【本編完結】公爵令嬢は転生者で薔薇魔女ですが、普通に恋がしたいのです

卯崎瑛珠

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第三章 帝国留学と闇の里

〈159〉帰国の途です

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 雪の季節に帰国するのは分かりきっていたことだが、雪で馬車が進めないかもしれないのは、想定していなかった。
 朝、タウンハウスで荷物を詰め込みながら、もし進めなくなったら魔法で溶かしながらいこう、と決めたレオナである。

「これもまた、物流の課題ね」
「レオナさん、前向きっすね!」
 結局ジンライはふんぎりがつかず、ラドスラフの暴露は聞かなかったことにして、婚約は申し込めていなかった。

「……俺、何もできてないし、地盤もないのに、その、嫁をもらったりできないっていうか」
「分かるわ。でも、大事なのは今の気持ちを、大切な人ときちんと話し合うことじゃない?」
「そー……すね」
 
 鍛治職人としての修行。
 雷神の加護と守護獣。
 マーカム王立学院の卒業。
 婚約。
 平民から侯爵家。
 こうして挙げるだけでも、ジンライにのしかかっているものは、重い。

「ペトラのことは、好きなのですね?」
 マリーが改めて言うと、ジンライは赤くなりつつも
「そ……すね」
 と頭をかいた。
「ならそれも含めて、きちんと伝えるべきです」
 マリーは、遠くを見る。
「女は、確たるものがなければ、不安になるものなのですよ? すぐ他に行ってしまいます」
「ま、マリー?」
「やべー、焦ってきた!」
「ましてや、距離がありますからね」
「うわー! そういうことは、もっと早く教えてくださいよ!」
「早く教えたところで、でもでもだって、でギリギリまで引き延ばすでしょう」
「う……ぐうの音も出ませんです……」


 ――ジンライ、撃沈。


「ま、マリー? あの……」
「こう見えて、色々ありましたので」
「ええ!?」
「教えませんよ」
「気になるのに! ……って、あ」
「「?」」
「今さらだけど、ジンに……言っても良かった……?」
「あー」
「俺、だいぶ前に気づいて、ヒューさんに教えてもらいましたよ。ゼルさんは知らないので、大丈夫っす」
「そうなのね、良かった……」
「すげえお似合いで、納得っす」
「さあ雑談はこれくらいにして。お忘れ物は、ありませんか?」
「たぶん」
「だ、いじょーぶっす」

 行きましょう、とマリーが立ち上がる。

「あっという間だったな……」
「そっすねぇ」
「無事で何よりです」

 話しながら階下におりると。

「おっせえ」
「もー、待ちくたびれた」
 玄関ホールに、ディートヘルムと、ペトラ。
 
 マクシム、オリヴェル、ヤンは分かるが、なぜ二人まで? と首をひねると
「えー、こちらに陛下から書状をお預かりしております」
 マクシムが、レオナに封筒を渡してきた。
 ブルザーク皇帝の封蝋。
 恭しくペーパーナイフを差し出されたので、その場で切って、中身を取り出す。

「レオナへ

 余は、留学生制度、と言ったぞ。
 三ヶ月、そこの二人を指名した。
 ローゼンで宜しく頼む。

 ラディ」


 ――えーっと、つまり?


「よろしくな」
「よろしく」
 
「ちょ! 聞いてないんだけどー!」
「え? つまり、一緒にマーカムに行くんすか?」
「……ということですね」
 
「「馬車に乗せろ」」
 ずい、と迫る二人。

「え? でもそんなに乗れないから!」
「ふん。うちの馬車、雪かき機能つきだから。ジンはこっち乗って」
「で、俺がレオナのに乗る」
「えーと、分かったわ?」
「レオナ様。我々もマーカムへ行くことになりました」
 マクシムが、すまなそうに言う。
「へ?」

 三人ともそういえば、旅装だ。
 
「マーカム騎士団で修行してこいと、放り出されまして」
「って言うけどな、親父があいつを大佐にしようとしてんだよ。そしたら、部下も連れてくなら、だと。結構したたかだよな」
 ディートヘルムが、ニヤリとする。
「ま、こう見えて」
 とマクシムもニヤリとしたので、レオナとジンライがすかさず
「「悪さは一通り」」
 と声をそろえると
「覚えてらっしゃいましたか」
 照れ笑い。
「そういえば、聞くのを忘れてました!」
 ジンライがワクワク顔をすると
「聞かない方が身のためだぞ。マクシムを見る目が変わる!」
 ディートヘルムが脅す。
「こいつは、紳士のフリをしてるだけだからな! ある意味俺より……いだだだ」
 マクシムが背後からディートヘルムの耳をつまんで引っ張った。
「お口が過ぎると怪我を致しますよ、おぼっちゃま」
「ほら! いだだだだ!」
 
 オリヴェルとヤンが、その後ろで深く何度も頷いているのがおかしくて、レオナとジンライはひとしきり笑った。
「さあ、馬車も馬も整いましたよ! さむーい!」
 外から呼びかける、シモンの声。
 
 ――皆で笑いながら、明るくタウンハウスを後にした。


 
 ※ ※ ※

 

「そろそろ、出発した頃かなー」
 ジョエルが、副団長室で書類にサインをしながら独り言を放つと、ジャンルーカが
「でしょうね。七日後に受け入れ予定ですから」
 淡々と応える。
「ま、マクシムなら大丈夫だよー。ちらっと会っただけだけどー」
 ジョエルは、従軍キャンプ実習での彼の身のこなしを思い返す。
「ジョエルがそういうなら、問題ないですね。近衛は人手不足なので、助かります」
「レオナに告白したらしいけどねー」
「っ、そ、れは」
「ぐふ。面白そうじゃなーい?」
「知りませんよ」
「それより、第三の増員要請の方が厄介だよねえ」
「通りそうですか?」
「根回し中よー」
「ブルザークから引き入れるとなると、難しいですね」
「でも、女も必要って思ってたからー」

 ヒヤリ、とジャンルーカの背を冷たい空気が撫でた。
 
「そ、うですね」
「もう一人の男の方は、近衛でも使えそう。そっち所属にしとくねー」
「かしこまりました」

 この八ヶ月。
 淡々と過ぎる毎日の中で、ジョエルは着実に地固めをしてきた。
 今や団長派はごくわずか。日和見主義の高齢層と、団長が吸い上げた粗暴な者のみだ。

「さあて。いつ、鉄槌を下すかだけなんだけどー」
「……聞かなかったことにしますね」
「うん。お疲れー!」



 ※ ※ ※



「ソワソワしちゃう」
 シャルリーヌは、学院の食堂でヒューゴー、ゼル、テオとランチを食べていた。
 帰国日が決まったという手紙をレオナから受け取り、毎日落ち着かない。
 頻繁に手紙をやり取りしていたが、直接話すのとは全然違う。あれもこれも伝えたい。でもいざ机に向かうと、やっぱりくだらないかな、忙しいかな、と考えてしまって、変に遠慮した手紙になってしまった。
 レオナからは、返事が来る来ないに関わらず、大きなことがあれば書く、といった感じで嬉しかったのだが。

「会えるのが楽しみだ」
 ゼルが笑う。
「ですね! なんか、ゼルさんに似てる人がいるってジンが言ってたけど、その人にも会ってみたかったな」
 テオが、お茶を飲みながら言うと
「ああ、陸軍大将の」
 ヒューゴーが同意する。
「似てるって、どういう意味なんだろうな」
 ゼルは、複雑な表情だ。
「無鉄砲?」とテオ。
「偉そう?」とシャルリーヌ。
「散らかし屋?」とヒューゴー。
「おまえらの俺の印象って……」
 がっくりと落ち込むゼル。

「ま、まあ、それより、シャルさんがやり始めたことを、早く教えてあげたいですね!」
 テオが言うと
「そ、うね。なんて言うかしら……」
 シャルリーヌは、たちまち不安そうな顔をする。
「俺はすごい良いと思いますよ。自信持って」
 ヒューゴーが、明るく言う。
「着々と会員増えてるでしょ。『サロン・オーランジュ』は学院の外でも評判ですし」

 シャルリーヌが立ち上げた『サロン・オーランジュ』は、いわば会員制の女性用サロン。女子学生達の相談事によく乗っているシャルリーヌが、「もっと定期的に話せたら良いのに」「女性同士の情報交換の場が欲しい」という声に応えて、試験的に作ったもの。
 女性貴族の交流の場としてお茶会はあれど、そもそもお茶会で何を出す? 何着ていく? 呼ばれるためには? マナーのおさらい? といった話も多いのだ。
 若い女性向けにそういった場を設けることも、デビュー前の女性達の練習も含めて必要だと思い、一念発起し、ようやく実現できた。
 周りには、シャルリーヌにしかできないことだ、と褒めてもらえているが、レオナはどう言うだろうか……と不安になっている。

「長いようで、あっという間だったね」
 しみじみとシャルリーヌが言うと、皆頷いた。
 来月に、いよいよ卒業実習が控えている。

「皆で、卒業したいわね……」

 

 ※ ※ ※



「あ、見えてきたわ!」
 馬車の窓を眺めていたレオナが、明るい声を出す。
 国境を超えてから三日。
 ようやく王都の門が見えてきたのだ。

 ジンライとペトラは、ずっと別の馬車で移動していたのだが、最終日の今日、ついにオスカーが「オイラもこっち乗る」とやってきた。どうしたの? と聞くと「見てらんない……ずっとイチャイチャしてるんだもん」とぷいっとされた。


 ――ちょーっと聞きたくなかったかなー!

 
「えーと、うまくいって、良かったわ?」
「ぶは。宿も同室にしてやれば良かったな」
「ディート!」
「レオナ。俺とも同室で」
「ばか!」
「お、赤くなるってことは、押せばいけるか?」
「いけない!」
「これでも、『朝になっても離さないで』ってよく言われてたぞ」
「!? △○×□?! 不潔!」
「不潔じゃない。愛を伝える行為だ」

 向かいの席のディートヘルムが、おもむろにレオナの顎を指で持ち、自分に向けさせる。



 ――顎クイか! これが噂の顎クイってやつかあぁぁぁ!
 
 
「レオナ……」
 艶のある瞳で見つめ、近づいてくる。


 ――はわわわ! これ、どうしたらいいの!
 避ける? 叩く? 近い! エロい! わー!

 
 ズドン!


 ――あ、解放された。
 なんの音だっ……あー。
 

「っっっ……」

 マリーの前蹴りが鳩尾にヒットしたようで、ディートヘルムが無言で悶絶している。

「私の蹴りでは死なないので、ご安心を」
 マリーはぱんぱん、とスカートの裾を整えてから
「漆黒の竜騎士なら、既にその首が胴体から離れていますよ」
 と冷たく言う。
「っぅ、……」
「お分かりになりましたか?」
「(こくこく)」
「腐ってもツルハ家のご子息。外交問題にはしたくありませんからね」


 ――容赦ない! てか、ルスそんなことする?


「レオナ様。ルスラーン様なら、やりますからね」
「ほえっ」
「無自覚も困りものです。そろそろ十分お気をつけを」
「ワカリマシタ……」


 ――なんかついでに怒られた!


「そうは言っても、俺は、あきらめないことにした」
「ディート!?」
「懲りないですね?」
「恋愛は自由だ」
「手を出すのは禁止」
「口なら良いな。言質げんち取った!」
「仕方ないですね」
「ちょおー! 本人の気持ちは!」
「婚約していないだろう。それに、相手の気持ちはどうなんだ」

 
 ――なんも言えねえ!

 
「ふぐう……」
「ほらな。余地ありだ」
「三つどもえですね。見応えあります」
「マリー? 面白がってない?」
「三つ? 漆黒だけじゃないのか」
「闘神もです」
「近衛騎士と王子と俺か。がんばろう」
「これ、留学よ!? 勉強は!?」
 
 オスカーが、ペロリとレオナの頬をなめて慰めてくれた。
 
「にんげんて、たいへんだねえ」
「ほんとよ……」


 ――見慣れた王都の景色が、近づいてきていた。



 ※ ※ ※
 


 ガタガタと揺れる馬車の中には、暖房の魔道具が設置してあり、窓が曇るくらい暖かい。

 タウンハウスから出発してすぐ、フェンツロバー家の馬車に乗ったジンライだったが、何をどう話せばよいのか一人でぐるぐると考えてしまい、ほぼ無言になり。

 ――そうしてそのまま、この日も終わりに差し掛かっていた。
 順調にいけば、明日の夕方には王都に着く。
 このままではいけない、と意を決して。

「ペトラさん、あの……」
「さんづけいらない」
「そ、っすか」
「敬語いらない」
「うん……」
「やだった?」
「へ?」
「留学」
「……」
「ジン、喜んでくれるかなって、思ってた……」

 ペトラの黒い瞳にみるみる涙が溜まって。
 ボタボタと落ちて、膝の上で握り締めている手の甲や、しわくちゃになっているスカートに、雫や染みを作る。

「!」
「いやなら、言って」
「ペトラ!」
「すぐ、帰るから!」
「くそっ」
「めいわくなら、言わないと、わがんないよーーー」

 正面からぐい、とその二の腕を掴んで引っ張る。ペトラが驚いた顔のまま、前のめりで素直にジンライの側に来たので、そのまま膝の上に横抱きにした。
 背の高いジンライと、小柄なペトラは、それでようやく顔の高さが合う。

「帰らないでいい!」
 まっすぐに、目を見据える。
「ジン……?」
「俺には今、何にもない! 家も、身分も、技術も! なのに、結婚してくれなんて、言えないんだよ!」
「じゃあ……わたしのこと、好き?」
「好きだよ! 一緒にいたい! でも!」
「わたしも、好き」

 ぎゅう、とペトラが、ジンライの首に抱きつく。

「うれしい」
「あーもう! 情けないっ」
「すきなの」

 そう耳元で言われたら、ジンライも男なのだ。我慢なんか、できるわけがない。

「ペトラ……」

 それからは、オスカーが閉口するくらい、ずっとイチャイチャしてしまう二人。しかも。

「家とか収入とか、気にしなくて大丈夫だよ。私の作った魔道具で、永遠に不労収入あるから」
「へ!?」
 ちゅう、とジンライの唇を吸ってから、腕の中でイタズラっぽく笑うペトラに
「うわぁ……完敗だ俺……頑張る……」


 ――ジンライは、敗北宣言するしかなかった。
 


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お読み頂き、ありがとうございました。
ペトラ、玉の輿以上でしたね。
ジンライがんばれ。
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