【本編完結】公爵令嬢は転生者で薔薇魔女ですが、普通に恋がしたいのです

卯崎瑛珠

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第三章 帝国留学と闇の里

〈139〉いつも解決とは限らないのです

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「うわーん!」
 
 十五歳の侯爵令嬢の大号泣。
 泣かせたマクシムはもちろん、誰も動けないでいると

「ペトラさん」

 やはり動くのは、優しい強面こわもてである。

「俺、同じクラスのジンライって言います」

 ぐしっ、ぐすっ、としゃくりあげあながら、ペトラはジンライをにらむ。
 その彼女に、ジンライはゆっくりと近づいていき、目線を合わせるために、ももに手をついて、上体を低くした。

「大丈夫っすよ? 誰もペトラさんのこと、責めないんで。この場で、一番偉くなくたって、平気っす」
「!」
「怖かったですよね、急に一人で呼びつけられちゃって。軍人も知らない人間もいて。ビビりますよね。だから、攻撃しちゃったんでしょ」


 ――! ジン、あなたって、ほんとすごい……


「わたくし、だって、ひっく、きたくて、きたわけじゃ」
「うん。分かりますよ。でも、攻撃したら、反撃されちゃいます。でしょ?」
 ジンライが、ペトラの顔を覗き込む。――二人の目が、合った。
「それに、マクシムさん言ってたでしょ、職務って。それって、身分とか性別とか関係なくて、やらなきゃダメってことっすよね。ほんとは分かってんすよね?」
「……」
「俺ら今、貴女の力が必要なんす。手伝ってもらえませんか?」
「……」
「あ! 一緒にマクシムさんに、謝ってあげますんで!」
「なによ、あげるって!」
「えー? だって俺何もしてないすもん」
「……そう、ね」
「怖かったら、手、つなぎます?」
「ば!」

 ペトラが、真っ赤になった。

「手はあれかー。じゃ、ここ掴んでいっすよ!」
 ジンライが身を起こして、上着の裾を差し出すと……ペトラが、おずおずと手を出して、子供のようにきゅ、と掴んだ。
「ほら、マクシムさんも、もう怒ってないすよ。怖くないっす。ね?」
「――はい。もう怒ってはいません」
 マクシムが、ジンライに合わせて言う。

 ペトラは、ジンライの背中に半分隠れたまま、マクシムにボソボソ言う。
 
「……ひっく。つかま、えない?」
「捕まえません」
「……ごめ、なさ」
「! はい。確かに謝罪、承りました」
「うし。他に気になること、あります?」
「……」

 レオナは、ペトラの目線を感じた。

「……いったん出した言葉は、決して取り消せません」
 静かに言うと、ペトラの肩がびくりと揺れる。
「これは、我が父、ローゼン公爵ベルナルドの言葉なのですが。人は『良きことよりも悪きことを選んで、握りしめてしまう』生き物なのだそうです。どんなにたくさんの良い言葉を渡しても、一つの悪い言葉にはなかなか勝てない、とよく申しておりました」
 
 少しずつ、ジンライの背後のペトラに近づいていく。
「仲直りしましょう。貴女の悪い言葉を、忘れる努力をいたします」
 手を、差し出すと
「ぐす、もう、炎は」
「出さないですわ」
「……そう」
 それでも手の先でちろり、とだけ触れられた。


 ――握手には、程遠いけれど。
 貴女は、とっても臆病な人なのね……


「はい。では申し訳ないですが、急がないとですわ。マリー?」
「はい。材料は、こちらに」
「ジン」
「ういっす、鍋はここに。材料運びます」
「ヤン」
「えーと、……何しましょう!?」
「うふふ、勢いで呼んじゃった」
「……ペトラ様の警護を」
 眉を下げたマクシムが、指示を出す。
「魔道具のあった場所へご案内しろ」
「は! ……あー、ジン君一緒に?」
「あそっか」

 ペトラは、ジンライの上着を離さない。
 
「ならば、材料は私が運ぼう」
 マクシムが、おもむろに軍服の上着を脱ぎ、ワイシャツ姿になった。


 ――き、胸筋んんんん! すごいっすね!


 ボタンがはち切れそうなので、思わず見てしまったレオナである。
「し、少佐!?」
 ヤンが驚いているが、構わずマクシムは袖をまくり上げる。
「今は身分うんぬん言っている場合ではない。ペトラ様、調査お願い致します」
「……(コクリ)」


 ペトラを見送り、レオナとマリーは、手早くザクザクとスープの材料を切って、鍋に放り込んでいく。

「ジンライ殿に、救われました」
 マクシムが、木箱から鶏を出しながら、苦しげに言った。
「ええ……私もついカッとなって迎え撃ってしまいましたわ。ごめんなさい」
「いえ! 私は、はなからペトラ様の本心を見ようとはしていませんでした。普段からその、攻撃的な方だと」

 あれは恐らく、自身を守る鎧なのだ。

「どんな理由があるにせよ、自分を守るために他人を傷つける行為は、認めてはならない、と私は思います」
 マリーがきっぱりと言って、マクシムは救われたような顔をしていた。緊急事態とはいえ、『小娘』を泣かせた罪悪感を想像すると、同情しかない。
 ペトラにはペトラの理由があったかもしれない。が。
 

 ――愛人とか薔薇魔女とか、結構酷いこと言ってたからね! 普通に傷ついたからね!


「少佐は、毅然と対応されたと思います」
「ええ! かっこよかったですわ!」
「かっ……」

 ぼんっ! とマクシムの顔が真っ赤になった。
 うなじまで染まっている。

「……」
 マリーにじろっと見られて、レオナはビクッとなる。なんで!? 褒めただけなんだけど!? と思いながら
「えっと、オリヴェルが戻ったら、その」
 とマクシムに言うと
「そ、そうですね。特務に……」
 ギクシャクと鶏を渡されたので(下処理済でホッとした)、はらわたのあった場所に、薬草を詰めていく。

「大丈夫かしら、オリヴェル殿は」
 スープに火をいれながら、マリーがぽつんと言う。
 幼なじみのことがある。
「冷静に対処できないようであれば外す、と言ってあります」
 さすがマクシムは、先手を打ってあった。
「左様ですか……」
 しん、となる空気の中、
「まさか留学早々こんなことになるなんて、ね」
 レオナは思わず溜息まじりで愚痴ってしまった。
「誠に申し訳ないとしか言いようが。特務は一体何をしていたのかと、問い詰める所存です」
 マクシムも……愚痴った。
「それにあの暗示は、どういったものなのでしょうか。目的が、分からない」
「ペトラ様の解析を待つべきかと。この後タウンハウスに戻って問題整理と今後の対応を……」
 マリーが言い、マクシムもレオナも頷いていると。
 
「戻りました」
「オリヴェル!」
「ご苦労。司祭様は」
「はっ、軍医と共に、早速解呪に取りかかって頂いております。何名か様子を見ましたが、幸い皆軽いものでした」
「良かったですわ!」
「ただ……」
「どうした?」
「はい。ジャムファーガスとあわせてどのようなことを狙ったのかは、やはり犯人でないと、とのことでした」
「そうか」

 摂取者に幻惑と攻撃性をもたらすジャムファーガス。
 魔道具での暗示。
 ナジャいわく『残りカス』。


 ――何がしたいの……


 グツグツと煮える薬膳チキンスープからは、良い香りが漂ってきている。料理に魔法、だいぶ制御はうまくいっている、とレオナは心の中で自負する。

「さ、もうすぐできますわ!」
 レオナが言うと
「ええ。パンの準備もできました」
 マリーが応え
「「パン!?」」
 マクシムとオリヴェルが反応した。


 ――ちょ、二人どんだけパン好きなのよ!


 不謹慎だが、思わず笑ってしまった、レオナであった。

 

 ※ ※ ※



 シールクロスで覆われた鏡を、ぺろりとめくって一瞥したペトラは
「これは、増幅器の役割ね。後ろに魔石を付けただけ」
 とすぐに鑑定した。一方イゾラ像については
「……持ち帰るわ。危険だから」
 とのたまった。
「危険!?」
 ヤンが驚くと
「ええ。多分、何らかのきっかけで暗示がかかる仕組み。でもそのきっかけと、何の暗示かが不明」
 さらに、事も無げに言う。
「祈ったら、恨む、て感じだろうけど」
「祈ったら」とヤン。
「恨む」とジンライ。

 ――二人とも、背筋が寒くなった。

「鑑定結果は二日後くらい」
「はっ」
「大丈夫すか? 危ないなら心配っすよ」
 ジンライが気遣うと、ペトラは
「大丈夫。専門だから」
 言いながらも、頬を染めた。
「そっすか、ならお願いします!」
「……クラスメイトって言ってたわね」
「? はい」
「私、登校してなかったから……その」
「はい! 早く学校再開して、一緒に勉強できたらいーっすね!」
「そう……ね」

 ヤンは、それを微笑ましく見守った。

 

 ※ ※ ※



 ステクラーは、代々司祭の家系、というわけではない。
 オルガの両親であるステクラー男爵夫妻は、敬虔なイゾラ聖教徒で、家業を辞めて司祭に転職し、慎ましい生活を送っていた。
 一方その子のオルガには、そこまでの信仰心はなかったが、帝国学校でミハルと同じクラスとなったことで、その様子が一変。

 思春期の女の子の恋心は、暴走気味の信仰心を生み出したようだ。

 特務機関の調べによると、度々校内の礼拝所を訪れている様子が目撃されている。オルガがミハルを崇拝しているのは周知の事実となっていた。ミハルは枢機卿の息子、という稀有けうな存在であるため、周りの学生達は熱心だな、くらいの印象であった、と報告書には記されている。
 
 そして、今年から採用された、女教師エリーゼ。
 彼女は敬虔なイゾラ聖教の信者で、ミハルにもちろん傾倒していった。
 
「貴女の信仰なんて、付け焼刃」
 オルガのよこしまな心を見抜いたのか、侮蔑ぶべつとも取れる言葉をよく投げかけていたのを、目撃されている。それに対してオルガも
「年増の平民が!」
 などと文言を投げかけ、別の教師たちの仲裁を受けることもしばしば。
 学校としては、校内とはいえ個人の問題として、不介入とせざるを得なかった。

 ミハルは淡々と、祈り続けていた。
 どちらに組みすることもなく。
 どちらを非難することもなく。

 二人の女性は、ミハルを置いてけぼりに、を競い始めていく。

 どちらが、長く祈った。
 どちらが、よりたくさんミハルと接した。
 どちらが、よりした。
 
「よく口喧嘩してたなあ」
「ディート様だけでおなかいっぱい……あ、いや」
「髪の毛掴みあってた。すごかった」
「女って怖い……」
 
 調査書には、クラスメイト達のそういった証言の走り書きが挟まれているが、上に報告されることはなかった。

 ある朝、恍惚とした表情のエリーゼが、礼拝所に入っていくのを目撃されており、その夜……

 
「――以上が、特務から取り寄せた調査書になります」
「ご苦労、オリヴェル」
 マクシムが言い
「はっ」
 ようやくオリヴェルもテーブルについた。

 タウンハウスへ戻ってきた、レオナ達。
 スープとパンの配給を任せたものの、とっくに日は暮れていた。せっかくなので皆でディナーをしながら打ち合わせをしよう、とレオナが提案したのだった。

「ふうむ、なるほど」
 マリーとともに給仕をするシモンが、頷く。
「シモン?」
 レオナが名を呼ぶ。
「ええ。おおよそ事実関係は掴めましたが、肝心の二点が謎ですねえ」
「二点って?」
「ジャムファーガスと魔道具の出どころ。そしてエリーゼの死因」
 シモンの代わりにマリーが言い放つと、オリヴェルが辛そうな顔をした。
「まあ出どころは、前任の地かもしれません。裏付けは取れていませんが」
 シモンが懐から紙を取り出した。
「マーカムとの国境にある小さな学校でしたが、廃校となっていて、記録が綺麗さっぱり消えています」
「オリヴェルは何か知らないのか?」
「……残念ながら、皇都に来たことすら……この任務に就くことが分かって初めて知ったのです。半年前から連絡が途絶えていて」
「半年前」
 マリーが反芻し、レオナも頷く。――公開演習が終わった頃……

「死因の方は、目立った外傷などなく、眠っているようだった、と」
 マクシムの言葉を受けてオリヴェルが
「エリーゼは、それほど身体が丈夫ではありませんでした。すぐ息が切れたり、目眩を起こしたりしていました」
 と説明し
「……となるとジャムファーガスが、負担をかけちゃったのかもしれませんね……」
 ジンライが小さな声で、言った。
「……くそ、一体誰が、何故」
 オリヴェルが、肩を震わせる。
「ミハル様への聴取は、認められませんでした」
 マクシムが、あえて淡々と言う。
 だがその眉間に刻まれたシワで、レオナは彼の心のうちの葛藤を、知った。


 ――オルガが自ら命を絶とうとして母親に止められた、という一報がタウンハウスへ届けられたのは、その二日後の朝だった。

 遺書にはびっしりと、ミハルへの叶わない恋心が書かれていた。ジャムファーガスは、エリーゼが校内の暴力的な男子学生たちに信仰心を植え付けるために、祈りの前に渡す水に混ぜていた。イゾラ像はオルガが、恋がうまくいかない腹いせに、自分で作って設置した、と綴られていたそうだ。

 ペトラが
「その像、作り方さえ知っていれば、難しくはない簡易のもの。像に向かって祈りのポーズをすると軽い催眠状態になって、人の指示が入りやすくなる」
 と鑑定したが、作り方の出どころについては、やはり不明。

 ジャムファーガスの出どころも、結局は不明。

 オルガはそのまま自我を手放し、今は毎日静かに祈っているのみなのだそうだ。ステクラー夫妻は東教会司祭を辞め、一家で皇都郊外の小さな教会へ行くという。


 マクシムが
「……なんともモヤモヤする終わり方ですが、軍としてもエリーゼはジャムファーガスによる中毒死、他はオルガの仕業として結論づけるしかなく」
 苦渋の決断です、と自ら報せに来てくれた。
 そして。

「オリヴェルには伏せましたが、レオナ様達ならいずれ情報を掴むと思いますので、先に申し上げます。――エリーゼは懐妊していたようです」
「っ!」


 ぞわり、とまたレオナの背筋が、冷えた。


-----------------------------


お読み下さり、ありがとうございます!
役者が出揃いました。
はたしてこれからの学校生活、どうなるでしょうか。

ファンタジー大賞、現在91位です。
皆様の応援のお陰ですm(_ _)m

宜しくお願い致します。
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