135 / 229
第三章 帝国留学と闇の里
〈126〉いざ、登校開始です
しおりを挟む帝国学校登校日初日の朝。
初日、ということもあり、レオナとマリーはかなり早めに準備を終わらせ、玄関ホールに降りて来ていた。
シモンが、来客の足を休めるために置かれている、ソファに座るよう勧める。腰掛けると、サイドテーブルに淹れたての紅茶が置かれた。
――あれから数日。どうやら館の主人として認められたようで、慇懃無礼な態度ではなくなり、ホッとしたレオナである。
ブルザーク帝国学校は、エリート将校のための軍事訓練が発端で開校した、軍隊カルチャーが色濃く残る、硬派な学校である。
いわゆる士官学校のようなものだったため、貴族女性の入学を受け入れ始めてまだ十年も経っていないらしく、ブルザーク皇帝ラドスラフからは事前に「女性というだけで、かなり辛いこともあるかもしれん」と忠告された。
それに対しレオナが「自衛のために、多少魔法を使ってもよろしくて?」と返すと、ひとしきりおかしそうに笑った後「むしろガキどもの鼻っ柱をへし折りまくってやれ」とお墨付き? を頂いてしまった。
――やっちまえ! てこと!?
その忠告もあって、随行するのはヒューゴーよりマリーの方が適任だろう、ということになった。ヒューゴーがブチ切れて学生を全滅させたら、シャレにならない(やりかねない)。マリーなら、上手に手加減するだろうし、四六時中一緒にいられる。更に少佐(軍隊で上から数えた方が早い。下の階級は伍長から大尉までたくさんいる)が自ら護衛につくと言うのだから、ありがたいお話である。
部下を伴って、軍服姿で館まで迎えに来たマクシムは、相変わらず凛々しい。
聞いたところによると、マクシムはやはりブルザークの名門伯爵家イエメルカ家の嫡男で、帝国学校を首席卒業したスーパーエリートらしい。物腰柔らかく見目も良いが、縁談は避けられていて未だ独身。
というのも、母親が大変に気の強い、いかにもな貴族女性かつ浪費家らしく、メイドをいじめ抜くとか、夜会で男漁りしまくりとか、ゴシップの絶えないド派手なお方なのだとか。ちなみに父親は、ラドスラフの王位継承争いの際に内戦で亡くなっている。
「ご準備は、宜しいか」
問いかけるマクシムに、シモンが対応する。
「おはようございます。もう少々お待ちを」
マクシムは、だいぶ早くやって来た。
そのためジンライが、まだ降りて来ていない。
「承知した。ところで、歩いて通われるとお聞きしているが……」
「その通りよ。なるべく身体は動かしたくて」
レオナが言うと
「……変わってますね」
と苦笑された。
――変わってる、だろうなあ。
みんななるべく自分で動かないのが、美徳だもんね。
着替えやお風呂はもちろん、何もかも世話をされることこそ、貴族女性のあり方なのだ。
でも足は鈍るし太るし、ろくなことにならなそうな……とレオナは考えてしまうのである。
「ま、歩かれるのは良い事です。おふたりとも、制服よくお似合いですね」
「ありがとう」
「ありがたく存じます」
帝国学校の女子制服は、軍服を女性用にアレンジしたようなデザインだ。黒の高い襟付き金ボタンジャケットは、丈が短めで、赤のパイピングが走っている。ロングフレアスカートは、プリーツで、手前にあるひだのうち、一本だけが赤い。黒の編み上げブーツと合わせた。
男子制服は、同様のデザインだがいかにも軍服、という感じで、襟に金糸で刺繍が入っており、肩には同色の肩章が金ボタンで止められている。袖口と、スラックスの脇には赤のライン。黒のロングブーツを合わせる。
男女ともに、冬用にロングマントがあるのだが、表地は黒、裏地が赤で、わざと肩の上で折り返し、色を見せて着るのがオシャレなのだとか。さらに留め具や刺繍や、家紋など、独自にカスタマイズするらしい。
軍服との大きな違いは、階級章の有無だろう。
マクシムは少佐なので、その肩に豪華な肩章がついているし、二の腕に縫い付けられた袖章のシンボルも多いんだなあ、と観察していたら、なぜか先程から、マクシムの背後の部下二人のうち一人が、落ち着きなくソワソワしている。レオナは思わず気になって見てしまった。
それに即座に気づいたマクシムが言う。
「あ、そうだった。レオナ様」
「はい」
「彼はヤンといって」
「あら? ひょっとして先日の」
「覚えてらっしゃいましたか」
「ええ」
「はい! ヤンと申します! 大変申し訳ございませんでした!」
朝イチで鼓膜が破れんばかりの声量の、直角お辞儀謝罪を食らうとは、である。
「どうかお顔を上げて。お気になさらないで、とは言えないけれど。次から気をつけて」
――名前を往来で叫ぶのは、良くないからね!
「あのっ」
びしぃ、と直立不動に姿勢を直して、ヤンは続ける。
「自分は、いかような罰でも受ける所存なのですが!」
――うわー、軍隊って感じぃ……
あ、マクシムが呆れた顔してる。
「罰? なんでも?」
「はっ!」
カツン! と彼はブーツの踵を鳴らして、敬礼をする。
「んー。じゃ、罰として」
レオナが言うと、マクシムは意外だったようで、『えっ』という顔をした。
「私もマリーも、ブルザークは初めてなの。だから、たくさん案内してもらうわ!」
「えっ……そ、それは罰ではなく、任務です!」
「ヤン?」
「は!」
「たくさん、よ? 街でお買い物、お茶、ずーっと黙ってついてくるの。すごーく大変よ」
「はあ」
「なのでこれから、宜しくお願いね!」
「は!」
マリーがくすくす笑っている。
遠慮なく連れ回す気なのが、バレたようだ。
ヤンはそれを見てポッと赤くなっているが――
マリーは人妻だからねっ!?
マリーったらすごく可愛いから、油断したら大変だわ!
「あれっ!? すんません! 遅刻しちゃいましたか!?」
ジンライが、慌てて降りて来たので、皆それぞれに声を掛ける。
「おはよう、ジン」
「おはようございます、ジンライ様」
「おはよう」
「おおおはようございます、皆さん! すみませんっ!」
「いやいや、我々がご挨拶をと思って早く来た次第です」
マクシムが、笑顔で言う。
「早速ですが、改めて部下を紹介させてください」
ヤンともう一人が、前に進み出る。
「オリヴェル少尉」
「は!」
「ヤン軍曹」
「は!」
「そして私、マクシム少佐の三名で、レオナ様、マリー殿、ジンライ殿の護衛任務に就かせて頂く。オリヴェルとヤンに敬語敬称は不要。お好きに使ってください」
「ありがとう。オリヴェル、ヤン。宜しくね」
「宜しくお願い致します」
「宜しくお願いします!」
「「はっ」」
二人とも、目を合わさず空中を見ている。
平民は貴族とは視線を合わさないのが、この国の礼儀らしいのだが、少し寂しく思ってしまう。
「さて。お忘れ物は、ないですか?」
「はい」
「大丈夫です」
「えーとえっと、たぶん!」
「では。まいりましょう」
マクシムが告げると、オリヴェルとヤンがキビキビと動き出す。
「行ってらっしゃいませ」
シモンが、深々と頭を下げて、見送った。
※ ※ ※
「ジンライも、制服よく似合ってるわね」
「ありがとっす」
背が高いヤンキーが軍服を着ているので、若干コスプレ感は否めないが、よく似合っていた。――何かのゲームの敵キャラに居そうだな、というのがレオナの率直な感想だ。
「……門から入ったら、ボタンをちゃんとしめてくださいませ」
「う、はい、マリーさん」
「オスカーは大丈夫かしら?」
「あー。大体寝てるんで大丈夫っすよ。メイドさんにご飯お願いしてきました」
「そう、それなら良かったわ」
メイドのユイとスイは、とことんその存在感を消している。普段どこにいるのかすら分からないが、館の中が整えられているので、仕事はしているのだろう。
マクシムがレオナの隣に、ヤンが前、オリヴェルが後ろを歩く。
「三人とも、帝国学校出身なのかしら?」
「いいえ、私だけです」
マクシムが答える。
貴族は彼だけということだ。
「どんなところ?」
「えーと……」
言い淀むマクシムは、正直で良い人なのだなとレオナは思った。
「分かったわ。百聞は一見にしかず、ね」
「ひゃく?」
「見た方が早い、てこと」
「……はい」
マリーが、くすくす笑う一方で
「なんかすげー不安になってきましたー」
ジンライがぷるぷるしている。
「ジンライ様は大丈夫ですよ。私がしっかり鍛え上げておりますから」
マリーがしれっと言うと、ヤンがギョッと肩を揺らした。
「はうっ、師匠!」
「ふふふ」
「なるほど、やはり」
マクシムが感心している。
「我々の護衛は不要かもしれませんね」
「あら。存在感は、必要でしてよ」
「護衛不要ということは、お認めになると。なかなか手厳しいですね、マリー殿は」
マリー、強いもんね……ん?
「あ」
「「「あ?」」」
「忘れ物でも?」
レオナの突然の発言に、マクシムが気遣う。
「もう一人護衛の方がいらっしゃるとお聞きしていたの。確かディート様とか?」
「あー、えーとですね」
マクシムの視線が泳ぐ。
心なしか、ヤンとオリヴェルの空気も固い。
「……学校で、お会いになるかと」
護衛なのにこの場に来ていないのが不思議だったのだが、学校内での護衛ということか。
「わかったわ。どの様な方かしら」
「うっ、とですね、我が陸軍大将閣下のご子息で、レオナ様と同い年であらせられます」
「まあ、アレクセイ様の?」
「アレクセイをご存知でしたか」
「ええ。公開演習で」
「なるほど……さ、着きました」
立派な門構えの、いかにも士官学校、な建物である。
鉄柵が張り巡らされていて、茶色がかったレンガ造りの質素だが大きな建物だ。
「こちら、学生証になりますので、必ずご携帯ください」
オリヴェルが、三人に小さな板を手渡してくれる。
薄い鉄の板のようなもので、表面に名前が彫ってある。
端で手を切りそうなので、レオナはそれをハンカチーフで包んだ。そのうち革か布でカバーを作ろう、と思った。
「本来ならこの先は付き添いしないのですが、本日は初日ですので、教室までご案内致します。こちらへ」
学校内は安全ということなのだろう、とレオナは解釈したが、マリーは違うようだ。警戒心を強めている。
同じように登校してくる学生達が、興味津々といった様子でレオナ達をちらちら見る中、前方から学生五、六人のグループが歩いてくるのが見えた。
背が高く大柄な金髪の男子学生を先頭に、後ろに男子がぞろぞろとついてくる。
途端にヤンとオリヴェルが、廊下の端に寄って左胸に右の手のひらを当てて、頭を下げた。その姿勢のまま、動かない。
「よお、マクシム」
「おはようございます、ディートヘルム様」
「そいつらが?」
「……は」
「へえー」
ディートヘルムは、マクシムを文字通り手で押しのけて、レオナの鼻先まで顔を近づけた。
――ちょ!?
「へえ! 予想外に美人じゃねーか。なあんだーブスが来ると思ってたのになー。ある意味残念?」
彼が肩を竦めてみせると、後ろの連中がゲラゲラ笑いながら、下卑た笑みを向けてくる。
「ま、面倒見てやるからよ」
がし、といきなり肩に手を回された。
マリーがそれを振り払おうとするのを、マクシムが目で止めた。
「ディートヘルム様。どうかその手をお離しください。レオナ様は、マーカム王国の公爵令嬢にあらせられます」
「だから?」
ディートヘルムは、ニヤニヤとマクシムを見下す。
「外交問題は、いかにお父上といえど、手の及ぶところではございません。こちらの三人は、皇帝陛下のお客人です」
「ちっ。あったまかってえなー相変わらず。売女の息子の癖になー」
――これ、キレて良いやつ?
だがマクシムは、にこりと笑顔で
「手をお離しください」
再度告げた。ここでレオナがキレたら、彼の努力が台無しになる。
「へえへえ」
両手をバンザイして、ようやく離れ――こちらを振り返る。
「気ぃ向いたら、相手してやっからな」
べろりと舌を出しながらのご挨拶だ。
後ろの仲間達も「俺らんとこにも来てねー」「ひゅー、隣もかわいこちゃーん」「大歓迎だよーん」と煽る。
そしてレオナの挨拶も待たず、ぞろぞろと去っていく。
「あれが、護衛?」
レオナが尋ねると
「……はい。大変申し訳ございません」
マクシムが頭を下げる。
苦しそうな顔をしたヤンとオリヴェルも、その後ろで頭を下げた。
「アレクセイ様は、一体?」
「問題事を片付けるので手一杯、ですね」
なるほど、ラドスラフが言い淀んだわけである。
するとマリーが
「正当防衛でも、殺したらダメなんですよね」
と冷気を発した。
「「「えっ」」」
動揺する軍人三名。
――マリーが、すっごいキレてる!
でも、正解だった!
ヒューゴーなら、多分もう一瞬で全員やっちゃってる!
「師匠、ダメですて」
「ちっ。暗殺するか……」
「マリー、我慢して」
「……」
「俺も頑張りますんで。ね?」
「ええジンライ様。奴らは情けないくらい戦闘能力は皆無ですが、この国には強力な武器魔道具があります。今日からそれを想定して稽古致しましょう」
「わかったっす!」
「「「稽古!?」」」
――えーと、私もジンライも、勉強しに来たはずなんだけどなー?
0
お気に入りに追加
886
あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
悪役令嬢に転生するも魔法に夢中でいたら王子に溺愛されました
黒木 楓
恋愛
旧題:悪役令嬢に転生するも魔法を使えることの方が嬉しかったから自由に楽しんでいると、王子に溺愛されました
乙女ゲームの悪役令嬢リリアンに転生していた私は、転生もそうだけどゲームが始まる数年前で子供の姿となっていることに驚いていた。
これから頑張れば悪役令嬢と呼ばれなくなるのかもしれないけど、それよりもイメージすることで体内に宿る魔力を消費して様々なことができる魔法が使えることの方が嬉しい。
もうゲーム通りになるのなら仕方がないと考えた私は、レックス王子から婚約破棄を受けて没落するまで自由に楽しく生きようとしていた。
魔法ばかり使っていると魔力を使い過ぎて何度か倒れてしまい、そのたびにレックス王子が心配して数年後、ようやくヒロインのカレンが登場する。
私は公爵令嬢も今年までかと考えていたのに、レックス殿下はカレンに興味がなさそうで、常に私に構う日々が続いていた。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる