの緊張感を他所に、学生達はどこかお祭り気分だった――
ズシ……ン……
「!?」「うわ」「揺れた!?」「なにっ」
ここからやや離れた広場付近に、異様な魔力を感じるまでは。
「広場か!」
ルスラーンが目を凝らすその先に、膨れ上がって弾けた魔力が、竜巻のように力の流れを作って上空に立ち昇っているのが見えた。黒みがかった、邪な力を感じる。
「く、総員退避! 離れるな!」
ジャンルーカの声に、さすが騎士団入団志望の学生達は、混乱せず指示を受けて集団行動を開始した。一方で風に乗って聞こえるのは「キャー」「うわー!」「ぎゃあああ!」などの人の悲鳴。
ビクッ、と怯える学生達だがしかし、その内の一人が
「た、助けにいかないと!」
勇気を振り絞った。
「その心意気、素晴らしい」
ジャンルーカは珍しく、冷や汗をたらりと流す。
「だが今は、その時ではない」
有事の際に集まろうと決めた、最も強い結界が広場なのだ。なにせ王族や多数の貴族が見学に訪れている。そこに突如として何らかの強大な魔獣が召喚されたのだとしたら……あそこには騎士団長が居るが、手駒は少ない。しかも、ほとんどがこのように統率が取れる者達ではないのだから、混乱必至だろう。
「筆頭、俺が」
「頼む」
ジャンルーカが頷くと、ルスラーンが走り出す。
と、同時に。
東の池方面から赤い炎の玉が、上空に上がったのが見えた。
「なっ、ラザール達にも何かあったのか!?」
「っ」
ぞわ、とルスラーンの背中が総毛立つ。
レオナ! と心中で叫んでいるが、近衛騎士としていち早く広場へ到達して、王族の安全を確保しなければならない。とにかく、走る。走って、走っている。
一方ジャンルーカは、決断を迫られていたが。
「……魔術師団と合流する! 全員いつでも抜剣用意! 列を崩すな」
「「「はっ!」」」
攻撃魔法実習の学生達をカバーに行くべきと判断し、方向転換。学生達もクラスメイトを守らなければ! と恐怖心と闘いながら、歩を進めた。
※ ※ ※
「これでジャンが来るだろう」
上空に炎を投げたのは、ラザールだ。
「こちらはほとんど非戦闘要員みたいなものだからな。さて……トーマス、ブリジット。不測の事態には攻撃魔法を許可する。ジンライ!」
「は、はい!」
「やれるな?」
「やれます!」
「よし。だが、決して無理するな。ブリジットの指示に従え」
「はい!」
「ジン君、大丈夫よ」
ブリジットが、懸命に作った笑顔で勇気づける。
ジンライは、ハーリド襲撃に備えてフィリベルトが作製した、結界魔道具を持ってきている。強固な反面、魔力消費が大きい。それを魔石で補いながら、ということだろう。
「テオはすまないが通信係を頼む。騎士団員と合流するまで待機。合流後、情報整理して持ってきてくれ」
ラザールは、テオが『第三騎士団候補生』ということを知っている。そして、ヒューゴーとともにアザリーの間諜を尾行した実績があることも。
「御意」
――そして今やその腕は、ナジャ仕込みだ。
「よし。ヒュー、レオナ嬢」
「うす」
「はい」
ジンライが、何かを言いたげにした後で、口をへの字にした。ヒューゴーがすぐに悟って「ペトラのことは、俺がちゃんと守る」と約束して肩をポンポンと叩く。本当なら今すぐ駆けつけたいだろう。申し訳ないが、他の学生達のためにも、ジンライの結界が必要だ。
「では、ともに広場へ」
森の中を先頭がラザール、真ん中がレオナ、その背後をヒューゴーが護り、急ぐ。枝葉の隙間から仰ぐ上空の雲が、紫色に変化し始め、生ぬるい風に乗ってむせ返るような、ムスクの香りが流れてきた。そして微かに――
「血の匂いだわ……!」
「くそ、まさか血起こししやがったのか!?」
「終末の獣を、か」
三人ともが思わず足を止めて、唾をごくりと呑み込んだ。
ラザールが振り返り、顔を見合わせてから、再び歩み出す。
「結局終末の獣とは、なんなのだ」
「ラジ様は、どこまで聞いてらっしゃいますか」
「レオナ嬢の身のうちにあるものと、ナジャの封印について。そして、六番と七番の暗躍だ。ほぼ全てだと思うが」
「安心致しました、では……冥界神バアルの属神は、ご存知でしょうか」
「ああ。知識として知っている。奈落の三神だ」
「ええ。五番、六番、七番は三つ子。三つ子は、不吉」
「っ!」
ラザールが立ち止まって天を見上げ、予言のように言う。
「それが真実なら……世界が、終わるぞ!」
「ええ。止めなければ」
「さあて、どれが出ますかねえ」
緊迫したラザールとレオナとは違い、どこか呑気なヒューゴーの声を合図に。
グガアアアア!
強大な咆哮が、響き渡った。
※ ※ ※
その頃、王宮内にある貴賓室で、ガルアダ王太子カミーユが率いるガルアダ商人達との、商談会に臨んでいたシャルリーヌ。上級外交講義の成績評価も兼ねた商談は、まずはお茶会から始まった。
友好国王太子ということで護衛についたのは、副団長ジョエル・ブノワなのだが、なぜかずっとカミーユと目線で牽制し合っている。空気がピリつき、なかなか会話がほどけない。
「んー、このお茶美味しいね。どこのかな?」
カミーユが、ニコニコと作ったような満面の笑みで促すと、
「は、はい! マーカム東部の山脈で採れるものでございます」
シャルリーヌの友人であるビビアナが説明を始める。
隙を見てシャルリーヌが、ジョエルに「やめなさいよ!」という目線を向けると、しれっと横を向かれ、まったくもう、とばかりに息を深く吐くと。
「!?」
シャルリーヌの胸に付けている、破邪の魔石のペンダントが、熱くなった。
同時に、ジョエルも厳しい表情を浮かべ、王宮の裏山の方角に顔を向けた。あいにくこの部屋の窓は、逆向き。
ズシ……ン……
「な!」「きゃっ」「一体っ」「膨大な……魔力!?」
ジョエルの判断は、早かった。
「……ただちに避難しましょう! 殿下、結界のある部屋へご案内致します! 騎士達は、それぞれを安全な場所へ!」
「「「はっ!」」」
部屋づきの近衛騎士達がすぐさま行動を開始し、商人達と学生達の避難を促した。そんな中。
「ジョエル様! 私もカミーユ殿下と共に参ります!」
シャルリーヌが、胸元を握り締めながら言う。
破邪の魔石があるのだ、より安全だろう。
ジョエルは、それが国を思ってのことだと頭では分かっていたが、胸が焼け焦げるような想いを感じた。
「殿下、よろしいか」
こんな緊急事態に、副団長ともあろうものが、と自嘲したあと眉を下げて、かろうじて――耐えた。
-----------------------------
お読み頂き、ありがとうございました!
緊迫した状況が続きます。
頑張って書いておりますよー!
0
お気に入りに追加
886
あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
悪役令嬢に転生するも魔法に夢中でいたら王子に溺愛されました
黒木 楓
恋愛
旧題:悪役令嬢に転生するも魔法を使えることの方が嬉しかったから自由に楽しんでいると、王子に溺愛されました
乙女ゲームの悪役令嬢リリアンに転生していた私は、転生もそうだけどゲームが始まる数年前で子供の姿となっていることに驚いていた。
これから頑張れば悪役令嬢と呼ばれなくなるのかもしれないけど、それよりもイメージすることで体内に宿る魔力を消費して様々なことができる魔法が使えることの方が嬉しい。
もうゲーム通りになるのなら仕方がないと考えた私は、レックス王子から婚約破棄を受けて没落するまで自由に楽しく生きようとしていた。
魔法ばかり使っていると魔力を使い過ぎて何度か倒れてしまい、そのたびにレックス王子が心配して数年後、ようやくヒロインのカレンが登場する。
私は公爵令嬢も今年までかと考えていたのに、レックス殿下はカレンに興味がなさそうで、常に私に構う日々が続いていた。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる