【本編完結】公爵令嬢は転生者で薔薇魔女ですが、普通に恋がしたいのです

卯崎瑛珠

文字の大きさ
上 下
158 / 229
第三章 帝国留学と闇の里

〈147〉そう簡単にはいかないのです

しおりを挟む


「まるで別人になっちゃったなあ」
 ディートヘルムの復帰に合わせて、学校へ出てきたミハルは、昼休みに学校の礼拝所で祈りを捧げていた。
「ミハル様には、俺がいます」
 その斜め後ろで、同じく祈りを捧げるのは、海軍少将の息子、ラマン。ディートヘルムが大人しくなった今、自分がと躍起になっている。
「ふふ。ありがとう」
「奴はいずれ孤立します。ご安心を」
「……へえ」

 ディートヘルムが虎なら、ラマンはハイエナ。
 人の隙を狙って、少ない労力で多い利を獲ることに長けている。

「まさか、平民とも仲良くなるなんてね」
「女ともです」
「まあでも、人間てそんな急に変われないよ。あれが本来の姿だったのかもね」
「……失望しました」

 元々慕っていなかったくせに、とミハルは知っているが、口には出さない。ラマンはしたたかに機会を窺っていた。この学校で帝国軍上層部の息子は、ディートヘルムとラマンだけ。ラマンは、チャームポピーには
 
「無理しちゃ駄目だよ、ラマン」
 ミハルは、ラマンの頭頂を撫でる。短く刈った硬い髪の毛が、手のひらに痛い。ディートヘルムのは、柔らかかった。
「……! はい!」


 ――つまらないなあ……


 そうして、埃っぽい礼拝所を後にした。



 ※ ※ ※



「あからさまね」
 レオナが溜息をつくと
「ですねー」
「予想通りとはいえ……」
 ジンライとマリーは呆れ
「知らん、好きにすればいい」
 ディートヘルムは意外にも堂々。

 猿軍団たちは、ボス猿からハイエナに寝返ったようだ。

「女や平民と仲良くなるなんてな」
「あれだろ? 逮捕寸前だったのを、権力でねじ伏せたんだろ?」
「黒いねー」

 好き放題言ってくれている。

「ディートさん、大丈夫すか?」
 気遣うジンライに
「お前が、誰も見舞いに来ないって言っただろう?」
 ディートヘルムは、ニヤリと笑う。
「あれで全部分かったし、ふっきれた。あとラマンにゃ無理だ。器じゃねえ」

 ビリッとするクラスルームの空気。

「こんなちっさい箱の中でひいこら作った関係なんて、たかが知れてるって、ジンライが言ったんだろ」
「言ってませんて!」
「くくくく」

 とんでもない冤罪である。

「……」
 マリーが、無言で神経を尖らせる。
「マリー?」
「……ええ。この国の特務は役立たずですから。念のためです」

 廊下で今、すごく動揺した気配がするのは、きっと気のせいだ。

「みなさーん。講義を始めますよー!」
 やって来たホンザが、クラスルームの空気を変えるため、声を張り上げる。
「ご存知だと思いますが、風の季節に入ってすぐ、従軍キャンプ実習があります。基本的に全員参加ですから、十分準備をして臨みましょう! では今日は……」


 ――従軍キャンプ実習、だと!?


「……これは今晩フィリ様に通信すべきですわね」
 こそりと呟くマリーに、レオナは頷くしかできなかったのだった。



 ※ ※ ※

 

「あー……そういえば、ありましたね、そんなのが」
 
 学校からの帰路、久々に護衛にやってきたマクシムに、早速キャンプのことを聞いてみる、レオナ達三人。
 
「基本的には、野営の訓練と、テントなどの魔道具の使い方を学び、野外戦闘訓練をしながら学生同士深く交流するのが目的なんですが」

 マクシムが、言い渋る。

「なんですが?」
 レオナが先を促すと
「……あーと、その、夜の交流を深めようとする奴らがいて、と言いますか……」
 しどろもどろ、である。
「夜の交流って? 夜通しお喋りするみたいな?」
 レオナがそうやってワクワクして聞くので
「えーっと」
 夕方で涼しいのに、なぜか冷や汗が止まらないマクシム。
「ふう。問題ありません。把握しました、レオナ様、マクシム少佐」
 マリーが助け舟を出し
「そう?」
 レオナが納得したので
「はー……」
 深く深く息を吐くマクシム少佐(中佐予定)。
 それを態度で慰めようとするジンライに、必死で笑いを堪えているヤン。

「ところでオリヴェルは」
 マリーがすかさず話題を変える。
「はい。ディートヘルム様の贖罪活動の一環で出した文書が、帝国軍上層部にも行き渡りまして。オリヴェルに同情が集まったタイミングで、私の方から再昇格の手続きを申請したところ、三日間の座学で少尉に戻れることになりました。今日はその初日です」
「それは、良かったですわ」
 マリーが微笑むと
「良い報せね! たくさんパンを焼かなくちゃ」
 レオナも喜ぶ。
「良かったっすね、オリヴェルさん」
「はい」

 しんみりしながら、タウンハウスまでの道のりを歩いていた一行だが、
「あ、それからヤンですが」
 マクシムだけが、ニンマリしている。
 
「今回の活躍で、曹長になるんです」
「えっ!」
「まじすか!」
「すごい、またも最年少曹長ですわね」
「だあー! すぐ言うんすね!」
「何を言う。うずうずしていたくせに」
「っくー!」
「嬉しくないの?」
 レオナが思わず言うと
「複雑なんですよ。俺、何か役に立ったかなー? とか考えちゃって……」
 ヤンが自分で頭をわしゃわしゃしている。
「上がれる時には、遠慮なく上がれ」
 マクシムは、上官らしくびしっと言った。
「俺としては、早く尉官になってくれないと困る。世話が大変だ」
「げえ! 分かりましたよもー!」

「お世話……?」
 レオナが首を傾げると
「ええ。曹長までは訓練や座学の成績を見るのも上司の仕事でしてね」
 と、マクシム。
「ヤンが」「座学」
 マリーとジンライが顔を見合わせると
「あー! どうせ意外とか思ってますよね!」
 ヤンが拗ねた。
「ええ。皆様の予想にたがわず、本当に大変でして……」
 マクシムが深い深い溜息をつくので、みんなで笑った。

 

 ※ ※ ※



 魔導鍋が二つ、学生食堂に寄贈されたのは、風の季節に入ってすぐだった。
 ジンライの技術とペトラの知識で、わずかな時間でもスープや煮物を作れるようになった、画期的なものである。
 また、マーカム料理の紹介、ということでたくさんのレシピが提供され、調理人も人材が一新された。どうやら女性相手には大変横暴な学生が多かったらしく、年齢の高い女性しかいなかったのも、味付けにかなり影響していたらしい。

 マクシムと、特務機関の報告書は皇帝の目にも入り、学校長へ直筆の命令書が届いたのだとか。
「環境を整え、帝国の財産たる人材を育てよ。さもなくば……」
 なやつである。聞いているだけでも背筋がぶるりだ。

 これを受けて、学校長は思い切って食堂の改装を行った。
 と同時に学生達の意識改革の一環として、他国外交の際のマナー講義を必修とする、という大胆な施策を打ち出した。

「まるで動物園、という報告がかなり響いたようですよ」

 と苦笑するのは、マクシム。
 
 今日は、改装後の学生食堂にて催された『試食会』である。
 招かれた軍の幹部達の中に、中佐になったマクシムがおり、陸軍大将アレクセイもやって来ていた。
 
 レオナ達は、留学生という立場でアレクセイとマクシムのテーブルにつき、ディートヘルム、ペトラも同席。
 完璧な所作でランチを食べ進めるその姿は、素直な学生達にはかなり刺激になったようで、
「なるほど、他国の貴族とは、ああいう場があるのか」
「学んでおかなければ、恥をかくかも」
 という意識を持ってくれた。
 
 一方で
「軍人には、食事マナーやダンスなど、無用」
 と硬派? な者たちもおり、その筆頭がラマン達だった。

「海軍は、政治には出てこぬからな」
 アレクセイが、小声で言う。
「船で大砲ぶっぱなすのが生きがいだ」


 ――だいぶ、物騒!


 思えばアレクセイは、柔軟な思考の持ち主だ。
 演習でのラザール達魔術師団のことを、すぐに認めてくれた。
 ジャンルーカが要請した剣術講義の組み分けの件も、すぐさま協力してくれた。
 マクシムの昇進を強引に進めているのだって、彼がもし家名を失ったとしても、帝国では大佐であれば伯爵位を得られる。その慣例に従って、手を尽くしているのだと聞いた。

 だが。

「ふん。不便な環境で工夫するのも、学びの一つよ。最近の学生は甘えておる!」
 ふんぞり返ってフォークと皿をガチャガチャ鳴らす、偉そうな金色あごひげジジイがいるなと思ったら、それが噂の海軍大将ボレスラフ。
 ナジャが、ボレスラフだったら裏世界に売り飛ばされる、と怒って言ったセリフが、レオナの心には染み付いていて――それとなく観察しては、恐れてしまう。あまりの暴虐ぶりに。

「おい! そこの女。酒はないのか!」
「えっ、申し訳ございません」
「ちっ、使えんな」


 ――ここ、学校だからね!


 しかも横には、小さいちょびひげジジイもいると思ったら
「アレがラマンの親父の海軍少将」
 とディートヘルムが言うから、驚いた。
 思わずレオナはアレクセイ、マクシムと見比べてしまって
「落ち着きなさいよ」
 と、ペトラに注意されるぐらいに、衝撃で挙動不審になってしまっている。

「くくくく」
 ディートヘルムが、面白そうに肩を揺らす。
「レオナ、顔で何考えているか分かるぞ」
「へ!?」
「くっくっく」
「やれやれ。お恥ずかしいが、あれが、外を見て来んかった奴らの末路だ」
 アレクセイが、ビシッと言う。
「レオナ様。それほどまでに帝国は、外の世界を知らないのです」
「閣下……」
「あやつらにこそ、公開演習を見せるべきだったのだが……陛下が恥をかくと仰せでな」
 と苦笑した。
「ま、州軍のヨナターンも、最近はダンスに凝っているそうだ。機会があれば、お相手を」
「まあ! 私で良ければ!」

 ヨナターンは確か、北都復興祭で皇帝ラドスラフの護衛を務めていた。恐らくマーカムの舞踏会を見てくれていたのだろう。

「ふむ。その内、我が邸に招かせてもらおう」
 アレクセイが、ニコニコと笑う。
「こやつの昇進祝いをせねば、な」
「あら、そしたらマクシム中佐ともダンスをしなくては、ですわね?」
「! ……光栄です」
 マクシムが、ぽ、と赤くなった。
 
「おい、俺は?」
 ディートヘルムが言うので
「足踏まれそう」
 と言ってやった。
「……くそ」
「口も悪い」
「あ?」
「ガラも悪い」
「……ちっ」
「舌打ち嫌い」
「ぐぬぬぬ!」

 全員が、どっと笑った。
 

 ――一方で。

 
「おいラマン。なんだあれは。いい気にさせておるんではなかろうな!」
 ボレスラフの怒りが、飛んできた。
「陸軍なんぞに、のさばらせておくなよ!」
「はい!」
「なんだその返事は!」
 
 ガシャン! とテーブルにぶつかって鳴る食器やカトラリーの音。
 あ、立ち上がったのか、と気づくや否や、

 ボカッ

 頬に走る衝撃に逆らえず、ラマンはそのまま床に吹っ飛んだ。
 
「っっ」
「立てぃ、馬鹿者!」

 ラマンは、歯を食いしばって、すぐさま立ち上がる。

「情けない!」

 ボグッ

 もう一度、殴られた。

 何が情けないのだろうか? とラマンは思ったが、ボレスラフは不機嫌そうに退室して行ったし、自分の父親は口の端から血を流す息子に一瞥もくれず、その後を追っていった。


 ――あとで、祈りに行こう。


 そう、思った……
 



-----------------------------


お読み頂き、ありがとうございます!
レオナ様の天然も大概にして欲しい、というマクシムの愚痴。聞こえましたでしょうか。笑

しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

悪役令嬢に転生するも魔法に夢中でいたら王子に溺愛されました

黒木 楓
恋愛
旧題:悪役令嬢に転生するも魔法を使えることの方が嬉しかったから自由に楽しんでいると、王子に溺愛されました  乙女ゲームの悪役令嬢リリアンに転生していた私は、転生もそうだけどゲームが始まる数年前で子供の姿となっていることに驚いていた。  これから頑張れば悪役令嬢と呼ばれなくなるのかもしれないけど、それよりもイメージすることで体内に宿る魔力を消費して様々なことができる魔法が使えることの方が嬉しい。  もうゲーム通りになるのなら仕方がないと考えた私は、レックス王子から婚約破棄を受けて没落するまで自由に楽しく生きようとしていた。  魔法ばかり使っていると魔力を使い過ぎて何度か倒れてしまい、そのたびにレックス王子が心配して数年後、ようやくヒロインのカレンが登場する。  私は公爵令嬢も今年までかと考えていたのに、レックス殿下はカレンに興味がなさそうで、常に私に構う日々が続いていた。

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる

雨野
恋愛
 難病に罹り、15歳で人生を終えた私。  だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?  でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!  ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?  1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。  ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!  主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!  愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。  予告なく痛々しい、残酷な描写あり。  サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。  小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。  こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。  本編完結。番外編を順次公開していきます。  最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます

宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。 さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。 中世ヨーロッパ風異世界転生。

旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます

結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】 ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!

鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……! 前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。 正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。 そして、気づけば違う世界に転生! けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ! 私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……? 前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー! ※第15回恋愛大賞にエントリーしてます! 開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです! よろしくお願いします!!

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。 退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた! 私を陥れようとする兄から逃れ、 不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。 逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋? 異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。 この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

処理中です...