【本編完結】公爵令嬢は転生者で薔薇魔女ですが、普通に恋がしたいのです

卯崎瑛珠

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第三章 帝国留学と闇の里

〈158〉振られ、振られて、また振られるのです

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「いやぁ、名残惜しいです!」
 クラスルームでホンザから修了証を受け取る、レオナとジンライ。
 それぞれ冷蔵庫と魔道混ぜ器、魔導鍋を開発し、帝国政治と物流を学んだ二人は、なんとか無事に八ヶ月間の短期留学を終えた。

 背後の学生達も、一部を除いて笑顔だ。――元、猿軍団達は単位が足りなかったり、海軍大将の失墜で家が大変なことになったり、で途中退学や留年が決定している。居心地が悪いようで、全員暗いのだ。レオナは、家のことは不可抗力。それ以外はあくまでも自己責任。と、冷ややかに見ている。

 ペトラは、試作の冷蔵庫を研究所に設置した途端、使わせて欲しい! と地位が格段に向上したらしい。みんな現金だと分かって、やりやすくなった、と笑っている。

 ディートヘルムは今回の件で、真のカリスマとなってしまった。元々の見目の良さに、言葉遣いと所作が直って紳士となり、さらに陸軍大将子息で誕生日には皇帝陛下自ら……となると、株が爆上がりとなるのも致し方ない。本人は「手のひら返しがすげぇ」と笑っていなしているが。

「お二人のお陰で、帝国にもマナー文化が徐々に浸透してきましたよ!」
 ホンザが、心から感謝を述べてくれたのが、とても嬉しいレオナである。
 学長が皇帝の指示で、マナー講義を必須にしたことが大きいが、食堂で、食べ方や会話の仕方をディートヘルムやペトラに教えていた結果でもあるのだ。
 ジンライが、屈託のないあの口調で
「ガルアダもアザリーも、大体同じマナーっすよ」
 と言ったことも、学生達の危機感を煽っていた。

 こうして、ブルザーク皇帝ラドスラフの治世が平和をもたらし、文化を根付かせ、交易と交流で発展させていくその過程を目の当たりにすることができたレオナは、マーカムに戻ってそれを活かしたい! と素直に思えたのだった。
 

 その日の夜、タウンハウスのディナーにまたやってきた皇帝に
「やはり帰るのか?」
 と問われ
「ええ、ラース様。私は、マーカムが好きなのだと、改めて思うことができました」
 迷いなくレオナは、答えた。

 ラドスラフは、寂しそうに微笑む。
「そうか……レオナには感謝しかないな。十年かけてやろうと思っていたことを、八ヶ月に短縮してしまった」
「世直しに来た訳ではないのに!」
 思わずむくれてしまったレオナに、
「はは、それはそうだな」
 と笑う。
 だがジンライが
「でも狙ってたんでしょ、ラースさん」
 と膝の上のオスカーに肉団子を与えながら苦笑すると、
「……それほどに、薔薇魔女と雷神の加護は、大きい存在なのだ」
 急に真剣な表情になり、二人は驚いた。
 
「マーカムは、二人に加えてドラゴンスレイヤーを抱える、今や強国だ。敵対すれば、お互い無事には済まない」

 マーカムには豊富な食糧と一騎当千の戦力があるが、ブルザークには人海戦術と無尽蔵な武器魔道具の生産能力がある。いくらドラゴンスレイヤーといえど、大量の武器で一気に攻め込まれたら、所詮は人間。耐えられないだろう。

「今のうちに、両国の確固たる関係のいしずえを築きたかったのだ。本心だぞ」
 パクリ、と肉の一切れを口に入れながら、皇帝は続けて
「余か、マクシムか、ディートのうちの誰かがレオナを口説ければと思ったが、ダメだったなぁ」
 爆弾発言。
「へっ!?」
「ゴホゴホ!」
 護衛として背後に立っていたマクシムが、真っ赤になって咳き込む。
 
「ま、ペトラとジンライがいれば、問題ない」
「は!? なななな!?」
 ジンライが激しく動揺して、カトラリーをド派手に落とした。シモンが笑いながら拾って、新しいのを差し出すが、動揺し過ぎて受け取れなくなっている。
 ――オスカーは呆れて、レオナの膝の上にやってきた。
 
「ん? フェンツロバー家から、そなたの婿入りを打診されたから良いぞ、と言ったが……しまった、根回し中だったのか。すまん、忘れろ」
「いやいやいやいや、いやいやいやいや」
「嫌なら、早々に振ってやれ」
「ちょおーーーーっとまっ……ええ!?」
「あ、ジン。指輪作ったらどうかしら?」
「は?」
「婚約指輪! 喜ぶわよー、ペトラ」
「はあ……そーっすね……はー? いや……えー?」
「くくくく」
「ちょーっと、処理しきれないっすね……」
 
 呆然とするジンライに、
「最近ペトラは柔らかくなったからな。才女で家柄も良い。縁談が方々から来ているそうだぞ」
 ニヤニヤ皇帝が、はっぱをかける。

「ラース様。あくまでも、二人の問題ですからね」
「ふむ……レオナはどうだ? 余か、マクシムか、ディートヘルム。どれが良い?」
「ゴホゴホ!」
「っっんもう!」
「ん?」
「……私にはっ……」
 脳裏に浮かんだのは、鼻の頭をくしゃりとさせた、少年のような笑顔。


 ――あ。私……


「心に、決めた方が!」


 ――やっぱり、好き、なんだ。

 
 自分で言って、初めて気持ちが、ストン、と、落っこちてきた。


「そうか。ならば仕方ないな。結婚式には必ず呼んで欲しい」
「は……は!?」
「振られた男として、絶対参列するぞ! なあ、マクシム」
「はっ。私も是非ご招待頂きたいですね。振られた男として」
「ちょ、え? ……え?」
「余はついに振られたぞ、マクシム。やけ酒に付き合え」
「私もついに振られましたね。喜んでお付き合い致しましょう」
「えええ!?」

 レオナを置き去りに、皆がゲラゲラと笑っている。
 ――帝国で過ごす日も、残りわずかとなっていた。

 

 ※ ※ ※



「ったく、食えん皇帝やでえ」
 その頃ナジャは、タウンハウスのキッチンで二人のメイドと向き合っていた。ユイとスイ。徹底的に存在を消していた双子のメイドが、ナジャにをしている。
「「嫁にしてください!」」
「何回言われても、嫌やってー」
 仁王立ちに腕組みでそれを見下ろす、黒装束。
「「命令通りに頑張りました! お願いします!」」
「んもー」

 シモンが元諜報員なら、ユイとスイは、元南部の隠密。
 皇帝に抵抗する残存勢力が送り込んだ二人だったが、伝説の隠密と呼ばれるナジャを見て、すぐに寝返ってしまったのだ。なら、役に立てと使ってみたら、ずっとこの調子。

「こんなん、わいのことも、絶対織り込み済みやったやんかー」
 ガシガシ頭をかくナジャに
「「愛してます、ご主人様!」」
 キラキラとすがりつく二人を足蹴にできるほど、ナジャも鬼ではない。
「ちょお、上司に聞いてみるわな……はー」
 フィリベルトの冷徹な微笑を思い浮かべて、ナジャは背筋が冷える。レオナの護衛につかせたはずだが? 二人も嫁を連れ帰るとは何をしていたのやら? とか言われるやろな、どないしよ、と今から冷や汗が止まらない。
 さらに追い討ちで
「私も嫁にしてください!」
 バーン! とキッチンに飛び込んできたのは、執事のシモン。

「……あかん、ごっつう頭痛なってきた……」
「「「ご主人様!」」」


 ――ナジャは無言で、黒霧となって消えた……


 
 ※ ※ ※



 もともと帝国学校にプロム(卒業パーティ)というものはなかったが、今年からやろう! とディートヘルムが中心となって企画したらしい。
 学生達も、せっかく習得したダンスをお披露目する場ができて、喜ぶのと恥ずかしいのとで、半々。できればパートナー同伴で、会場で意気投合してもよし、と、ゆるい条件で招待状が送られ、皇帝陛下主催で行われることとなった。

 皇帝陛下を、直接見ることができる!

 滅多に謁見することができない皇帝に会えるとあって、決まってからの学生達の気合いは、凄まじかった。軍事訓練よりダンス練習の方が多いくらいだったそうだ。

 ラドスラフは、せっかくだからと帝国学校修了勲章を作った。今までは証となる紙のみだったが、これではくがつけば良いことだ、保存も容易だしな、と、学生総代へ自ら授与することも決めた。今年は満場一致でディートヘルムだが、来年からは総代を巡ってしのぎを削る争いになるだろう。

「振られたが、エスコートさせてくれないか?」
 ディートヘルムが、茶目っ気たっぷりでレオナを誘いに、タウンハウスへやってきた。
「んもう!」
「はは。ラースとマクシム、あの後飲みすぎて遅刻したらしい」
「えー!?」
「ははは!」

 そうして、ディートヘルムが、応接室でひざまずく。胸に左手を当てて、右手を差し出す。

「ディート……」
「レオナ・ローゼン。我が愛しき人。この想いが叶わないことは承知の上で、ともにプロムに『戦友』として出て頂きたい」
 
 煌めく翠がかった碧眼に、強い光が宿っていて。
 レオナはその気持ちを嬉しく思うと同時に、応えられない切なさも感じた。

「『戦友』として、お受け致しますわ」

 レオナがその手を取ると、くしゃり、と嬉しそうに笑った。


 ――あ、ディートも、鼻頭がくしゃっとなるのね……


 きゅう、と胸が引き絞られたようになって。
 レオナは、その瞳をうるませた。

「どうした?」
「……さみしいなって」
「そうだな……」
 ディートヘルムが、手の甲にキスのフリをしてから立ち上がると、
「さて、もう一人……」
 とニヤリとした。
「もう一人?」

 ふと見ると、ディートヘルムの肩越しに、カチコチに固まったヤンがいる。

「あ、あ、あのですね」
「あー……えーと、マリー?」
「はい?」
 レオナが声を上げると、陰で控えていたマリーがすぐにやってきた。
「なにか?」
「ま、ま、マリーさん!」
 今度はヤンが、マリーの前にひざまずく。
「あの、あの、自分と!」
「ヤン……ごめんなさい……私、夫がおります」
「おっ……夫!?」
「はい」
「マジすか! ぐはあ!」
 ヤンが、床に突っ伏した。
「えーと、なんか、すみません」
「うぐ……でも最後の思い出に、プロムはエスコートさせてくださいませんか!?」
「えっ、と、私はメイドですから……」
「いいじゃない! たまには嫉妬してもらいましょうよ!」
「嫉妬? やつが?」
 マリーが真剣に首をひねる。
「しないと思いますけど……」


 ――ヒューゴー!
 愛が足りてないみたいだぞー!


「自分、頑張りますんで! 頑張ったら旦那さんに殺されるかもしんないすけど、本望っす!」
「ふふ。やつの前に会ってたら、お受けしてましたよ」
「!」
「素直で明るい方、好きですから」
「はうっ! 好きっ!?」
 ヤンが、見事に撃ち抜かれている。
「ふふ」
「笑顔可愛いーっすー、旦那さんまじ羨ましい……」
「可愛いなんて、言われたことないですわね」
「はあ!?」


 ――ヒューゴー!
 ……がんばー!

 
「二人とも振られるとはな」
 ディートヘルムが、苦笑している。
「せめて、盛大に送らせてくれ」
「ええ!」


 そうして、帝国学校のプロムも楽しく過ごしたレオナ達。
 

 ラドスラフは、レオナとのダンスを最初に行うや、様々な女子学生と特別にダンスをして、全員鼻血ものだったり。(何人か気絶した。)
 男子の人気投票が密かに催されたり。(マクシムは、自分の男子人気がすごすぎてドン引く。ちなみに『抱かれたい男※男子票含む』ぶっちぎりの一位だ。)
 レオナと次は誰がダンスするか? で大いに揉めて、最終的にホンザで落ち着いたり。(先生意外とうまい! と皆から見直されていた。さすが名門ヴァフ家。)
 オリヴェルが、巡回中に一目惚れしました! なんてある女性教師から告白されてみたり。(まずはお手紙から、らしい。)
 マリーは、群がる男子学生達をすべていなして、ヤンの出番が全くなかったり。(ヘタレ曹長とからかわれていた。)
 ジンライは、意外とペトラのガチ勢がいることを知って、気が気じゃなかったり。
 そういうペトラも、クラスメイトの一人がジンライに告白しようとしたのを、割と強引に邪魔したりして。(手紙だけは渡したらしい)
 
 
 
 ――別れの時は、あっという間にやって来るのだ。
 
 
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