【本編完結】公爵令嬢は転生者で薔薇魔女ですが、普通に恋がしたいのです

卯崎瑛珠

文字の大きさ
上 下
152 / 229
第三章 帝国留学と闇の里

〈141〉どうやら懐かれたのです

しおりを挟む


「おはようございます」
 昨日とは打って変わって、また軍服をびしりと着込んだ護衛の三人が、タウンハウスに迎えに来た。

「昨日はありがとう」
 学校への道中でレオナが言うと、マクシムが
「いえ……素晴らしい手料理の数々、こちらこそご馳走様でした」
 と破顔した。
 だいぶ打ち解けてきた気がするのはやはり、大きな事件を共に経験したからだろう、と思うと複雑な胸中のレオナである。
「ジン君があんなにお酒強いとは……」
 ヤンが浮腫むくんだ顔で愚痴る。
「あー、ギルドで鍛えられてるんす」
 本当は、酒好きな雷神トールの加護のお陰らしいが。

「んん。今日は、というか、しばらくはこの三人で学校内を巡回致します」
 オリヴェルが、業務連絡を告げる。
「……やはりそうなりますか」
 とはマリー。それを受けて、マクシムが
「ええ。軍としてもきちんと警護をして、安全確認をすることで学生達に安心感を」
 と建前を言ったのに
「って少佐は言いますが。要は監視っすね」
 すぐにバラす軍曹。
「こら、ヤン」

 だろうな、とレオナも思う。だからこそ。

「オリヴェル」
「はい」
「決して一人でいては、ダメ」
「……何故でしょうか」
「父がいつも言っていたわ。客観的になり切れない時は、孤独を嫌うべきだと」
「なるほど……承知致しました。ローゼン公爵閣下のげんに、従います」

 レオナは歩みを止めて、オリヴェルを振り返る。
 隠しきれない濃い隈。少尉から降格して准尉になり、免除されていた軍事訓練にも、出なければならなくなり……疲労と精神的なショックが、生真面目な彼をむしばんでいるのは間違いない。


 ――この世界には、カウンセラーや臨床心理士は、居ないのだもんね……


 マリーにも相談したのだが、ブルザークにおいては料理に回復効果を付与するのは、やめておいた。魔力のあるマーカムの人間ならまだしも、魔力のない人間が食べたらどうなるのか、の検証は必要ではとの判断からだ。
 落ち着いた頃に、お茶くらいから徐々に試していきたい、とは話しているが。

「レオナ様は、お優しい」
 唐突にオリヴェルが、漏らした。
 
 花の香りのする暖かな風が、レオナの髪をひと房すくって、眼前で遊んでいく。
 その髪の毛のカーテンの向こう、オリヴェルの寂しそうな微笑みが、レオナの胸に刺さる。

「そう、でしょうか……」
 髪を耳にかけて、オリヴェルを見上げると、手だけで再び歩くように促された。――素直に、従う。
 するとレオナの背後から、静かな低い声で、オリヴェルは続ける。
「この帝国には、軍人など掃いて捨てるほどいるのです。あまつさえ我らを消耗品と揶揄やゆする者さえ居る。まして私は准尉です。構わず放置しても、誰も責めない」
「でも、知り合ったからには」
 
 みんなで、笑いたいのです。
 ラドスラフに言ったのを、思い出す。
 
「はい。そんなレオナ様を悲しませるのは、私の本意ではありません。それだけは、どうかご承知おきを」
「オリヴェル……」
「もう少しだけ、お時間を」
「無理はしちゃだめよ? 私にできることがあるなら、なんでも言って」
「……身に余るお言葉です」

 時間は必要だが、彼なりに前に進もうとしているのは、十分に伝わった。
 
「……なんというお方だ」
 と思わず呟いたマクシムに、マリーが
「ええ、だから困っているのです」
 あえてつれなく言う。
「困る?」

 マリーは歩みを調整して、自然とレオナ達から距離を取った。――マクシムも、それに合わせる。
 
「心に決めた方がいらっしゃるというのに、方方ほうぼうであのように、殿方の好意を集めてしまわれる。しかも無意識に」
「っ……心に、決めた?」
「ええ」
「そう、ですか……その方と婚約を?」
「それはまだですが」
「……」
「少佐」
「え?」
「どうか、レオナ様をお守りください。ああして誰にでも、手を差し伸べてしまうお方ですから」
「……御意」

「マリー?」
「はい、ただいま」


 ――このぐらい牽制けんせいしておかないと、ね。


 今日も主人のために、マリーは陰ながら奮闘するのであった。



 ※ ※ ※



「一体、どうなっておるのだ……!」
 ブルザーク帝国陸軍大将、アレクセイ・ツルハは、自宅で途方に暮れていた。

 鎮静弾を撃ち込まれた息子のディートヘルムが、目覚めたものの、喋らない。起き上がれない。視線が合わない。
 何人もの軍医に見せたが
「原因が分からない」
 と首を横に振られる。
 アレクセイは、無駄と分かっていても、執事を問い詰めてしまう。
「研究所は何と言っている!」
「魔獣用とはいえ、人に使っても差し支えないものだと」
「そ……」

 んなわけあるかっ!
 と怒鳴りたいのを、寸前で堪えた。

「もういい、分かった……すまないが、使いを頼む」
「は、どちらへ?」
「……レオナ嬢の元へ」
 

 ――あの、伝説の隠密ならば、あるいは……
 

 蜘蛛の糸ほどの希望だが、すがらずにはいられなかった。
 


 ※ ※ ※



 帝国学校。
 クラスルームには、学生達がひしめきあっていた。
 レオナ達が登校して三日目。こんなに学生がいたんだな、と少し圧倒されていた――ほとんどが体格の良い男子学生だからだ。

 なんか変だなとか、思わなかったよなー
 治って良かった!
 さすが帝国軍だよなっ

 それぞれの席に着いてそんな雑談をしている中、レオナはディートヘルムがいないことに気づいた。
「いませんね」
 マリーも同様のようだ。
 キョロキョロしてみるが、あれだけ存在感のある人物を見逃すはずはない。
 
「……はよ」
「あ、ペトラさん! はよっす!」
 ジンライが声をかけると、クラスルームに入ってきたペトラに、クラスメイト達も注目した。

 うっそ、久しぶりじゃーん?
 来やがったぜ、カラス女ー
 またギャーギャーうるせえのかな

「おはようございます、ペトラ様」
 レオナは外野を気にせずにっこりと挨拶をする。
「……はよ」
 返事があったので意外だなと思うレオナに
「無視は、ガキがすること」
 と吐き出しながら、どか、と近くの席に着く。


 ――うん、余計な一言で火種まきまくるタイプだ!


「今日は、お守りはいないのね」
 鞄から本を出しながらペトラが続ける。
「巡回ですわ」
「そ」
 ジンライが、ニコニコしている。
「なに?」
「いえ、ペトラさんて白衣だと近寄りがたいすけど、制服だと同じなんで、なんかいいっすね!」
「ば!」

 真っ赤になるペトラに、天然爆弾の洗礼お疲れ様、と言いたいレオナである。

「みなさん、おはようございます……あれっ」
 クラスルームに入って来たホンザが、明らかにペトラを見て驚いて――気を取り直す。
「ごほん、えー皆さん、席に着いてください」

 ディートヘルムがいない猿軍団はどうなのだろう? と見ていたら、一応大人しく座っている。
 ボス猿がいないと、普通? と思いきや

「先生ー、ディート様は?」
「お休みです」
「え、具合悪いんすかー?」
「……分かりません」
「じゃ、死んだら教えてー!」
「ギャハハ、おまえ殺されるぞー!」
「次は俺が仕切る!」
「ばーか!」
「静かに!」

 と言われて静かになるわけはなく。
 ……無秩序だ、とがっくりした。

「ふむ……慕っているわけではないのですね」
 マリーが呟いた。
「陸軍大将の息子って冠持ってるだけ」
 それに応えたのはペトラで、
「この学校じゃ、親の軍隊での肩書きで序列が決まんの。覚えといて」
 と言い放った。
「「「なるほど」」」

「今日は、ディートヘルム君とミハル君がお休みですが、彼ら以外は来ていますね。では、みなさんにこれからの学校生活について少し説明をしてから、講義を始めます」

 ホンザが、学生一人一人と、目を合わせる。

「みなさん、色々な噂話が飛び交っていますが、あくまで噂です。面白おかしく広めたり、事実を歪めたりするのは、防がなければなりません。事件に関わるようなことを発言した場合は、帝国軍の聴取対象になりますので、気をつけてください」
「捕まっちゃうう~~~!」
「ばーか」
「ギャハハ」
「またしばらくは学校内を軍が巡回します。節度を持った学生生活を送るよう、お願いしますね」
「せつど!」
「がまんー!」
「静かに! では、本を開いて!」
「えー、もう終わりー?」
 

 ――いちいち合いの手を入れないと気持ち悪いのかな?
 それなら、よ! 帝国屋ー! とかの方が平和よねー。


「っはー、やっぱり不快」
 ペトラが、蔑んだ目で猿軍団を見ると
「カラス女に睨まれたー!」
「ギャーギャー!」
 またはやし立てる。

「何が怖いのかしら?」

 レオナは、思わず口に出してしまった。

「え?」
 ペトラが、目を瞬かせる。
「怖い? 奴らが、怖がってるって、言うの?」
「ええ。虚勢? なんか……そう感じて」
「へえ。ただ馬鹿なのかと」
「ペトラさん、毒舌っすねー」
「それほどでも」
「せんせー、なんか悪口言われマース」
「おまえの存在自体が不快だよー」

 すると、突如として
 
「こちらは、貴族クラスとお聞きしたが」
「あっ、マクシム少佐。巡回ですか?」
「邪魔をする、ホンザ先生」

 ピリッとした空気をまとうマクシムが入室し、途端に静かになる猿軍団。

「……学生諸君は知っていると思うが、帝国軍の幹部候補生は、戦略や魔道具についての座学も必須。とてもこのような態度では無理だな。私の方から、不適性学生名簿を作って提出しようか。名を名乗れ」

 カツカツ、とブーツの足音を響かせ室内を歩くマクシムに対して、途端に萎縮し――もちろん、名乗る者はいない。

「ふん。名乗る気概もないなら、騒ぐな。見苦しい」


 ――えーと、温厚マクシムどこ行った?


「帝国軍人を目指すのならば、他国にも誇れる態度を常日頃から心がけた方が身のためだ。……ホンザ先生、邪魔をした」
「は、はい、ご苦労さまです」

 おい、あれってディート様が言ってた奴だろ?
 でも少佐だって!
 やべえ……


 マクシムが言っていた通り、『少佐』の肩書きは強いようだ。なにせ、少佐→中佐→大佐→准将→少将→中将→大将、と上から数える方が早い、紛れもない軍幹部。
 ディートヘルムによって閑職に追いやられているという噂は、ローゼン公爵令嬢の護衛を『皇帝から勅命』で受けたことにより、「ありがたいことに払拭されつつあるのですよ」ということだし、軍人を目指す学生にとってこの存在は『脅威』だろう。

「マクシムさん、かっけえっすねー」
「……そうね!」

 お陰で静かに講義を受けることができたので、お礼にまたパンでも焼こう、とレオナは思った。


 そうして迎えた昼休み。
 実は休校中に、食堂の掃除を依頼していたのだが、徹底的にやってくれたのだろう。見違えるほど綺麗になっていた。
 しかも調査のために校内を調べたある隊が「後輩達のマナーの悪さが恥ずかしかった」「動物でももっと綺麗に使う」と不名誉な報告をあげたらしいので、シャレにならない。

 ジャムファーガスは水に混入されていた、ということからも、しばらくは食堂も軍人の巡回があるので、快適さは保てるだろう。レオナ達はホッと息をついて、あるテーブルに座った。
 
「ああ、良かったです。スープとサラダとパンは共通ですが、メインを選べるようです。魚か肉か」
 マリーがさっとメニューを調べて来てくれ、
「ふ、普通すね!」
「普通だわ……!」
 とホッとした。
 食堂関係者もジャムファーガスの影響を受けていた、というのだから、肉しかなかったのもうなずけるメニューだったわけだが、元に戻ったのなら……

「んーんん」
 だが、早速食べたレオナは何も言えず
「おい、しくはないすねえ。はは」
 と苦笑のジンライ、
「塩味がキツすぎるわ。病気になりそう」
 とマリー。
「持参をお勧めするわよ」
 さりげなくジンライの向かいに座ったペトラは、サンドイッチ持参だ。
「……そうっすねえ。レオナさん、やっぱ鍋とレシピを」
「そうねえ」
「手伝いますわよ、ジン」
 マリーがそう言いつつ顔をしかめて、魚の身を一生懸命ほぐしている。
 
「鍋って?」
 ペトラが、ジンライの発言に食いついた。
「あ、魔導鍋を作ろうとしてるんす」
「早く言いなさいよ」
「へ?」
「……ここに専門家がいるのに」


 ――えーと、ツンデレさんかな?


「え、手伝ってくれるんすか!?」
「私だって忙しいんだけどね、どうしてもって言うなら」
「どうしても手伝って欲しいっす!」
「……んん。なら、まあ……」
「うわあ! 嬉しいっす! 約束っすよ!」
「……うん」


 ――なんだろう、大型犬と恐る恐る遊ぶ黒猫、みたいな。さすがジンライ、黒猫に好かれるのね……


「レオナさん、次の休みにでも、ペトラさん家に呼んでいっすか!?」
「ふふ、もちろんよ!」
「えっ、一緒に住んでるの……」
「ええ! あ、マリーもよ?」
「あ、なんだ、そっか。甘いもの好き?」
「へ? 私? 好きですわ!」
「……わかった」


 ――えーと、なんか、応援したくなってきたぞー!


 マリーは
「ふむ。ジンだけじゃない……レオナ様とも仲良くしたい、と」
 魚をほぐすフリをしつつ、ペトラの観察にいそしんでいた。
 


-----------------------------


お読み頂き、ありがとうございます!
あんなめんどくさい子が、実はツンデレさんでした。

しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

悪役令嬢に転生するも魔法に夢中でいたら王子に溺愛されました

黒木 楓
恋愛
旧題:悪役令嬢に転生するも魔法を使えることの方が嬉しかったから自由に楽しんでいると、王子に溺愛されました  乙女ゲームの悪役令嬢リリアンに転生していた私は、転生もそうだけどゲームが始まる数年前で子供の姿となっていることに驚いていた。  これから頑張れば悪役令嬢と呼ばれなくなるのかもしれないけど、それよりもイメージすることで体内に宿る魔力を消費して様々なことができる魔法が使えることの方が嬉しい。  もうゲーム通りになるのなら仕方がないと考えた私は、レックス王子から婚約破棄を受けて没落するまで自由に楽しく生きようとしていた。  魔法ばかり使っていると魔力を使い過ぎて何度か倒れてしまい、そのたびにレックス王子が心配して数年後、ようやくヒロインのカレンが登場する。  私は公爵令嬢も今年までかと考えていたのに、レックス殿下はカレンに興味がなさそうで、常に私に構う日々が続いていた。

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる

雨野
恋愛
 難病に罹り、15歳で人生を終えた私。  だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?  でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!  ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?  1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。  ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!  主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!  愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。  予告なく痛々しい、残酷な描写あり。  サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。  小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。  こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。  本編完結。番外編を順次公開していきます。  最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます

宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。 さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。 中世ヨーロッパ風異世界転生。

旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます

結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】 ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!

珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。 3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。 高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。 これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!! 転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!

鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……! 前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。 正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。 そして、気づけば違う世界に転生! けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ! 私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……? 前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー! ※第15回恋愛大賞にエントリーしてます! 開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです! よろしくお願いします!!

処理中です...