【本編完結】公爵令嬢は転生者で薔薇魔女ですが、普通に恋がしたいのです

卯崎瑛珠

文字の大きさ
上 下
179 / 229
第三章 帝国留学と闇の里

〈167〉それぞれの、変化なのです

しおりを挟む


 レオナが帰国してからの、学院生活は――

 自身の背負った宿命の重さを普段は忘れる努力をし、残り数ヶ月の学生としての責務を全うしようと、日々課題に取り組んでいた。
 八ヶ月の帝国留学を経た、残り三ヶ月。単位は認められているものの、卒業資格を満たすために課題の提出は必須なのである。

 馬術は
「お嬢、さては結構馬に乗ったべや?」
 とガイオ猟官が見抜いてくれた。ブルザークの皇都から従軍キャンプ地まで、単独で走れるくらいなのだ。これで合格をもらえないとなると、他の学生が困るだろう。
 経済学は
「幻のダイモンいちごを、氷と合わせて運搬する、その発想!」
 と太鼓判。食べたかった! とヘルマン財務官補佐にかなり言われたものの、ごめんなさい、ブルザーク皇帝に献上いたしましたの! の術で逃げ切った。
 国際政治学と魔道具理論は、サシャの兄で帝国学校担任のホンザ先生が、安心の優良成績通知(まさしく太鼓判つき)を送ってくれた。お礼に、たくさん手作り焼き菓子を送ったのだが、届いただろうか。
 
「はあ、やっぱり残すところあとは――」
「卒業実習ね」

 学院の食堂。
 今日は珍しく、シャルリーヌと二人きりのレオナ。
 ディートヘルムを含む男子たちは、すっかり打ち解けていた。体術の練習してくる! と、まだ寒いこの時期に屋外練習場で特訓の毎日を送っている。二人は元気ね、と苦笑いで見送った。ペトラは、風邪気味なので念のためお休み。
 
「シャルは……」
「ダンスとマナーは良いとして、上級外交よねー。まさか実地とは思わなかった!」

 そう、王宮での、他国の商人との商談を兼ねたお茶会に、上級外交の学生達も出席するのだという。
 その中でもシャルリーヌは、ドレスの販促を任されているそうなのだ。

「テイラーのマダム、素敵なのだけど、ほんっとに厳しくて」
 叩き込まれる様々な知識は、着ているだけでは見えてこないもの。
「やりがい、ありそうね! サロンでの話題にもなるんじゃない?」
「まあねえ……みんな、次の流行はなにか、すごく聞いてくるんだけど、正直そんなの知らないわよ! て感じ」
「うふふ、覚えるのに必死よね」
「そうなの」

 ひとしきり愚痴を言い合って、ふうとひと息つき、お茶を飲む。
 この時期の学院二回生は、講義はほぼ終わっていて課題が主になるので、割と自由なのだ。

「ねえ、レオナ……」
 シャルリーヌが、周囲を気にしてから、ぽそりと聞いてきたのは。
「フランソワーズのこと、なにか聞いてる?」
「ええ……」
 ほぼ自由登校になる、期末のこの時期に入る前から、全く姿を見なくなった、ピオジェ公爵家令嬢のフランソワーズ。
 
「エドガーとの婚約が不確定で、白狸が暴れてるみたい」
 
 父親の白狸ことピオジェ公爵オーギュストは、フランソワーズをエドガー第二王子と結婚させることに躍起になっていたが、国王は学院成績のあまりの悪さに閉口。卒業確定まで、エドガーに関する様々なことを凍結してしまった。そういう意味では、親としてまだなのかな、と勝手に思っているレオナである。

 他国の王族へ婿入りするか、公爵として一領地を任されるか、はたまた国内の高位貴族に婿入りするか。

 その将来が定まらないのは、全て本人の問題なのだが――王宮では兄ばかり厚遇されている! とアリスターに八つ当たりしまくって、全く勉強に身が入っていないらしい。

「だから、騎士団長がね……その、突撃中らしくて」
 女性のは短いのだぞ! と豪語し、ピオジェ公爵家に売り込み中。
 まったくもって、失礼な話である。
「お部屋から出てこないみたい」

 レオナは、他人事ながら溜息をつく。

 好きでもない男性に嫁げ、と強いられることが何よりも嫌で、常々父であるベルナルドに「だが、断る!」を発動してもらっているレオナなのだ。こういったことは、分かってはいてもかなり辛い話題でしかない。
 フランソワーズに想い人がいるのかどうか知らないが、高慢なものの、賢い女性だ。もし居たとして、少なくともエドガーやゲルルフではないのでは、と思っている。

「そう……残念王子とゲルゴリラなんて、私も逃げるわ」

 そういうシャルリーヌも、ガルアダ王太子カミーユからの猛攻撃を、ひらりひらりとかわしまくっている。

「シャルは、大丈夫なの?」
「それがねえ、慣れるとあの振る舞いが許せるんだから、不思議なお方よ。憎めないし、楽しい。お友達なら、良いのだけど……」
「ふふ、かなりアクの強い方だものね」
「なんとなく受け入れてしまうのが、怖いわ。それが殿下の戦略なのかも」
「シャル……?」
「ガルアダとの縁になるためだとお父様に言われたら、の覚悟はしている」


 ――そ、んな!


「シャル、それは……」
「レオナ。私はバルテ侯爵家の次女よ。政治利用されるのもまた、お役目」
「やめて! いやよそんなの」
「レオナ。。だから、大丈夫よ」

 レオナは、キリッとしたシャルリーヌの横顔を見つめた。可愛いと思っていたが、今はとても美しい。
 いつの間にか、立派な貴族の――高貴なオーラをまとっている。ガルアダ王妃、という道もまた、その瞳の先に見えているのを悟ってしまった。ファーストレディとして、シャルリーヌなら素晴らしい手腕を発揮するだろう。
 それでも、それは嫌だと思ってしまう。

「そうね、幸せは自分の心次第。けど、できれば自ら欲して、手に入れて欲しいわ」

 レオナには、今、それしか言えない。
 ――例え親友が、大切な恋心を懸命に押し込めていると知っていても。

「あら、レオナ」
 振り返るシャルリーヌの笑顔は、眩しい。
「私の性格知っているでしょう? 限界まで、やれることはやり抜くわよ!」
「シャル……! そうね!」

 微笑みあった。

 ――そうだ、人は、大なり小なり、こうして常に闘っているのだ。

「ありがとう、シャル」
「うん? どうしたの、急に」

 レオナは、小柄な親友に横からぎゅうっと抱きつく。

「いつも、助けられているわ。私はやっぱり、シャルがいないとダメなのね」
「あら、今さら気づいたの?」
「ふふ、大好きよ」
「私もよ、レオナ」
 
「……なんだか妬けるぞ」
「「ゼル!」」
「俺もいつでも大歓迎だぞ」
 両手を広げてニヤリ。
「おい、調子乗んな」
 後ろからヒューゴーが呆れた顔を出す。
「レオナさん、また落ち込んでた?」
 テオがするりと熱いお茶を持ってきてくれ、
「くそ、伏兵が強すぎる……!」
 天を仰ぐのは、それを見たディートヘルム。

 一気に四人の男子達の存在感で空気が熱くなったのは、稽古後の熱気だけではないだろう。(ちなみにジンライは、まだ居残り。)

「そーなのよ、なーんかまた一人で悩んでるでしょー?」
 ハグしたままシャルリーヌが頬を膨らませると
「なら、ぶっぱなしちまえよ」
 ディートヘルムが悪い顔をする。
「ぶっぱな?」
 レオナが見あげると、彼は親指をぐい、と後ろへやりながら
「魔術師団副師団長、見かけたぞ」
 と面白そうに言う。
「ラジ様が!?」
 今日は攻撃魔法実習はないはずだが、と思っていると
「屋内演習場の結界を、はり直しにきたそうですよ」
 テオが教えてくれた。
「はいはい、行ってらっしゃい」
 シャルリーヌがハグを解き、レオナが立ちあがると、無言でヒューゴーとテオが後ろに付き従う。
 
「なら、その茶には俺が付き合おうか? レディ」
 ディートヘルムがまだ口を付けていないお茶を指さし、
「ふふ、お願いするわ、ディート」
 シャルリーヌが笑って応える。
「ブルザークで好まれるドレスの話、だったな」
「覚えていてくれたのね!」
「当然だ、シャル。ついでに俺の好みは……」
「それはいらない」
「うぐっ、そ、そうか」
「ダーハハハハ!」
「ゼル? 何よその下品な笑い方」
「!」
「普段から王子らしく振る舞いなさい」
「うぐう……」
 小柄な令嬢にぐうの音も出ない巨体二名が、縮こまる。


 ――シャルさん、完全にライオンと虎の猛獣使いっす……! かっけぇ!


 尊敬の目を若干残しつつ、屋内演習場に向かうレオナであった。



 ※ ※ ※



 一方、王宮にある近衛騎士の詰所では。

「すっかり遠慮がなくなったよねー、ルス」
 ジョエルがジャンルーカのもとを訪れていた。
 
 通常なら、副団長が近衛筆頭を呼びつけるものなのだが、ジョエルは「都合良い方が行けばいーじゃん? くだんねー」というスタンス。だから古参に睨まれるし、若手に好かれる。

「ええ。それで我が騎士団の武力が底上げされているのですから、さすがですよ。もう英雄の息子でドラゴンスレイヤーだなんて、関係ないですね」
「レオナのお陰だねえ」

 その辺の椅子に腰掛けたジョエルは、頭の後ろで腕を組む。
 
「ずーっと、自分を殺してたからねえ、ルスはー」

 辺境伯の後継としての責務が背中にのしかかり。
 一挙手一投足が、常に英雄である父と比較される。
 自分らしく生きるだなんて、考えたこともなかった。

 だが、『薔薇魔女』という宿命を負いつつも、毅然と振る舞うレオナに惹かれ、ああなりたい、そして、唯一として選ばれたいと。初めて感じた、欲。

 その純粋な願いはまた、周りにも良い影響を与えた。

「好きな女がすごすぎるから、頑張る! て、言ってのけんだもんー。まぶしーわー!」
「そうですね……そういうジョエルは、どうするんです?」
「んー?」
「そろそろ、片膝で跪いて、忠誠でも誓ってみたらどうです?」
「んー……でもなー、僕十歳以上、年上なんだよー」
「は?」
「こき使われてるオッサンより、王妃になる方が……」

 それを聞いたジャンルーカが珍しく苛立ち、ジョエルが座りながらグラグラさせていた椅子の脚をガツッと蹴る。

「うあ!?」

 完全に油断していたジョエルはかろうじて飛び退いて、転ばずに済んでいる。代わりに、ブンッ、ガンッ! と木の椅子は遠くの壁までド派手に吹っ飛んだ。

 ジョエルは、壊れて床に倒れた椅子を見てから、怖々とジャンルーカを振り返る。――仁王立ちだ! とその迫力に思わずぶるりとしてしまう。
 
「ったく、情けない。以前ルスに言ったこと、忘れたのですか? ――結局、踏み出す勇気がないだけだろうが! 騎士団のことも、シャル嬢のことも」
「ばっ!」

 慌てて周囲を探るが、幸い誰の気配もない。分かってて言ってるか、と少し胸を撫で下ろすジョエル。

「皆が貴方を待っている。私もだ」
「! ジャン……」
「いい加減、こっちの我慢も限界なんだよ、ジョエル」

 だん、と机の上に手のひらを置いて、ジャンルーカがその美麗な顔ですごんだ。

「このまま何もしないんなら、騎士団も、シャル嬢も、俺が全部もらってやる。望み通り、一生副団長として俺の下でこきつかってやろう」
「!」
よ、ジョエル」
「あぁぁぁぁ! んもー! くっそー! ジャン、僕の性格よく分かってるなあ!」

 す、と姿勢を正して微笑むジャンルーカは、再び眉目秀麗の近衛筆頭に戻った。

「それほどでも」
「あーあ! そのギャップで、一体何人の美女を泣かしたのさー?」
「数えたことなど、ないですねえ」
「うーわ……モテすぎる男の発言だわー」
「それほどでも?」
「やだやだ。またどこぞの伯爵令嬢の縁談断ったでしょー」
「おや、反撃のおつもりですか?」
「ぐぬぬぬ、悔しいー」

「そうやって、やり合っていらっしゃるのも、珍しくて眼福ですがね」
 言いながらニコニコと、シモンが詰所に入ってきた。
 
 ブルザークではタウンハウスの執事だった(元、帝国軍諜報機関所属)わけだが、リンジーを追いかけてマーカムに移住し、その能力や見た目を買われて近衛騎士配属に。
 はじめは騎士団員たちからの反発も強かったが、問答無用! とその実力で黙らせてきた。
 
「人払い、大変でしたよお、筆頭ったら」
「ふふ、ありがとう、シモン」
「いーえ。そうやって部下の力量を抜き打ちで試すのはやめて頂きたいですねえ。なんとか言ってくださいな、副団長」
「だって、シモンだしなー」
「どういう意味です?」
「辛いのとか、無理強いとか、好きでしょー」
「あらあ」

 俗に言う、ドMなのがバレているわけである。

「まあ、容姿端麗な副団長と近衛筆頭の言い争い、大変良かったので許します」
「ちょーっと。なんか背中ゾワッとするー」
「……私もですねえ」
「んふふふ。いたしますよ?」

 シモンの微笑みに、ジョエルは完敗とばかりに、両手を挙げたのだった。



-----------------------------


お読み頂き、ありがとうございました!

ガルアダ王太子カミーユは、
〈117〉憂鬱なお茶会は、やはり憂鬱なのです~〈118〉破天荒王太子は、最強なのです

で暴れて!?おります。
ジョエル、ジャンルーカ、ルスラーンのメンズトーク回は
〈107〉メンズトークは、容赦がないのです
でしたので、振り返って頂いても(❤︎´艸`)

引き続き、宜しくお願い致しますm(_ _)m
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる

雨野
恋愛
 難病に罹り、15歳で人生を終えた私。  だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?  でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!  ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?  1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。  ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!  主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!  愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。  予告なく痛々しい、残酷な描写あり。  サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。  小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。  こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。  本編完結。番外編を順次公開していきます。  最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした 

結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。

どうも、死んだはずの悪役令嬢です。

西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。 皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。 アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。 「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」 こっそり呟いた瞬間、 《願いを聞き届けてあげるよ!》 何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。 「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」 義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。 今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで… ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。 はたしてアシュレイは元に戻れるのか? 剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。 ざまあが書きたかった。それだけです。

蕾令嬢は運命の相手に早く会いたくて待ち遠しくて、やや不貞腐れていました

しろねこ。
恋愛
ヴィオラは花も恥じらう16歳の乙女なのだが、外見は10歳で止まっている。 成長するきっかけは愛する人と共に、花の女神像の前に立ち、愛を誓う事。 妹のパメラはもう最愛の者を見つけて誓い合い、無事に成長して可憐な花の乙女になった。 一方ヴィオラはまだ相手の目処すら立っていない。 いや、昔告白を受け、その子と女神様の前で誓いを立てようとしたのだけれど……結果は残念な事に。 そうして少女の姿のまま大きくなり、ついたあだ名は『蕾令嬢』 このまま蕾のままの人生なのか、花が咲くのはいつの日になるのか。 早く大きくなりたいのだけど、王子様はまだですか? ハッピーエンドとご都合主義と両想い溺愛が大好きです(n*´ω`*n) カクヨムさんでも投稿中!

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます

宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。 さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。 中世ヨーロッパ風異世界転生。

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます

結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】 ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

処理中です...